ほつれる、闇
演劇企画集団LondonPANDA
小劇場 楽園(東京都)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/02/15 (土) 18:00
価格3,000円
保育園児たちの列に車で突っ込み保育士1人と園児3人の命を奪い負傷者も出した男の弁護士は危険運転致死傷罪ではなく過失運転致死傷罪にとどめようとするが……という法廷サスペンス的内容だが法廷場面は一瞬(笑)で接見室と喫茶店(?)が大半なので「法廷外サスペンス」といったところか。
序盤には笑える部分も配して観る者に油断をさせながら各登場人物はそれぞれ一筋縄ではいかない面々で次第にドス黒い方向に進むというダークな展開。
またそれがリアルに感じられるというか説得力があるというかで、この少し前に観たBASEプロデュース「冷徹」と通ずるモノもあるような。
10 years after SC2
劇団サラリーマンチュウニ
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★
2030年、10年間の沈黙を破りSC2(←劇団名)が復活公演を行うとの報に(元?)劇団員は度肝を抜かれ……な近未来バックステージ系。(「ショウ・マスト・ゴー・オン」タイプではなく「ステージ創り上げ」タイプ)
10年後だけに劇場機構のみならず稽古関連の技術も進化して、いくつかは(時期はともかく)実現しそうな気も。
そして迎える結末が必ずしも全面的に「めでたしめでたし」ではない(その伏線もちゃんとあって観客にそれを予測させたりもする)のがまた巧いところ。
一方、主に序盤において会話にあまり間をとらず、「会話」ではなく単なる「台詞のやり取り」になっていたのは残念。90分に収めるために急いだのか?
正義について
殿様ランチ
駅前劇場(東京都)
2020/02/13 (木) ~ 2020/02/19 (水)公演終了
満足度★★★★
価格3,500円
公園でテント生活をする男を中心とした物語。
たとえ小さなことであろうと「正しくないこと」を許すことができないその男の周囲には日常でも「あるある」や「ありそー」な身近な不正・不平等が頻発しており、それらを積み重ねてからの終盤の「アレ」はシニカルで昨今の世相に痛烈な一撃。
ゆえに終演後に8年前の初演作の再演と知って魂消た。
あと、舞台美術はひたすら公園の一角でありながら、回想場面ではそこがクリーニング店として使われ、その場面でのクリーニング店の出入口が「アレ」なのにニヤニヤ。(演劇ならではの手法だよね)
冷徹
BASEプロデュース
BAR BASE(東京都)
2020/02/07 (金) ~ 2020/02/14 (金)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/13 (木) 15:00
価格3,000円
渋谷近辺で起こっている女性連続殺人の嫌疑をかけられたバーのマスターは19歳の時に手にかけた父親の悪夢・幻影に未だに悩まされており……というサスペンスフルで時に禍々しい内容はいかにも望月清一郎作品。
そんな脚本のみならず低音を前面に押し出した音楽(もちろん生演奏)や不気味で不安感を煽る照明効果もかつてなかったタイプで「此処でこんな作品もできますよ」という新たな可能性を示したと言えよう。
どさくさ
劇団あはひ
本多劇場(東京都)
2020/02/12 (水) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/02/12 (水) 19:00
座席F列19番
価格3,500円
古典落語「粗忽長屋」を新たな視点から仕立て直した「The other side of 粗忽長屋」あるいは「裏返しの粗忽長屋」……いや「もう一つの粗忽長屋」といったところか。
よって元ネタが大好きな身として「そっち側を描いたのか♪」「それ、返歌だよね」など読み取ることができてその発想に舌を巻く。なので粗忽長屋ファンは存分に楽しめる筈。
逆に元ネタを知らないとワカりにくいかも?現に終演後にσ(^-^)のすぐ後ろから「よくワカらなかった」というお嬢さんの声が聞こえてきたし。
ということで事前に古典落語「粗忽長屋」を(たとえばWikipediaのあらすじなどで)予習しておくことを推奨。
また、冒頭の「洋装落語」や序盤の落語的可笑しさのある会話から変容してゆく先は静かな会話劇で、微かに「死の匂い」がすることや澄んで張り詰めた空気感から Oi-SCALE に通じるモノも感じ取った。(あるいは「銀河鉄道の夜」とか?)
