早乙女太一 「千年の祈り」新歌舞伎座特別公演
アイエス
大阪新歌舞伎座(大阪府)
2008/02/01 (金) ~ 2008/02/14 (木)公演終了
満足度★★★
若すぎると思う…
早乙女太一(16歳)は若くて綺麗だけど、色っぽいとまでは思えなかった。
年齢を考えればすごいとは思うけれど、座長を張るにはもっと魅せる力が必要だと思う。とはいえ、それを現在の彼に求めるのは酷だとも思うので、持ち上げ過ぎている人が悪いと思います。
むしろ若さ(体力というかエネルギーというか)を生かした演出にすれば良かったのでは?と思うのだけど。
4年前の公演の映像を見たことがあるけれど(当時12歳)、その時の元気の良さが好きだったのに、そういう魅力は失われてしまっていて残念。
同じ映像で、当時16歳、同じように「若くてキレイなだけ」と思った橘大五郎(現在21歳)が、成長し、“見せ方”を身につけ、自分の場面で客の心をつかみつつ、主演の早乙女太一を頼もしく支えている姿に、好感を持った。
5年後の彼らに、もう一度会いたい。
真田幸村
OSK日本歌劇団
上田市民会館(長野県)
2008/02/02 (土) ~ 2008/02/03 (日)公演終了
満足度★★★★
役替わり・朝香櫻子
再演だけど、テンポアップしてたので、それほどひっかからずに観られたかな。
会場が立派で音響も良く、音楽も良いので、終盤の立ち回り~扇の舞は盛り上がったと思う。
最後に出演者と一緒に主題歌を歌ったのが、思いの外楽しかった!
今回役替わりでヒロインを務めた朝香さん、かわいいながらも強さがあって良かった。
可憐なだけでなく、ゴージャスさも出てきた彼女の今後に期待したい。
ちなみに、観光する時間は全然取れませんでした…。雪は車中(ワイドビューしなの)から楽しみましたが。
またゆっくり訪れたい場所です。
世界館特別公演 北原沙織ラストコンサート「エトワール ~輝ける夢を抱いて~」
OSK日本歌劇団
世界館(大阪府)
2008/01/18 (金) ~ 2008/01/20 (日)公演終了
満足度★★
むー。
構成、選曲、衣裳センスが良いと思えなかった。
「ホットノート」、水無月さんの歌で踊る北原&緋波のセクシークールなデュエットダンスは素晴らしかった。
三人吉三巴白浪
劇団前進座
京都四條南座(京都府)
2008/01/03 (木) ~ 2008/01/22 (火)公演終了
満足度★★★★
こいつぁ春からいいもの観たぜ。
今年の初芝居で、人生初の前進座観劇でした。
このお話、陰惨なんだけど、独自の美学に貫かれていて、何だかうっとりしてしまうんですよね(汗)
最初はどうなんだろう…と思って観ていましたが、やっぱり、お嬢、お坊が活躍し始めるとどんどん面白くなり、最後の櫓の場では観にきて良かった!と思いました。
松竹版との演出の違いも面白く、役者も何度も演じてこなれてる感じがしました。
バロン~前よりもっと不思議な冒険綺譚~
OSK日本歌劇団
シアターBRAVA!(大阪府)
2007/01/14 (日) ~ 2007/01/14 (日)公演終了
満足度★★★
もったいない
一回目は全体的に稽古不足の感があり、二回目はまとまりが出てきていたので、あと何回か公演があれば、もっと良くなるだろうなあと感じました。
お芝居の「バロン」は、初演と比べ、作品のメッセージをはっきりと打ち出すようになっていて、若干お説教くさく感じてしまいました。
一方、ショーは、歌もダンスも楽しめる内容で、エトワールやシャンシャンや階段降りのない、工夫の感じられるフィナーレも好きでした。
たった一日の公演で、映像にも残らず、再演もされず、幻の作品となったのはもったいないと思います。
KANADEHON忠臣蔵
花組芝居
シアターBRAVA!(大阪府)
2007/12/22 (土) ~ 2007/12/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
どうしてこんなことができるんだろう。
多分、これは花組芝居が目指していて、でもできるはずのなかった一つの到達点なんだと思う。
それは、“歌舞伎テイストを取り入れる”でもなく“歌舞伎をアレンジする”でもなく、“歌舞伎そのものを現代感覚に翻訳する”こと。もちろん、物語の核である“忠義”を現代感覚に置き換えることはできないけれど。
花組芝居の役者は、特に歌舞伎を観るわけではない人が多いらしいのに、台詞、所作、どうしてこんなにちゃんとできるのでしょう。今回は歌舞伎のビデオをたくさん観たらしいけれど、それでも。
加納さんが長い年月をかけて役者を育ててきた成果なんでしょうね。
これは一つの到達点、そしてここから始まる出発点ですね。20周年のトリにふさわしい作品だったと思います。
吉津たかし&NewOSK日本歌劇団公演
OSK日本歌劇団
宇陀市文化会館(奈良県)
2007/12/16 (日) ~ 2007/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
これ、もっと使い回しましょう!
