写真一覧（一番長い夏と真っ赤な太陽）
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一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
カーテンコール
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「私たちの事、忘れないで」
「え」
「私たちがいたこと、生きていたこと、笑って泣いて騒いだあの日の事、必死だったあの頃、死んじゃった人のこと、ずっとあなたの中にとどめておいて。そして語り継いで。その中で私たちはずっと生きてるから」
「うん、忘れないよ」
「え」
「私たちがいたこと、生きていたこと、笑って泣いて騒いだあの日の事、必死だったあの頃、死んじゃった人のこと、ずっとあなたの中にとどめておいて。そして語り継いで。その中で私たちはずっと生きてるから」
「うん、忘れないよ」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「頼子、こっちにくるな。そのまま中に入れ」
「頼子ちゃん、私の本を守ってね。私がいなくなっても、その本が私だと思って大切にして。そしていつか、私たちの図書館を、図書館を作って！」
「みんな済まなかった・・・」
「いいんです。多分、これで終わりだ。それしかなかったんです。」
「ありがとう、最後に一緒にいてくれて」
「ああ」
「頼子ぉ！」
「コヨリィ！」
「頼子ちゃん、私の本を守ってね。私がいなくなっても、その本が私だと思って大切にして。そしていつか、私たちの図書館を、図書館を作って！」
「みんな済まなかった・・・」
「いいんです。多分、これで終わりだ。それしかなかったんです。」
「ありがとう、最後に一緒にいてくれて」
「ああ」
「頼子ぉ！」
「コヨリィ！」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「この町、好きになったわ。活気があるし、でも静かだし、時間がゆっくり流れてる気がする」
「気に入ってもらってよかったよ」
「暑いけど」
「暑さも、こんな時代も、いずれ終わる」
「平和になって、この町の人たちにこの本を好きなだけ読んで貰いたい」
「図書館作れるといいですね」
「絶対作るよ。みんなが本を読んで、知識を得れば、きっともうこんな時代は二度となくなるはず」
「ところで、この本を保管しておく場所というのはどこかな？」
「気に入ってもらってよかったよ」
「暑いけど」
「暑さも、こんな時代も、いずれ終わる」
「平和になって、この町の人たちにこの本を好きなだけ読んで貰いたい」
「図書館作れるといいですね」
「絶対作るよ。みんなが本を読んで、知識を得れば、きっともうこんな時代は二度となくなるはず」
「ところで、この本を保管しておく場所というのはどこかな？」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「お前の言うことは信じられない」
「お言葉でございますが、一人では足りなかったものと思われます」
「まだ言う？」
「あの太陽は、アティラス様の怒りそのもの。女王を裏切るものを排除してこそ、その怒りは収まるというもの」
「私を裏切る者？」
「はい。その者さえ排除すれば、かならずや太陽の怒りもおさまり、女王の心も穏やかになられることでしょう」
「よかろう。で、その裏切り者の名は？」
「お言葉でございますが、一人では足りなかったものと思われます」
「まだ言う？」
「あの太陽は、アティラス様の怒りそのもの。女王を裏切るものを排除してこそ、その怒りは収まるというもの」
「私を裏切る者？」
「はい。その者さえ排除すれば、かならずや太陽の怒りもおさまり、女王の心も穏やかになられることでしょう」
「よかろう。で、その裏切り者の名は？」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「悪魔のような時間が終わった。敵の戦闘機は弾薬を撃ち尽くすと遠い空の彼方へ去っていった。私たちは何もしていないのに、何も何も」
「アガサさんは・・・？」
「もういない」
「アガサさんは何もしていないのに。どうして・・・どうしてっ」
「太陽は変わっていない。変わるわけがないんだ。コヨリ、次は俺たちの番だ。恐れるな。アガサのように立ち向かうんだ。最後まで逃げるな」
「アガサさんは・・・？」
「もういない」
「アガサさんは何もしていないのに。どうして・・・どうしてっ」
「太陽は変わっていない。変わるわけがないんだ。コヨリ、次は俺たちの番だ。恐れるな。アガサのように立ち向かうんだ。最後まで逃げるな」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「飛行機の・・・ 音がする」
