黒猫マークの宅配便の観てきた!クチコミ一覧

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少女都市からの呼び声

少女都市からの呼び声

新宿梁山泊

花園神社(東京都)

2023/06/11 (日) ~ 2023/06/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/06/17 (土) 19:30

自分は2度目の新宿梁山泊の公演でした。

ネタバレBOX

主人公の田口が手術中に見る夢の中の世界を描いたものなので、幻想的ではっきりとは分からないストーリーでした。
時折、
「こんな演出が許されるのか!?」
と思うような場面が出てきたりしましたが…。
この作品と出演者の皆さんだったら許されるだろうなと思います。

何も考えず!
心のままに感じるのが本作を観て、楽しむにあたっての正しい方法かもしれません。
贋作・一条さゆり

贋作・一条さゆり

だらく舘

浅草リトルシアター(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高の一人芝居でした。

ネタバレBOX

舞台装置も共演者も無く…。
若林美保さんが、ご自分の演技力や表現力だけで、伝説のストリッパーの一条さゆりさんの人生を演じ切った素晴らしい作品でした。

途中、お芝居が途切れるような事が無く…。
最初から最後まで、自然な流れで作品を観る事が出来ました。
(表現者としての力量が高くないと、途中でお芝居が止まってしまったり…。本作のように1時間程の一人芝居なんて出来ないでしょう…。)

若林美保さんは、舞台や映画などへのご出演が多いので、表現者としての力量が高い事は知っていましたが、ここまでとは思っていませんでした。
ハガネノコドウ A-E

ハガネノコドウ A-E

萬腹企画

あうるすぽっと(東京都)

2022/05/19 (木) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

配信で観ました。

ネタバレBOX

攻殻機動隊とかのSF作品をご覧になった方なら、楽しめる内容の作品だと思います。

ただ、出演者数が多く、舞台全体を広く動き回る為、カメラマンさんが動きについて行けない場面が多く、少し残念でした。

この作品は、劇場で生で観てこそ素晴らしさが伝わる作品だと思いました。
(現地に観に行かなかった事を反省中!)
だってまさむね

だってまさむね

アフリカ座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/06/16 (木) ~ 2022/06/20 (月)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/06/16 (木) 19:00

初日(16日19時の回)の配信公演を観ました。

以下「ネタバレbox」に書かせて頂くので、未見の方はご注意ください。

ネタバレBOX

アフリカ座さんの公演らしく、立ち回りが凄かったです。
配信公演も回を重ねるごとに、カメラワークやカメラアングルを考えた演技など…。
よくなって来ていて、今回は集大成かも。

あと、これまでの公演で登場した織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3武将が登場しますが、キャストも同じなので、過去作品ご覧になった方はニンマリ出来るかと…。

配信チケット購入後、アーカイブ視聴できるのは3日間だけなので要注!!!
mono drama live vol.1 【ROLE】

mono drama live vol.1 【ROLE】

劇団ロオル

シアター711(東京都)

2022/05/13 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/05/15 (日) 19:00

価格4,000円

15日19時の回を観ました。

ネタバレBOX

日替わりのゲスト(15日は大島朋恵さん)のひとり芝居1作品と、主宰の本山由乃さんのひとり芝居を2作品の計3作品でした。

お二人とも、女性の心の闇の部分を好演されていましたが、
「本山由乃さんの方が闇が深いだろうな!」
と、現地で観ていて思いました。

本山由乃さんが演じられる作品は、自分が観た回に上演されなかったものもあったので、他の回も観ればよかったと後悔してます。
「蛇姫様~我が心の奈蛇~」 

「蛇姫様~我が心の奈蛇~」 

新宿梁山泊

新宿花園神社 特設テント(東京都)

2019/06/15 (土) ~ 2019/06/24 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/18 (火) 19:00

価格3,500円

初めて新宿梁山泊の公演を観ました。

出演者の皆さんの演技力や表現力がとんでもない位に高く、ビックリしました。
2時間50分はアッという言う間でした。

ただ、ストーリー的には(個人的に)分かり辛かったです。

奴碑訓

奴碑訓

Project Nyx

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2018/03/09 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/17 (土) 19:00

