ザ・空気 公演情報 ザ・空気」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
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  • 満足度★★★★★

    永井愛さんがとても好きで、毎公演楽しみにしている。今回もまた素晴らしかった。
    いつか、瑞生桜子さんが永井さんの作品に出演する事を願い夢見ている。永井さんの世界観に、とても合っていると思うからだ。
    これからも見続けたい劇団。

  • 満足度★★★★★

    迫り来る見えない影、見えない敵。その圧迫感に息が詰まる。追い詰められた人間の目の前にある死への誘いと恐怖…いや、狂気。
    俳優陣が素晴らしい❗見事に“らしさ”を発揮して、世界を立ち上げた。最も好きな俳優の木場勝己さんは最高に嫌らしかった。昇格した若村麻由美さんは女神😍

  • 満足度★★★★

    報道の自由を訴える特集を邪魔する内外からの圧力に対抗しながらも飲み込まれ、追い込まれてゆく様を演じた田中哲司さん、若村麻由美さんが素晴らしい。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/01 (水)

    テレビ局の報道番組で取り上げた内容から始まる、横暴にも思える言葉狩り、その場の雰囲気を読んでしまうから次第に流される信念。
    見終わった後に何故か背筋が寒々とするノンフィクション舞台ぽいけどフィクションな舞台、で通用する日常であってほしい。そして地上波で通常通り放送できる日を願う。
    面白かった。  

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/02/08 (水)

    座席N列21番

    2016年2月に起こった、高市早苗総務大臣(当時)による「放送法違反を
    根拠とした電波停止是認」発言を基としたブラックコメディです。

    ※当時の大臣側の言い分は以下の通り
    https://www.sanae.gr.jp/column_details807.html

    まさに時代の「空気」をそのまま反映している作品なので、高市大臣に当時
    賛成した人も、反対した人も一度観て、自分の考えを整理するといい気が
    します。

    ネタバレBOX

    舞台はあるテレビ局。先の「電波停止」発言に憤激した報道番組クルーが
    「戦う民主主義」を掲げるドイツを訪れ、放送法で縛られる日本の報道を
    現地のメディア人から批判してもらい、問題点を提示する番組を制作。

    しかし、日本のメディアの現況を「クレイジー」と評した部分などをめぐり、
    自殺した硬骨漢のジャーナリスト然とした先任者に代わって、数か月前から
    新しく就任したアンカーが陰に陽に修正を求めてくる。

    このアンカーですが、「政治的中立」を旨とするものの、現役記者時代は、
    ある総理候補の議員と昵懇の関係を結び、この議員が総理就任後逮捕されると
    悔しみの涙を流したと告白するような人物です。

    ところが、政権とも近いこの人物の発言に振り回される形で、実際の番組から
    日本のジャーナリストたちが政権に抗議する冒頭の場面、ドイツ人ジャーナリストが
    日本のメディアに苦言を呈する場面などの削除を求める声が、局の上層部から次々
    下ってきます。

    断固として削除に反対する者、削除には反対だが局の空気に飲み込まれかけている
    若手ディレクター、上司の顔をうかがう事なかれ主義の編集マンなど、見えない、
    そして気色悪い「圧力」を前にして、一枚岩で戦えない現状もそこで浮き彫りに。

    様々な人の思惑に苦悩しつつも、番組の編集長は一切の削除をはねのけるために
    専務の部屋を訪れるのですが…。

    実際のテレビ制作現場の様子を知らないのですが、OA前なのに、「国民の会」
    (どんな団体か、推して図るべし)から抗議が来たり、少女の視聴者を装った
    国粋勢力が内容の聞き出しに打って出たり、果ては削除に反対するスタッフに
    対し、介護中の母親の隠し撮り写真を送り付けて、圧力を加えたり。

    テレビ局に攻撃を仕掛ける側の恐ろしさと、そのしたたかさが存分に表現されて
    いると思います。これがかなりの程度本当であるなら、「中の人」の抱える
    ストレスも相当なものなんだろうなと想像せざるを得ないでしょう。

