写真一覧（よこしまブロッコリー : 団体写真）

名古屋市民芸術祭2008参加作品。
2008年11月、七ッ寺共同スタジオにて上演。

この物語には２つの世界が登場する。
ひとつは、若手小説家松島香苗の日々、もうひとつは、彼女が執筆中の小説の世界だ。
物語は執筆中の小説の世界、探偵ゴローの事務所に、彼のアシスタント”人の嘘がノイズ混じりに聴こえる”ヒナタが、失踪した友人の姉ヨシノを連れてくるところから始まる。

２つの世界の中でそれぞれ日々をもがき重ねる登場人物たちが、10の椅子で区切っただけのシンプルな舞台の上で生きていた。
それそれ背を向け合って壁を作る椅子たちは、
時に空間をつくり、時に心の中を描き出した。
よこしまブロッコリーがこれまでに見せなかった一面に挑んだ意欲作。

2008年2月初頭、七ッ寺共同スタジオで上演された作品。
　この1年で、同一犯と思われる11件の犯行声明のない爆弾事件が起きている。12件目の爆弾事件を未然に防ぐため、サリー＝犯行声明を出している犯人と思われる人物、の可能性がある全ての人物に見張りがつけられた・・・・。

　サスペンスタッチのヒューマンドラマ。精神的・肉体的に追い詰められた登場人物たちが、見つからない答えを求めて思いをぐるぐるとめぐらせる。内なる葛藤と揺れを繊細に描き出しながら、「あなたの中にある答えを見つけてください」と投げかけるよこしまブロッコリーのスタイルを濃厚に打ち出した作品。
　満席の会場内、観客もいつしか登場人物たちと一緒に思考を巡らせ、会場内が一つの空気に包まれた。

2007年５月、16団体が一同に介し盛り上がりを見せた「カラフル２」。よこしまブロッコリーが演じたのは、あの世の人達の物語を描くことで生きることを問い直した「ライフ・イズ・ストレンジ」。
ファンタジックな世界の中、ナチュラルでリアリティのある会話で綴られる日常。そこで暮らす人々の揺れる心を繊細に描きだした、よこしまブロッコリーの空気感が色濃く出ている作品。

2007年1月、よこしまブロッコリーが新たな試みをした。
会場となった古いビルの会議室に立てこもったヤクザたちの目的は、資金稼ぎの銀行強盗。人質は、限定だいたい30人で入場した観客たち。最初は現金輸送車を襲って逃げるだけのはずだった。計画どおりにはいかなかった彼らの苛立ちをよそに、時間だけは過ぎていく。
観客を巻き込んで密室全体が緊迫感溢れる舞台上となった、よこしまブロッコリーの意欲作。
チケットＳＯＬＤＯＵＴ後も問い合わせが相次ぎ、話題となった。

2006年6月末、七ッ寺共同スタジオで上演された作品。＜社＞メセナ協議会認定・名古屋市芸術文化団体活動助成事業。
夜を彷徨う孤独な人々の、一晩の出来事を描いた作品。夜眠れない探偵は締め切り間際になった依頼を成立させるために詐欺師の力を借りる。探していた兄が見つかったと連絡を受けた女は緊張した面持ちでタクシーに乗る。その頃、一人の女子大生は今夜の居場所を求めて街を彷徨い、孤独な主婦は携帯電話を手から離すことが出来ずにいた。
様々な思いを抱え毎日を暮らす人たち。ほんの少しだけ特別な夜をまるで覗き見しているかのような、ナチュラルなタッチで演じられた。