「ヴルルの島 」 公演情報 「ヴルルの島 」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-20件 / 47件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/12/23 (金)

    千秋楽は、どうしても外せない用事があったため、23日に観劇。
    川崎で2回観劇しているので、3回目。会場の規模・形が変わったので、セットや席の感じが変わってる。テーブル付きの席が楽そうだったけど、予定していた、地下からの出入り口が見える席にした。
    桟敷席で2時間弱。お尻が痛いけど、楽しいから気にならなくなる。笑って笑って、ほろりとして・・・という私のスキなパターン。時間があれば、千秋楽に行きたかった。

    ネタバレBOX

    受付および入場案内が下手。今回に限らず、案内誘導が下手。
    「整理番号がでるのか否か」のお知らせが、いつも急。
    時間前は、ビルの前で並んで待つとなっていたが、どこから列をつくっているのか良く分からない。会場前のホワイエのようなスペースに、並ぶ用の柵があった。これを有効利用すれば、外で1時間近くならばされることはなかったんじゃないか。
  • 満足度★★★★★

    心が温まる、最高のクリスマスプレゼントでした。

  • 満足度★★★★★

     「想像して下さい」

     いつものように、末原拓馬さんのこの言葉から、物語の入口へと導かれる。

     閉じた目蓋の裏に広がったのは、X'masの夜の森にふわふわの毛に縁取られたフードの付いた真っ白なコートを着て佇む自分の姿。

     白いブーツの足の裏を地中に孕んだ熱がほのかに伝わり、空から降り注ぐ雪のような銀色の月光を仰ぎ、雪の匂いのする風に一瞬目を閉じて開けば、そこは星の砂が敷き詰められた浜辺。

     コツリと爪先にあたる感触に、目を凝らせば、銀色の巻き貝。しゃがんでその銀色の小さな巻き貝を掌に乗せると、銀色の光を放ち、空に光が矢のように真っ直ぐに迸り、掌の銀色の巻き貝は、クリスタルに変わり、水彩絵の具の赤と緑と銀色のX'mas色の3色が互いの色の境界線を滲ませて、染まる見たことのない、美しい巻き貝へと変わっていた。

     頬にポツリと感じた冷たい感触に、空を見上げれば、真っ白い雪が一片、二片と地上に舞い降り、一片の雪が眩い光を放ち、全てが真っ白になり、目を開き現れたのは、『ヴルルの島』の物語の世界。

     昔々、或いは遠い未来、もしくは今現在のどこかの物語。

     物心ついた時から独りぼっちだった孤独な盗人ホシガリはある日、追っ手に追われて命からがら港に泊まっていたシオコショウと、シオコショウが面倒を見て行動を共にしているトリツキの乗っていた船に乗り込み、積み荷ごと船を奪って逃げようとしたが、それは世界中のゴミが捨てられる島に向かう船だった。

     広すぎるほど広い海を渡りようやく辿り着いたのは、見渡す限りゴミの山が広がるヴルルの島だった。

     ヴルルの島でホシガリは、誰かに何かを贈りたいと願う怪物アゲタガリと、自分のすることを手伝えば、船でホシガリが居た場所に返してあげるという島の民ジャジャと出会い、島の星たちに見降ろされ、傷ついた者たちの奇妙な生活が始まる。

     そして、島にまつわる悲しく残酷な過去が明らかになった時、最後に待っていたものとは....。

     こんなにも切なくて、こんなにも美しく、温かい物語があるだろうか。

     末原拓馬さんだから紡ぎ出せた物語、おぼんろだからこそ紡げた物語。

     船に乗り込んで来たホシガリを上からの命令で処分しようとするさひがし ジュンペイさんのシオコショウは、トリツキと自分が生きてゆく事しか考えていない無情な人間の見えながら、ホシガリがヴルルの島をゴミの廃棄所にする為に先住民と戦った時の上官の息子であること、戦争への後悔の念によって、気を狂わせホシガリの父の最後の姿を見ていたシオコショウのホシガリに対する思いと、ずっと面倒を見続けているトリツキが自分にとってかけがえのない存在だと知った時のシオコショウの中にある、後悔による苦しみと温かな情が胸にしみじみと迫って来た。

