白蟻の巣
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2017/03/02 (木) ~ 2017/03/19 (日)公演終了
ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」東京公演
劇団四季
四季劇場[夏](東京都)
2013/04/07 (日) ~ 2017/04/09 (日)公演終了
DREAM TRAIL ~宝塚伝説~
梅田芸術劇場
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)
2011/02/03 (木) ~ 2011/02/08 (火)公演終了
満足度★★★
懐かしさと新しさ
ステージパフォーマンスに関わる人は、宝塚歌劇団の公演を一度は観たほうがいいと、言い続けている。
その宝塚の元トップスターたちが集まっての、夢の共演。そして、未来のショーへのエール。
歌やダンスや、表現(宝塚独自の)に、ちゃんと力を持った人たちが集まっているので、見応えあり。スターの、オーラと個性にあてられるほど。
鳳蘭さんのあのパワーは、一見の価値ありです。
ちゃんと宝塚歌劇の過去と未来を見据えながら、独自のショーに仕立たてた、荻田浩一さん、久々にいい仕事です。
今の宝塚歌劇団の座付き作家には文句いっぱいあるけれど、やっぱり宝塚歌劇は一度は触れたほうがいいと、思いました。
浮標(ブイ)
葛河思潮社
吉祥寺シアター(東京都)
2011/02/01 (火) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
愛することと、生きること
演劇を愛している=人間を愛している。
つまりは、生きるということに、まっすぐに向き合っていくこと。
長塚圭史氏は、そういう表現者なんだな。
愛していると抱きしめておきながら、自分の力で生きろと突き放されたような・・・、
三好十郎はそんな作家だ。
そして、それは媚薬のようであり、劇薬のようであり、癖になる。
開幕の口上で、長塚氏は70年前の戯曲を上演するにあたり、「現代」という言葉を強調した。
現代的というのは、演出も俳優も自分の「現代(いま)」を背負い、戯曲と対峙し、観客に届けることだと思う。
藤谷さん、すばらしかった。
田中さん、正直言って期待はしていなかった。けれど、二幕以降、どんどん引力を増し、最後には人相まで変わっていた。戯曲とともに生きていた。
一部、俳優さんが「現実」を背負うという、「作業」段階であがいているのが見えて惜しかったけど、まだ上演中。ますます深まっていくと思う。
私は休憩2回で4時間ぐらいの作品が、一番しっくりきて好きなので、上演時間にも満足。
「演劇には力がある」を実感できる舞台。多くの人に観てほしいと思う。
エディット・ピアフ
日本テレビ
天王洲 銀河劇場(東京都)
2011/01/20 (木) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★
出演者がかわいそう
ああ、学芸会レベルの演出。会話になってない脚本。
いい俳優さんたちが、演出・脚本に見放されながらも孤軍奮闘し、がんばっているだけに、哀しみと怒りが生まれてしまいました。
安蘭けいさんの歌は素晴らしいです。彼女は、書き込まれてないせりふを力業で、観客に届くものにしていました。
でも、作品に恵まれないというのは、不幸ですね。
ただ、出演者のがんばりと、楽曲の魅力に拍手なので、観なかったことにするのはやめました。
この興行で11000円というのもびっくり。プログラムは結局、買わなかったので、演出家はどういう方か、よくわかりません。
この演出家は初見です。勉強不足は反省ですね。
チェーホフ?!
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2011/01/21 (金) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★★
夢の記憶
目ざめたまま、無意識な夢を観たような、
目ざめても、夢が現実の記憶のような、
幸せな面白さ。
皆様書いているように、美しい世界、豊かな音楽も魅力的。
観客の想像力を信じ、より豊かにしようとする企画、製作に大拍手です。
すべてが作品のため、つまり世界観を観客に届けるため、
個人的主張ではなく作品に奉仕(いい意味でね)している、アーティストたちにも大拍手です。
ですが、俳優としての基礎能力の鍛え方が足りない方もいる感じがした。
個性と技術の、どちらも兼ね備えてこそ、この作品を本当に生かしきれると思う。
愉快犯
柿喰う客
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★
役者が進化中
中屋敷さん、毎回、センスも才能もあるなあと感心するけれど、この作品に限って言えば、役者たちのほうが1歩ほど先を走ってるなあと思った。
本当に魅力的な役者たち。
演出の「スタイル」にはめこめない、奥の奥から生まれる激情で演じるところを観てみたい。
でも、こうやってわかりやすくて、面白チックな演劇が一番ウケル時代なんですよね。
中屋敷さんの奥底の、皮肉や毒がもっと表面化して、観客を挑発するものを観てみたい。
ライオンキング【東京】【2023年1月22日昼公演中止】
劇団四季
四季劇場 [春](東京都)
2000/01/01 (土) ~ 2016/05/28 (土)公演終了
満足度★★★
うーむ
オープン時は、ブロードウェイのセカンドキャスト版より素晴らしいできばえだったと思う。
でも、ロングランを経て今や劣化コピーになりつつあるのは否めない・・・。
キャスティングによってできばえが雲泥の差なのも、ロングランの宿命か。
しかし、演劇の可能性の固まりのような素晴らしい作品、劇団四季にしかできない作品。
劇団四季には、頑張って欲しい!