これは元ネタからの連想もありそうだけれども。
いずれにせよ好きなヤツだった、ありがたや♪
燦々
てがみ座
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2020/02/07 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/02/10 (月) 19:00
座席K列11番
2016年11月、座・高円寺1での初演から3年余、この作品を通して描きたいものも変わってきたということでの「改訂版」、冒頭の江戸の町人たちの様子の表現から「そうそう、これこれ」とワクワク、他にも観ていて鮮烈に思い出した部分もあり、もちろん新たなところも含めて終始ワクワクが止まらない状態。
あれこれの演劇的表現、そして絵師の才能が開花するのを目の当たりにしたような感覚、初演にさらに磨きがかかったと言えよう。
なお、北斎役が酒向さんになったことで、より生々しいというか庶民的というか初演とは違う味わいもあった。
昭和芸能舎版フラガール2019
昭和芸能舎
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/11/26 (火) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/11/28 (木) 15:00
座席I列12番
価格3,300円
時代の流れに基く環境の変化について行けず旧態にしがみつく者と新たな方向に光を見出す者の対比に家族内の軋轢も重ねて鮮やか。
2006年の映画、2008年の舞台、2018年の昭和芸能舎版に続き4度目となるがダンス教師と踊り子(候補)たちの関係が典型的なバディもの(最初は反目・反発しているが次第に互いを認め協力して目標の達成に向かう)であると気付く。1対1ではなく、1対複数なので気付くのが遅れたようだ。
なお、前年よりも実測上演時間が10分ほど長くなっていたのはクライマックスとカーテンコールでのダンスが増えたからか?(推定)
好きな子として、生きていく
怪奇月蝕キヲテラエ
新宿眼科画廊(東京都)
2020/02/07 (金) ~ 2020/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/02/07 (金) 15:00
価格2,000円
女流棋界(←用語的にアリ?)振興のために元棋士である連盟事務員が考案した策の顛末。
その策もいかにもイマドキのものでありそうだし、女流棋士たちの変人ぶり……もとい、強烈な個性(爆)はマンガチックでありつつ「そういう人ももしかするといるのかも?」でニヤニヤ。
また、会話も随所に巧い(あるいは笑える)部分があって愉しい。
将棋・将棋界に疎くても当日パンフレットや劇中の台詞に説明的な部分があったりするので問題なし。(よって早めに入場して開演前に当日パンフレットに目を通しておくことを強く推奨)
暗譜(?)での対局場面などもあるけれど、駒の進み方程度しか知識のないσ(^-^) でも楽しめたし。
それにしても元々将棋が好き(そういう劇作家さんは複数いらっしゃるしその作品も観ている)というのではなく本作の為に学んだという三浦主宰、スゴいな。
-127birth
こわっぱちゃん家
シアター風姿花伝(東京都)
2020/02/06 (木) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/02/06 (木) 19:00
価格3,500円
法的に中絶が認められる期間(妊娠22週未満)を過ぎるまで残り少ないがまだ出産するか否か迷っている夫婦が産婦人科医から勧められてマタニティサークルへ体験参加し、そこでの経験や親友の助言からある決断をするまでの物語にして新たな命を授かること、親になるということの喜び・戸惑い・不安を優しくかつ真摯に描いた秀作。
冒頭のツカみ(とそれをひいてのエピローグ)や舞台上手・下手両端の使い方などの手法もイイ。
また、中盤に物語が大きく動く部分があるが、その一連の場面の各人物の心情がまるで我が事であるかのように伝わってくるのがスゴい。そこまでの丁寧な人物描写の効果か?
人物描写と言えば各人物の設定と配役も(再演なのにもかかわらず)説得力があり見事。
なお、ご覧になる場合は替えのハンカチを忘れずに。
ゴールドマックス、ハカナ町
桃尻犬
OFF OFFシアター(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/05 (水) 19:30
価格3,300円
年の離れた妹を溺愛する男とその周辺の人々の物語。
まずはその極端な溺愛ぶりで笑いをとってからシュールな方向に転じ(そこも可笑しい)ブッ跳んだ展開から思いもよらないよらない結末に。
この結末がまた複雑な味わいで評価が分かれるかも?
