満足度★★★★★
更なる感動
ワーサルから二度目。なのに馴染むというか居心地のいい空間。前回とは違う角度から観劇。前回見えなかった表情がいろいろ見えてくる。そしてこのスペースの隠れた造りに驚かされ、それを上手く使った演出がさらにこの世界に不思議な魅力を加えている。5人の登場人物は自由に動き回り、心を引っ張っていく。前回より更に深く、この世界に入り込み、ラストには涙がこぼれた。
満足度★★★★★
じっくりと
写真を撮っても良い劇団さんなのでいつもはカメラ片手に撮りながら観させていただいていたのですが、今回は一切写真を撮らず、視覚も聴覚も触覚も全てを総動員させて観させていただきました。
その結果、見事に物語りの中に引き摺り込まれ、一緒に笑い、一緒にハラハラし、一緒に泣き、終始翻弄されました。こんなにも感情移入した舞台は初めてです。演じる側と、観る側の距離が極端に近くて迫力がある、というのも要因だとは思いますが、とにかく物語りの世界観がとても綺麗で素敵でした。観終わった後、泣き過ぎたことによる完全な鼻声と物語りの中から完全に抜け切れておらず、半ば放心状態の自分に思わず苦笑いです。でも、それが心地よくてもう一度観たいなって思ってしまうんです。観る度観る度新しい発見があって、座る席によってもまた雰囲気がガラリと変わったりして全然飽きません。そして、今公演している会場【王子MON☆STAR】は仕様がとても格好良いです。
本当に観に行って良かったと思ってます。この物語りに出逢えたことに感謝です。まだ、観たことない、という方がいらっしゃるのであれば是非一度観に行くと良いと思います。オススメです☆
満足度★★★★
初おぼんろ
遅くなったけれど、八幡山ワーサルシアターにて観劇。今までは、拓馬さんの一人芝居、客演、わかばやしめぐみさんの客演のみだったから、本公演を観られる日をとても楽しみにしていた。分かっていたけど、やっぱり、おぼんろ、すごい。お一人お一人にパワーがあり、それが合わさると、こんなにも心揺さぶられる舞台を拝見できるとは。暗い中を全力で走り、すれ違う。いくら練習を重ねても、これは仲間への信頼がないとできないことだろう。
上映中の撮影OKだったけど、一眼レフでもカシャカシャ撮影されると、かなり気になり、舞台に集中できなかったのが残念。その分、-1。
満足度★★★★★
大人のための童話
『おぼんろ』のパフォーマンスは大人のための童話である。
彼らのinnocentな瞳は洞察的である。彼らの無邪気な語り口は、世界に染まってしまった我々をはっとさせると同時に、世界に愛を取り戻すことができるという望みを感じさせる。当人たちにはそんな思惑はないのかもしれない。しかし子どもの意図せぬ言動が時として大人の常識に揺さぶりをかける、そんな感動が『おぼんろ』の公演にはいつも、ある。
今回の作品もそんな期待に反しない、洞察的だが愉快なパフォーマンスであった。
世界は上からよりも、下から見た方が良く見通せる。路上のゴミで創った舞台装置や、地面から生えてきたような脚本は、強さと愛おしさ、私たちが簡単に投げ捨ててしまうもののかけがえのなさに、優しくスポットライトを当てている。
満足度★★★★
初おぼんろ。客いじりが壁に?
何百年も語り継がれているお伽噺のような、とても普遍的でよく出来た物語を、ピエロのような白塗りの役者たちが、それこそ軽業師のごとき図抜けた身体能力を頼みに、劇場じゅうを駆けずり、跳ね回りながら演じる臨場感満点の公演を大いに楽しみました。
これがおぼんろなのですね。
もしも私に子供がいたら、子連れで観たい劇団。
客いじりも子供は大いに喜ぶことでしょう。
ただ、大人はどうなのか?
