トゥエンティ
矢崎純也プロデュース
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/01 (金) 14:00
価格2,800円
20歳を目前にしたタイチに「20歳までに云々」という都市伝説を聞かせて慌てさせた親友のカズヤが急逝する。タイチはカズヤが遺したカードを手がかりに「カズヤの軌跡」を辿ることになり……な物語。
前半は大学のサークル絡みの「青春もの」な味わいで実は伏線をあれこれ張っていて、後半はその伏線を回収しながら友達が少なかったタイチが「仲間」を得て行くという、カズヤの生前・死後で二部構成のようにしたのが巧み。
そして全体を通して会話がウイットに富んで面白く、内容もいろいろな要素を取り込んでワカればワカるほど愉しい。落としどころも上手いし、こういうのも好きなんだな。
なお、公表されたあらすじはカズヤの死後パートについてのものであり、事前に読んだ身には「ストーリー、変わったの?」な感が否めなかったのが難点と言えば難点……と言うか、あらすじの書き方が問題ではなかろうか。
『逆柱 ―追憶の呪い―』
鬼の居ぬ間に
小劇場B1(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/04 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/28 (木) 19:30
価格3,500円
第二次世界大戦末期、地方の旧家にかつての教え子の訪問を受けた民俗学者は30年前の第一次世界大戦中、ある一族に起きた出来事を語り始め……な物語。
家督相続に際し一族の「それまで隠されていたこと」が明かされて悶着が起こる、というのは横溝正史作品にもあるモチーフで、その意味で「猟奇性のない横溝正史」と言えるのではないか?そして「純和風悲劇」とも言えよう。
そんな物語が進んでゆく中、頭の中で膨れ上がってきたのは「(本作における)本当の呪いとは何か?」ということ。
「呪い」というのはまじないによって他者を不幸にしたりする超自然的なもの以外に、たとえば言葉などで他人を縛ることも含まれるのではないか?因習・制度などによって行動が制限されることも「呪い」なのではないか?などと考えた末に辿り着いたのは……(ネタバレBOXへ)
また、ラストで「30年の歳月を隔てた二人」の対比を同じ舞台上で見せてさらに「あれ」で終えるのも巧い。
あと、赤猫座ちこさんがごく控えた役どころで、今まで観てきたものとは異なる面を観ることができたのも収穫。
なお、語り手の回想部分が物語の本筋で、語り手と聞き手がその回想場面に入って行く(あるいは回想場面をその場で見ている)演出を「千年女優(今敏監督による2001年製作の劇場用アニメ映画)方式」と思ってきたが、もしかすると「千年女優」以前から芝居などであった手法かも。
しかしこの前夜とこの日の昼にあたたかくて優しい気持ちになれる芝居を観ており、その2本の後のこれって……反動というか、全体のバランスは取れるものなんですね。(笑)
『ワンダーランド、跡地』
遠吠え
王子小劇場(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/02/27 (水) 19:30
価格2,800円
かつての観光地の民宿を改装したシェアハウス(というよりは下宿的なイメージか?)の住人と大家・隣人たちが織り成す物語。
個性的な登場人物たちは皆「芯は優しいのだがそれを表に出すことあるいは人づきあい自体がヘタ」という不器用な面々で、だから誤解やスレ違いが生じてしまうのにリアリティがある、と言うか内容を身近に感じる。
そこに近辺で続出している「人間消失(?)」というミステリアスなネタを絡めて虚と実が交錯するのも巧み。
そうして、人間消失の真相判明も含むあれやこれやの49日間を経て、事態が少し好転し、各人物が少し成長(?)して幕を閉じるのは清々しく、優しい気持ちになれる……こういうの、好きだなぁ。
あと、観た後にチラシを見ると「あ、なるほど」と納得。
呪いならいいのに
たすいち
シアター711(東京都)
2017/07/23 (日) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/25 (火)
価格3,300円
冒頭で「なるほどそれで白と黒か」と判明。結構違うキャラがいて、味わいが異なる感じ。
いやそれにしてもサディさん、勝負強い……(笑)(←アフターイベント)
思い返せばあの「家族」に関して各個人の背景や「生成過程」についてもう少し描き込んで欲しかったというか掘り下げて欲しかったというか……。
いやしかしそこは主題とやや離れているからアレはアレで?そうだ、いっそスピンオフを!(笑)
なお、観ながら浮かんだ単語は以下。
呪縛、思い込み、言霊、逆プラシーボ、言い訳・言い逃れ、逃げ道、自縄自縛
なお、観終わってから改めて考えるとタイトルが腑に落ちる。
呪いならいいのに
たすいち
シアター711(東京都)
2017/07/23 (日) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/25 (火) 14:00
価格3,300円
テーマにしてもその表現方法(脚本・演技とも)にしてもたすいちど真ん中。本作における「呪い」とは何なのか自分なりの言葉で表現するとどうなるのか観ながら考えるとより理解が深まるかも。
今後、うまくいかないことや不都合があったら全部呪いのせいと思おうかな? ←テーマに逆らう発言(爆)
不思議の国でノックアウト
はらぺこペンギン!