     そんな、シオコショウとはうって変わった、さひがしさんの弁士。毎回、物語の何処かしらに現れて、会場を笑いの渦に包む弁士。

     私もそうなのだけれど、この弁士の登場を毎回楽しみにしているおぼんろファンは多い。弁士のさひがしさんは、実にイキイキと楽しそう。

     この弁士の登場する場面は、正に塩コショウのように、いつも、最後は感動の涙にくれるおぼんろの物語を引き立てるスパイス。

     その弁士の場面に登場して更に花を添え盛り上がるのが、わかばやし めぐみさんの毎回何が飛び出すか分からない、コスプレ。

     わかばやし めぐみさんの幼い少女のような心と言動をするトリツキ。その純粋無垢な心ゆえ、トリツキの口を通して、ジャジャに死者の霊を慰めるため、ホシガリを生け贄に捧げる儀式の準備をするように告げるヴルルの島の女神にこの島に来る度に、躰を貸してしまうという純真無垢で、儚いような愛しさを感じるトリツキとは、うって変わって、弁士の場面に登場するめぐみさんは、今回はトナカイ姿で、思いっきりキュートに楽しく弾けていた。

     今回のトリツキ、可愛くていとおしくて、とても素敵でした。

     高橋倫平さんの島の民ジャジャは、戦争によって、亡くした家族の霊を慰める儀式の為に、家族の命を奪った兵士の息子であるホシガリを生け贄に捧げるため、騙そうとするが、ホシガリと共に生活しているうちに、情が湧き、ホシガリもまた、気が狂い、人に与えても蔑まれ、馬鹿にされ、奪われて死んで行った父に、必要とされていないと感じ、与えても奪われるなら、奪って生きてやると盗人になる程に孤独で、傷ついていたことを知るに至って、ホシガリの命を奪えずに葛藤する姿が胸に痛かった。

     藤井としもりさんのアゲタガリ。登場人物の中で、今回一番好きなキャラクター。

     戦争のため、殺人兵器として作られながら、いつしか人間のような心を持ち、人を殺めることを止め、ホシガリの父の遺言で、ただホシガリの幸せを祈り、ホシガリを幸せにすることだけを思い、ホシガリが来ることを待ち続けていたロボット、アゲタガリ。

     上機嫌だと鼻歌を歌い、常に人に与えようとするアゲタガリ。次第に心を開いて行ったホシガリに、常に与え続けたアゲタガリは、ホシガリの父の姿でもある。

     最後に、ホシガリたちを助けるため、ひとり島に残って、島から船出するアゲタガリの後ろ姿は、寂しさを覗かせながらも、ホシガリが幸せになることへ満足したような、ホシガリの幸せだけを願う優しさと明るさを感じさせて、温かい気持ちになった。

     アゲタガリが本当に可愛くて、切なくて、愛しかった。

     末原拓馬さんのホシガリは、奪うことで、自分の抱えきれないほどの孤独と痛みから逃れようとしているようで、せつなきった。

     末原拓馬さんのホシガリの孤独の深さに胸が詰まる。信じて心を開き始めていたジャジャに、騙されていたと知った時の深い孤独、けれど、ホシガリを騙し切ることが出来ず、ジャジャもまた、ホシガリに心を開き、心に芽生えた情を裏切る事が出来ず、ホシガリたちと共に島を出ることを選んだジャジャを見て、ジャジャに討たれてもいいと変わってゆくホシガリの姿に、微かにでも人を信じる気持ちが芽生えたこと、ホシガリの孤独がジャジャとただただ、ホシガリの幸せだけを願い、無償の愛を向け続けたアゲタガリによって、優しい気持ちを心に灯し始めたホシガリとアゲタガリの最後の場面が胸に切なくも温かった。

     あなたにとって大切なものは何ですか?大切な人は何ですか?