なお、いかにも溺愛しそうな(爆)堀さん、ツッ込み担当の徳橋さんを筆頭に人物設定も的確……と言うか各キャラクターに説得力(?)があった。
グロサリー
吉祥寺GORILLA
スタジオ空洞(東京都)
2020/02/04 (火) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/04 (火) 19:30
価格2,500円
一言で言えば「バックヤードのオカしな人々」。
スーパーマーケットの店員休憩所を舞台に繰り広げられる人間模様……というよりは次々に暴かれる人々の本性。
背景として不穏な事が起きている上に照明や音響で不安感を煽っておいてのあのクライマックスはヤだねー。(笑)
が、一部「ワカる!」だったσ(^-^)って……(爆)
また、不安感の煽り方に巽祐一郎監督・脚本「D#1」(1997年)を思い出した。
なお、クライマックスまでに「どゆこと?」「それってもしかして……」な伏線・ヒントがちりばめられているので「そういうことか」や「やっぱり!」だったりする快感もアリ。
不思議の国のアリス・オブザデッド
虚飾集団廻天百眼
ザムザ阿佐谷(東京都)
2020/01/28 (火) ~ 2020/02/03 (月)公演終了
満足度★★★★
百眼版不思議の国のアリスは「闇のアリス」「裏アリス」なオモムキ。
とはいえ元ネタが元ネタだけに普段より血糊やグロは控えめ(手や足が切断されたり内臓が出たりしないもんね)でポップでライト、「気になっていたけれどなんかコワそう」と思っていた方には恰好の入門編だったのではあるまいか?
で、生き残るために上の階に向かう、ということに「死亡の塔」「タワーリング・インフェルノ」などを想起、また、地下で層をなすことに「もしや“蟻巣”?」とも思う。(笑)
また、ポップということでは特に虫系キャラの衣装がファンシーだったのも印象的。
あと、キーとなる固有名詞の綴り一文字ずつのパネルを1枚ずつ持った役者たちが移動して別の名詞にする「舞台上のアナグラム」は燃えよDTフィール(グワィニャオンの前身)の「NOBITA」以来何十年ぶりかで観た。
なお、本作では内臓が出なかったが、奇しくもこの前日に観た芝居では内臓が出ており、さらにその芝居と本作の両方におしゃぶりが出てくるというシンクロニシティがあったのだった。
劇の劇
壱劇屋
シアター711(東京都)
2020/01/28 (火) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/01 (土) 17:00
価格3,800円
芝居をやめたという男のモノローグから始まる一連のシーンがオチをつけて一段落したかと思えば、そこからまた発展し、そのシーンが一段落したかと思えば更に新たに展開し……と時にはメタフィクションも交えつつ次々にシームレスに続いて行くのはエッシャーのメタモルフォーゼあるいはマトリョーシカの如し。
また、中盤から登場する少しずつ大きさが異なる正方形のフレームを使うパフォーマンスは、2014年夏(壱劇屋初の東京公演の時)に池袋演劇祭CM大会で初めて目にした壱劇屋のパフォーマンスと通ずるもので「そうそう、これこれ♪」的な懐かしさもアリ。
そんな特徴的な2つのパターンを融合させた90分、愉しかったぁ♪
それは秘密です。
劇団チャリT企画
座・高円寺1(東京都)
2020/01/23 (木) ~ 2020/01/30 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/01/30 (木) 14:00
座席I列13番
価格3,800円
最近の世相批判系の例に漏れず本作も「初演よりリアリティが増して不気味」。
特に加筆修正した終わり方は近いうちに起こりかねない事態で笑えないどころか背筋が凍るよう(←さすがに言い過ぎ(笑))。
本当に変な世の中だこと、くわばらくわばら。
『大人の銀河鉄道の夜』
お茶の間ゴブリン
上野ストアハウス(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/01/26 (日) 16:00
価格3,900円
独り立ちの機会が巡ってきたことで迷いも抱えたOLとホステスが終電を逃した後に来た列車に乗り込むが……な物語。
「銀河鉄道と言えば」な2作品(+α)のキャラクターとその作者たちがある者はそれらしく、またある者は経時劣化して登場するのが可笑しくかつ見事。
そんなところは「穏やかなカカフカカ企画」的な?(笑)
あと、「星めぐりの歌」をロックアレンジにしたオープニング、さすが秦さん♪
七人のエムザムライ
レティクル座
上野ストアハウス(東京都)
2020/01/29 (水) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/01/29 (水) 19:30
価格3,500円
タイトルや公表されている内容紹介から「おバカ+エロ系」を想定して臨んだら、プロローグの状況・殺陣を含む演技とも本格時代劇級のソレで、装置もレティクル座史上初な(?)きっちりしたもので「新境地か?」と。
が、本筋に入るとやはりSMベースのおバカ・ナンセンス……ではあったものの、芯となるストーリーと一部の人物設定が娯楽時代劇のセオリーやお約束をきっちり踏まえたもので、おバカとシリアスのバランス配分が絶妙、両方の面でしっかり惹きつけられて危うく感動するところだった……いや、正直なハナシちょっと感動(ってか感心?)してしまった。(爆)
そんなこんなを経て迎えるクライマックス・結末も再びの見事な立ち回りありある種のメッセージありでアッパレ!