    結局、編集長は圧力に負け、高所からの自殺未遂を起こして、そのまま退社。
    3年後に局を訪れるも、編集マンは「国民の会」に加入、ディレクターは
    局の空気に耐えかねて退社、アンカーマンはすっかり政権寄りのコメントを
    繰り返す御用ジャーナリストになっていたというオチ。

    そうした光景の中で、編集長は在野のジャーナリストとして活躍することを
    誓うも、頭上から戦闘機を思わせるような音が響き渡り、すっかり戦争の
    気配がそう遠くなくなった日本の空気を暗示するように幕引きとなります。

    どこからともなく忍び寄る圧力の気配、相手に「イヤ」と言わせない雰囲気、
    局内がそんな不穏なもので充満しているという事実が、客席にいてもむんむん
    漂ってくるため、スリリングさでいったら下手なサスペンスを超えています。

    政権に賛成する者、反対する者、まずはここでのメッセージに虚心のままで
    触れ、そこから新たに思うところを育てていけばいいのかなと思う一作です。
  • 満足度★★★★★

    衝撃的な舞台。空気というより時代の様々な圧力に抗おうとしつつ敗北していく報道の現場を描く。救いがないのは現実がそうだから。永井愛の根性を観た。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/01/31 (火)

    普段は順位など意識しないが、今年のベスト5だな(すなわち今は断トツの1位)と、頭で呟きながら客席の通路を歩いていた。若い女性が涙を拭っていた。妙齢の如何にも芝居を見慣れた女性は皮肉の一つも言えず、立ちしな隣の夫に「永井愛、さすが。・・」と口にするのが精一杯のように言っていた。
    現実に今日本で見られる事態をはっきり感じられるという事が無ければ、つまり切実な、自分たちの問題だと感じられる下地がなければ、この感想は出てこないかも知れない。
    劇場の中で完結せず、刺された矢が劇場を出ても疼く。

  • 満足度★★★★

    時代の雰囲気に対する警鐘を観客にヒシヒシと感じさせる硬派な作品。報道の現場ものは昔から結構好きなテーマ。あまりにも本当ぽくて危ない時代に生きている事を改めて確認させて貰った。

  • 満足度★★★★

    色々問いかけられている自分。このままで良いのか?日々テレビから流されているニュースは本当に真実なのか??考えてしまいますねぇ。そう思わせてくれるのは脚本も演出もあるのですが配役も良いです。

  • 満足度★★★★

    昔あった懐かしい社会正義・糾弾劇である。だが、今のご時世で敵役も、かつてのように、雲上の人や影の人でなく、法律や組織が明確に糾弾されている。しかし、それでは一筋縄ではいかないところがあり、喜劇仕立て、風俗劇仕立てになっている。ベテランの作者だからそこはうまい。だがドラマの構造として、そもそも、倫理的なジャーナリズム精神と、具体的な法律や組織を対峙させても、笑や糾弾はできるかもしれないが、ドラマ的な成熟はないような気がする。笑って見られるがしらけるところもあるし、この程度のことはお客様が先刻ご承知である。そこがメディアが拡散した現代の難しいところだろう。作者は、新国立の芸術監督問題でよほど傷ついたのであろう。それは理解できるが、そろそろこういう素材から離れて、現代の「時の物置」を探してほしい。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/01/22 (日)

    あまりの緊迫感に硬直しっ放しだった。しばらく立てなかった。涙が流れた。震えが止まらなかった。手が痛くなるまで拍手した。本当は星10個付けたい、今までに観た中でも最高峰の作品。

    放送開始直前の突然の番組内容変更に混乱する報道現場を描いた作品と聞き、てっきりドタバタのコメディかと思っていたら、下手なホラーよりもよほど怖かった。

    例え映像化されてもテレビでは放送されないと思う。この作品が劇場上演できるだけ、日本はまだ大丈夫なのか。それとも、いつかこの作品も上演できなくなる日が来るのか。この国の行く末を憂わずにはいられなくなる。

    世界が不安に覆われる中、改めて感じた演劇の力に、一条の光を見た気がした。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/28 (土)