     私にとって、大切なものとは何か、大切な人とは誰か。

     その事をずっと考えていた。

     元をただせば、美しく暮らしたいが為に、自分達で処理できなくなったゴミをヴルルの島に捨てる、ごみ処理場所するために幸せで穏やかに暮らしていた、ヴルルの島に戦争を仕掛け、先住民からその島を奪った、人間の身勝手がジャジャたちからたくさんの大切な人と物を奪ったゆえの悲劇。

     だからこそ、ただ相手の幸せを望み、惜しみなく与えるアゲタガリの姿に涙が溢れて止まらなかった。

     書いている今も、思い出すと涙が零れる。

     末原拓馬さんからも、「長いの書いてね」と言って頂いたので、今回も長いぶろぐになりましたが、観ている間中、ずっと涙が止まらなくて、最後は声を溢して泣いていた。

     クリスマス・イヴに観た、おぼんろの紡ぐ切なくて美しい物語、『ヴルルの島』は、一生心に残るクリスマス・プレゼントでした。


                    文:麻美 雪

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/12/23 (金)

    まず客観的に、本当の意味で世界を変えられる物語だと思った。私も含め、自分の立場でしかものを見れない人間は多い。一人一人のその思いが大きな戦争にまで発展してしまう。それが物語の世界を通して素直に心に入ってくる。誰もが思い当たるところがあるだろう。全世界の人に伝えたい物語だ。
    「客観的」と言いつつ主観じゃないか!と仰る向きもありましょうが、私としては頭で考えた、理性で判断した結果なので。あくまで「的」であるとご了承ください。
    主観的にはとにかく「好き!!」物語も好き!それぞれの愛すべきキャラクターを生き生きと体現してくれる語り部達が好き! 音楽も美術も衣装もサイコーのクオリティ!! 満足です!!
    ただ、不満もある。小屋の規模とステージ、客席の配置の問題。桟敷席に対してステージが高過ぎ、その分死角が多い。以前のように桟敷と同じ高さか、ゴベリンドンの沼の枠組みのように低めで桟敷席との間に空間があれば観やすいのに。中央ステージに上がる階段横の通路に居て、語り部が駆け抜ける度風を感じられたのは素敵な臨場感だったが、目の前に語り部が背を向けて立つ、その正面に1人、更にその奥にもう1人いることも、綺麗に一直線上に並んでしまい、体を左右にずらしてみても誰1人表情が見えない。どころか目の前の語り部の足しか見えない、というシーンが何度も。入り口から見て下手のステージにいる語り部も死角。会場が広い分花道が長い、遠い。360°アクティングスペースだと、どこかが死角になるのは仕方ない。見えてる語り部の表情から相手の表情を想像するのも一興。しかし、桟敷のかぶりつきでこんなに見えなかったのは初めてです。大きな会場でやるには、その辺の計算ができる人が必要だと思う。某劇団にはパソコンで綿密な計算をしている劇団員がいることを、素人の私でも知ってます。課題はきっとまだまだあるのでしょう。
    それでも、愛してます!
    沢山の人におぼんろの物語が届けられることを願っています。

    ネタバレBOX

    「誰も死なない」と見る人と「アゲタガリが犠牲になった」と見る人がいますね。アゲタガリはアンドロイドです。いつか錆びついた体でどこかの浜に打ち寄せられ、そして再起動。♪フンフフン・・・と歌い出す。そこからあらたな物語が始まる。そんな気がします。
    名前の由来、「星狩り」はわかるけどトリツキは「盗り月」なのだろうか?
    シオコショウの意味がわかりませんでした(笑)しかし、シブイ!シブ過ぎる!
  • 満足度★★★★★

    大千秋楽。もうこの物語に会えないのかと思うと悲しくなる。再演はあるかもしれないけど、その時はまた語り部さんや自分の状況が変わって別のものになるだろう。今回のヴルルの島も会場や見る位置によって、見えるものがあったり聞こえる声があったり、本当に舞台は一期一会。年末の忙しい時期で、なかなか一緒に行ける人が見つからなかったけど、クリスマスにこんなお話に出会えた事に感謝します。

  • 満足度★★★★★

    本当の千秋楽。新宿の街中のビル前の長い長い列にびっくり。確かに舞台はおぼんろなのに、広い会場をものすごい数の人たちが埋めつくしている。でも芝居が始まると、語り部たちはいつもと同じようにみんなを引き込んでいた。私のように笑って、泣いて、芝居を楽しんだ人がたくさんいたようだ。本当に今年を締めくくるいい芝居だったと思う。