「太陽が来るぞ！ アガサよ、焼かれるがいい！」
「太陽が来るぞ！ アガサよ、焼かれるがいい！」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「我々は検閲官である。この図書館は発禁本を所蔵し閲覧させているという情報が入った」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「あーもう暑い暑い、どうなってるのよ、あたしに恨みでもあるってのかしら」
「申し訳ございません」
「あんたが謝ったって涼しくなんかならないのよっ なんか寒くなるギャグでも言ってよ」
ギャグ・・・でございますか・・・」
「冗談冗談。あんたはそんなに器用じゃないもんね」
「申し訳ございません」
「あんたが謝ったって涼しくなんかならないのよっ なんか寒くなるギャグでも言ってよ」
ギャグ・・・でございますか・・・」
「冗談冗談。あんたはそんなに器用じゃないもんね」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「あ、見える。くっきり見えるよ。世界がぼやけてるのは煙でも涙でもなかったんだ。ただの近視だったんだ」
「今頃か？」
「兄さんの顔、初めて見た」
「初めてじゃないだろ」
「はじめまして」
「あ、どうも、はじめま、いやおかしいだろ」
「似合う？」
「これで本も楽に読めるな」
「似合う？」
「なくすなよ、なかなか手に入らないんだから」
「似合わないんだ・・・」
「似合う似合わないじゃない。見えるか見えないかか大事だ」
「女の子はね、見る目じゃなく、見た目も大事なんだよ」
「今頃か？」
「兄さんの顔、初めて見た」
「初めてじゃないだろ」
「はじめまして」
「あ、どうも、はじめま、いやおかしいだろ」
「似合う？」
「これで本も楽に読めるな」
「似合う？」
「なくすなよ、なかなか手に入らないんだから」
「似合わないんだ・・・」
「似合う似合わないじゃない。見えるか見えないかか大事だ」
「女の子はね、見る目じゃなく、見た目も大事なんだよ」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「倉庫を開くには館長の許可をいただきませんと」
「いただいてくれ」
「先ほどお帰りになりました」
「追いかけてくれ」
「間に合いません」
「間に合わせてくれ」
「間に合いません」
「間に合・・・」
「・・・」
「負けた」
「残念ですが」
「そんな冷たい目をしなくても・・・」
「もうすぐ閉館です。扉を閉めて電気を消すのが私の仕事です」
「いただいてくれ」
「先ほどお帰りになりました」
「追いかけてくれ」
「間に合いません」
「間に合わせてくれ」
「間に合いません」
「間に合・・・」
「・・・」
「負けた」
「残念ですが」
「そんな冷たい目をしなくても・・・」
「もうすぐ閉館です。扉を閉めて電気を消すのが私の仕事です」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「この本は」
「左の棚へ」
「この本は」
「入り口そばに」
「この本は」
「予約がきてます、保管の棚へ」
「この本は」
「歴史の本棚」
「この本は？」
「興味がないから奥の棚」
「この本は」
「私が借ります、とっといて」
「この本は」
「重複してます、奥の倉庫へ」
「左の棚へ」
「この本は」
「入り口そばに」
「この本は」
「予約がきてます、保管の棚へ」
「この本は」
「歴史の本棚」
「この本は？」
「興味がないから奥の棚」
「この本は」
「私が借ります、とっといて」
「この本は」
「重複してます、奥の倉庫へ」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「六百四十二年前の話をしよう」
「僕たちの昔の話をしよう」
「罪深い僕たちの話をしよう」
「巻き込まれた人々の話をしよう」
「忘れてはいけない話をしよう」
「終わらせてはいけない話をしよう」
「僕たちの昔の話をしよう」
「罪深い僕たちの話をしよう」
「巻き込まれた人々の話をしよう」
「忘れてはいけない話をしよう」
「終わらせてはいけない話をしよう」
一番長い夏と真っ赤な太陽
一番長い夏と真っ赤な太陽
「遠い遠い話をしよう」
「昔、昔の話をしよう」
「赤い赤い星の話をしよう」
「滅び逝く国の話をしよう」
「終わらないあの夏の話をしよう」
「昔、昔の話をしよう」
「赤い赤い星の話をしよう」
「滅び逝く国の話をしよう」
「終わらないあの夏の話をしよう」