少女仮面 公演情報 少女仮面」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
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  • 満足度★★★

    唐十郎の古典的名作
    会場のin→dependent theatre 1stは地下鉄恵美須町駅すぐの、本当に小さな劇場。通常はキャパ80名らしいが、この公演では舞台を広くとったらしく、席数は40ほど。

    もう公演は終了しているが、以後はネタバレで。

    ネタバレBOX

    天井には隙間なく濃い青の紙花が飾られ、舞台中央にはタイル貼りのような模様の風呂桶。劇場は地下ではないが、地下にあるという喫茶「肉体」の雰囲気はよく出ていた。風呂桶の中には本物の水。もちろん、物語の重要な要素となる蛇口からも本物の水が出る。ラストには春日野の頭上から水が降り注ぐ。

    音楽は録音もあるが、歌の部分はボーイの一人が店にあるキーボードで演奏する、という設定。

    ボーイ主任のタップはうまかった。これもまた物語の重要な要素となる腹話術も巧みだった。人形と腹話術師の入れ替えを、演技でやって違和感がないのはなかなかの技術だと思った。貝の「キャサリンドレス」と髪型は・・・緑丘貝の時の若さ、みずみずしさが生きず、残念。

    いろんな面で力の入った舞台だったが、春日野が「男役」でないことが、すべてをリセットしてしまう。
    もちろん演技は「男役」なのだが、ロングヘアであること(それだけではないが)をはじめとして、春日野が外見上女に見えてしまってはこの物語は成立しない。それを凌駕する演出上の工夫があったとは思えない。

    衰えていく肉体と無邪気な残酷さ、虚像と実像、そういう「演技」「役者」にとって普遍のテーマの、「男役」は重要なモチーフなのだ。そこをもっと大事に上演して欲しい。

  • 満足度★★★★

    そこはテント!
    舞台の壁にはグリーンのシートがぐるりと張られ

    気分はテント公演!
    アングラを真正面から描く怖さを堪能。

  • 満足度★★★★

    春日野先生
    肉体(実体)と幻想(役柄)の狭間で苦悩する人たちといったところか。面白かった。永遠かと思われていた春日野先生が、ホントに亡くなって肉体が無くなってしまった後の公演というのが感慨深かった。

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