悪名 The Badboys Return! 公演情報 ココロ・コーポレーション「悪名 The Badboys Return!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    義理と人情ならぬ任侠がまかりとる世話物舞台
    短髪角刈頭と恰幅の良さを目にし、あれ?古ちん(古田新太氏)出てたっけ?と思ったのもつかの間「♪〜バッドボーイ〜♪」とステージから響く美声はあれ?ジュリー?とよく見たら沢田氏ご本人だった。自分の子供時代からの記憶のギャップに驚くも、そんなことはすぐに吹き飛ぶ悪漢退治と河内弁?関西弁のセリフを聞く心地よさ、出演者の余裕の殺陣を発揮しているベテラン芸でした。
    70年代バンド曲調からバラード調、最終的に河内音頭と盛り沢山な昭和娯楽音楽劇。映画自体は未見だけど、舞台セットがシンプルな中、朝吉とお絹の言葉では言い表すことのできない表情のやりとり場面には、マキノさんのMOP時代の舞台を少しばかり彷彿。
    脇を固める関西系出身の小劇場チームの男気とノリの良さを見ているのも楽しかった。和太鼓+ドラムとギターの挿入演奏もカッコよかった。
    面白かったです。

    ネタバレBOX

    終戦後、帰還した朝吉が女房のお絹と再会する場面から始まるが、終戦後も戻ってこない朝吉を、お絹は朝吉が戦死したと思い、田舎で知り合った辰三と結婚していた。現状に納得した朝吉はお絹から離れる決心をする。辰三はお絹に金を借り賭場に入り浸り、その生活から抜け出たいと思ってはいるがそのうちヤクザと関わりを持つことになったり、かつて遊郭で一番だったお絹も生活に困窮するあまり現実逃避でヒロポンに手を出しちゃったり、と、どん底生活が続いている。巡り巡って、その情報を耳にした朝吉が彼らを救うべく身を呈して守り抜こうとするが…、という娯楽劇。
    助けて助けられて退治して、善意を抜きにした義理人情の厚さに、最近の映画やドラマでは見られない任侠世界に、大衆演劇みたいなお芝居の世界を楽しみました。マダム達の熱狂の凄さにも感服。

    あとは観劇中のスマホ点検とマナーモード鳴りっぱなしがなければもっとよかったんだがw。

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    2016/05/20 19:52

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