tamagawaya_ucの観てきた!クチコミ一覧

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ビルのゲーツ

ビルのゲーツ

ヨーロッパ企画

名古屋市芸術創造センター(愛知県)

2014/10/01 (水) ~ 2014/10/01 (水)公演終了

満足度★★★★★

ヨーロッパ企画「ビルのゲーツ」観ました
【時間がなくて、当時のツイートをコピペ。時間ができたら、書き直します】


ヨーロッパ企画「ビルのゲーツ」、二階席から見たセットがクォータービューのゲーム画面みたい。ルールに基づく単調な進行が、展開に連れて解釈や集団心理が変遷。最初はSFC「タクティクス・オウガ」の死者の迷宮、中盤から福本伸行の漫画、終盤はもはや幻想的…。


ヨーロッパ企画「ビルのゲーツ」、一見シンプルだけど仕掛け満載のセットが、Kudan Project「真夜中の弥次さん喜多さん」を彷彿とさせる。間違い探しのように、あちこち少しずつ次々変化。裏はきっと、スタッフの凄まじい戦場('Д`)┌ 受付に少年王者舘の人もいた(笑)



『木馬の鼻』第三公演都市≪名古屋≫

『木馬の鼻』第三公演都市≪名古屋≫

劇団唐ゼミ☆

城山八幡宮(愛知県)

2014/09/27 (土) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★

劇団唐ゼミ☆「木馬の鼻」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


ノマド演劇プロジェクト(劇団唐ゼミ☆「木馬の鼻」+女学生戦隊ふーりんず)、昔豊橋で観た赤テントと、あまり印象が変わらない…「戯曲を越えるイメージ」を持たせることを、演出的に必要と感じないのか。アングラの定番なのだろうな…唐十郎に興味ある方なら。明日まで。

白黒つかない

白黒つかない

オレンヂスタ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2014/09/25 (木) ~ 2014/10/12 (日)公演終了

満足度★★★★

オレンヂスタ「白黒つかない」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


七ツ寺なう。ツイッターでの大評判や、ゆださんよこやまさんひらまつさんらの飲み会に身悶えしつつ、千秋楽に来ました。当日パンフも誠実かつ意気込みが。オレンヂスタ「白黒つかない」15:00開演。


開演前の期待で、手のひらがむず痒くなってきた。こんな感じは久しぶり。オレンヂスタ「白黒つかない」


オレンヂスタ「白黒つかない」終演。話自体はシンプルでコンパクト、演出を活かすにはこれくらいがいいか。社会性・関係性からの言葉と、個人の身体のつながりを、直接的でなく、向きや位置を含めた「うまれる」動作で可視化。世界の見え方は、本人や周囲の価値観で変わる悲(喜)劇。


オレンヂスタ「白黒つかない」、お気に入りは、イッチャってるイッケンさんと、汚れなきしょうちゃん(一号・二号)。

鉄槌

鉄槌

虚構オメガ

G/PIT(愛知県)

2014/09/26 (金) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

虚構オメガ「鉄槌」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


虚構オメガ「鉄槌」終演。廃墟文藝部「MOON」を観た時みたいに、おなかが痛くなった…('Д`) コウジロウさんがこんな戯曲を書くとは意外。刈馬さんの「クラッシュ・ワルツ」ばりに、繊細な心理の襞・緻密な構成かつ社会性が高い戯曲。冒頭が岸田っぽい。あと、笑っていいらしい。

しあわせな日々

しあわせな日々

双身機関

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2014/09/20 (土) ~ 2014/09/21 (日)公演終了

満足度★★★★

双身機関「しあわせな日々」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


双身機関「しあわせな日々」、相変わらずよく分からないベケット戯曲だが(汗)、昨年の某エンナーレ同タイトルより、役者は力強く、美術に美しさと意義を感じた。死者との交流、生きる力。と言いつつ、上演中7、8回倒れそうになった。新記録('Д`)

ブーギー&ジャーニー

ブーギー&ジャーニー

演劇組織KIMYO

損保ジャパン人形劇場ひまわりホール(愛知県)

2014/09/17 (水) ~ 2014/09/19 (金)公演終了

満足度★★★★

演劇組織KIMYO「ブーギー&ジャーニー」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


KIMYO「ブーギー&ジャーニー」、構成と役者のキャラで巧みに分かりやすく観せるコメディー「ブーギー」&分かりやすくないけど宮谷氏の世界観を感じるロードムービー「ジャーニー」、三都市公演、特に仙台へこの二本立てで行けるのはいい感じ。一緒にムチャのできる仲間たち