正直、客いじりが苦手な客は少なくないと思いますし、私も苦手なほう。今回はいじられずに済みましたが、できることならそっとしといて欲しい口です。
そこで提案。
客いじりがイヤなお客さんには「客いじり不可」と書かれたワッペンをつけてもらい、ワッペン着用のお客さんはいじらないことにしてはどうでしょう?
あるいは客いじりOKの人とNGの人で客席を分けるとか。
作を追うごとに倍々ゲームで動員を増やし、いずれコクーンで公演を打つのがおぼんろの目標だそうですが、客いじりがハードルとなって動員増が思うように進まないという事態は大いに考えられます。
やはり上のような対策を講じたほうが良いのでないでしょうか?
それから、客いじりはもっと明るくカラッとやるべき。そう心がけてはいるのでしょうが、ツッコミの口調がドギツいことがままあって、短気なお客さんならキレてしまうのではないかとヒヤヒヤさせられました。
さらに気になったのが、会場の使い方。
他劇場での公演はどうだったのか分かりませんが、王子モンスターでの今回公演は会場の三分の一ほどがデッドスペースになっていて、どこかガランとした印象が否めませんでした。
密な感じを出すためにも、あのスペースは塞いでしまうなり、何らかの物で埋めてしまうなりしたほうが良いのではないでしょうか?
なお、私の観た回の上演時間は前口上を含めて約150分でした。
満足度★★★★★
初☆空間
グーっとひきこまれ、あっというまの時間でした♪
年齢問わず愉しめるメリハリの効いた素晴らしい舞台だなぁと。
是非いろんな人に観てもらいたいです。
(・∀・)ゞテ゛シッ!!
満足度★★★★★
大きくなったおぼんろ
やはりおぼんろ4000人動員がどうも気になって、結局HPをチェックする羽目に。岡山3回公演で500人、島根で3回公演で350人とか。面白いことに島根では初回50人、2回目101人、3回目が190人と倍々になったらしい。島根の人たちもおぼんろを堪能してくれたみたいだ。そんな経験をしてきたおぼんろを観に行ってきた。余裕がある、というのか、自信がついた、というのか、ひと回り大きくなったよう。今度の王子では、会場が違うだけでなく、アドリブも笑いもあちこちにあって、悲劇なのに喜劇みたいな今まで以上に不思議な体験をした。おぼんろは人によっては多分好き嫌いがはっきり分かれる劇団かもしれない。岡山、島根の成功にあぐらをかかず、さらに先を見据えて魅力ある舞台を楽しませてほしい。
満足度★★★★★
最高に美しい!
チェリヴァホールという劇場をこれ以上無いくらい目一杯使い、観客も巻き込んで物語が紡がれていく。
今までの舞台では感じたことのない何かがありました。
また、舞台も役者も物語も、すべてが美しい。
1度しか観る事ができませんでしたが、何度でも観に行きたくなる、そんなお芝居でした。
まだ東京での公演がありますが、演劇が好きな人は演劇に興味が無かった人も連れて行ってあげて欲しいです。絶対お芝居が好きになりますよ。
満足度★★★★
百聞は一見に如かず
なんたって、都会の小劇場系の公演を岡山で観る機会は限られているので、この公演を実現させてくれた全ての人々にまずは感謝。無論「おぼんろ」は初体験です。井の中の田舎者がなんか言ってるよ、と笑って許して下さい。
まず感じたのは、とても観客(参加者)に対するサービス精神が強い劇団だという事。常連・リピーターを最優先。客入れの段階で俳優(語り部)が案内してくれて、早くも観客に接してくれる。客いじりや全員参加の掛け声はその都度変わる模様。上演中の撮影録音は全てOK。客出しでは2ショット・サインも好きなだけ。ここまでされたら悪い気はしない。どうやったらマンネリにならず一回一回、楽しんで貰えるかを、常に工夫している。「客に媚を売ってる」という批判もあろうが、私的には◎。
そして、パワフル。桟敷席の間に造られた花道を縦横無尽に走り廻り、でんぐり返る。皆、汗だくで、それでも台詞は息を切らさず、きっちり言い切る(歌は一部口パクだった様だが)。これは本当、感動モノでした。難を言えば、走行中の事故防止の為、劇場内が明るい時間が多い。なので、他の客の顔など関係ないものも目に入って、その分緊迫感がちょい薄れる。でもこれも集中力を鍛えれば乗り切れる・・・カナ?
