完熟リチャード三世 公演情報 完熟リチャード三世」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
21-33件 / 33件中
  • 満足度★★★★

    魅力的な女優さん達
    魅力的な7人の女優さんが、舞台上で80分間出たまま、何役もこなす。
    それぞれの良さが出ており、初日ながら完熟な味わい。
    公演中なので、以下ネタバレで。

    ネタバレBOX

    アフタートークで、演出の中屋敷氏も話されていたが、「リチャード三世」は難解な作品です。だが、この「完熟リチャード三世」は実に分かりやすく、演出されていた。7人しか役者さんがおらず、それも女優さんだけで本作品を作られているのは、実に見事だと思った。
    どの女優さんも舞台からはけずに、出たままなのも印象的でした。
    女優さん達はそれぞれ魅力的で、主役の安藤聖さんが特に目を惹いた。

    だが、見事な演出、魅力的な女優さん達が揃っているのに、何か物足りなさも感じてしまった。
    初日だからか?
    初めての女体シェイクスピアに期待が高すぎたのか? 

    たぶん私には洗練され過ぎていて、面白いとは思ったが、惹き込まれる感じではなかった為か。


  • 満足度★★★★

    女体を感じたシェイクスピア。
    古典 はここまでアレンジが可能だったのかと感心しました。別物なんだけど、オマージュと言うか、原作の骨組みはちゃんと生きてると言うか。半端な本歌取り作品が多い中で頭一つ抜けて素晴らしかった。

    主役以外はくるくると役が変わり、テンポ良く進んでいく。無駄なシーン、遊びのシーンを入れる余裕など全くないであろう中、しっかり笑えるシーンが挟み込まれているのは流石。構成がうまいなぁ。

    ネタバレBOX

    ドレス姿の女性が七人、熱演。女体を感じました。
  • 満足度★★★★

    恨み
    面白い。80分。

    ネタバレBOX

    障害を持ち醜く生まれ育ったリチャード(安藤聖)が、この世を呪い、王位をのっとるため騙して殺してをくり返し王位に就く。更に殺し続けるが、戦争を目前にして殺してきた人間の幻覚に惑わされ憔悴し、戦場にてクビをはねられる…。

    実母(七味まゆ味)からも差別され世の中からも差別され、歪んだリチャードを安藤が好演。一見かわいい笑顔もとても不気味に見える。
    戦争前日に、子供のときにリチャードだけご飯食べに連れてってもらえなかった恨みを実母へ放つ。幻覚に責められ、自分が好きでないと愛の欠乏した自分を嘆く。カーテンコール?も独りだけたたずんだり居場所なく存在する。そんなリチャード哀れな様にグッときた。

    際どい衣装で綺麗な女優さんの舞台であるけど、不思議と女な色気は感じなかったのは逆に良かったかな。演技もみな良かったし。岡田あがさと葉丸あすかの暗殺者コンビはウケた。
    大仰な演出はないけど、作品にあってたかなと。恨みのパワーみたいなのビンビンだったし、面白かった。
  • 満足度★★★

    まさかの
    自由席の場合は開場時間に合わせて劇場に着くようにしてるんだけど、全席指定ということで、週明けの溜まった仕事片付けて、開演15分前に到着したら、まさかのゴンドラ席・・・人気の舞台で、読みが甘いと言えばそれまでだけど、もうこの時点でテンションダダ下がり・・・どうしたって見にくい。
    テンポ良すぎて、ストーリーを追うので精一杯。女優さんは皆とても素敵でした。

  • 満足度★★★

    少し
    いつもより物足りなかったように思いました。
    衣装やフォーメーションなど
    スタイリッシュなのは変わりなくこの作品にもあったのですが
    もう少しパンチのあるものを期待してしまいました。


  • 満足度★★★

    まだまだ今後も続けてほしい!
    女優のみによるシェイクスピアもついに7弾。
    今回は出演者数を7人に絞っていますが、
    衣装が同じまま、突然の紹介で別の役を演じるためか、
    途中から話がよくわからなくなて…。
    (私の理解力不足からかもしれませんが…)
    主役の安藤聖さん始め皆さんカッコいいですが、
    各俳優による芝居、やり取りの表現は、これでいいのかな…とも。
    登場人物同士が感情をかわしている感じが、なぜか感じられなくて。
    全員がバラバラに観客に向かって独白しているだけのようで。

    今のところ次作8弾は未定と言われてましたが、
    女優祭りのコンスタントな連作公演はなかなか無いので、
    絶対に出来るだけ続けてほしい!