なお、この少し前に観た楽園王「授業(Bキャスト)」と使用曲が(1曲だけとはいえ)カブっていたのも可笑しかった。
昇天
Peachboys
東新宿Petit MOA(プティモア)(東京都)
2020/01/24 (金) ~ 2020/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/01/26 (日) 18:00
お馴染みの前説で「最近のPeachboysは大冒険活劇的な方向になってきてしまったので原点に帰った作品にした」と宣言があり、確かに初期の童貞たちの青春(性春?)物語が展開されるが、終盤にやはり「例のアレ」が出てきて「前説はフリだったんかいっっ!!!」になることも含めて大いに笑った。
で、上演時間は確かに60分なのだが、内容が充実(?)していたのかもっと長いように感じた。(←冗長ということでは断じてない!)
あと、いくつか楽屋落ち気味な台詞もあったが、ギリギリ許容範囲内にとどめているのも巧い。
『国府台ダブルス』
filamentz
新宿村LIVE(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/01/24 (金) 14:00
座席G列15番
【卒業式、実行】
初演版にブースターを搭載したと言うか終盤でアフターバーナーに点火すると言うかパワーアップしているし、大岡裁き(三方一両損)な落とし所が巧い。
また、どさまわりの遺伝子を継いだキャラが3人くらいいるし、3148の如く2時間ほどの間に大きく成長するキャラはいるし、ナイゲンを知っているとより楽しい。(ナイゲン(全国版)の翌年の3148と浅草ナイゲンの前年のどさまわりの物語説(笑))
さらに、初演版よりも自主自立や自由というものが色濃くなったような。小さな自主自立と大きな自主自立との対比(?)とか。
あと、この会場ならではの演出は臨場感があった(生徒総会の方の予測はしていたが、こちらでもあるとは♪)し、後方のB席は見易くて結果的にアタリ。
『国府台ダブルス』
filamentz
新宿村LIVE(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/01/24 (金) 19:00
座席G列15番
価格3,800円
【いざ、生徒総会】
初演(2019年6月)もアガリスクとしての公演ではなく、出演者にアガリスクメンバーがいない(常連さん(?)はいる(笑))こともあり、アガリスク色が薄い気がしないでもない。
がしかし、確かに冨坂作品でもあり、音楽で喩えれば「ナイゲン」と「卒業式、実行」がバンドのアルバム、本作はソロアルバム的なポジションか?(笑)
口から出任せでその場をしのぐだけの人が最近、「国民の声は憲法改正」などと妄想に囚われたアタマのオカしい発言をしたために終盤の会長が初演時以上にそのトンチキに見えてしまう。国政であんなことをやりかねない恐ろしさ…
なお、生徒会室が初演と比べてやたらに広いが、少子化により創立当時より生徒数が減ったことでできた空き教室を生徒会室に転用したものと解釈。(笑)
イヨネスコ『授業』
楽園王
サブテレニアン(東京都)
2020/01/21 (火) ~ 2020/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/01/23 (木)
23日に15時半開演のBキャストと20時開演のAキャストを続けて観劇。
長堀版「授業」は2012年の長堀博物館、2016年の楽園王に続き3度目になるが、プロローグ……というか「何が起こるのか」を先見せしたパートが付き、エンディングも長くなった今回は過去2回の「ノーマル版」に対して「ディレクターズカット」的なものか。(なんでもこちらが本来のものらしい)
そして冒頭とラストが増えた分、「葉が痛い」で始まり「葉が痛い」で終わる「ドグラ・マグラ度」が薄れた感はあるが、これはこれで意義があるような。
で、本作、不条理劇と言うよりはブラックコメディ……どころか、7~8ならいざ知らず39だの40だのの数字による無理さとか次の生徒を迎えるとそれまでがリセットされる教授とかで「んなワケねーだろ!」になるナンセンスコメディな気がする……(笑)
また、「私の祖国は……」のロジックは、英語の直接話法と間接話法(You said “I love you”とYou said you love me.)あるいは否定疑問に対する答え方に近い感覚ではないか、と今回初めて気付いた。
あと、ダブルキャストは「味変」というのは昨年思いついた比喩だが、本作は一部の音楽も異なるのでもはや唐揚げのタルタルソースとおろしポン酢的な、そしてそのどちらも「アリ」なのが美味い……もとい、上手いところ。「1+1が2以上になる」面白さだった。
(そう言えば音楽も唐揚げのソースも「かける」のが共通(爆))