座席LA列10番

開演前から、幻想的な世界へ導くための物語が始まっていました。
自分は、寺山修司作品は(舞台作品では)初めて観ましたが、
「パワフルで、エネルギッシュで、カッコイイ!!」
女の子達が沢山観られて満足でした。

芸劇であの内容で、あのチケット価格は爆安だったと思います。

大駱駝艦・天賦典式「罪と罰」

大駱駝艦・天賦典式「罪と罰」

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2018/03/17 (土) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/15 (木) 14:00

奥行きがある舞台を駆使し、盆の上と手前の舞台上とで複数の物語が同時展開するという作品でした。
人の死や人生、宗教的な内容までをも含めて表現するという!
舞踏と言うものの無限の可能性を感じた作品でした。

カンタレラ2016~愛と裏切りの毒薬~

カンタレラ2016~愛と裏切りの毒薬~

OSK日本歌劇団

博品館劇場(東京都)

2016/02/18 (木) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

上質の歴史ファンタジー作を博品館で観られるとは!
12時の回を観てきました。
「ボカロ3曲の世界観を融合させた作品って、どんな感じなの?」
と言う感じだったんですが、普通の中世ヨーロッパ風の歴史ファンタジー作品として観る事が出来たので、
「脚本家の先生凄い!!」
って思いました。
ただ、余りにストーリーが整理されていて、もう一波乱ふた波乱位あっても良かったなと個人的には思いました。




ネタバレBOX

元がボカロの曲なので振付けが行われる事など事前には予想していないで作曲されているのに、ラストでの「パラジクロロベンゼン」での登場人物一同での難しい振付けでの踊りが観られるとは!
やはり
「踊りのOSK」

関東では余りOSKの作品は上演されないので、桐生さんの演技をじっくりと拝見させて頂くのは今回が初めてだったんですが、作品の世界観を表現する為には桐生さんでなければだめだったでしょうね。

の名は伊達じゃなかったという感じでした。

関東のOSKファンとしては、
「桜咲く国」
での傘回しはどうしても観たい演出の一つなんですが、たまに傘回しが無い作品があるのでガックリ来たりします。
しかし、今回の作品では傘回しがあって良かったです。
(本編内の衣装のままで傘回し)
百鬼繚乱~翠帳禁開~

百鬼繚乱~翠帳禁開~

演劇集団Rock×Lock

笹塚ファクトリー(東京都)

2016/02/17 (水) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

進化した第2弾!
旗揚げ時のシリーズ第1作目から観てます。
ずっと楽しみにしていました。
都合で1回しか観られなかったのですが、もっと観ていたかった作品でした。

ネタバレBOX

第1作目の、アドリブも許されないシリアスな作風とは異なり、アドリブも入るようになったのは、出演者が多くなったのと前作を観ていない方への配慮かな?とか思ったりしています。
(第1作の後に、中野あくとれさんで上演された外伝をご覧になっているかたなら、自然な流れでご覧になれたかも。)
前作にも登場した一部のキャラが配役変更になっているので、そのギヤップを埋めるのに少々時間はかかりましたが、慣れてしまえば大丈夫でした。
前作以上に殺陣が凄くなっており、その回数も増えていたのは驚きでした。
やはり、劇場が大きくなってくれたのも大きいですね。
第1作目のラストでほんのワンシーン・数分だけ登場した酒呑童子役の伊藤翼さんの演技がたっぷりと観られたのが、個人的には嬉しかったです。
吉良(きら)役のシトミ祐太朗さんと、鋼蕓(こうううん)役のKonatAさんは、将来性の高さを感じさせる演技を感じられました。
しかし、何と言っても玉藻御前(たまもごぜん)役の春原優子さんが物凄く良かったです。
鬼気迫る演技は、観る者すべてに驚きと感動を与えたのは間違いありません。
DVDが後刻発売される予定なので、それをご覧になれば皆さんもお分かりになるでしょう。
個人的に、春原さんのお芝居はこれからも観てゆければと思いました。

DVD化もされていない幻の第1作から時間が経ってしまっているので、忘れてしまっている部分も有るのですが、前作を観た人間からすると、
「何であのキャラが、こんな感じになっているの?」
と言う部分が有るので、その部分をどう整合させるのか?
物凄く気になる所です。
(その某キャラの俳優さんが、今回別のキャラに配役となっているので。)

