公演情報
「世界は一人」の観てきた!クチコミ一覧
カテコ込みで約2時間15分。岩井秀人さんの人生観、死生観が音楽劇に。抜け感を保ちつつ緻密で粋で私はとても好き。言葉、歌、音楽が小気味よく、変な嘘なく共存し、周到な笑いどころも多数。俳優がみな魅力的で集中できた。メインの歌で涙。
満足度★★★★
あの歌がすべてかな。、良かった。満足すぎます。
ここまで良い感じで孤独や寂しさを具現化してくれたら
反対にこの舞台が生きる糧になります。
「知らない人でいこう」の歌詞はとても好き。。
満足度★★★
微妙~~
表現すると、、、藤田貴大路線に走るのかと思いきや、岩井秀人路線だったのが
途中で前川路線にふれたり、なんだか落ち着きがない。
シアターコクーンでこのクオリティは観たくないかな。
満足度★★★★
四畳半から宇宙を見る的バイバイの劇世界を、大舞台と著名役者、音楽コラボという従来とは異質な条件の中に見事花開かせていた事に感服した。岩井氏をアーティストと認識した舞台。ただし彼の終生持ち続けるだろうモチーフに真正面から、脳ミソを総動員して恐らく結語に到達しなかった。描いていく先が曼陀羅に見えたのではないか、飽和状態になった岩井氏の脳内を想像した由。それでもこの世界に浸った幸福感は大きい。過去作「ポンポン」に見た子供世界の大人顔負けのシビアさ、瑛大、松尾、松、それぞれの人生の(つまり生き方の)形、人間としての形が、歪にゆがんでしまう過程が露悪でなくよく判り胸に落ちて来る。
「なむはむだはむ」でしか知らなかった前野氏の音楽だが起用に納得。
満足度★★★★★
何といっても役者がいい。ちょっとした間や所作で、舞台が一気に活気づく。演劇はまず俳優を見るものだと再認識させられた。話としては幼なじみの三人の男女のの20余年ということになる。この縦糸に、いじめやひきこもりや、初恋と失恋や、親たちの不幸な死や、えげつない東京生活やが横糸としてからむ。この横糸のエピソード一つ一つが結構切なくていい。これら印象的な横糸が、経糸でしっかりつながっていることがこの舞台の骨格を強くしている。
音楽劇であることもよかった。セリフは少なめなのだが、パフォーマンスとして楽しめたし、メッセージとしても伝わるものがあった。「知らない人でいこう 出合いなおそう」なんてフレーズはぐっとくる。
多分台本を読んでも何もわからない芝居。俳優が演じ、歌い、ひとつの舞台になって初めて見えてくるものばかりだった。DVDかテレビ放送があればぜひまた見たい。
満足度★★★★★
鑑賞日2019/02/26 (火)
すごい。深くえぐられてエロぐられて、大人になれば傷は癒えるのだろうか。また繰り返されるのだろうか。最近の事件を見ても当てはまることが多く、どうにも苦しくなる。「音楽劇」であって良かった。私はこの作品大好き。観ること出来て本当に良かった。
満足度★★★
鑑賞日2019/02/28 (木) 19:00
不思議な舞台だった。最近、ハイバイなど岩井秀人作品を観ていないのだが、路線が変わったというより、今回だけのチャレンジだったのだと思う。田舎町に育った3人(松尾スズキ・松たか子・瑛太)の子ども時代から高校生くらいまで、そして2人(松尾・松)が東京に出て、偶然に出会い、結婚し故郷に戻って瑛太と再会する…、という物語は確かに流れているのだが、抽象的なセリフや時間軸が不明になる場面などがあり、正体が掴み難い。生演奏を入れて音楽劇としたり、時に音とセリフを被せる手法を取っているが、そのことでやや冗長感が増したことは否めないように思う。
満足度★★★
まいった。何が言いたいのかさっぱり分からない。
さすがに「鉄鋼の町に生まれた、吾郎(松尾スズキ)、美子(みこ/松たか子)、良平(瑛太)が成長して行く物語」であることは分かる。しかし、人の半生記としてわざわざ描くほどではない。もっともあっちこっちに話が飛ぶので私が把握できていないだけかもしれないが。3人は人間でなく何かのメタファーかとも考えたが思いつかない。「町の海は廃液で一度死に、浚渫することで蘇った。「その汚泥はどうしたの」「どこか安全なところに置いたよ」」というようなメッセージが繰り返されるので何かその辺にテーマがあるのかもしれない。最後に松さんが「世界は一人」と歌うのだが取ってつけたような印象を受けた。
松さんをはじめとする皆さんの歌は迫力があり、曲も初めて聞くはずだが耳にすっと入ってきて心地良い。これがあってようやく満足度は星3つになる。
ポスターは小が3種類、大が2種類も売っていた。
満足度★★★★
異色の顔合わせの大劇場公演だ。オリザ派・岩井の作・演出、無頼アウトローの松尾スズキが作演出ではなくて主演、ハイソの女優・松たか子がつきあう。音楽に生バンドと前野健太の歌。興業元は劇場休館中のパルコの制作、小屋は東芸プレイハウスへと打って出た。
それぞれの分野で個性の強い活動をしてきた顔合わせだから、さぞ、舞台裏は大変だったろうと同情するが、結果は、お互い忖度配慮の挙句、すくんでしまっている今の社会を反映している。
平成の末とあって、この日本の三十年を回顧するような筋の運びになっているが、松尾スズキが主演ではどうしてもアクセントがそこへ寄ってしまう。明らかに北九州らしい故郷から出てきた主人公が、都会でコンサル業で成功するが、家族も精神も空洞化、再び故郷に帰り家庭を持つ。所詮世界は一人、というストーリー。これではこの顔合わせを生かすパンチがない。
鉄鋼都市が高度成長期に多くの産業廃棄物を海に沈殿させて、繁栄してきたが、この三十年で、その残渣は浚渫された、だが、あの沈殿した廃棄物はどうなったのだろう、とテーマを振られるが、物語がついていかない。三十年にわたる細切れの思わせぶりなシーンを並べ、そこに歌だかなりの数で入ってくる。大劇場向きの本ではない。いつもはキャラの立つ俳優たちも役をつかみかねて、手探りで、姿勢が、前のめりになっている。セットはパイプ管の構成でそっけなく、これで二時間十五分は苦しい。(まだ四日目だから、そのうちにどこか突破口が見つかるかもしれないが)
パルコの意図はよくわからないが、とにもかくにも、いろいろの顔合わせで新作をやってみようという壮図は買おう。今までは、この種の企画はほとんどシスカンパニーの独占で、安全第一でしかも当ててしまうというところが心憎いのだが、東宝・松竹・四季以外で、有力で冒険を辞さない演劇製作の会社がもう一つは欲しい。新国立は絶望だが、ホリプロ、文化村、池袋、三軒茶屋の公共劇場は、失敗を恐れず、頑張ってほしい。