饒舌な秘密 公演情報 饒舌な秘密」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    え?え?何?
    今までの「劇」小劇場のイメージとは全然違う舞台づくり!
    さすが、2007年度若手演出家コンクール最優秀賞のあごうさとし氏の演出。
    やることが変。(←褒めてる)

    群読が非常に多用されていたんだけど、この一糸乱れぬ呼吸の合いっぷりは素晴らしい。
    ただストーリーにきっちり起承転結がないので若干意図不明な演出がある。
    けどそれを「何だろう」から「何だかよく判らないけどすげー」って思わせられるって凄い。

    ネタバレBOX

    まず靴を脱がさせられる座布団席。
    席はゆったりめにつくってあり、三方向客に囲まれた舞台。
    その舞台にはモニターがあって客席の映像を映し出してる。
    私の隣には役者と思われる黒装束の謎の紙仮面の女性。
    どうやら客にまぎれてあちこちに役者が座ってるようです。
    天井にも役者が控えててぶら下げた足が見えてるよ!
    どうやらこれは異様なお祭り。
    そして客にもこの異様さを強いる模様。
    まず受付で自分を表す漢字一文字を書かせられる。
    そして目の部分だけくり抜いた紙の仮面(衆と書かれています)を被らせられる。
    強制ではないんだけど、被れば2倍楽しめるって言うんだもの!
    これはもう被るしかないでしょう!
    私は芝居を観るときはメガネっこなので仮面の上からさらにメガネ(笑)

    真っ黒い日の丸(白い部分も赤い部分も黒)にお客さんから集めた漢字一文字を読経しながら書き連ねていくのですよ。
    わけわからんです(笑)。しかしうまい。
    強制的に客も芝居に参加させられています。うまいなぁ。
  • 満足度★★★

    色々趣向がこらされてて・・・
    ちょっとビックリ!・・。

    公演中ですので、以下ネタバレBOXにて・・。

    ネタバレBOX

    冒頭前説の方が言うには、用意してあるお面を被って観れば、なお楽しめます、とのこと・・。
    ま、当日パンフにも「秘密のお祭り」とあり、自らもお祭りに参加して楽しんでほしい、とゆうことらしい・・。
    で、お面を被って観ることになったのだが・・。

    お芝居がはじまると、何やら異様な雰囲気。


    客席のあちこちに実はあらかじめ劇団員が埋伏しており(パンフを置いてない席はこの為だったんだろう)、その方達もセリフを発し、しかもところどころユニゾンで唱和するような感じの場面もあり、まるで自分の周囲四方八方からセリフが耳に飛び込んでくる感じ・・。

    発せられる言葉を聞き取る、意味を味わう、と言うより、体全体を包み込まれるようにして感じさせられる、まるでそんなイメージ・・。
    しかも周りを見渡せば、みんなおんなじようなお面を被っている観客が無表情に座っている。

    何や、何や、これってなんかの宗教団体の洗脳かいな・・。
    祭りは祭りでも、何やら秘密結社や黒魔術を連想させるような、いわゆるワッショイコラショイ、てな単純肉体躍動系的な感じではなく、文字だと祀りの字を当てたいくらい・・。

    どうもこうゆうファッショ的なものに無用の反感を覚える自分としては、無意識のうちに自分自身が拒否してしまい、お面を被っていることをいいことに、少し眠くなってしまったりする・・。

    う~ん・・、何だろ・・。

    過去観た関西系劇団は、いずれも圧倒的なパワーで押しまくる、いわゆる
      「笑かしよんな・・」
      「泣かされてまうわ・・」
    と言うわかり易い世界だが、それとはあきらかに一線を画した世界・・。

    じわじわ内面からメンタルな部分を攻めて来る様な、そんな感じ。
    なるほど・・、饒舌な秘密・・、確かにそうなのかも・・。


    お芝居が動いたのは後半役者さんがお面をとって素顔を見せてから・・。

    作品説明読んで、これってホリエモンなんじゃないの、それともセイショー(村上)かな、と思ってたけど、まさしくビンゴ。
    ホリエモンの栄枯盛衰ストーリー。

    世上喧伝されてるほぼそのニュース通りのストーリーで、役者さんもそれっぽい方を起用している。
    こちらはまだ記憶に新しい題材だし、いつかお芝居で観たいな、と思ってたものなので、単純に楽しめた。


    う~ん・・、いろいろ考えるんだな・・。
    今まで観たことないようなお芝居の世界だったので、それはそれで凄いな、と思った。
  • 満足度★★★

    世界観
    あごうさとしという作家・演出家の、いい部分はこういうとこだなあ・・というのを感じられる作品でした。
    五條楽園という特殊な空間で上演されたこの作品が、3月の東京では、劇場空間でどんな風に上演されるのかが、やはり気になる。

    「役者」が観たい人には満足できないかもしれないけど。もっと全体的で感じる作品かと思います。

    ネタバレBOX

    ラストがいいなあ。突き放される感じの終わり方は、好みです。
  • 単純で大げさで
    会場はとても魅力的で、始まる前から雰囲気がとっても良かったです。そんな会場に負けない演出に拍手!若干中途半端さを感じつつ、それもわざとなのか、そんな事もないのか。

    まだ客席に余裕があるそうです。
    「体験」した方が良いお芝居だと思います。

  • 声が良かった
    演出が特殊で最初はやや入りにくかったですが、徐々に役者の声が心地良くなりました。
    全編通して台詞にリズムがあり歌のようです。
    ラストほんとに歌ってましたが(苦笑)
    寂れた歌舞練場の雰囲気と合っていたと思います。
    映像とラストの衣装に違和感がありましたがあえてなのか?
    もうちょっとエンターテイメント性があったほうが好きですが、1月の公演でどう変わるのか興味あり。
    多分観にいくと思います。

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