実演鑑賞
王子小劇場(東京都)
2014/05/15 (木) ~ 2014/05/19 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://ank.ohitashi.com/
期間 | 2014/05/15 (木) ~ 2014/05/19 (月) |
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劇場 | 王子小劇場 |
出演 | 植浦菜保子、大柿友哉(害獣芝居)、大迫洸太郎、岡野康弘(Mrs.fictions)、木原浩太、椙山聡美、杉山みどり、世古峻佑、堀内萌 |
脚本 | 山内晶 |
演出 | 山内晶 |
料金(1枚あたり) |
1,000円 ~ 3,000円 【発売日】2014/02/01 前売:2800円 当日:3000円 学生:2500円(前売・当日ともに/学生証要提示) 高校生以下:1000円(学生証要提示) リピーター割:1000円 金曜マチネ割:各500円引き |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 2014年5月15日(木)19:30 5月16日(金)14:00/19:30 5月17日(土)14:00/19:30 5月18日(日)14:00/19:30 5月19日(月)19:00 |
説明 | ◆作品の話 参考図書、枕草子。たくさんのブログ。そんな手触り。 「暮らす」と「多面性」をテーマにした作品です。 「暮らし」の枕詞は「豊かな」だと、年を重ねるごとにひしひしと感じています。 プラスチック容器から出してお皿で食べる方が豊かで、自己を実現できている毎日は豊かで、小さな幸せにも気づけることも豊か。 この強迫観念に取り憑かれて何年経っているんだろう。 また、事実は小説よりも奇なりなんて言いますが、それはたいてい私にとってだけで。 不幸なこともあるけど他人に話すほどではない。 嬉しい事もあるけど他人に話すほどではない。 ましてやこの景色も、他人に話すほどではない。 ここには他人に話すほどではない事が溢れている。 いつ私はここに到着したんだろう。 いやでも。 ツタヤは延滞してしまうこともありますし、きなこでむせることもありますし、ねぇ。 まつげエクステって、本当に便利ですよね。 そんな話を 90 分で作ります 山内 晶 ◆素敵なおふたりから紹介文を頂きました ●ひとりめ 乱暴で偉そうだけれども“ダメ出し”という言葉を使って言うと、人間には、ダメ出しを聞くセンスがある人とそうでない人がいる。熱心に耳を傾けて「ご指摘、ごもっともです」といくら言っても、相手がボールを投げた方向とはまったく違う場所に目をやっている人もいて、そういう場面に遭遇した時の虚しさは格別だ。 AnKの山内晶は、その点でとても気持ちがいい。こちらが気になった弱い部分を、言われる前から冷静に把握していて、そこを押されてもいたずらに感情的にならない。もちろん、欠陥があるのを承知で作品を上演しているのではない。彼女の中に、出来上がったばかりの自作であっても客観的に把握できる、透徹な眼差しがあるということだ。 ところで私が観てきたAnKの作品は、またもや乱暴な言葉を使えば、こじらせ女子の妄想が大部分を形成している。そこに説得力を持たせるディテールのセレクトも非常に上手い。だからとても誤解されやすいのだが、山内が目指しているのは妄想の舞台化ではない。手をかけ時間をかけて舞台上に“私だけのお城”をつくり出すが、本当に描きたいのはそのあと、“私だけのお城”と“外の世界”を隔てる膜を破ることの選択と、それに伴う痛みだ。 でもこれはかなり危険な選択だ。妄想を形にしたマンガやアニメやコスプレが、ネットの海原、コミケの山脈にこれだけあふれている中で、生身の人間が至近距離で実際にやるのだし、ましてや目指すはその破壊なのだ。ハードコアな演劇ファンやリアリストの観客を敵に回すリスクを前半で甘んじて受け容れ、それまで夢中で観ていたこじらせ系の人々を後半で裏切って反感を買う──。もしかしたら山内は修羅の道を選んでしまったのかもしれないと冗談半分で思ったりもするが、構築と破壊のどちらもがうまく行った時のカタルシスは、すでにAnK にしかない個性になっている。 冒頭に書いたように秀でた客観性を持つ彼女のこと。構築と破壊のレベルを1作ごとに上げ、前半で観にきたことを後悔していた観客、後半で裏切られたと怒りかけた観客、両方を味方にするのを自分達の流儀にしてくれる日が近いうちに来るだろう。 徳永京子(演劇ジャーナリスト) ●ふたりめ 先日、AnKの『SUMMER PARADE』という公演を観ました。 作・演出の山内さんは見かけによらずかなりの乙女心の持ち主で、いらっとするほど「ロマンチックあげ~るよぅ(ハート)うふふ、あははは」風なのですが、ぜんぜん嫌じゃなかったっていう点で、なにかセンスを感じました。 次は、ブログ、ということで(前回は確か絵日記みたいなのじゃなかったか?ちがうか。)、多分また何かしら女子の心を大いにくすぐってくれるでしょう。 羽毛ファンタジーにくすぐられる準備して、待つ。 白神ももこ(モモンガ・コンプレックス主宰) |
その他注意事項 | 5月15日(木)19:30の回【アフタートーク】ゲスト:今村圭佑さん(Mrs.fictions)&中嶋康太さん(Mrs.fictions) 5月16日(金)19:30の回【アフタートーク】ゲスト:上野友之さん(劇団競泳水着主宰) 5月17日(土)14:00の回/5月18日(日)14:00の回【アフターイベント】作・演出 山内晶によるヘナレイデー作品解説 5月16日(金)14:00の回は金曜マチネ割料金になります!お得! |
スタッフ | 舞台監督 黒太剛亮(黒猿) 照明 板谷 悠希子 音響 櫻内 憧海 舞台美術 愛知 康子 衣裳 富永 瑞木/羽尻真季(江古田のガールズ) 宣伝美術 境野 淑 演出助手 板部 文(劇団5454)/森田百合花 制作 幡野 萌 |
参考図書、枕草子。たくさんのブログ。そんな手触り。
「暮らす」と「多面性」をテーマにした作品です。
「暮らし」の枕詞は「豊かな」だと、年を重ねるごとにひしひしと感じています。
プラスチック容器から出してお皿で食べる方が豊かで、自己を実現できている毎日は豊かで、小さな幸せ...
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