公演情報
「優しい顔ぶれ」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
「あたらしいニュース」が秀作だった
竹井亮介さんが演じていることもあって、とても軽いタッチのコメディとして笑えた
また、それぞれの矜持を侵されることへの憤り
持たざることもまた選んだ道で、誰もが詭弁を使って矜持を保つのだ
高見役の宮原さんがそこを上手く演じてた
満足度★★★★
久々のらまのだ観劇。新人戯曲賞をとる前に観て、それ以来だから4年近く経った。過去観た3公演とも、労働と無縁でありえない人間の現代的なありようを極小的に描いて掬い上げている、との印象。今回もその印象大だが、それぞれタッチの異なる3作品のオムニバスで、コンテンツ的には贅沢。2番目がより長編で人物も多く、労組が死に体である日本で完全弱者となった下請、被雇用者という構造上の矛盾や、表現コードと自粛の問題が反面教師的に展開。1、3はほぼ二人芝居で描写される世界の極小度は高いが、ディテイルが醸す味わいに吸い寄せられる。説明不足を感じる事がままあるユニットのその印象は劇の閉じ方が影響。今回は軟着陸。憲法をテーマに括っているのはややこじつけ感。「個」の描写に傾注した作劇でも社会の中に生きる人間が象られている。
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/11 (水)
11日18時回の大楽(2時間強)を拝見。
男女の間に生じたキリキリとした摩擦音がいつしか耳を覆うばかりとなった『麻酔みたいな』
万事、事なかれ主義と自己主張とでドタドタしているうちに社会は悪しき方向に流れていく『あたらしいニュース』
男と妻・愛人との三角関係がズルズルと続いていきながらも奇妙な調和を形成していく、公演名の『優しい顔ぶれ』…
泥濘に足を踏み入れてしまったかのような、名状し難い、でも、そんな泥濘の中であがく人々に注ぐ、作者の視線の優しさに感じ入った2時間15分。
それにしても、3作共に、あの会話の間の置き方とか・迷走ぶりとか・逆走ぶりとか…自分にとっては、普段なかなか出逢わないタイプの演劇だった(関西系ラジオ局の深夜放送のテイスト、かなぁ)。また体験してみたいな、と一晩経った今も願い続ける、奇妙な味わいの作品だった。
最後に蛇足だが、いつもはギュウギュウ詰めの客席が、新型コロナウイルス対策として、席間にゆとりを持たせてあって、実にリラックスして観劇できた。
普段もこうだといいんだけどなぁw
満足度★★★
3話のオムニバスの舞台。第2話が面白い。ネット記事を量産している弱小プロの仕事場。「自衛官若妻の語る自衛官の心を射止める9条」の記事に、サイト会社からクレームが来た。自衛隊から文句が来たらしい。記事を引っ込めて穏便に済まそうという上司、「無理な残業までして書いたのに、こんな小さな記事にまで目くじら立てるなら、やめます」と意地を張る担当者。
そこにクレームの張本人、自衛隊就職相談のボランティアをしている初老の男がやって来る。「これは自衛隊を馬鹿にして、憲法9条を守ろうとするものだ」と。一週間後に憲法改正の国民投票が迫っている。その護憲キャンペーンだ、中立でないというのだ。担当者は反論し、逆襲に出る。さらにサイト会社の美人担当者も記事削除を求めにやってきて…
笑いの中で、無責任なその場しのぎと事勿れ主義が、知らず知らずのうちに、改憲を許してしまう怖さを浮かび上がらせていた。クレームに弱いメディアの体質や、広告料稼ぎのための通俗記事の量産、職場のパワハラ・セクハラも俎上に載せて、メディアの現状をチクリチクリする話に身につまされた。
男女のはじめの決意がもろくも崩れる第1話、寝たきりの妻を介護する店長と、女性店員の第3話はあまりピンと来なかった。「改憲演劇」と銘打っていたが、憲法との関係がほとんどわからなかった。第1話30分、第2話70分、第3話35分。計2時間15分
満足度★★★★
麻酔のような:ダメな男に惹かれる女・・・何故なのか?その一つの答えがここにある。
あたらしいニュース:改憲がテーマとのことだったが、むしろ改憲問題を題材としてジャーナリズムとか職業倫理だとかそういったものを問うているように思えた。長年組織で仕事をしてきた人間にとっては本当に身につまされる問題をダイレクトに鋭くついた作品。展開がダイナミックでスピーディー、ワクワクさせてくれるエンタメ度のとても高い作品だと思いました。
やさしい顔ぶれ:こういう男がモテるんだよなぁ。納得いかんなぁ。女ってバカだなぁ・・・。
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/07 (土) 14:00
価格3,600円
どの作品も普段使っている何気ない言葉を拾っていたのが印象に残りました。
それと相手を強めに責める台詞がどれにもあり、気づくと眉をひそめ、ちょっと気持ちが辛くなっていました。
生活感があり、どこかにありそうな、自分も体験しそうなシーンも多々ありました。そういった作品を並べたのでしょうね。
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/08 (日) 15:00
短編集で、2時間15分が長く感じない。改憲戯曲と言っているが、特にそう意識しなくてもよい作品だと思う。「麻酔みたいな」は、同棲する男女の物語。男は社会性がないのだが、女に元カレとの間に子どもがいて、お腹にも新たな子どもがいると知って物語が進む。30分。「あたらしいニュース」は、近未来、九条改憲の投票を来週に迎えた時期、ネット・ニュースの下請け会社の社員の一人が書いた、自衛隊員を面白おかしく扱った記事に対し、自衛隊員募集係の男からクレームが入るが…。70分。「優しい顔ぶれ」は、死期が近づいた妻を看病する男だが、経営する店のバイトの女と不倫中、で起こる出来事の数々。35分。2話の起伏ある展開も興味深いが、男のアンビバレンツを描いた3話が個人的には好み。
満足度★★★★
3作のオムニバス公演だったのだが、好みは2作目。3作とも役作りやレベルがとても高くて良いのだが、やはり2作目が好きですね。近未来にありそうな設定で、会社などでもありそうな日常ながら、キャストがビビッドに役を演じてとても楽しめました。
隣の駅前劇場の作品もそうですが、やはり3作2時間超はちょっと長いのではないか?と。
また、劇場内の温度管理も難しく、あまりポカポカにすると居眠りを誘発することに。
(しかし、アンケートを取ると『肌寒かった』などの声が出るのかもしれません)
次作も期待しています。
現代口語劇3本オムニバス。約2時間15分休憩なし。アルコール消毒液ありマスク必須で間引き客席&役者面会なし。ウイルス対応を徹底。「CoRich舞台芸術まつり!2020春」への応募に感謝。