んで、ヴィジュアル面はというと、これは結構ポイント高し。舞台の造りも面白かったし、ボロ布を裂いて作った様な衣裳、岡山市民には「うらじゃ」で馴染深い地下足袋。そして金色の髪・白塗りにクラウンの様なアイメイク。何だか昔絵本で見た様な幻想的な光景が広がっていました。言葉で説明するのが難しいのですが、劇団四季の「ユタ」や「CATS」が好きな方にはおススメかもしれません。
最後に、この独特のカラーは恐らく好き嫌いが激しく別れるだろうという事。病みつきになって通いつめてしまう人がいるのも頷けるし、馴染めなかった人が拒絶するのもなんとなく解る。だから、「おぼんろ」行こうかどうしようか迷っている人は、他人の書いたレビュー読み漁って頭で損得考えるより、一度だけ劇場に足を運んで、自分自身の目で耳で肌で、舞台に触れた方がいいと思うのです。
満足度★★★★★
思い出しては・・・(*´;ェ;`*)
ようやく岡山公演で『 おぼんろ』の語り部達が紡ぎ出す世界に浸る事が出来ました・・・ 優しい末原さんの語り口から すっと一瞬 表情が変わりスイッチがオンになる瞬間が有ります。・・・と同時に 観客は『パダラマ・ジュグラマ』の世界へ入り込んでしまうのです。その幻想的な世界は一瞬ファンタジックに見えるけど、とても生々しい現実が見え隠れする。テーマは重い物だけれど それを感じさせない語り部達のキラキラした笑顔に救われる。たった5人で あの広い空間を余すことなく疾走し どんな隅っこに座ってる観客でも置いてきぼりにしない・・・ 随分と年齢差は有るけれど、彼らと同じ時代に生きている事に感謝したい程 素晴らしい時間でした。
満足度★★★★★
席が変わると、景色が変わる!
観る場所によって、見えて来るものが違うので、10回近く見ましたが、まだまだ知りたかった。広さがかわるとどうなるのか楽しみにまた、行きます!
満足度★★★★
一筋の。
ラストシーンでの一筋の光が美しかったです。物語の筋道がシンプルな分、今回はキャラクターの心情の変化に比重が置かれているように感じました。
おぼんろの役者さん達の技量で魅せる芝居だったと思います。
全国での公演が控えていますが、体調に気をつけて頑張って頂きたいと思います。ネタバレに舞台外で気になった事を書きます。
満足度★★★★
参加して楽しかった
前作同様に会場内を役者が縦横無尽に動き回り、見るというよりは参加して楽しかった劇でした。ただ前作に比べるとストーリーがありがちな感じになってしまった気がします。
何度も足を運んでいる方が多い会場では成り立つ演出も、地方や今後目指す大きな劇場では難しいかもしれないですね。参加型は苦手という方のためにも観劇席と参加席などの区分けがあってもいいかもしれないと思いました。
満足度★★★★★
まだ。
心が剥き出しにされます。
過去2回、まだ見つけられていないものが確実にあるのです。
私が足りない部分が、まだあるのです。
舞台に、物語に、私がついていけていない。
だから行ける限り、まだ行かないと。
満足度★★★★★
地味だけど、好きです。
前回のビョードロ、前々回のゴベリンドンの沼は、異質な者を核として物語りが構成されていたため、分かりやすかったし、心に深く突き刺さるものがありました。
それに対して、今回のパダラマ・ジュグラマは、特別なものはないし、抉られるような痛みも伴いません。誤解を恐れずに表現すれば、格段に地味です。
しかし、そこに描かれている5人がそれぞれに魅力的なのです。誰に視点を置くかで違った景色が見えるでしょう。
苦悩に満ちた世界に、一筋の光りがさしこんだ、そこには何が生まれるのだろう。
