じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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#31.5『パブリック・リレーションズ』

#31.5『パブリック・リレーションズ』

JACROW

雑遊(東京都)

2021/12/21 (火) ~ 2021/12/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

現実はともかくドラマなどで「あるある」な「マズい状況」をこれでもかと言わんばかりに盛り込んで、業種は違えどサラリーマン経験のある身にとっては悪夢……どころか拷問のような展開。初演も観ていたが「ヤな芝居」だねぇ。(笑)

嫉妬深子の嫉妬深い日々

嫉妬深子の嫉妬深い日々

U-33project

王子小劇場(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

卒業以来の同窓会を機に高校時代からの来し方を振り返る女性。心象系かと思いきや「十年後の自分」が現れるという「跳び具合」(笑)にビックリ。同窓生たちも誇張気味のキャラが立っており、ある意味「これぞ演劇!」的な?
また、ウワサに聞いた舞台美術も下手が左脳的、上手が右脳的か?などと深読み。(爆)

マツバラQ

マツバラQ

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/11/24 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前年の「刹那的な暮らしと(後略)」の続編だが前作より現代パートに重点を置き「創り出す」楽しさ・悦び(と難しさ)を主題にした新たな展開は流石。そして笑いや殺陣はもちろん、ムード歌謡(!)まで盛り込むグワィニャオンの真骨頂、堪能堪能♪

娘

ゆうめい

ザ・スズナリ(東京都)

2021/12/22 (水) ~ 2021/12/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

作者と妻とその父母・祖父母を描いた夫婦・親子の話。内容(壮絶な部分もあるが今までの作風から推察するにほぼ実話か?)はもちろん、三層の額縁あるいは枡を3つ入れ子にしたような装置と投射される文字の効果が秀逸でネットに書き込みをする場面の描写など(キーボードの表現も含め)舌を巻いた。

『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』

『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』

ムシラセ

オメガ東京(東京都)

2021/12/08 (水) ~ 2021/12/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

お笑い界を背景とした友情譚2編。前編たる「つやつやのやつ(再演)」は売れない芸人コンビ、後編的な「ファンファンファンファーレ!(新作)」はその1年後のファンを描いて、基本的には笑わせつつ「待て待て待て、ええ話やないかい!」にもってゆくのが絶妙。
また、人物設定/造形と配役、表現も絶妙……どころか完璧か?
冒頭とラストシーンの工夫も好きだなぁ。

ネタバレBOX

再演とその続編的な新作の中編連作ではあるが、考えようによっては第一幕とその1年後を描いた第二幕の二幕もので……ってか、対になったオープニングとエンディングのことも思えばむしろ後者では?
Transcendent Express

Transcendent Express

Cuebicle

上野ストアハウス(東京都)

2021/12/10 (金) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「お見合い列車」な寝台特急の中の出来事ということで暗く閉鎖的、悪夢を思わせる印象の中で進行。主人公が頭痛持ちでクスリを常用していることや後半で明かされるある事から「心象風景的なもの?」と思わせて……な展開が巧み。
また、ファンタジックホラーと紙一重なダークファンタジーのような雰囲気も好み。初演時(2017年)には「昭和の文学のような印象」も持ったが今回はそうでもなかったのは舞台美術によるものが大きいか? そう言えば冒頭(本編前)の全員を照らした明かりが印象的。

意味なしサチコ、三度目の朝

意味なしサチコ、三度目の朝

かるがも団地

王子小劇場(東京都)

2021/08/05 (木) ~ 2021/08/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

東京で派遣社員をしている幸恵があるきっかけから十代を過ごした(そして今も父が住んでいる)秋田県能代市の団地にしばし戻ったことから始まる彼女とかつての友人たちの過去、現在、そして……な物語。
過去の場面などノスタルジックかつあるある的だし、時制の移動もなめらかかつはっきりワカるし巧み。そしてその時制の行き来の中で少しずつあれこれを明かす語り口たるや。
あと。モブキャラの表現。もう、出てきた時から「あ、あれはモブね」とワカるのもイイ。
さらに「ここで終わりかな?」と思わせた後のアレに映画のエンディングクレジットロールの合間や横で見せるテを連想。

ラヴィアンローズ

ラヴィアンローズ

しゅうくりー夢

ザ・ポケット(東京都)

