じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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ダブルブッキング!

ダブルブッキング!

K Dash Stage

本多劇場(東京都)

2013/01/09 (水) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

さすが堤康之
冒頭の老舗アングラ劇団のゲネ場面から圧巻、台詞回し・演技から装置までいかにも、な感じでツカミはオッケー、以降、各々の「演劇愛」が溢れ出る終盤までノンストップで突っ走り約90分がアッと言う間。
さすが堤康之!

若手演出家コンクー2012 最終審査  

若手演出家コンクー2012 最終審査  

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇団チョコレートケーキ「親愛なる我が総統」
ナチスを悪、ユダヤ人を被害者とするステロタイプでなく「それぞれを追い込んでそうさせたもの」は何であったか、さらには「人(あるいは人道)」とは何かまで考えさせるストレートプレイ。
配役も的確でズシリとした観応え。

「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!

「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

「再演」と言うよりは「新版」
会場の使い方まで変えて「再演」と言うよりは「新版」のオモムキ、かつて観た版を思い出したり「あの時は誰だったっけ?」と思ったりしながら楽しく観る。
最後の挿話が一番思い出せたのは親子モノに弱い身ゆえだな。(落とし方も絶妙だし)

~メタモルリバース~

~メタモルリバース~

おぼんろ

新宿眼科画廊(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/06 (水)公演終了

満足度★★★★

「末原童話」の世界は健在
白い壁に写真を投影するためお馴染みの段ボール製の装置がなく小綺麗(笑)なことを除いては「末原童話」の世界は健在。
今回のテーマは「砂」ということで、握りしめていても指の隙間からサラサラこぼれてしまうような儚さが写真も相俟って巧く表現されていたと思う。

連続おともだち事件

連続おともだち事件

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★

ストレートのちクロム
近年の社会問題を驚くほどストレートに取り上げながらもそれを巡る人々や設定、特徴的な動きはお馴染みのクロムスタイル。
ポップな衣装やラストの落とし方なんて目一杯クロム!(笑)
なお、開場時から生演奏があるので早めの入場が吉。
上演時間105分。

愛して紅

愛して紅

劇団†勇壮淑女

ザ・ポケット(東京都)

2013/02/26 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

ベタでアツい
一言で表現すれば「ベタでアツい」。
往年の大映テレビのドラマ風なベタな導入部から、母の顔色を伺ってばかりだった「お嬢様」の自立(?)を経てベタの王道(笑)で締めくくる娯楽作、散歩道楽は苦手だったが外部提供作は好みかも?
客入れ時、本編を通じての使用曲も懐かしかったなぁ。

月の剥がれる

月の剥がれる

アマヤドリ

座・高円寺1(東京都)

2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

王道広田作品
「力による力の抑止の行き着く先」や「命と引き換えの抗議の是非」をテーマにしており、どちらかと言えば淡々と進むのにグイグイ引き込む力がある。
そうして「命の躍動と祈り」を見せて締めくくるなんて堪りませんわ。
正直なところ、大半は「広田戯曲の王道」ではあるものの今までに観てきた作品群の中では平均的か?などと思いながら観ていたが、終盤の収束のさせ方と締めくくり方で評価急上昇。
いやぁ、ヤられたなぁ。
また、今回は観ていてNODA・MAPに通ずるモノを感じたが、現存している問題を多少カタチを変えて近未来のこととして描くシカケが共通するのか、と思ったりも。(詩的で耳から入るリズムが心地好い科白もそうかな)
強いて言えば泣かせ逃げなのがズルい(笑)が、本作に関してはあれしかなかろうしなぁ。

消失・ from メガロポリ子

消失・ from メガロポリ子

mimimal

新宿眼科画廊(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

どん・しんく、ふぃーーーる!
一言で表現すれば「オトナのお伽噺」か。
幼い頃、寝る前に親が即興で語ってくれた作り話にも似て。(そういやこれもピロートークだし)
擬人化された「町」の体験する不思議な物語、隠喩に溢れているようにも思われるが、敢えてその意味を捉えようとせず感じるままに受け取る。(「考えるんじゃない、感じるんだ」的な(笑))
登場人物の1人が喋る言葉は、本来の台詞の母音を残して子音を換えたものであることは見当がついたが、終盤で台本が投影された時にそれぞれ別の単語になっていることを知って愕然。
全体を支配する、どこかトボけたような、脱力的な空気も好きだったなぁ。
前回公演「狐狗狸狐狸九九二錠の1/2」とはまた違ったスタイルだったけれど、今回も好み。
さて、次回はどんなモノを見せてくれるのかしら?

あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ

王子小劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/05 (火)公演終了

満足度★★★

変態たちの百鬼夜行な「純演劇」
視覚的に美しい場面、演劇表現として巧いところ、「あーワカる!」な部分もある一方、それらが有機的に繋がらず散発な印象でもどかしい。まるでいい当たりのヒットはあるのに打線が続かず得点できない、みたいな。
似た題材を扱ったことがある鵺的や角角ストロガのフと無意識的に較べてしまったかも?