Strong Punch

Strong Punch

7contents

上野ストアハウス(東京都)

2016/02/06 (土) ~ 2016/02/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

ハンカチ必須の良作!!
2月11日(木・祝)の18時の回(『TEAM★Punch』の皆さんのご出演回)を観てきました。
『7contents 』さんの公演は初めてで、殆どの出演者の皆さんの演技も初めて拝見しましたが、物凄く心に響きました。
脚本も非常に良い出来で、本当に観に行って良かったと思える内容でした。
終演後は物販に立ち寄れなかったのですが、DVD化の予定はあるんでしょうか?

肉のうた

肉のうた

大駱駝艦

大駱駝艦・壺中天(東京都)

2015/12/12 (土) ~ 2015/12/19 (土)公演終了

満足度★★★★★

洗練された今回の再演
自分は初演も拝見させて頂きました。
その時の印象と若干異なる部分が有りました。
初演時は、我妻恵美子さんが前面に出て演技をされていた印象がありました。
しかし、今回の再演では、あまり前面に出ないで共演者の方に任せているという場面が見られました。

恐らく、この公演に先立ってフランスで上映された事から、無意識のうちに変化が起こったのだと思います。
それはそれで面白かったです。

ワンピース

ワンピース

松竹

新橋演舞場(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/11/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

最高に楽しい!
初のスーパー歌舞伎観劇でした。
原作はアニメをチラッと見ているだけでして、原作本は全く目にしていない状態で劇場に行ったのですが、物凄く楽しめました。 

一度行くと、再度観に行きたくなるのは必須なので、大阪・博多でご観劇を検討されている皆さん。
複数の日程・公演のチケットを確保される事を強くお勧めします。

ネタバレBOX

恐らく皆さんが一番楽しかったといわれるであろう第二幕が、自分も一番好きな場面です。
今まで余り輝くような役に恵まれなかった感のある坂東巳之助さんが、ボン・クレーと言う役を見事につかみ、演じきったのが好印象でした。
坂東巳之助を代表する役と今後言われ続けるであろう演技を観せて頂いたきがします。

また、エース役の福士誠治さんの全力投球と言った感じの演技も良かったです。
第三幕で白鬚役の市川右近さんと共演されると、声量や滑舌等の面で違いが分かりましたけど、それ以外は
「もう、市川猿之助一門の俳優さんと言う事で良いんじゃないの!」
と言う位に高いレベルでの演技を観せてくれました。

残念ながら、来年(2016年)の大阪・博多ではご出演されないとの事だったので、初演の舞台を目に出来て幸せでした。

早変わりや宙乗りと言ったケレンにばかり目が行きがちですが、親子の情愛や友情と言ったものを描く、しっかりとしたストーリーが描かれているので、従来からの歌舞伎好きの方でも受け入れ易くなっていると思います。

自分は3回しか観る事が出来ませんでした。

大阪での観劇も予定していますが、福士さんが抜けると別物のお芝居になってしまいそうで、それが物凄く怖かったりします。
さんかくのたね

さんかくのたね

Pudding☆Ring

シアターノルン(東京都)

2015/11/20 (金) ~ 2015/11/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

劇場内に、本物の農家が!?
21日19時の回観に行って来ました。
事前情報を全く確認せず、劇場に突撃しました。
客席に入ったら、目の前に本物の農家の光景があって、その本気度の高さに感心しました。

ネタバレBOX

本物の土を使っている作品なので、アレルギーや土ぼこりが苦手な方はマスク持参(スタッフさんに言えば、マスクを貰える)推奨です。
(ただし、それほど埃が立つような演出は有りませんでしたが…。)

上手側にある農家の作業小屋に置かれている小道具が、本当に農家で使うようなものばかりで、
「何でこんな事知ってるの?」
と言う位の気合いの入り方でした。

また、畑で作物を育てる場面では、本物のサツマイモの苗を植えてるし…。
(しかも収穫する場面では、ちゃんと成長したサツマイモを使っている!)