脂の乗り切った貴城、珂逢、その上に桐生の安定感、北原の超然たる美しさ、そして若手連の上昇志向。
日舞は吉津さんがいないと締まらないだろうし、北原さんは1月に退団が決まっているけど、この作品をこのまま眠らせてしまうのはもったいない!
この勢いのあるうちに、何度か再演をお願いします!
クリスマス・キャロル(大阪公演)
劇団ひまわり
シアターぷらっつ江坂(2011年9月閉館)(大阪府)
2007/12/06 (木) ~ 2007/12/17 (月)公演終了
満足度★★★★
人は皆(特に男性)多かれ少なかれスクルージかも。
概要を見れば想像できることですが、メインの役者以外は上手いとは言えない。しかし、メインの役者がしっかり感動させてくれる。が、これで4,500円は高いのか安いのか…。大道具・小道具・衣裳はしっかりしてるんですけど。
ある程度年を取って、自分や人の“老後”というものを考えるようになった者には、身に迫るものがあるというか。
人生やり直せれば、せめて性格を変えることができればどんなにいいか。
実際には、一夜にして明るい未来を手に入れることなど到底できない。
それに、この話自体、古いものだし、日本のものじゃないし、私はクリスチャンでもないし、今の日本の価値観にいまいち合わないところもあると思う。
けれど、一人の孤独な老人の魂が救われたことは、本当に良かったと思った。
hate blood
MASTER:D
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2007/11/30 (金) ~ 2007/12/02 (日)公演終了
松竹大歌舞伎
松竹
越前市文化センター(福井県)
2007/11/24 (土) ~ 2007/11/24 (土)公演終了
満足度★★★
福井まで道行
「奥州安達原」は、どこが悪い、というのではないけれど、動きが少なく何度か意識を失ってしまった(汗)
袖萩(亀治郎)の娘が、寒くないかと聞かれ、着物を着ていないのに「暖かい」と答えるところは泣けます。
雪を降らせる演出は綺麗。
「吉野山」はわかりやすくて良かったと思います。歌舞伎らしい爽快感が味わえました。
亀治郎さん(忠信)と梅枝さん(静御前)の息が合っていて、舞踊だけど芝居寄りに演じられていたように感じました。
薪車さん(逸見藤太)と花四天のチームワークも良かったと思います。薪車さんは初役でしたが、ご当地ネタ(越前ガニとか)も交え、きっちりやっている印象でした。
つるつる
スクエア
HEP HALL(大阪府)
2007/11/14 (水) ~ 2007/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★
安心感。
スクエアのお芝居は初めてだったけど、全く期待通りで、安心して身を委ねることができた。
ほのぼのしてて、気取ってなくて、可笑しくて。
台本からしてはっきり可笑しい部分と、役者のさりげない動きや間がものすごく可笑しい場合があって、後者に感心しきりでした。
やっぱり、北村さんの一種特殊なキャラクターと、奈須さんの気弱な右往左往ぶりが特に印象に残っています。
席の都合上、センターしか見えなかったせいもあるかもしれませんが…。
でも、最後の上田さんと森澤さんのやりとりが、大人の会話で良かったな~。
New OSK レビュー in KYOTO
OSK日本歌劇団
京都四條南座(京都府)
2007/11/10 (土) ~ 2007/11/15 (木)公演終了
満足度★★★★★
ありがとー!!