テアトルBONBON(東京都)
2017/12/14 (木) ~ 2017/12/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/14 (木) 19:30
座席H列12番
価格3,500円
少し未来を描いたSF系。いやしかし舞台装置にある「アレ」に気付いた直後の導入部分があまりにもまんまなのでワロタワロタ。
そうして始まる本編はボクシング、アリス、ロボットの三題噺だが、併行する複数の流れに仕掛けられた罠の巧妙さたるや。終盤で全体像が見えてきた時の「たばかったな!」感……もとい、見事に騙された感覚の心地好さよ!
あと、ブレードランナーのレプリカント等とは違い、ゴツゴツした機械人形的なロボットも生身の人間が演じなければならないという演劇での弱点(制約?)を逆手にとった終盤の「ある場面」は巧いよなぁ、これぞ舞台芸術!と言ったら褒めすぎか?(笑)
演劇集団キャラメルボックスのSF系作品や劇団ミックスドッグスのファン(並びに関係者)は気に入るのではないか?とも思った。
軽い重箱
殿様ランチ
新宿眼科画廊(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/02/26 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/25 (月) 14:00
価格2,500円
一般庶民のいかにもありそうな日常の1コマや特殊な(?)仕事に従事する人の人生の転機になりそうな1コマを絶妙のバランスでサクっと掬い取ったスケッチ6編。
いずれも語りすぎず余韻を残しその後を観客に想像させる手口が「食材の一番旨い部位だけを切り出して供する名人板前」の如し。
連作が1組あったりかすかなリンクがあったりするのも愉しく、長編(前回公演)を経た「はりこみ」シリーズの新局面もイイ。
あと、演者の複数の役の演じ分けも毎度ながら鮮やか。
月に瞳のあこがれて。
perrot
王子小劇場(東京都)
2019/02/20 (水) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/22 (金) 14:00
価格2,500円
どことなく品がありユーモラスでもある全体のトーンにシェイクスピアっぽさを感じるのは当日パンフレットにその旨の記載があるからだけではなかろう。(元ネタであるシェイクスピアの「尺には尺を」「から騒ぎ」は見たことがある筈だが記憶がないに等しい)
また、人物名や言葉遊びなどに野田秀樹の影響も感じられ、そんな作風で紡がれる物語は神話・伝説(国籍不問)を思わせるもので、出だしと結末が東西の童話ネタなのも愉しい。
さらに、月の女神(候補)三姉妹・太陽の女神を筆頭に「無国籍神話」っぽい衣装や装置など舞台美術チームも良い仕事っぷりだったと言えよう。
AFTER塩原JUNCTION
塩原俊之自主企画興行
イズモギャラリー(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/19 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/02/15 (金) 19:30
価格2,500円
#塩原jct
再演とはいえ、相手役・作家(=作風)とも違う3編に続けて出演、それもほぼ出ずっぱりで別人格を演じ分けるというのはなかなかのもの。しかもそれを観ている側に意識させないとは高等技術では?などともあとから気付いたりも。
「笑の太字」、「何らかの改変によって新たな付加価値が生ずればパクりではない」という定義は某作品で出た理屈と同じ、劇中で提示された問題の一つの解答が本作、の2点は初演時に抱いた感想と同じだが、今回は「三谷幸喜に対しては抗議だけではなく擁護論も展開して中立」なことに気付いた。
「天気予報を見ない派」、3編の中では一番現実的で、時々古傷が痛むような……(爆) そして、停電場面や窓を開けた時の外光やラストのスマホの液晶の明かりなど光に関する多彩な表現が印象的。
「いまこそわかれめ」、ミラフェスで一度観ていたため序盤から切なさ満載。また、真相の「ヒント」がチラチラあることにも気付く。
さらに、「3人目の出演者(二人芝居なのに(笑))であるマスターも実はいないのではないか?」という感想を目にして「耳なし芳一」など思い出す。
春夏秋冬
世田谷シルク
ヨコハマ創造都市センター(YCC)(神奈川県)
2019/02/16 (土) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/17 (日) 16:00
一人の女性の生涯を四季になぞらえ、台詞と身体表現で描いたいかにも世田谷シルクなパフォーマンス。
数枚の可動式の大きな白いパネルに投影される水彩(?)の画像やその場で描かれるペインティング映像(上演回によってかなり違ったものになったとか)も効果的で印象に残る。
アンサンブルが白い着物に菅笠なので幻想的と感じるのは黒澤明監督「夢」を連想したからか?