2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

いわゆるオレオレ詐欺を追う公安刑事を主人公にした犯罪サスペンスで、過去の事件も絡めた設定や登場人物の造形などよくできており社会問題も絡めて見応えアリ。がしかし基本的には満足したものの、観終わってわだかまり的なものも残った。(以下ネタバレboxへ)

ネタバレBOX

主犯格が外国人で犯行動機の根本である反日感情はかつて彼の身体に傷痕が残るほどの迫害をした日本人が植え付けた……というのは理解するが、たとえそういう動機で、更に上に彼を利用する日本人の黒幕がいようが、外国人を悪人にしている訳で、下手をするとヘイトを招きかねない気がする。、

迫害された本人が復讐するのでなく、たとえば(本人はそれを苦に自殺してしまい)その友人(日本人)が復讐するのならその危険性は回避できるが、対象が日本人全体となることに無理が阿ったのではないか?

いわゆる「悪の側」だけにとどまらず登場人物の多くが「何らかの恨み」を行動原理にしているような作品を作家に書かせた現代社会が一番コワい。
『終息点』

『終息点』

しあわせ学級崩壊

吉祥寺シアター(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前作同様(左手にハンドマイクを握っていること以外は(笑))一般的な会話で始まりつつ次第にリズムが介入してきて得意のスタイル(?)に。
暗転・静寂を挟んで提示される場は単に時系列順ではないだけのものから次第に先のものと矛盾したりさらには人物が入れ替わったりするものとなり、さながら「間違い探し」?(笑)
というか、舞台となる家が「複数の平行世界が交わる特異点的なもの」ではないか?と思ったり。
そんな中、見つけた原稿のタイトルに自分の名前が入っていることに驚く人物に夢野久作の「ドグラ・マグラ」を想起。そして一旦そう思うと「どうどう巡り」な感覚がまさしくドグラ・マグラだな、などと感ずる。
暗転・静寂を挟んで提示される場が先のものと矛盾するようになり、さらに人物が入れ替わったりと次第に変容して行くさまにあの家は「複数の平行世界が交わる特異点」ではないか?などと思った。

幻魔怪奇劇「DGURA MAGRA-ドグラ・マグラ-」

幻魔怪奇劇「DGURA MAGRA-ドグラ・マグラ-」

PSYCHOSIS

新宿スターフィールド(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

元である高取英脚本の月蝕版は未見だが、月蝕テイストに森永理科演出による「新たなモノ」が加わって化学反応が起きた、的な? そして楽屋落ちもありつつけっこう忠実に描きながらも95分に収めたのはアッパレ。あと「やたらに濃い」遊佐さんにニヤリ。

『shuku-sai』

『shuku-sai』

(石榴の花が咲いてる。)

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/07/22 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

複数組の人物たちの5年にわたる歳月に点在するいくつかの日の出来事を見せる。時系列をシャッフルしていたりするので各組の流れは起承転結にはならず「どう締めるの?」と思わせての最終場とエピローグにしてヤられる。そうか、そのテがあったか!みたいな。

ネタバレBOX

最終場で4組の人物たちがそれぞれ違う年だが花火(大会?)を見ているというのがイイ。(照明効果含む)
そしてそれで終わりかと思いきや、エピローグで(それまでは2020年までだったのに)2021年の彼らを語るが……というのも「この作品は現在と地続きですよ」と主張しているようで巧い。
飛ぶ太陽

飛ぶ太陽

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/12/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

従来は情念や時流などに起因する悲劇だったが今回は(実際にあった)事故によるもの、そして舞台美術の使い方も今までとは異にして新機軸のように見えるが描かれる人間ドラマの濃さ・熱さは変わらず「やっぱり桟敷童子だなぁ」と……。
特に事故後に遺された人々の姿は悲痛であるが目を逸らさせない求心力のようなものがあるのがこの団体の魅力かな、と思う。脚本・演出・演技・舞台美術・音響・照明の「総合力」か。

野良犬

野良犬

三匹と三羽

北池袋 新生館シアター(東京都)

2021/12/09 (木) ~ 2021/12/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

人が次第に病み人間関係が壊れてゆくさまをまざまざと見せつける90分余。後味が良いとは決して言えないがそれほど悪くないのはテンポの良い語り口(一見の価値あり)と程よく挟まれる笑いもさることながら、誰しもが持っていそうな「弱さ」を描いているからか?
また、テンポ良い場の積み重ねの中に子供の頃や学生時代の(トラウマとなるような)出来事をフッと入れて言動の遠因を示すのも効果的で巧い。基本的には「所詮フィクションなのだから助けようよ」派のσ(^-^) も納得。