  • 満足度★★★

    ■120分強(前口上込み)■
    ストーリーに引っかかる部分があって、もうひとつのめり込めなかった。

    ネタバレBOX

    本土のゴミ捨て場とするために孤島を制圧・支配するための戦争を、ホシガリの父はなぜ「正しい戦争」だと思いなせたのか?  そのことのほうがよっぽど「気狂い」。
  • 満足度

    エレベーターで7階に行きチケットを見せると1階で整理番号を貰って列に並んで下さいとの事。1階では予約チケットがあれば整理番号のはいらないので列に並んで下さいと言われた。
    エレベーターでまた7階に行くと後から乗った人が先に降りて、エレベータが3台あるので順番がバラバラ。1階で列に並ばなくても勝手に7階まで上がって入る事も可能。会場に入るまでが時間がかかりすぎて見る前からテンションがた落ち。おぼんろは2回見てますが、作品が素晴らしいだけに入場方法をもっと工夫して下さい。忙しい時期に時間を作って行ったのですが、今回は観劇せずに帰りました。

  • 鑑賞日2016/12/18 (日)

    座席1階

    価格2,000円

     長年掲げてきた「シアターコクーンでの公演」を“通過点”として、その先に「自分達の劇場を持つ」という目標を決めて以来、おぼんろさんは背水の陣を敷いて勝負に出ている感があります。

     最早説明も要らぬ程のカラーを持つ劇団でしたが、自分達の芝居に対するそれぞれの信念みたいなものが打ち出されてきているし、語り部達の演技にも自信が満ちている。
     そんな印象を受けた舞台でした。

     スケジュールの都合で、1回しか参加する事が出来ませんでしたが、もうあと1回位、全く逆の席で観たかったです。
     舞台と客席とが複雑に入り組んでいて、語り部さん達も所狭しと走り廻ってくれるので、主宰の仰せの通りに首を回しても腰を捻っても、後ろ頭と背中しか見えない~~~というコトも。
    また、2人以上が絡む場面では、観る方向によってヴィジュアルが違ってきたりしますし。
     でもこれが「おぼんリピーター続出のからくり」だと思います。岡山とは違って(笑)予約必至の東京の方々、チケットのご予約はお早目に~~~。

    ネタバレBOX

     1回しか観れなかったせいか、集中力が足りなかったせいか、若しくは単に頭悪いせいか、色々と解らなかった事が残ってモヤモヤしてたんですが―――
     後日、「ヴルルの島 公式ガイドブック」みたいな本が出るらしいので、それ読んだら疑問も解消するかな~~~という事で、ココには書かないでおきます。
  • 満足度★★★★★

    見事な舞台衣装に溜め息が出ました。
    美しいなぁ・・・・それぞれ、何とよく嵌まっているんだろう。全体のバランスもよく、完成度がすごい。何だかクラシックバレエの舞台を思い出すほどでした。それにしても、トシモリってあんなに痩せていたっけ?まさかこの役のために減量したとか・・・・。このロボットのメイクもキラリとメタリックな感じがすごかった。この人のタクマを呼ぶ時の、慈愛に満ちた声が大好きだ。今回は聞けなかったのが残念だったが、ミニマムな動きの中に満ちるやさしさに泣かされる。「天空の城ラピュタ」のロボットの実写版という感じでした。それにしても日本語の「~してあげる」「~してくれる」というのは、深みのある言葉なのだなぁと改めて気づかされる。この言い方、他言語には無いような気がする。少なくとも英語にも中国語にもない、独特の感性を持った言い回しだ。末原氏はこんなちょっとした言葉から、この物語を膨らませだのかもしれないと思った。氏の凄い感受性を感じる舞台でした。

    ネタバレBOX

    クライマックスのホシガリがアゲタガリにバッジをねだるシーン。迷いなくバッジを服から外すアゲタガリに戦く、ホシガリの横顔が美しい。そこにアゲタガリの片手が重なって、うっとりするような美しいシーンでした。この劇団、ヴィジュアルが完成してきたなぁ、とつくづく思います。
  • 満足度★★★★★

    1回目より2回目、2回目より3回目
    通常の演劇とは違いおぼんろは
    舞台に客席が囲まれています。
    色々な場所に役者が現れ、
    前後上下左右に顔を振らないとそれを全部収めることができません。
    座る位置によっては、役者が本当に手の届くほどそばにいて、その臨場感は他の演劇には類をみません。
    座る位置が違うだけで、見え方が全然違い
    一度見た芝居に新たな発見が生まれるので、
    一回の作品に何度も通いたくなる作用があるのではないかなと思います。
    個性的なキャラクター達が登場します。
    現代において、ファンタジーな世界を体感させてくれる唯一無二の劇団であると思います。
    現実離れしたい人、演劇が好きな人、2次元が好きな人、
    また、演劇の可能性を見てみたい人おすすめです!

