蜘蛛女のキス 公演情報 蜘蛛女のキス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    長く観劇も休んでいたが、久しぶりに観たのが夏の劇団チョコレートケーキ「一九一一年」であった。その日澤氏がミュージカルを演出するとのことで、チケット代の高さにも関わらず観劇した。
    結論から言って、大正解であった。およそミュージカルには不向きと思われる題材を、なるほどこのようにして華やかな部分もみせるのかと感心した。日ごろ小劇場ばかり観ている身としては、歌やダンスのクオリティの高さにただただ驚くばかり。楽曲も素晴らしく、歌の上手いキャストたちによるナンバーは心に沁みとおった。特に「彼女は女」「愛しい人」は涙をこらえるのが難しかった。
    この作品は30年も前のものらしいが、今もなお似たようなことが世界のあちこちでおこっている。いや、少しずつ増えているような恐怖を感じる。この作品が過去のお話として上演されることを望んで止まない。

    ネタバレBOX

    モリーナの母があまりに若い(衣裳や髪なども)ことに違和感を覚えた。最初はこのお母さんもすでに亡くなっていて、モリーナの思い出の中の存在なのかと思ってしまった。モリーナが37歳なら、その母として、もう少し老けさせるべきではなかったか。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    メインストーリーに並行して女優オーロラの映画が回顧され、定期的に蜘蛛女(=死神)が表れる。それらがセリフと歌とダンスで綴られて行く。反政府組織の弾圧というシビアなストーリーに対して、ラテン系の元気の良い音楽(+安蘭けいさんの多彩な衣装の早変わり)という相反するものが絶妙なバランスで展開される。それはどれも尖っていないということでもあるし、さらに欲を言えばダンスシーンの人数がもっと多ければより楽しめたとは思う。しかし幸いなことにこの回はアフタートークがあったのでそれも含めて満点としたい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    よかった。牢獄の政治犯と同性愛者の話なのに華やか。同性愛者のモリーン(石丸幹治)の憧れの大女優オーロラ(安蘭けい)が、モリーンの苦しいときほど明るく艶やかに歌い踊る。石丸の歌、安蘭の抜群のスタイルと歌が魅せる。
    1幕100分2幕60分、休憩20分。オケが生演奏で13人もいた。かなり贅沢な編成。奥で演奏してスピーカーで響かせていたが。

    ネタバレBOX

    政治犯のバレンティン(村井良大)に、反政府派の厳しさと確信が感じられないのは残念。わがままな青二才のよう。原作の小説と比べると、政治的内容がかなり薄められているのも残念。
    ラストのモリーナの死は、納得しにくかった。原作は違ったはずと読み直すと、やはり違う。原作はバレンティンの反政府活動への協力が、命の危険に関わるから死ぬ。舞台では、バレンティンのブルジョアの恋人への伝言になっている。その秘密を守って死ぬというのが、ピンと来なかった。活動と無関係のブルジョア娘を、政治犯の恋人というだけで、権力は拷問したり危害を加えたりしないだろう。

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