『無表情な日常、感情的な毎秒』4月公演

『無表情な日常、感情的な毎秒』4月公演

エンニュイ

飯島商店(神奈川県)

2021/04/24 (土) ~ 2021/04/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/04/24 (土) 14:00

2月、3月とは会場を変え、日本間での上演。しかも2階で表の道にも面しているので途中で演者が階段を下りて外で演技をする(観客は開けた窓越しに観る)という大胆な演出あり、小屋主さんによる民族楽器等の生演奏ありと大きく変貌。
1年がかりの「主題と11の変奏」、第2変奏でここまで変わるとはオドロキ。
さて、あと9つの変奏はどうなる?そしてどこに行き着く?

12人の怒れる男・12人の怒れる女

12人の怒れる男・12人の怒れる女

江古田のガールズ

「劇」小劇場(東京都)

2021/03/30 (火) ~ 2021/04/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/04/04 (日) 13:00

【12人の怒れる男】
先に観た「怒れる女」では聞き落としたかと思ったが、やはり終盤の「裁かれているのは……」という台詞がカットされており、特徴的な台詞の1つで他作品でオマージュを捧げられていたりもするだけにちょっと残念。
また、「怒れる女」よりくすぐり増量なので江古田のガールズっぽさも増したが、程よかった女性版と比べてややクドくなってしまった感もアリ。(計時の所とか)
とはいえ(男女とも)存じていた方、今回初めて拝見する方の区別なく、配役に「あ~、この人ってそういう言動をしそうだもんね」な説得力があって見事。

ネタバレBOX

なお、以下は10回以上観ていながら今回初めて気付いた点。

自分の家のドアノブに指紋があっても別に不思議はないのに、わざわざ拭き取ったというのは外部の者による犯行を示唆しているのではないか?
いや、「ナイフを使い慣れない者のような刺し方をした」のと同様に擬装したのか?(笑)
12人の怒れる男・12人の怒れる女

12人の怒れる男・12人の怒れる女

江古田のガールズ

「劇」小劇場(東京都)

2021/03/30 (火) ~ 2021/04/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/04/01 (木) 14:00

【12人の怒れる女】
「極私的戯曲TOP10」の1本に選ぶほど大好きな作品であり、既に10回くらい観ていたが、全員女性というのは初めてであり、どう捌く(←「裁く」の誤変換ではない)かという興味も大きく、結論から言えば十分楽しんで満足もしたが、なぜ女性のみの上演がなかったか察することができた気もする。(以下ネタバレboxへ)

ネタバレBOX

・「「この野郎、殺してやる」なんて日常的に口にするでしょう?」的な台詞があるが、女性が日常的に口にするか?(「首をへし折ってやる」も)
・スラム街育ちとはいえ女性も「ナイフを使った喧嘩などすぐ目の前で何度も見ている」ために飛び出しナイフの使い方を熟知しているのか?

この2点が女性のみだとちょっと苦しいと言おうか無理があると言おうか。

一方、陪審員2号の派手な衣服・濃い目のメイクが終盤で指摘される目撃証人の法廷での特徴と類似しているというアイデアは見事。
オリジナルのように男だけでは決してできない演出でもあり、その発想に脱帽。

また、11号12号の身長差による笑いやちょっとしたくすぐりで程よく緊張をほぐすのは江古田のガールズらしいところ?
さりげなく観客の視線を誘導する照明も良かった。
『無表情な日常、感情的な毎秒』3月公演

『無表情な日常、感情的な毎秒』3月公演

エンニュイ

CHARA DE新宿御苑(東京都)

2021/03/16 (火) ~ 2021/03/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/03/16 (火) 14:00

価格2,000円

2月の基本編(もしくは「叩き台」)を観ていたので「その話から始めるのか」だったり「あの話はこの組み合わせだとそうなるのか」だったりして楽しい。いや後者はむしろ基本設定だけ与えてメインの二人のエチュードによって作られたのでは?などとも考える。
ワークインプログレス(や「試演」)を観てから本番も観るという経験は何度かあるが、それよりも期間が長く(1年!)回数も多い本作の試み、面白い♪