ただ、
「農業って楽しいよ!」
と言う内容の作品だったら、自分の中での評価は低かったです。
農家の人達が持っている作物を育てる事の意義や生きがい。苦悩等を、キチッと100分の公演時間内に盛り込んでくれていた事が、評価を高くしたポイントだと言えます。

とにかく、本気度が高い作品だったと言えます。
モノクロ

モノクロ

劇団ロオル

シアターブラッツ(東京都)

2015/09/30 (水) ~ 2015/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★

初の『劇団ロオル』観劇
3日19時の回(白チーム)観に行って来ました。
個人的な感想ですが、フライヤーの印象から
「現代劇で、『エロイ○より愛をこめて』のような感じなのかな?」
と勝手に思い込んでいたんですが、違いましたね…。

殺陣もありましたが、かなり稽古を積まれたんでしょうね。
自分が見た回は、前半よりも後半の方がキレが有ったという印象でした。

阿修羅

阿修羅

大駱駝艦

大駱駝艦・壺中天(東京都)

2015/09/11 (金) ~ 2015/09/19 (土)公演終了

満足度★★★★★

神仏等を超越した一人の女性舞踏家の姿を見られた!!
初日の公演観てきました。

ネタバレBOX

大駱駝艦のアイドル的な存在の鉾久奈緒美さんが、気迫のこもったステージを見せてくれました。

女性メンバーのみの壺中天公演は、自分は我妻恵美子「肉のうた」に続いて二度目でした。
「肉のうた」の時はセットや小道具も大がかりなものでした。
今回の「阿修羅」は道具類やセット等は最小限以外使われません。
鉾久奈緒美という舞踏家が、おのれの肉体と感性を前面に押し出し、本気で勝負に挑んだ作品でした。

公演のラストでは、男女の性別や神仏などを超越した存在になっていました。
おそらく、今後語り継がれるであろう作品の初日の公演を観ることができて、本当に幸せでした。
世界で一番美しい死体~天狼院殺人事件~

世界で一番美しい死体~天狼院殺人事件~

劇団天狼院

みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)(東京都)

2015/03/22 (日) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

レベルアップは顕著だった。
今回の公演は、前半に映画。後半に舞台と言う構成でした。
前・後半それぞれ単独でも楽しめる様にはなっていましたが、通しで観なければ分からないようになっていました。

ストーリー的には、前回の旗揚げ公演時よりもストーリー構成がしっかりし、作品世界をより楽しめるようになっていたのは好印象でした。
また、役者さんも初出演・前回公演出演者の皆さん共々レベルが高いなぁ…。
と思います。
やはり、別格だったのは本山由乃さんでした。

全体を通して見た場合、映画の方に特に力が入っていて、舞台の方の印象が弱くなってしまっていたのが惜しかった所です。
舞台は、映画の伏線回収と言う作りだったので、最後に屋台崩し的な演出があっても良かった気がしました。

次回公演も決定したとの事ですが、
「3度目の正直」
と言う諺の通り、今度こそ超満員のお客さんによるスタンディングオーベーションを実現してくださるに違いないと、(一観客の勝手な意見としては)思ったりしています。

劇団天狼院の皆さん。
頑張って下さい。

セラピスト

セラピスト

別世界カンパニー

ブディストホール(東京都)

2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

満足度★★★★

ラストは(自分の精神的に)辛かった…。
公演初日の4月1日(水)19時の回(闇夜の眠り)を観に行って来ました。

フライヤーのイラストにまんまとだまされました。
そのだまされっぷりが激しかったので、星1つマイナスにしました。

ネタバレBOX

あらすじから考えると、かなりシリアスな内容の作品だと思っていたんですが、中盤辺りまではかなりギャク調でした。

これが、フライヤーのイラストにだまされたとお話した理由です。
歌舞伎の
「一条大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」
の一条大蔵卿(いちじょうおおくらきょう)を思い起こさせます。

登場人物が多いので、着衣に名前(作品の設定上、ニックネーム)が書かれているという、物覚えが極端に悪い自分にとっては親切な作品でした。

出演者の皆さんは、物凄く若い方(20代前半位?)の方が多かったのですが、演技が上手く、ひたむきな感じが良かったです。
(主に患者役の皆さん。)
ギャグ調の作品だったので、少しテンションが下がり気味だったのに、引き混まれてゆきました。