KIMYO「ブーギー」、役者では長江さんが要。何もせず立っているだけで、観客が勝手に想像してくれるタイプ(俺ミターイw) 他も絶妙の配役。「ジャーニー」、芝居作りは自分が抱える世界観を作って観てもらうこと。どこか分からないところがある方が惹かれる。

ことばのはじまり

ことばのはじまり

ディディエ・ガラス×NPO劇研

三重県文化会館(三重県)

2014/09/14 (日) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

ディディエ・ガラス「ことばのはじまり」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


ディディエ・ガラス「ことばのはじまり」、出演者は皆さすがという身体。何らかのルールに基づきその場で生まれたものを再現・構成した作品か。稽古やワークショップを観てみたかった。むしろ公演も、観客巻き込み方の方がいろいろ非言語的に伝わる気が。


ディディエ・ガラス「ことばのはじまり」、出発点はどこか?生き物?人間?すでに社会性がある状態から始まった感じ。途中一瞬、バベルの塔的破綻を感じる時があって目を惹かれたが、おおむね合意できていたのが逆に物足りない。終演後、奇声を上げて走り回る幼児の迫力に、かなわないと思った…


私のアタマや言語ではなく、カラダが感覚が、より以上を求めておるのじゃ。(←何かの師匠的発言)

爆笑!はまかぜ珍道中

爆笑!はまかぜ珍道中

かのうとおっさん

津あけぼの座(三重県)

2014/09/05 (金) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

かのうとおっさん「爆笑!はまかぜ珍道中」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


かのうとおっさん「爆笑!はまかぜ珍道中」、男女二人による、密度の濃いナンセンスコント集。身体表現も、さりげなく斬れる。一種関西ならではの、やりこんだ様式美も。途中にあるアドリブコントの、追いつめられた臨場感も○。

どこをみている

どこをみている

オイスターズ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2014/09/05 (金) ~ 2014/09/08 (月)公演終了

満足度★★★★

オイスターズ「どこをみている」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


七ツ寺なう。さるやんごとなき理由で、当日パンフのSPECIAL THANKSに私の名前が載ってる\(^o^)/ オイスターズ「どこをみている」19:30開演。


オイスターズ「どこをみている」、積極的に動力源となる男と、主体性なく舵を取る男の二人芝居。なぜかゴドーを連想。何を探しにどこへ行くか分からない旅「ゴドーを探しながら」?言葉を積み上げて立ち上がる、実在しない自分の世界。空間に浮かぶ吹き出しや挿入される翻訳会話が、さらに空虚さを。


トークゲストキラー・平塚直隆さん\(^O^)/ オイスターズ「どこをみている」


トロイアの女

トロイアの女

SCOT

利賀大山房(富山県)

2014/08/30 (土) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

SCOT「トロイアの女」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


SCOT「トロイアの女」、パンフを読んでから観た方がよかった…。トロイと日本、二つの敗戦国を重ねて見せる構成の妙。ギリシャの暴虐を見ても何もせず佇む神像が、ゴドーの一本の木のよう。コロスの統一感が、今まで観たSCOTで一番、クセックACTを彷彿とさせる(逆だ逆)


SCOT「トロイアの女」、二回目は桟敷席で。こちらの方がしっくりきた。侵略者に蹂躙され尽くす一族。なす術もなく壊された女と娘が、三島由紀夫「卒塔婆小町」の如く、時空を越え再生。存在感ありありに立ちながら、ただ見ているだけの神。ギリシャ軍の生々しい行動が、様式美で滑稽かつ美しく。

シラノ・ド・ベルジュラック

シラノ・ド・ベルジュラック

SCOT

利賀芸術公園 野外劇場(富山県)

2014/08/23 (土) ~ 2014/08/30 (土)公演終了

満足度★★★★

SCOT「シラノ・ド・ベルジュラック」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


SCOT「シラノ・ド・ベルジュラック」、夢幻能を思わせる時空移動。劇中人物と作者のレイヤード(実在のシラノは月旅行の小説を書いている)。別人でありながらドッペルゲンガーを思わせる様式美。そして、どんな役者も喰う、山中の野外劇場ならではの花火の低空大連発。

梨園劇『大悶』

梨園劇『大悶』

SCOT

利賀芸術公園 利賀山房(富山県)

2014/08/29 (金) ~ 2014/08/30 (土)公演終了

満足度★★★★

SCOT「梨園劇『大悶』」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


梨園劇「大悶」(中国)、一人舞台の女優・曽静萍が、まるで唐代の磁器人形のよう。生演奏の音楽に動かされる操り人形の如く精密に舞う。話はチラシに書かれてるくらいしか分からないけど(爆)、中国ならではの身体表現・操作が印象的。女優と楽団が一心同体。