    新宿公演がまだあるので絶対に参加したいと思います!

  • 満足度★★★★★

    ヴルルの島川崎千秋楽
    終わってしまいました。何度も見て知っているはずなのに笑ってしまう、泣いてしまう。岡山ではどんな島ができるのだろう。行きたいけど行けないから、今度は新宿で会うのを楽しみにしています。

  • 満足度★★★★★

    2度目の観劇
    普段なら芝居は一度しか観に行かないが、初日を観てからどうも気になってもう一度観に行った。初日もいいと思ったが、観る場所が違ったせいか初めて見る芝居のような感覚になった。それも初日よりずっといいような。観るたびに違った感じがし、さらに心に残るとは不思議な劇団だ。新宿の公演はどんなだか気になる。

  • 満足度★★★★★

    わくわくする物語
    4日と7日に参加!
    おぼんろは、「ルドベルの両翼」「狼少年ニ星屑ヲ」に続いて3作品目の参加。普段なら観に行かない系統の舞台だけど、おぼんろは別。1回観るとまた次も行きたくなる。なんでこんなにワクワクするんだろう。
    川崎は遠いのよ~新宿に行くからいいよね。と思いつつ、twitterでの誘い文句に誘われて、川崎に行って良かった。楽しくて、楽しくて・・・そして切ない。物語の世界を対面からではなく、一歩足を踏み入れて“参加”するなら、この物語は、とっても楽しめる。

    ネタバレBOX

    どの舞台でもそうだが、席によって、見え方が違う。
    おぼんろの舞台は劇場全体を使うので、普段見慣れている舞台ともまた違った席選びとなる。「どの席が特等席か誰にもわからない」ので、自分でお気に入りの場所を探すしかない。
    4日は、奥の方の、小さなステージの横に座った。帰る前に、7日に座る席の目星をつけておいた。7日は受付開始時間より少し早めに行って、予定していたのに近い席に座れた。次の新宿は、川崎より広い会場なので、ステージと客席の感じがどうなるかわからないけど、川崎の2回とは違う角度から観ようと思ってる。
    船側の桟敷席で、どっぷり浸かるのもいいかもしれないけど、船が正面に見える椅子席がいいなぁ。後は角度の問題。
  • 満足度★★★

    初 おぼんろ
    おぼんろ 初めて観てきました!
    ずっと観たいと思っていたので、とっても満足です☆

    ネタバレBOX

    劇団のサイトや みなさんのレビューで どんな感じなのか だいたい分かっていたが、独特な舞台美術は素晴らしい。 椅子席と座布団席があり、自分は座布団席に案内された。 座布団にあぐらをかいて芝居を観たのも初めてだ。 みなさんの感想だと、感動して泣けたって人がたくさんいたが、自分は 感動できなかった。 正直、こんな芝居じゃ泣けない。
    最後の挨拶で、「物語は世界を変える」 とか熱弁してたけど、まったく???だ。 しかも その直後に物販の宣伝って…
    もちろん好みは人それぞれだが、ちょっと期待はずれでした。
  • 満足度★★★★★

    3回目で座布団席へ
    初参加の友人が一緒で椅子席の方がいいかな。。と悩みつつ、席案内をしてる語り部さんにおすすめ席を聞いてみたら、ステージかぶりつきの座布団席を勧められ、友人も快諾☆彡
    1~2回目とは全く違う景色が観られ、感動が得られた。
    ストーリーは同じはずなのに、登場人物への気持ちの寄り添い方、見える表情で揺さぶられる感情がその都度違って、何回も何回も観たくなる。それが、この劇団の強みなのだなぁ。

  • 満足度★★★★★

    レベルが、上がった
    確かこちら5回目の観劇。今までで一番良かった。脚本も演出も照明も音響も…そして演技も…。そして会場も…(笑) ロボットの設定は特に生きていた。ただ終了時間の大幅な遅れは改善すべき!