  • 満足度★★★

    綺麗でした
    女優7名で演じられた舞台は、とても綺麗でカッコ良かったです。スピーディーで、ストーリーに追いつけない部分もあり、もっと勉強してから観れば、解り易かったかな・・と思いました。女の私から見ても、魅力的な女優さんばかりで、素敵でした。

  • 満足度★★★

    権力闘争
     シェイクスピアの描いた薔薇戦争終結部に当たる今作であるが、薔薇戦争自体が、諸侯の権力闘争であった以上、史実は、シェイクスピアが今作を書くに当たって資料としたものとは異なる可能性がある。本当は、その点に注目して、埋もれた史実のかけらを隋所に鏤めながら作劇すると、革命的なシナリオたりえたであろう。

    ネタバレBOX

     
     然し、今作では、軽佻浮薄なこの植民地住民の思想性の無さとメディアリテラシーの欠如によって、自らを安穏とさせている愚か極まる知的退廃に合わせたとでもいうような作りに感じた。
    確かに、シェイクスピアの科白を上手に削っており、悪役として、リチャード三世を描くことに成功している。その為に強調されているのは、男性優位社会で美しく在りたいと望む女性の価値観に反し、リチャード三世がハンデキャップであったことが悪の権化になる為の契機となっている点、それが女性のみによって演じられている点だ。然し、これでは、体制のイデオロギーそのものではないか? 本来、芸能は、庶民のものであって欲しいという願いを持つ自分の立場とは以上の点で判断基準が異なる。
  • 満足度★★★

    「新キャラでーす(棒」
    柿喰う客 女体シェイクスピア007完熟リチャード三世。
    通常3時間超で演じられる大歴史劇のリチャ3を、7人の女優さんが80分で駆け抜ける疾走感と力技と色気のスペクタクル!
    相変わらずのこのシーン切ってくか!なショートカットとこの台詞こうしちゃいますか!な名訳ぶりが素敵。

    とはいえ…このシリーズ、003から観ているのだけど、今回は流石の中屋敷さんでもリチャ3はこうなるかぁ、な印象かも。

    面白いんだけど、厨二妄想自己陶酔悪役志願なリチャ3は小劇場演出ではわりとメジャーな感じがするし、
    正直そういうのは夢の遊眠社「三代目、りちゃあど」で上杉祥三さんが演じた名演を観ているから、
    もっと違う換骨奪胎が観たかった…なんて、贅沢言い過ぎですね、はい。

  • 満足度★★★

    魅せる力は抜群
    「柿食う客」は初観劇だけに新鮮ではあった。見せる、というより魅せる力は抜群にある。もちろんそれは今回の7人の魅力的な女優陣によるところが大きい。;正直私は古典劇に親しんで来なかったので今作もタイトルを聞いたことがある程度だった。観ていても登場人物の関係性がすぐには掴めなくて、やっと掴めたと思ったら新キャラが出てきたりして参った。それでも集中して観られたのは、7人の台詞回しや立振る舞いに得も言われぬ魅力があった為と思われる。皆さんのコメントに「スタイリッシュ」なるワードが出てくるが、それで思ったことがある。この劇場で初めてバルコニー席に座ったのだが、舞台が市松模様のようになっているのがよく見える。何気なく見ていると役者は一つの動作をして立ち止まると必ずマス目の一つに両足が収まっていた。考えすぎかもしれないが、各シーンでの7人の立ち位置が細かく決まっていたのではないか。そんな所が「スタイリッシュ」という印象につながっているのではないかと思ってしまうのである。初見でこんなことを言うのも恐縮だが、独自の様式美を持った劇団なのかという気がする。

  • 満足度★★★

    高校演劇出身脳
    七味さんと八坂さん、めっちゃ素敵な女優さんだな、と、思いました。

  • 満足度★★★

    イイね
    今回は7人と今までより少ないメンバーだったけど、役者のレベルも上がりなかなか見応えありました。

    音楽も音響も過剰じゃ無くて観やすかった。

    でもその割に物足りない感じでした。

    せっかくしっかりしたメンバーが揃ったのだから、もうちょっと今までと違うリズムでチャレンジしても良かったのかなぁと思いました。

    どちらにせよ、これからもいろんなアプローチをして欲しいです

  • 贋作リチャード三世
    女性だけによる、いつもの換骨奪胎80分シェイクスピアシリーズ第7版「リチャード三世」ということだが、これはもうシェイクスピアとは別物の、シャープでスタイリッシュなモンロールウオークの女性陣によるショーのようなもの、ですね。

このページのQRコードです。

拡大