天然メガパニック

天然メガパニック

天然求心力アルファ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2014/08/29 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

天然求心力アルファ「天然メガパニック」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


天然求心力アルファ「天然メガパニック」、前後半のトーンの違いが気になる…チラシのイメージからは、後半のパーティゲームのようなノリがしっくり。日替わりゲスト・伊倉ゆう×純さんの絡みはさすが。(いやそういう意味でなく) 即興芝居での状況への対応力。でもイクラ氏は今日のみなのよね…

『睡眠―Sleep―』 (世界初演)

『睡眠―Sleep―』 (世界初演)

公益財団法人愛知県文化振興事業団

愛知県芸術劇場 大ホール(愛知県)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/21 (木)公演終了

満足度★★★★★

勅使川原三郎「睡眠-Sleep-」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


【勅使川原三郎「睡眠-Sleep-」】変形しないフランシス・ベーコン 元気過ぎる60歳にハラプロジェクト・原智彦さんを連想 いい感じに意識が飛ぶ 走る鞭の勅使川原さん・うねる鞭のオーレリー ドッペルゲンガーの集団 光と闇で切り分ける空間 貞子やっていいなら俺も四つん這いやるぞ


【勅使川原三郎「睡眠」】光る輪郭・軌跡の残像 空間を大きく縫う・細かく縫う動き 顔が陰になると常に見られてるかのよう 空間に輪郭をつける美術 5秒くらい意識が飛んで戻ると、何か新しくなっている 歩く姿、止め絵もダンス 飛び飛びに見る、いろんな短い夢 ふと現れ、ふと消える

勅使川原三郎「睡眠-Sleep-」、鳴り止まない拍手の中、カーテンコールを10回は繰り返したか(スタンディングも)。こっちも、遠慮がちだった手がだんだん上がっていったぜ\(^o^)

ル・シルク・ベー2014

ル・シルク・ベー2014

クラウンファミリープレジャーB

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/21 (木)公演終了

満足度★★★★

プレジャーB「ル・シルク・ベー2014」観ました
【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


プレジャーB「ル・シルク・ベー2014」、大人の夜のサーカスといった趣。月イチくらいで、広い酒場を借りてやってほしい。 ソファーのシーン、出演者全員の特性がよく分かる、凝縮された見せ場。座長・チャンさんの肉体美。しかしエルビンが座長に見えてしまう(笑)

オープン、ベケット!

オープン、ベケット!

七ツ寺共同スタジオ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2014/08/15 (金) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★

七ツ寺プロデュース「オープン、ベケット!」観ました
 ベケット短編戯曲を、東京・愛知の演出家4人で連続上演という、どこの利賀ですか静岡ですかアトリエセンティオですか(懐かしい)と問いただしたくなるような、ディープな企画。
(順番は上演順です)


【 『あのとき』 澄井葵(,5)  】
・微妙な照明に酔う…暗闇に浮かぶ顔のディティールが秒単位で変化している、ように錯視させられる。この中では一番のお気に入り(あくまでも自己の美意識に基いて)

【 『カタストロフィ』 赤井康弘(サイマル演劇団) 】
・一見、清水邦男『楽屋』のよう。一番分かりやすく笑えるが、本当は時代背景があるらしい ?

【 『オハイオ即興劇』 新見真琴(ハーフムーン・シアター・カンパニー)  】
・老いた男の語りが、なんだか悲しい…ヨーロッパの銅版画のような光景。

【 『行ったり来たり』 渡山博崇(星の女子さん) 】
・ビジュアル面では一番きれい。女性の残忍かつ社会性をたんたんと見せる…


どれも、語りの力で立たせる舞台。



 観客の賛否両論(+理解不能)の意見がはっきり分かれたこの公演、はっきり言って、どれもこれも優しくありません。(私もあきらかに、正確に把握・理解できてない)
 難解過ぎて逆に面白過ぎww
 観客なら3~5年後、舞台人なら1~3年後に、自分なりの答えが見つかれば上出来かと思える舞台。観劇レベル上がりそう。

 初心者は、「ゴドーを待ちながら」を、有名な戯曲の意味を読み解くつもりで観るよりも、こういう短編集を、それこそ日食とか珍しい自然現象でも観察する気分で観た方がいいのかも。

牛乳地獄act.12「冥土ダイバー×明日まで待てない」

牛乳地獄act.12「冥土ダイバー×明日まで待てない」

牛乳地獄

千種文化小劇場(愛知県)

2014/08/09 (土) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★

牛乳地獄「明日まで待てない」観ました
 ( 再演「冥土ダイバー」から続く )