もちろん好みは人それぞれですが、私は今まで観たおぼんろ作品の中で、一番、好きです。また、倍々作戦の始まりとなった公演から観ていますが、やっと、おぼんろがおぼんろとして、チームになったなあ、と感じました。(今までは、何だかんだで末原拓馬さんがひとりでやっている印象が強かった)
お怪我を、なさっている方もいて、心配ですが、7月21日まで、無事に駆け抜けて欲しいです。
満足度★★★★★
生きてゆくことへの応援歌
伝えたいメッセージが心に沁み入るとても素敵な作品でした。私的には難解な物語でなく、シンプルな仕立てで あることで登場人物の心の動きに ポイントをおいたこの作品はとても好みでした。この世界観を具現化する役者さん達、皆さん達者で凄いな。表現方法が変化しても初期のおぼんろと 伝えたいメッセージが変わらないのも魅力でした。私も どんな世の中になっても諦めないで生きて行こう 信じる心を棄てないでいようと思いました。
満足度★★★★
一言で言うと私好み
前日に知人に声をかけられ、出かけていった。
小田急の脱線事故の影響で開演時間を少し過ぎてしまったが、開演時間を遅らせてくださる対応をしていただけて、無事鑑賞できた。
初めての「おぼんろ」
衣装と舞台美術がとても好みだったし、前振り込みで楽しんで観劇した。
役者さんたちも実力のある方たちだし、イレギュラーな舞台を効果的に使っていて、見ごたえがあった。
次の舞台も見てみたいと思うし、もっと大きな舞台で、演じられる人たちだなあ、とも思った(こう思わせるユニットはまれ)
全体通して、よい舞台だったと思う・・・以下ネタバレへ
満足度★★★★★
余りに驚いたので初見の方に参考になればと思います
まず、俳優さん達は本当に素晴らしいと感じました。舞台に対する熱意とその技術が伴っており、観て居て安心していられました。主演の方はとても子供っぽいお芝居をしておられ、演じてらっしゃる役を見る限り、そういう方向性が必要か少し疑問に思いました。とても長い前説があるのですが、その時の主演さんはとても素敵な雰囲気を持っておられたので、本編でそれを見られなかったのが残念です。作品は少し甘いと感じました。とても大切な言葉が欠けているような印象で、俳優さん達の力技に強引に飲み込まれて納得させられている。感じでした。底に見えている景色がとても鮮やかな作品で、なのに詰めが甘いばっかりに俳優さんは作品に守ってもらえず、作品を守らなければならない。と言うアクロバットを強いられている。それをやってのけてしまっている彼らに手放しで賞賛を贈りたいですが!そんな感じ。私が一番驚いたのは、作品の演出意図を全力で蹂躙してくる常連らしき人がいます!その方は展開を知ってらっしゃる様で、絶妙のタイミングで最悪の私語、行動、合いの手を入れてきます!最初に聞いた時は自分の耳を疑いました。主演の方はみんな仲間なんだとおっしゃっていました。演劇にとても真摯に取り組まれてらっしゃる方々の様に見えました。最初に撮影など自由にしてよいとも。あれは仲間、のする事なのか正直疑問です。参加出来るような演劇はとても好きだし、これからもこっそり応援したい(その為にここに登録までしましたのでw)けれど、何だか危ういな。とも感じました。
満足度★★★★
おぼんろ流
『背に腹は変えられぬ』逃れられない現実に、押し潰されても、譲れない想い。
相変わらず、神出鬼没で縦横無尽で、彼らには、劇場が狭かった。
床が演技スペースであり、客席でもある、いつものおぼんろスタイル。
一部椅子席もある。膝掛け(バスタオル等)を貸してくれる、劇団の心使いも有難いが、ミニスカートは止めた方が良いと思います。