また、内容を簡潔に言えば劇団献身の「怪童」と同じだが、全く異なるというのも演劇の多彩さを示すと言えるか???(笑)
「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/19 (火) 19:00
価格3,000円
【東谷チーム・3ステージ目】
個人的には最終チームとなるが、前日の百花チーム・井上チームと、この日のマチネで観た谷チームの間に位置するような感覚。
演出的には谷チームに近いが、装置は実際のテーブルを使い、しかし他の3チームと違って「食器棚」的なものがなくテーブルのみというシンプルさ。
そんなあたりを喩えれば、
谷チーム:ビアノ独奏曲(原曲)
東谷チーム:弦楽四重奏編曲
百花チーム:ロックアレンジ
井上チーム:ジャズアレンジ
あるいは
谷チーム:デッサン
東谷チーム:水彩画
井上チーム:油彩画
百花チーム:ポップアート
といったところか。
同じ脚本でもこれだけ演出が異なり、その結果、物語の結末で受ける印象も異なるという企画、大変面白かった。
DULL-COLORED POPとしてはこれで封印するそうだが、他団体での上演も観てみたいような……。
「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/19 (火) 15:30
価格3,000円
【谷チーム・4ステージ目】
ウワサに聞いていた装置に加えて「アレ」を使わないことも相俟って稽古場のような雰囲気が漂いベーシックな感覚。
そして、ここまでに観た3チームのうちで一番のハッピーエンドという印象を受けた。(推定理由はネタバレBOXに)
「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/18 (月) 19:00
価格3,000円
【井上チーム・2ステージ目】
同日マチネに観た百花チームと好対照……どころか真逆に近い印象。
ねこちゃんパートとリアルパートの区切りがハッキリしていた百花チームに対してこちらは両者がシームレスでモーフィングのようにスムーズに繋がっているし、時々おもちゃ箱をひっくり返すようににぎやかになった百花チームに対してシブく落ち着いていていぶし銀のようだし、結果として結末も百花チームの「前途多難」に対して「無事に軟着陸」という印象だし。
全体の半分の2チームを観ただけで企画の面白さを実感。
「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/18 (月) 15:30
【百花チーム・2ステージ目】
谷さんによれば「狂っている」、モビルスーツ/モビルアーマーに喩えればザクレロだという百花チーム、ファンシーでポップなねこちゃんパートが物語のビターさを緩和しているといったところか。
荊姫~いばらひめ~
演劇ユニット 金の蜥蜴
ブディストホール(東京都)
2019/02/13 (水) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/16 (土) 14:00
座席L列16番
価格4,000円
能楽の「鉄輪」を題材にした立体絵巻(って、考えてみれば能楽がそもそも立体絵巻だった(笑))。
悪者の側にも哀しいドラマがあり、運命に弄ばれた者の末路のように描くのはさすが古典?(そう考えると機動戦士ガンダムのシャア・アズナブルもこの系譜?)