  • 満足度★★★★★

    場所を変えてまた
    今回も女性同僚を連れて。全く違う位置で観劇。毎回違う位置で観ているとそれぞれに初めて見るような感覚にもなって、何回行ってもほんとに飽きない。同僚は、気分転換とストレス解消に最高に良かったと言って、遠い古河市まで帰って行った。おぼんろの芝居は疲れた人を元気にしてくれるらしい。

  • 満足度★★★★★

    涙を流しても流しても流したりない。
    終演してお客さんが徐々に出口の方に向かっている中、
    立ち上がらずに、放心状態になって座ったままの人を見かけました。
    自分自身この物語に巻き込まれて、泣きすぎて疲れましたが、
    自分よりももっと、心を掴まれてしまったのだろうなっと思いました。
    あの光景が
    この物語がいかにすごいかという事を物語っていると思います。

    一度参加すると、2度目の参加をしたくなってしまうのがおぼんろ。
    今回も間違いなくリピート決定です!



    ネタバレBOX

    前半は笑いどころが沢山あり、
    その流れもあって、終盤は畳かけるように、涙を誘うシーンの連続。
    アクションもダンスも無理なく取り込んであり、最上質なエンターテイメントです。
  • 満足度★★★★★

    2回目の参加
    前回とは反対側の席から観る。
    ストーリーが判ったところで、今回は一人ひとりの台詞と声に集中して観たかった。
    わかっているのにやっぱり泣けちゃうんだよなぁ。
    それと今作品のビジュアルの美しさは必見。
    一人ひとりの衣装やかつらなどがぴったりハマって、作品の世界観を見事に表現している。
    創意工夫でしのいできた時代も素晴らしいが、このセンスと美しさも素晴らしい。


    ネタバレBOX

    おぼんろの魅力のひとつは、5人の役者さんがみな自立していることだと思う。
    脚本の末原さんが生み出したイメージに対して、他の4人は与えられたキャラを
    自分で構築していく、掘り下げていく、立ち上がらせ動かしていく。
    演出は、その5本の糸を縒り合わせてひとつの世界を創り出す作業だ。
    その結果がこの舞台であり、骨太なメッセージになる。

    トリツキ(わかばやしめぐみ)がシオコショウ(さひがしジュンペイ)に言う、
    「私はあなたがいないと生きていけないけど、あなたはそうじゃない、お勤めご苦労様」
    という台詞には、「死んだお前の兄貴に、トリツキは俺が守ると約束したんだ」という
    男に対する“寂しい抗議”のような女心がにじんでいる。
    シオコショウもまた、“大切なものを奪われる恐怖”を知ったと告白する場面で
    男の心情と弱さをストレートにさらけ出す。
    こういうところに微妙な大人の味わいがあってとても好きだ。

    ホシガリ(末原拓馬)とジャジャ(高橋倫平)の、次第に距離が縮まって行くあたりが良い。
    ジャジャが語る島の歴史に、「しんどいな」というホシガリのぶっきらぼうな共感が
    言葉少ないだけに深く伝わってくる。

    アゲタガリ(藤井としもり)の台詞の一定の音程、鼻歌さえも計算された音程で
    ロボットっぽく機械的でありながら台詞の絶妙な間が秀逸。
    終盤「タスケテアゲル」と船を下りるアゲタガリに、ホシガリが大切な笛を渡したとき
    「モラッテアゲル」と応じる台詞に万感の思いがこもると感じた人は多いと思う。
    ボロ泣きさせる素晴らしい間のひとつだった。
    アゲタガリ、どこかデヴィッド・ボウイを思わせるビジュアルが素敵。

    どんな芝居も好みは分かれるものだが、おぼんろは唯一無二のスタイルを確立した。
    次は“路上精神”と“劇団運営”の折り合いのつけ方だろう。
    そこをどんな風に見せてくれるのか、主催の才能とセンスを信じて期待している。
    この先メンバー5人が全身全霊で表現するものを見逃がしたくない。

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