『幸福な家族のための十五楽章』(2021年・上演延期作品)

『幸福な家族のための十五楽章』(2021年・上演延期作品)

しあわせ学級崩壊

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2021/02/26 (金) ~ 2021/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2021/02/26 (金) 14:00

座席4列1番

価格3,500円

1年前に逃げ出した一員が突然帰ってきたことで13人の兄弟姉妹に広がる波紋……音楽なし台詞のみで始まり「おや?」と思うがやがて音楽が入り役者がマイクを使って語る「いつものスタイル(?)」に。
そして曲が変わることで内容も次のフェーズに入るような気がして(タイトルに「十五楽章」とあることもあり)まるで組曲のよう、あるいは章立てした小説のようと感じたりも。

一方、今まで何回か観たうちで音楽の音量が一番低かったように思えた。
会場の音響特性もあるかもしれないが「家族というものや自分のあり方についての疑念」というテーマから、台詞をより明確に伝えたかったからではないか?
そして、そのテーマゆえに、例えば写実的な日本家屋の一室とか洋風リビングルームとかの装置を使い音楽を流さない「純然たる会話劇」として上演したら「令和の三好十郎」ではなかろうかと感じた。その考えは戻って来た男に関して明かされる終盤で否定されたのだけれど。(笑)

なお、予約してから観劇翌日までの随時メールによる諸状況伝達と当日会場での感染症対策の丁寧さは特筆もの。

無表情な日常、感情的な毎秒

無表情な日常、感情的な毎秒

エンニュイ

CHARA DE新宿御苑(東京都)

2021/02/25 (木) ~ 2021/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2021/02/28 (日) 13:00

価格2,800円

ワークショップ公演ということもあってか出演者の自己紹介に始まり、中の1人の話を掘り下げてそこで出た状況を再現することになるが……という出だしから思わぬ発展をしたり急にSF的状況が挟まれたりで、その跳びかたは夢の中のよう。
同時に今まで観たエンニュイ作品の中で一番「意味が通る会話(笑)」が継続して饒舌・雄弁な感じ。
ではありながら、その「意味が通る会話」も聞いているうちに噛み合っているようないないような浮遊した感覚に変貌……従来は「言葉のゲシュタルト崩壊」だったが、今回は「会話のゲシュタルト崩壊」とでも言うべきか?
やはり「日本語という言語」のゲシュタルト崩壊がエンニュイ作品の狙いではないか?(真顔)
なお、この脚本をこれから12ヶ月の間、毎月変化させて(加除したり人数を変えたり、とのこと)上演する試みとのこと。
できる限りその変化を追ってゆきたいと思った。

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』

オフィス上の空

シアターサンモール(東京都)

2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2021/02/12 (金) 14:00

座席K列13番

価格6,500円

【ピーチオンザビーチノーエスケープ】
事前情報もあり何人もの女性が1室に監禁(軟禁?)され1人の男の性の対象とされている状況に新藤兼人脚本・和田勉監督「完全なる飼育」(1999年)を思い出す。、
が、こちらは「何人もの女性」であるのが大きな違いで、彼女たちの記憶に同じ友人がいて、それが「幻の女」的存在として登場するのがミソ。(以下ネタバレBOXに続く)

コロナ禍により上演の順は違ってしまったが、本作の次がど真ん中の剛速球的恋愛譚(とはいえ一癖二癖はある(笑))「脳ミソぐちゃぐちゃの……(後略)」だったというのが興味深い。
片や共感し辛い、片や恋愛経験があれば程度の差こそあれ共感必至と対照的なのは「反動」?(笑)
性と愛という密接であるが同時に相反する(?)ものがテーマとも言えるのではないか?

ネタバレBOX

その「幻の女」は彼女たちに影響を及ぼす「各人の過去や考え方の象徴的なものを象徴する存在」かと推測していたが、まさか本人格で、それまでの沢山が派生した人格だったとは。
かつて観た「多重人格系」の芝居では人格が減っていくものが大半で、まさか途中で増えるものがあろうとは、というのも盲点になり、キレイに騙された快感に酔う。いかにもキ上の空論らしいトリッキーさが嬉しくもあった。

あと、終盤で被害者女性が加害者男性を憐れんでいるようにも思えて渋谷ハチ公前「ストックホルム」(2007年・2010年・2018年:2010年版には「PINK……」の岩井七世嬢もご出演)も思い出した。

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