    価格5,600円

    ぴあでは全公演完売の人気公演を観て来ました。内容以外で気になった事が3点ほど。①当日券も完売だった様で補助席が追加されたのですが、自分の席の前に縦に2人分補助席が追加され、その椅子の座高が高い為、真正面が見えないという残念な状態。②この日は開演後に入って来た方が数名いて静かなシーンだっただけに気になりました。③風邪が流行っている事もあって咳払いも多かった気が。内容に関しては個人的に少し難し過ぎて話の展開について行くので精一杯でした。悪い意味ではないのですが、笑いも泣きもなかったので、再会のシーンをもう少し長めにして泣ける展開でもよかった気が。

  • 満足度★★★★★

    なぜ間違っていることを間違っているという人が、
    なぜおかしいことをおかしいと言う人が、
    苦しみ、抑圧され、
    なぜ不条理に立ち向かった人が、
    平穏に過ごさなければならないのか。
    現実をみせつけられて、
    こんな世の中おかしい、
    でも不条理なほうを飲み込まざるを得ない世の中に、
    くやしくて涙が止まらなかった。

    結構年配の方が客層に多かったけど、
    若い世代に、みてほしい、そして共有したい作品でした。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/01/15 (日)

     『ザ・空気』は、今の社会が抱える問題に直球で永井愛氏が挑んだ作品と言えるだろう。抵抗の表現として本当に素晴らしいと思う。私は、作品が作者のメッセージになることに戸惑いがあるけれど、今の日本のメディア状況は、そんな悠長なことを言っていられる段階にないと思う。また、ギリギリのところで、一義的メッセージではない演劇的ドラマツルギーが成立していたとも思う。前半部では、今のメディア状況を述べるために、説明的な部分も目立ったけれど、1時間45分くらいの長さで、今のメディア状況の問題をここまで的確に濃縮できるというのはすごい。
     作品自体に不満はないけれど、個人的には「空気」というと、上からの圧力というより、何の圧力もかかっていないのに同調して、それがSNSなどの熱狂と相まって形成される流れや、政治の話題を気軽に出してはいけない雰囲気の読み合いなどの方に関心がある。ファシズムはこちらから生まれると思っているから。『ザ・空気』の主題はメディア批判の文脈では割と言葉になっていることなので、未だ言葉になっていないものに戯曲が言葉を与えてほしかったという意味でも。とはいえ、それは高望みで、充分に素晴らしい作品でした。
     フリーである私には、本当の意味での組織の苦悩は体験としてはないのだけれど、メディアに関係する身としては他人事ではなく切実に響くものがあった。なにより、よ~く聞いたり、読んだりする話だから。「そうだよね」「そうなるよね」って。自主規制に関しては、フリーでも、自主制作で作る場合でも、結局あるものだから。
     メディアに関わってない人には「うそ~」ってことも多いのだと思うので、ぜひ多くの人に観ていただきたい。これが現実ですよ、フィクションというより、ドキュメントというか。
     【追記】
     この物語のようなことは、あらゆる表現の世界にあること。そういう意味では普遍性がある。ただ、もう一方で、普遍的でありながら、例外的でもあるということは押さえておく必要がある。
     政権批判的な表現が上からの圧力によって潰されるような事態は今でも厳然とある。ただ、例外的だ。というのは、この演劇でも描かれている通り、自身の立場、ひいては生活のために、自己保身に回る。自主規制する。自分が実害を受けてまで抵抗する人は少ない。いや、保身のためにやりたいこともできず、言いたいことも言えないという状況はまだマシだ。むしろ、「政治的問題なんて本当にどうでもいい」と思っている表現者、報道関係者さえもごまんといて、むしろそっちの方が大多数であるということ。それこそが最大の問題とも言える。
     作品は現実の一部を切り取って世界として提示するものなので、少ない抵抗の現場を作品化することに何の批判もない。ただ、これがやはり普遍的力学でありながら、事象としては例外的であるということは、観客は踏まえて観た方がいいとは思う。

    ネタバレBOX

    一番ぐっときたのは、ラストでの編集マンとディレクターのコントラスト。

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