ムサシ 公演情報 ムサシ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-7件 / 7件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    帰ってきたという感慨と
    蜷川演出の方が好きだったという正直な思い

    一流の役者がはしゃぐのを観るのは楽しく懐かしさはあったが、そこにどれほどの統制があるのか
    縄で繋がれる場面は初演の方が断然面白いし、長くても持っていた
    客観視されたなかでの遊び心がこの作品に必要なのではないか

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    周りのお客さん方からは、「関ヶ原からの武蔵の決闘シーンが続くと思っていたけど、こんなに笑える作品とは思わなかった」と聞こえてきてました。(^o^)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    中央ブロック最前列の席で「ムサシ」はこれで最後なんだろうなあと思いつつ、がっつり観ました。藤原竜也さん、鈴木杏さん、目当てで、もちろんお二人ともステキでしたが、今回は溝端淳平さんに心をつかまれました。小次郎が愛おしかったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2021/10/02 (土) 13:00

    座席1階5列30番

    中盤は吉田鋼太郎の独壇場だった。すごく面白い人だなと思った。
    もっと殺陣のシーンがたくさんあるかと思っていたけど、肩透かしを食らった気分だ。
    いまいち乗り切れず、座禅を組んで殺法を聞いてるシーンがやたら多かった。退屈しました。
    舞台のセットの移動がダイナミックで素晴らしかったのは特筆すべき点だろう。
    藤原竜也は藤原竜也だった(笑)。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2021/09/25 (土) 13:30

    竹やぶのセットがざわざわしたとき、思いがけず泣きそうになった。このセットを創り動かし音を奏でている人たちの熱い存在を感じた。冒頭客席に背を向けて発する台詞が多く、発声も口跡も良いだけに残念な気がした。大胆なオチは、剣客の生き方を呆気なく変えるにはちょっと軽い気もするが、殺生そのものに焦点を当てるならば、作者のゆずれない価値観と見るべきか。それにしても芸達者が集まると、こんなに隙の無い舞台が出来るものなのだ。

    ネタバレBOX

    「小次郎破れたり!」の有名な場面は冒頭の4~5分か。
    小次郎にまだ息があるのを確かめて「藩医殿、お手当を!」と言い残し立ち去る武蔵。
    話はすぐにその6年後の鎌倉に移る。

    沢庵和尚や柳生但馬守宗矩らやけに豪華な人々に囲まれながら、
    武蔵は寺の作事を手伝っている。
    そこへ現れたのが一命を取り止めた小次郎、もう一度武蔵と”公平な勝負”をしたい
    という、その一念だけで復活を遂げたのだった。

    果し合いの約束を交わし、再びの闘いを前に一触即発の二人を中心に、
    滞在する寺には様々な問題を抱えた人間が集まって来る。
    そしてもう一つの果し合いが同時に行われようとしたとき、真実が露わになる。

    剣客を生業とし、その道で頂点を極めるという目標しか知らずに生きてきた者が
    成仏できずに彷徨う亡者に請われてそれを翻すという、呆気にとられる展開。
    「剣客のプライド、それがどうした、命が最優先だろ」という絶対価値観が
    井上ひさしの真意なのだと思う。

    今ノリに乗っている吉田鋼太郎さんの自在な演出と軽やかさが光る。
    悲壮感漂う若武者二人の緊張感が素晴らしい。座長はさすがの貫禄。
    それと白石加代子・鈴木杏の軽妙な掛け合いの鮮やかな対比が楽しい。
    鈴木杏の声の良さ、舞台映えする所作の美しさに驚かされた。

    冒頭から声佳し口跡佳しで魅了される。
    鍛えられた役者陣にゆとりが感じられて安心して観ていられた。
    あー、楽しかった♪



  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    第一幕85分休憩20分第二幕75分。
    少し早いが蜷川幸雄七回忌と云う事で、蜷川の『身毒丸』オーディションで主演デビューした藤原竜也氏主演の『ムサシ』。井上ひさしの遺作『組曲虐殺』の一つ前の作品でもある。配役も蜷川幸雄に縁のあるメンバーを揃えた。『フェイクスピア』の体調不良騒動で気になっていた白石加代子さん(79歳!)は驚く程に元気。そこそこ高さのある縁側をヒョイと飛び降り、踊り捲り舞い捲りコメディエンヌの役どころを掻っ攫う。そう言えば武田真治と白石加代子主演の『身毒丸』をここシアターコクーンで観たことを思い出した。声でキャスティングしているのかと思う程に役者皆の声が良い。塚本幸男氏の貫禄、大石継太氏の法話の素晴らしいこと。
    異様にざわめく竹林が効果的で、暗転と舞台転換にじっくり時間を掛けることが作品の重みを増す。能を効果的に取り入れている。
    演出も兼ねた吉田鋼太郎氏はやりたい放題好き放題。素で藤原竜也氏や溝端淳平氏が何度も吹き出す。
    藤原竜也氏は生で観ると超カッコイイ。映像の何倍も魅力的なスター、とにかく絵になる。

