ハンダラの観てきた!クチコミ一覧

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『ZIPPY』 ジッピー

『ZIPPY』 ジッピー

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/11 (土)公演終了

満足度★★★

好感をもった
 若者の抱える閉塞感を、こういう形d絵表現していることに、好感をもった。自分としては、とても明快な展開でわかりやすかった。また、会場が、そのまま、飲む空間でもあるような場所だったのも面白い。

DaReDa?

DaReDa?

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

しもきた空間リバティ(東京都)

2011/12/02 (金) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめる舞台ではあった
 10年続いた劇団ではある。軽妙なタッチとエンターテインメントとしての出来は、合格だ。随所に映画や話題になっている作品のもじりが取り入れられ、つか作品の美学なども散見される。展開は自然である。ネタばれを避けるために個々の具体例を挙げることはしないが、オムニバス形式によって、ショートストーリーが展開され、その底に流れているのは、探偵の仕事だ。芝居を見ながら、観客も推理をすることができる組み立てになっているので、適度な同化と異化が生まれている。
 口はばったいことを言えば、イプセンの”人形の家”以来の近代劇は、もはや、観客も単純に劇的世界に同調し、同化することなど不可能になった、という時代背景がある。チェホフでは、それが更に進んでドラマツルギーは解体する方向に進んだ。更にブレヒトによる寓意劇の異化効果の称揚を経て、ベケットに至ると最早、演劇は条理の成り立たない世界を描くことになった。そのような歴史を経て、我らの生きる現代、時間は、総て細切れにされ、最早、立ち止まって己の姿を振り返ることさえできなくなった我らの姿を、もっと辛辣に批判できるような高い志を持てば、更に良い舞台を目指すことができよう。それなしに、スタニフラスキーの演劇論の悪しき解釈で俳優修業をしても始まらない。

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