悪名 The Badboys Return! 公演情報 悪名 The Badboys Return!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    悪名
    冒頭、戦争から帰って来たにしては太めだよねなんて思っていたら、次のシーンではえ?六平さんって出ていたっけ?それにしては小柄?と見えたのがジュリーでした。着流しに角刈り、かっぷくのいい親分と今まで見たことの無いジュリー。どこまでもすれ違うかつての恋女房との運命。悲恋のはずなんですが、どこまでもカラッと潔く思い続けるかっこいい親分でした。

  • 満足度★★★★

    貫禄の朝吉親分
    沢田研二の親分、ってどんなんかしらと思ったがこれがドハマりで素晴らしかった。
    流れるような河内弁の侠客、八尾の朝吉のキャラが魅力的で、会場の盛上りも納得。
    音楽劇としても声量ある歌声が力強く、ラストの「河内音頭」の熱唱が泣かせる。
    座長としての貫禄あふれる舞台だった。

    ネタバレBOX

    冒頭、復員して来た朝吉と、死んだものと思って再婚していたお絹の再会から始まる。
    人の女房になったお絹の前から潔く姿を消した朝吉は、その後侠客として名を上げる。
    ところがその後、お絹が女郎屋に売られ、ある男と足抜けして逃げていることを知る。
    縁あって二人を探し出すことになった朝吉は、その訳を知り二人を助けようと奔走する…。

    戦後はこういうこともたくさん起っただろう悲劇、それをぐだぐだ引っ張らずに
    冒頭からテンポよく見せて、朝吉の潔いキャラに惹き込む。
    その後の彼の行動が自然と納得のいく展開になっていく。
    情に厚く弱い者を放っておけない、逆に強い者に対して一歩も引かない親分肌が
    今の時代に照らしても“理想のヒーロー”として描かれる。
    朝吉が非常に魅力的なので、お絹が心の支えとし、子分が運命を共にする
    といった心情に自然と共感できる。

    お絹役いしのようこさんのたおやかな女房ぶりがとても良かった。
    役名と俳優さんの名前が判らないのが残念だが、達者な役者陣で隙の無い安定感。
    演奏がパーカッションとギターの2人だけとは思えない迫力でこれも良かった。
    各地を回り最後が東京公演とあって、歌・ダンスも乱れ無く、完成度の高い舞台だった。

    ラストの河内音頭の力強さは圧巻。
    元女房を汽車で見送る切なさと、お絹はきっと戻ってくるという希望溢れるラストだった。
    人生の後半にぐんと幅を広げ、こんなに豊かな世界を創る沢田研二という表現者に
    改めて凄さを感じる。
    “ジュリーが侠客”ってこれだけでも極上のエンタメだが、この貫禄ある親分ぶり、
    Vシネでシリーズもいけるんじゃないか(笑)

  • 満足度★★★★

    義理と人情ならぬ任侠がまかりとる世話物舞台
    短髪角刈頭と恰幅の良さを目にし、あれ?古ちん(古田新太氏)出てたっけ?と思ったのもつかの間「♪〜バッドボーイ〜♪」とステージから響く美声はあれ?ジュリー?とよく見たら沢田氏ご本人だった。自分の子供時代からの記憶のギャップに驚くも、そんなことはすぐに吹き飛ぶ悪漢退治と河内弁?関西弁のセリフを聞く心地よさ、出演者の余裕の殺陣を発揮しているベテラン芸でした。
    70年代バンド曲調からバラード調、最終的に河内音頭と盛り沢山な昭和娯楽音楽劇。映画自体は未見だけど、舞台セットがシンプルな中、朝吉とお絹の言葉では言い表すことのできない表情のやりとり場面には、マキノさんのMOP時代の舞台を少しばかり彷彿。
    脇を固める関西系出身の小劇場チームの男気とノリの良さを見ているのも楽しかった。和太鼓+ドラムとギターの挿入演奏もカッコよかった。
    面白かったです。

    ネタバレBOX

    終戦後、帰還した朝吉が女房のお絹と再会する場面から始まるが、終戦後も戻ってこない朝吉を、お絹は朝吉が戦死したと思い、田舎で知り合った辰三と結婚していた。現状に納得した朝吉はお絹から離れる決心をする。辰三はお絹に金を借り賭場に入り浸り、その生活から抜け出たいと思ってはいるがそのうちヤクザと関わりを持つことになったり、かつて遊郭で一番だったお絹も生活に困窮するあまり現実逃避でヒロポンに手を出しちゃったり、と、どん底生活が続いている。巡り巡って、その情報を耳にした朝吉が彼らを救うべく身を呈して守り抜こうとするが…、という娯楽劇。
    助けて助けられて退治して、善意を抜きにした義理人情の厚さに、最近の映画やドラマでは見られない任侠世界に、大衆演劇みたいなお芝居の世界を楽しみました。マダム達の熱狂の凄さにも感服。

    あとは観劇中のスマホ点検とマナーモード鳴りっぱなしがなければもっとよかったんだがw。
  • 満足度★★★★★

    ロックを感じたステージ
    ロックが生まれる前の頃の設定だと思いますが、ロックのサウンドが似合うステージでした。最後は客席のお姉様方のスタンディングオベーションで大盛り上がり。

  • 満足度★★★★

    人生の面白さかな
    八尾の朝吉と弟分の清次が繰り広げる任侠の世界をもとに、『音楽劇
     悪名』として
    朝吉とお絹さんの波乱万丈で切なさを感じさせます。お絹さんの強さと反面、儚さというのも汲み取れました。
    色々な人の「生きるんだ!」というエネルギーが音楽劇だから表現できていると思われました。

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