    物語は宮本武蔵(藤原竜也)と佐々木小次郎(溝端淳平)の舟島の決闘から6年後、鎌倉の禅寺宝蓮寺の寺開き(開山)。参籠の禅の最中、九死に一生を得ていた佐々木小次郎が現れ、武蔵に果し合いを迫る。沢庵和尚(塚本幸男)や柳生宗矩(吉田鋼太郎)等は何とかその無益な決闘を取り止めるように色々と策を講じるのだが···。

    ネタバレBOX

    斬り落とされた左腕がピクピク動いたり、ハラリと落ちる武蔵の鉢巻、ドリフ・リスペクトな五人六脚···、と見所満載。小次郎の剣術指南の足捌きが、いつしか全員で踊るタンゴになる場面、客席は大ウケだった。

    結局の処、この地を彷徨う成仏出来ない亡者共が人に化け、武蔵と小次郎の決闘を止めさせることに願を掛けて、あの手この手を尽くすと云うネタ。仏教の説く“三毒”を持たない者だけが刀を抜く資格があると告げる。「欲張ること、怒ること、愚かであること」。煩悩に打ち勝つ為に自身の弱い心と向き合い、敵は己の中に在ることを知る。その過程で人と人との争いは失くなると。

    この戯曲がイマイチなのは、この件で武蔵と小次郎が生き方を変えるとは到底思えない点。矢張りそんなことはお構い無しでひたすらに殺し合う方がしっくり来る。それを呆然と眺めるだけの無力感に苛まれた亡者達の方がリアル。

    そして、佐々木小次郎も実は死者で、舟島で手当の甲斐なく死んでいたことにする。死者の妄執に塗れ幻影と取っ組み合っているだけだった自身の人生と存在に嫌気が差した武蔵は、そこで初めて亡者達の言い分に耳を貸す。
    ···的な事を帰り道つらつら考えていたら、渋谷で二回職質に遭った。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    渋谷の初日観劇。コロナの憂鬱を吹き飛ばすような満員の客席。初演からほとんど変わらない座組で、主演級の俳優が綺羅星のように並ぶ舞台。圧巻の三時間だった。今回、沢庵和尚役が塚本幸男に交代。初演で演じた辻萬長さんは8月になくなり、カーテンコールでは、井上ひさし、蜷川幸雄とともに、辻さんの遺影もキャストがもって現れた。芝居のメッセージそのままに、死者から生者へとバトンタッチしながら公演を重ねる。初演から12年、まさに一種のロングラン公演になりつつある。

    この舞台は見るたびに違う側面に気づかされるが、吉田鋼太郎の色気と茶目っ気たっぷりの演技が目を引いた。魅力はセリフだけでない、四場「狸」の、仇討のための剣術稽古とその後の決闘は、身体表現としてダンスのようで面白い。また、白石加代子の見せ場は、初演では二場の「蛸」の能にびっくり仰天したが、もうひとつ、5場の「鏡」はそれ以上の長セリフ(身の上話)と見せ場になっていることも発見した。

    そういえば、音楽も尺八と拍子木を使った、冒頭の純和風から、ついで竹やぶに寺が出現するところはアンサンブルのテーマ曲と、いろいろ趣向を凝らす。討ち入りそのほか、ざわざわする場面では、舞台じゅうの竹やぶが揺れるのも効果万点。

    ネタバレBOX


    「年をとったものはそれだけ、冥土に近いのだから、その話は聞いておくものだ」というせりふは、実は皆冥土の住人として、最後の訴えを聞いて欲しいというラストの伏線になっている。筆屋乙女(鈴木杏)たちが仇討ち前に、「成仏できずに、この世をさまよい続けるのは嫌。平心様は残って、私たちを弔ってください」とみなで必死にすがりつつ念仏を唱えるのも、ラストの「成仏させてください」と見事に重なる伏線。ただ、その場では「葬式はまだ早い」とギャグで終わるので、伏線とは気づかないのもうまい。

    ラストは知っていても、見ていて心にグッとくる。「おふたりがお命を大切になさることで、私たちを成仏させてください」と、俳優たちが白装束で必死にすがると、迫力がある。「成仏を、成仏を、成仏を!」という願いの迫力は、文字だけとは、全然違うところだ。

    四場の最後、塚本・沢庵和尚が「大事な宝物が…宝物が…」と、セリフが飛んだらしく言いよどんでいると、吉田・柳生宗矩が「よくわからんが、言いたいことはなんとなく分かるぞ」とカバーして、客席、大爆笑だった。機転を利かした絶妙な受けであった。

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