 続いて、新作「明日まで待てない」。


こちらはラノベ的な印象(読んでないけど)。閉じた世界から脱出しようとあがく主人公が、世界の謎に辿り着く。

 やや頭で考えた感強し(共感性が弱い?)。話はよかったが、脇役が物分かりよ過ぎな印象も。(あの世界観だから?)
 あの環境ならいっそ、全員が主人公と同じ立場の群像劇、というのもありかも。


 そして、牛乳地獄と円形劇場ちくさ座は、相性がよかったという発見。
 円形を意識した「明日まで待てない」より、むしろ空間と時間を仕切った「冥土ダイバー」の方に巧みさを感じる。

 役者では、「冥土ダイバー」のしょうちゃんの身体やテンポ、佐野ちゃんの目力やギアチェンジが特に好みでした\(^o^)/



 さて、牛乳地獄は11月に名古屋・大阪で初の二都市公演を行います。
 しょうちゃんこと藤村章太郎は、それに先んじて、オレンヂスタ「白黒つかない」へ客演、9月末から10月頭に名古屋・大阪公演に出演。

 特に関西方面の皆様、愛知発のこの新鋭劇団を、よろしくお願いいたします!

牛乳地獄act.12「冥土ダイバー×明日まで待てない」

牛乳地獄act.12「冥土ダイバー×明日まで待てない」

牛乳地獄

千種文化小劇場(愛知県)

2014/08/09 (土) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

牛乳地獄「冥土ダイバー」観ました
 再演と新作の二本立て公演。

 まずは、再演「冥土ダイバー」から。



 一年半ぶりに観ても、やはり現時点での牛乳地獄の不朽の名作。
 昔のジュブナイルSFの香りが。特殊能力で世界をかき回す主人公が、本当に人間に大事なものに気づく旅路。


 主役は当然ながら、今回は明るいヒロインに隠れがちなもう一人の女性キャラが「人間」として注目して観ることができた。
 主人公の都合で改変される人生に積み重なっていく負の暴発が、主人公の意識を変える。
 初演に比べてゆとりある空間のおかげか。

 他の出演者も、堅実に作品に貢献。
 高いレベルで意思統一が図られている舞台。
 SP水曜劇場などのUSTに載せて、県外の演劇ファンにも目を留めてほしい。再演も。



 ( 新作(明日まで待てない」に続く )

風当り、宵の葉擦れ。

風当り、宵の葉擦れ。

ライトアイ

文化のみち橦木館(愛知県)

2014/08/06 (水) ~ 2014/08/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

ライトアイ「職人坂口修一と日替わり女房 風当たり、宵の葉擦れ」観ました
 関西の人気役者・坂口修一さん。私は、津の舞台でたまにお見かけします。今回は、地元・名古屋で初めて拝見しました。

 公演地ごとに女房役の女優が変わるという、昨今流行りのご当地ゲストを突き詰めたような、巡業前提の小作品。
 作演は、最近とみに頭角を現しているiaku・横山拓也さん。お二人の、過密過ぎるスケジュールの隙を突いて公演にこぎつけたそうです。



 時代に取り残された、頑固だけどロマンチストな職人の苦悩を、題材をシュールにすり替えつつも、おもしろ真面目に。
 ありえない題材への取り組み方が、真面目なのに笑えたり、間抜けなのにずんと来たり(これが異化効果か)。

 風子の起こす風を主人公が味わうシーンが、坂口さんを通して皮膚感覚に訴える。


 名古屋公演の日替わり女房・田中みなは、名古屋や津で時々一人芝居などを観ますが、今回は特に、佇まいがちょっと凶器的だった気が(汗)。
 台詞こそ少ないものの、黙って坂口さんを見ているだけで、何か訴えかけているような佇まい。坂口さんとのパワーバランスか?
 年齢差はかなりあるはずなのに、絶妙の取り合わせでした。


 話も役者も、劇場でない場所も、コンパクトでも強力。
 特に坂口さんは、高いテンションを保ちながら技術的に展開を進める様が、まさに舞台職人でした。



 仲間内でなくすごい役者を見たければ、こういう企画にアンテナを張るべし。
 このシリーズ、ぜひとも全国制覇してほしいものです。

Golem &Treseses

Golem &Treseses

kakakikaku

ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)

2014/08/02 (土) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

kakakikaku「GOLEM&TRESESES」観ました
 人体という高度なギミック。
 手触りで確かめる自他。
 連動する多数の身体と視線。

 読経のような音楽や闇の多い照明と相まって、全体が秘教の神事のよう。

 なんだか久しぶりに、これ以上言葉になりきらない。
 えらい物を見てしまった気分。

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