また、
「東京メンタルホスピタルセンター」
の先生方(白衣を着ている皆さん)は、特にレベルの高い方が配薬された印象がありました。


メインヒロインの少女Aは殆ど話さないので、難しい役どころだったでしょうね。
この少女Aが、最後はあんな結末になるなんて…。
ラストは、もうすこし救いのある描き方であって欲しかったと思っています。

これから観に行かれる皆さんは、特にラストシーンを観る際は気を付けましょう。
(自分は感情移入していたので、結構つらかったです…。)
猫忠臣蔵

猫忠臣蔵

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/01/04 (日) ~ 2015/01/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

作品世界を理解する為には、3作品とも見ねば駄目かと!?
1月10日18:00の回を観て来ました。

萬屋錦之助一座「ざ☆よろきん」さんの公演は初めてだったのですが、面白かったです。

前半はギャグっぽい描写が多く、アドリブ大爆発と言った感じも見られたのですが、後半に行くに従い、ドンドンシリアスになって行き、最後は場内すすり泣きの音が聞こえるという感じでした。

歌舞伎を普段から目にする人間として、この作品の遊女達を見た印象を書かせていただくと…。
歌舞伎で描かれる遊女は、過剰に美化されている部分もありますが、本作では人間的な部分を描いており、その部分では好感が持てました。

この
「猫忠臣蔵」
と言う作品自体は、物凄く面白いものでした。

ストーリー的にも、俳優さん達の演技も、ダンサーさん達の踊りも良かったです。

ただ、3館同時上演と言う画期的な試みの影響もあってか、
「あれ、もう少しこのキャラが登場しても良いのにな?」
とか。
「もう少し、この場面についての説明がないと、ちょっと分かりづらいなぁ。」
と言う部分は正直有りました。

「本当に作品世界を正しく理解する為には、3作品ともご覧になる必要が有るなぁ…。」
と言うのが、観劇後の正直な気持ちです。

あと、本編には関係ない事なんですが…。
出演者の方が多いので、顔写真付きの公演パンフを作っていて欲しかったですね。
それは残念な所でした。

ただ、日本演劇界でも画期的な試みに立ち会えたのは、幸せな事だったと思います。

十二月大歌舞伎

十二月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2014/12/02 (火) ~ 2014/12/26 (金)公演終了

満足度★★★★★

海老蔵さんの一人舞台!?
都合により、第3幕と大詰だけを一幕見席で観て来ました。

今回は鳴神不動北山櫻の通しですが、自分は毛抜きと鳴神しか観た事がありませんでした。

そこで、普段多く上演される
「鳴神の続きって、どんな感じになっているんだろう?」
と言う感じでした。

ネタバレBOX

普段目にする機会が多い
「鳴神」
は第3幕にありました。
(タイトルが変わっていたから分からなかった…。)

海老蔵さんの鳴神上人は、本当に妖力とか持っていそうな迫力がありました。
ただ、根はスケベだという事も…。

それもこれも玉三郎さん演じる雲の絶間姫の所為です。
今回の雲の絶間姫は、
「勅命のため、図らずも鳴神上人をだまさねばならなかったかわいそうな女性」
と言う感じとは思えませんでした。
それが以外と言いますか…。
男の身としては、一番嫌われる女性像(だと思われるのですが…。)
として描かれていたのが、個人的には残念でした。

「鳴神」
の場面の続きは、今回初めて観ましたが、あんなに続きがあったのか!

しかも、楼門五三桐のようなセットでトンボを切ったりする俳優さん達。
そして、鳴神が死ぬ場面で、上手の床に置かれた和太鼓が力強く場を盛り上げていました。
和太鼓は昔からの演出なのかは分かりませんでしたが、非常に素晴らしい演出だったですね。

大詰では、海老蔵さん演じる不動明王(だったっけ?)が、妖力で浮き上がるという場面がありました。
舞台のセットの上から上に吊るされるだけでしたが、凄く感動しました。

そういえば、スーパー歌舞伎のように、花道の上を通る形の宙乗りって、今の歌舞伎座ではまだ試みられていないような気がします。
何か問題でもあるんでしょうかね?

それは兎も角、想像以上に良かったというのは間違いありません。

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