満足度★★★★
大杉漣さんの演技を堪能。舞台上を埋め尽くす古着も壮観。
東京千秋楽です。
別役実と聞いただけで「難解」と覚悟の上での観劇と、
最近は、難解でわからなくなっても、気にせずに
そのまま流されるように受け止めて観てます。
案の定、よくわかりませんでしたが、
受け止められるところを受け止めればいい、
それでもいいのでは、と。
その中で何といっても大杉漣さんの演技!
テレビドラマで観れない、味わい深い部分を堪能。
それと、神野三鈴さんの包容力、奥菜恵さんの繊細さ
が良かったです。
満足度★★★★
ちと長い
上演時間2時間10分。大地のない世界。この時間でこの内容だと、不条理好きでない人にはかなり長く感じるとおもう。笑いとの背中合わせがところどころみられる。
満足度★★★★★
木村さんの台詞を届ける力に驚嘆する
木村了さんは、ドラマで凄い役者さんが出てきたと注目してから、何度か舞台も拝見しましたが、今日ほど、彼が役者として、存在してくれていることの喜びを噛み締めた日はありません。
これだけ、難解な不条理劇の台詞が、客席で、耳に頭に自然に浸透する体験は、今まで一度もありませんでした。
もう55年以上、ありとあらゆる芝居を観て来ましたが、彼ほど、全てを兼ね備えた役者さんを観るのは、初めてかもしれません。木村さんの演じる、ドリアン・グレイとかいつか観てみたいなあ!
不条理劇にはそぐわない観客が多数いたせいで、舞台の世界観を邪魔されずに味わうのが難儀でしたが、木村さんや神野さん、奥菜さんなどの役者陣の力量に助けられ、出色の不条理劇が完成したと思いました。
満足度★★★
難解でした。
先月同劇場で観た「つく、きえる」の方がまだちょっと受け止められたかな…という感じです。テーマも暗くて重いし、難しい台詞も多くて。大杉さんの熱演は、素晴らしかったです。神野さんの話し方と声は、鈴の音が鳴り響くようですごく心地よかった。看護師役は奥菜さんじゃなくても成り立つ舞台かなと思いますが、神野さんと同事務所だからキャスティングされてるのかな??「若葉のころ」好きだったなあ。二人も出産されたのに、ずいぶん痩せちゃいましたね。役作りでしょうか。木村了君は「ムーンライト・ジェリーフィッシュ」の色素感皮症のミチオ君がとても素晴らしくて演技力を評価しているのですが、この役には彼は健康的過ぎると思います。まあ色は白いけども…長台詞をたくさん喋って頑張っていたし…。良い意味での独特の陰気さや暗さがある稲垣さんは適役だったんでしょうね。観てみたかったです。
満足度★★★
重かった
台詞以外は無音が覆う舞台に反発するかのような色とりどりの大人や子供の衣服が山の様に散在した床。
2人の被爆者の行く末に前回より悲劇さよりも現実感に苛まれる。
死を待つのではなく本当の姿で生きるという事。
破壊から得た男の想像、自由と権力、リヤカーで去っていく男の姿は現代の青い廃棄物みたいで気が重くなる。
シビアに見るより、感じる何かがある舞台でした。
満足度★★★
全く古びない不条理演劇の代表作
日本の「不条理演劇」の大家であり、今も最前線で活動を
続けている別役実氏の代表作を、「桃園会」の深津篤史氏が
演出した作品。言葉が面白く、たどればたどるほど、迷路に
入っていくような感覚に襲われました。