流刑の島-ABASHIRI-

流刑の島-ABASHIRI-

平熱43度

萬劇場(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★

近未来設定の骨太なドラマだが…
「ニューヨーク1997」を想起させる近未来設定での骨太なドラマ。
各人物の設定、殺陣の迫力(的確なサンプラーのオペを含む)、終盤で明かされる事実、程よい笑い、エピローグなど客観的に見ればそれぞれ良くできているが、個人的趣味から言えば主要人物の死によって事態が収まる落とし方は好みではない。

桜

温泉ドラゴン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヒントのちりばめ方が絶妙
東大卒のエリートでありながら故郷の町長となった男が起こした事件の真相…。
学生時代から三十半ばまでのポイントをピックアップし、解明のヒントを「寸止め」レベルでちりばめた語り口が絶妙な上に演技・装置・照明などが相俟って観応えあり。
それにしてもバミれない舞台美術なのに巧くサスの下に入ること!(笑)

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

普遍性が出てきたかも?
今までに観てきた女性の「本当はそうなのだろうけれど正面からソレを見せなくても」な部分は控えめ(まさか慣れたのか?(笑))だがマイルドテイスト(とはいえある種の「痛み」は健在)な分、普遍性が出てきた印象。
終盤で姉に語るマヒルの台詞など奥が深く、それを笑顔で語るマヒルの心情を考えると刺さる感じ。

focus#3 円

focus#3 円

箱庭円舞曲

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★

本人が演るのはズルい?(笑)
過去作品の人物や場面を使っての短編オムニバス。
そこそこの長さがあるものから瞬間芸のようなものまでうまく組合わせられ、最後にはそれらの「その後」も見せる構成はさすが。
また、元ネタをかつて観ていたものについては観ているうちに「アレか!」と思い当たったり「それをそうしちゃいますか(笑)」と意表を突かれたり、な楽しみもアリ。
どちらかと言えばスピンアウトよりもセルフパロディなオモムキ、普通は他者が演って本人は苦笑いするようなモノを自らやっちゃあズルい、な感無きにしも非ず。(笑)

東京駅

東京駅

空かると

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2013/02/14 (木) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

失う(喪う)ことの哀しさやそれに対する畏怖?
不条理気味で詩的な世界から失う(喪う)ことの哀しさやそれに対する畏怖がうっすら伝わったり伝わらなかったり。
終盤でのある台詞にデジャヴ(←この言葉も劇中に出てくる)を感じたらこれを観る少し前に観たドラマに近いものがあったのだった。
また、東京駅の設定から「もしやそれって…」と思ったものがほぼ的中。
このテの設定が好きなだけに感じ取れたのか?
あと、はっしーの「歌手ぶり」と、まりーの「小鳥ぶり」もなかなか良し。

ヤバイ!帽子忘れた!何か代わりのモノない?

ヤバイ!帽子忘れた!何か代わりのモノない?

ポップンマッシュルームチキン野郎

千本桜ホール(東京都)

2013/02/16 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

フッキーさんのポケット
サイコサスペンスやライトホラー、一人芝居など普段とは趣を異にする短編たちを普段に近いノリの1本で繋ぎ、さらに序章と終章を附けた短編集。
フッキーさんってば本当にポケットを沢山お持ちだこと。
が、考えようによってはいつもの長編に練り込まれた各要素を個別に抽出して見せたと言えるのではあるまいか?などと思ったりもして。

Butterflies in my stomach

Butterflies in my stomach

On7

サラヴァ東京(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

「準リーディング」で描く女性の一代記
7人の女優の「準リーディング」で描く女性の一代記。
ある年から10年刻みで語る構成や優しさあふれる内容はもちろん、役の割り振り、効果音や音楽(の大半)を「声」で表現する技法、T字状の演技エリアの使い方などアイデアも良くて満足。

二代目、ちょっと黙ってて

二代目、ちょっと黙ってて

ハチビットプラネット

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2013/02/13 (水) ~ 2013/02/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

「泣かせ逃げ」はヤメて!(笑)
創業社長の急逝により帰国した二代目は実は俳優を目指していて…な物語。
会社買収を巡り二転三転する終盤のスリル(各株主の持株数とか絶妙だし)と全体に漂うユーモア、さらに最終的な落としどころなどなかなかに見事。
ただ「泣かせ逃げ」なラストはズルい…ってか鬼かよ、減点!(笑)

獣のための倫理学

獣のための倫理学

十七戦地

LIFT(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

「十二人…」ファン必見の傑作サスペンス
35年前の事件をロールプレイングで検証する民間人グループがたどり着く結末…「十二人の怒れる男」を彷彿とさせるサスペンスにワクワク。
多少のツッ込みどころもあるが「芝居の嘘」と割り切れるし、何より人物・状況設定が巧くどっぷり引き込まれて楽しむ。

ネタバレBOX

「はたしてそこまで他人の罪を被れるか?」については「彼がやらなければ自分がやっていた」あるいは「思いとどまっていたことを代行してくれた」と、「あそこまで役に没入するか?」については囚人と看守のグループに分けての心理実験の例の延長線上のものと、それぞれ解釈すれば大きなツッ込みどころはクリアできないでもないし…(笑)
あと、「十二人…」の登場人物の遺伝子を継いだような人物もいることにニヤリ。
フレネミーがころんだ

フレネミーがころんだ

熱帯

駅前劇場(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/12 (火)公演終了

満足度★★★★

女性ならではの視点?
面白うてやがて恐ろしきとでも言うべきか、大いに笑いながらも地雷源を歩いているようで気が休まらない(笑)。
アフタートークでも話題になったが男にはない世界かも?
また、暗転もない一瞬での場転や幕切れの潔さ等も鮮やか。

ワクラバノユメ

ワクラバノユメ

メッテルニッヒ

萬劇場(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

2つのテーマを均等に扱い虻蜂取らず気味
「もしかしたらあったかもしれない」架空の幕末史も終盤の夢魔たちのパートもそれぞれに面白いのだが、均等に重きを置いたために冗長になり(上演時間135分)両パートが虻蜂取らずになったのは残念。
何もかも盛り込むのではなく取捨選択して適度な長さに刈り込む潔さも必要では?

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