源氏物語。美しいわ…(ため息)ひたすら美しい。平安衣裳の女たち。源氏と頭中将の青海波。武官姿の惟光。花と戯れる若紫。嫉妬に狂う六条御息所。恋におののく藤壷。儚き恋の夕顔。
うって変わって洋舞では、気迫のこもったダンス。
ファンだから、厳しいことを言おうと思えばいくらでも言えるけど…。近鉄の元を離れて本当に色々色々あったのに、ここまできてくれてありがとうという感謝の思いでいっぱいになってしまいました。
先週まで前の公演があったのに、よくここまでまとめてきましたね。ここからますます盛り上がっていくと思うので、楽しみです。
インビジ。
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black chamber(大阪府)
2007/10/26 (金) ~ 2007/10/28 (日)公演終了
満足度★★
舞台の両側が客席
とか、照明の使い方とか、前回この劇場に来たときとはまた全然違う印象の使い方で、色々な可能性があるのだなあと面白かったです。
ただ、出演者の雰囲気が健全すぎて、すさんだ学校という設定が浮いてしまっていたような…。
レッドが消えた日
劇団未来計画TOP
プラネットホール(大阪府)
2007/10/20 (土) ~ 2007/10/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
やっぱり面白い人たちです。
戦隊物のノリといい、会社員の事情といい、ズバリ世代がぴったしで、なかなか身に迫るものがありました。
林さん演じる敵ボス・シャチョーンの邪悪さ(しかしどこか少年ぽさがかわいくて心惹かれる)、その部下、ブチョーンの松本さんの静の存在感、シャインズマン・ピンクの坂本さんの純粋さが特に印象に残りました。
レッドの挫折はよく分かる。理想を持ち続けることの虚しさというか。
でも、結局は信じ続けるしかないんじゃないでしょうか。それにレッド、あなたには素敵な仲間がいるじゃない!<誰なんだ…
いや~だいぶ心の闇が浄化されました。ありがとう~
時空〜ダンディズム
「時空」プロジェクト実行委員会
シアターBRAVA!(大阪府)
2007/10/20 (土) ~ 2007/10/21 (日)公演終了
満足度★★★
昔懐かし
汀さんや洋さんの現役時代の代表作の歌が歌われ、汀さんのことは知らないけれど、洋さんの現役時代の色々なことを懐かしく思い出した。
汀さんの歌を洋さんが、洋さんの歌を汀さんが歌ったり、汀さんの名場面を洋さんと再現したり、という楽しい趣向もあり。
また、OSK・OGメンバーによるダンスシーンもあり、久々に洋さんと沙月さんが組んでのタンゴが観られたのは嬉しかった。
超個人的には、もっと女役率が高くても良かったな、と思いましたが。
三越歌舞伎
松竹
三越劇場(東京都)
2007/10/06 (土) ~ 2007/10/26 (金)公演終了
美形揃いなのは確か
とても美しいチラシですが、そのままそこから抜け出てきたような美しい人々でした。特に笑也さん(普段は女形)の立役と春猿さんの女形のカップルは、美しすぎて人間とは思えないほど。
虎の立ち回りも、あっと言わせる迫力があります。
絵を描く仕掛けも、面白いですし。
また、笑三郎さんの、夫への慈愛に満ちた演技は、それ自体がとても美しいです。
が…劇場の構造が悪いというのか、私の席が悪かったのか、肝心の二幕目、座った主人公夫婦の姿が見えず、うとうとしてしまい…。そのせいでストーリー解釈が間違っているのか、どうも納得できず…。
有栖川有栖シリーズ「スイス時計の謎」
劇団P・T企画
大阪商工会議所(大阪府)
2007/10/06 (土) ~ 2007/10/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
面白かった~
推理に支障がない程度に原作を大胆にカット。みごとコンパクトにまとめてあります。
ミステリを(文字で読むのではなく)耳で聞いて理解できるのかな?という不安がありましたが、やはりそこは意識してか、全員が台詞をしっかりと明確に発音してくれたので無問題。
人気キャラクター、アリス&火村も原作のイメージ通りで。すぐ目の前で繰り広げられるドラマにドキワクでした♪
越前ファンタジア
OSK日本歌劇団
越前市文化センター(福井県)
2007/10/03 (水) ~ 2007/11/04 (日)公演終了
満足度★★★★
よしっ!
初日は転換が遅かったとか音響が悪かったとか聞いて心配していたのですが、もうほとんど改善されていました。
麻央様が美しい!こころちゃんが超キュート!
もう少しテンポアップしたほうがいいと思いますし、そうなると思いますが、バラエティに富んで、様々な出演者の魅力が満載で、これから1ヶ月が楽しみです。
限りない世界
BeMine
よみうり文化センター 千里中央・ホール (大阪府)
2007/03/10 (土) ~ 2007/03/10 (土)公演終了
満足度★★★★
NewOSK現役劇団員とOSK・OGの顔合わせ。
作品自体は、ストーリー性やテーマ性の低い、ダンスの公演という感じでしたが、それぞれが舞台に立ち続けていたメンバーで、踊れて、色々と経験値を積んだ人たちばかりなので、見応えがありました。
近鉄時代の黄金コンビ、桜花・美森の4年ぶりのデュエット。変わらず相性抜群で、美しくて、眩しくて。それでも二人は大人になっていました。ひとときの思いがけないプレゼントに、幸せで切ない気持ちでいっぱいになりました。
NewOSK ロイヤル・サマーライヴ
OSK日本歌劇団
奈良ロイヤルホテル (奈良県)
2007/07/28 (土) ~ 2007/07/28 (土)公演終了
満足度★★★★
実力派揃い。
歌に定評のあるメンバーを揃え、生演奏、名曲揃い、とくれば楽しくない訳がない♪ ダンスも、ディナーショーの割にはガンガン踊っていたように思います。
ディナーショーとしてよりも、ライブハウスでスタンディングで、ノリノリで観たいような感じでした。