また、物の怪や鬼というのは邪な心を実体化して表現したものかとも改めて思う。そんなあたりが多少教訓っぽいのはやはり古典ゆえか?(笑)
紡ぐ。
劇団ヨロタミ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/18 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/15 (金) 14:00
東北地方の片田舎(推定)の駅の待合室、舞台脚本家を目指し上京しようとする男とその父の会話から始まる「創り上げ系」バックステージもの(※)。
小劇場系演劇関連のあるあるネタ(自虐気味なものも含む)が満載でニヤニヤ。また、終盤では「演劇愛」が溢れ出るのもイイ。
※ バックステージものは「ショウ・マスト・ゴー・オン系」と「創り上げ系」に大別されると考える。前者は公演の本番中や直前に発生したトラブルを何とか解決して公演を全うしようというもの、後者は公演/作品を創り上げてゆく過程を見せるもの。
カーテンを閉じたまま
Ammo
シアター風姿花伝(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/19 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/02/14 (木) 19:30
価格3,200円
1952年・パリ、フランス領インドシナからの留学生たちが新入生歓迎のために演劇の稽古をしていた。その演出を担当するのは後にポル・ポトを名乗ることになるサロト・サルで……な事実に基づくフィクション。
途中の「5分でワカるリア王」のダイジェストぶりに感心してニヤニヤしていたが、それ以降は手に汗握る、というか身も凍る、というか圧巻。
サロト・サルら中心メンバーは演劇の稽古を通して反対意見を持つ一派を分断・封殺する手法を試しており、終盤では彼らにオルグされる“反対派”の弱さも描かれてコワいコワい。
なお、プロローグ(2006年だったか?)でのイム・ソテア(演・前園あかり)の「老い」の表現もお見事。
闇を蒔く~屍と書物と悪辣異端審問官~
虚飾集団廻天百眼
ザムザ阿佐谷(東京都)
2019/02/03 (日) ~ 2019/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/03 (日) 19:00
寺院に保護されたヱリコ、マリサ姉妹は書の一部を読むことで自らの武器とする術(すべ)を会得して異端審問官に起用されるが……な物語。
前半はアクションRPG的な印象で進み、中盤で「エコク人」が登場するあたりからダイナミックな展開となり、姉妹の「秘密」を明かした後にある意味定番でもある「憎しみの連鎖は断ち切られず殺し合いは続く」で締め括る。この結末、こんな時期だけにメッセージ性がより強く感じられる。
衣装・音楽も含めた派手な演出に加えて今回は舞台や客席上方に飾られたステンドグラスが美しくかつ妖しい。
そして百眼史上最大瞬間飛距離・最大瞬間量を記録した血糊!
いつも通りの花道よりも後方の席(従来は飛んだとしても滴レベル)にいたが、膝に着弾したか?と思い拭った掌が手形を取るかのように赤くなっており、ついに「血(糊)の洗礼」を受ける。(笑)
接点 vol.1
チーズtheater
新宿スターフィールド(東京都)
2019/02/13 (水) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/14 (木) 14:00
価格3,500円
チーズtheater・TOKYOハンバーグ・フロアトポロジーがそれぞれ書き下ろした30分ほどの短編を短編集形式でなく、場ごとに併走する形式で構成し1本の作品として編み上げたスタイル。
明確な共通のテーマはなさそう……どころかオーソドックスな人情噺、σ(^-^)の大好きな某有名文学作品を想起させるファンタジー系、手法が(やや)異色なもの、と作風・味わいも三者三様でありながら、人物の境遇など共通点が散見され(この感覚はまさしくタイトルの「接点」)、深読み・誤読が得意な身にとって「こっちのあの人はあっちで話に出た人ではないか?」などと勝手に想像を膨らませることも可能。(笑)
また、一通り観た後で再見するとまた新たな共通項も見つかりそう。
なお、そんな風にそれぞれ異なってはいるが、根底には「優しさ」がある、な感じ。
ところでタイトルに「vol.1」が付いているということは、第二弾、第三弾も期待してイイのかな?そしてどんな団体とコラボするのかな?
悦楽乱歩遊戯
虚飾集団廻天百眼
ザムザ阿佐谷(東京都)
2017/02/26 (日) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/02/27 (月) 19:00
乱歩作品のエログロ担当インモラル・オールスターズによるリミックス3Dアンソロジー。作品同士のつながり方がツイッターで時々見かけるキャラやロゴの「マッシュアップ」の芝居版の如し(笑)。
当日パンフレットの配役一覧にはそのキャラクターが出てくる作品名も記されていて、開演前はよく思い出せなかった(だって読み耽ったのは40年以上前だもの)作品も終演後に改めてパンフレットを見たら「あ、あれか!」だったりも。
また、人間椅子パートの一部に二人羽織を連想(笑)。
なお、通常は靴を脱いで入る客席、黒いビニールで養生してあり、スムーズな入場のためかと思ったが、いやしかし飛び散る血糊対策かとも思いガクブル。(笑)