欺瞞と戯言 公演情報 欺瞞と戯言」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★

    あまり響かなかった
    トム・プロジェクトの作品は、手堅くそれなりにいつも面白いのだが、今回はイマイチ響かなかった。

    ネタバレBOX

    元華族であった、ある財閥の家族の話。

    「品性」と「体面」というキーワードから、「元華族」という設定にしたのではないだろうか。
    それがなんとになくピンとこないというか、しっくり合っていないように思えた。

    台詞はいいし、役者もいいのだけど、物語自体がそれほど面白くなっていかない。実在感があまりにも乏しいからではないだろうか。

    2人の男に求婚され、息子のみでなく、義理の娘にも頼りにされる、つまり、登場人物全員に便りにされるこの家の妻という設定が、どうなのかなと思うし。
    それが破綻するわけでもなく、彼女の回りをいろんなモノがグルグル回っているだけ。

    自殺のシーンも、舞台の上にわからせるために、窓から外にぶら下がるのだけど、これは違和感が大きい。
    誰も驚きはするけど助けようともしない。
    不自然ずきる。すぐに「降ろせ」「医者を呼べ」となるだろうに。
    諦めてしまうのが早すぎる。

    こうした細かい(いや、細かくないな)ことの積み重ねで、リアル感が乏しくなっていき、舞台の上が絵空事になっていく。
    もともとの元華族なんていう設定も、いろいろな劇中の積み重ねで観客を説得していかないといけないのに。

    一番なんだかなーと思ったのはラスト。
    ラストの台詞はやけに陳腐だし、「死」と「生まれ来る生命」という対比もありきたりでつまらないと思った。

    「復讐の連鎖」とか「いじめ」とか「民主主義と多数」とか、「原発」までも無理矢理入れ込んできた印象が強い。そんなキーワードをなぜ無理に入れたのか、と思う。入れ方がうまくない。
  • 満足度★★★★★

    観た
    中津留作品らしく物語がとても面白く、更にセリフにメッセージが込められて考えさせられる。
    セットがとても豪華。
    役者も豪華。
    登場人物の名前が不思議だが堪能した。

  • 満足度★★★

    品格
    何度もこの言葉がでてきたが、品格どころか品性下劣な落ちぶれつつある元華族の話。いい役者が揃ってるんだけどな~。ガラスの割れる音が、彼らの世界を象徴しているようで印象的。

  • 満足度★★★

    出演者はいいのだけど…
    なんか未消化。なんでわざわざ昭和中期にしなきゃならなかったのか?それだったら近未来でも、架空な時代にでもしてくれた方が良かったのに。華族って何??労働組合…。。。なんか訳分からなかった。まず登場人物の名前に違和感が。魅力のある役者陣だけになんか残念でした。

    ネタバレBOX

    「原子力発電」というせりふを聴いたときハッとしたのに、それだけだったし…。なんか残念。
  • 満足度★★★

    竹下景子の
    母親としての気持ちには共感できた。
    しかし、華族としてのなんだか家を守る的な感覚が理解できず。
    なんだか遠い世界の感じだった。
    長谷川初範と下条アトムは好演だったな~~

  • 満足度★★★

    どんでん返しが、決まらない
    まったくつまらないというわけではないが、よけいなものを未整理なままに詰め込みすぎていて、その雑駁さのために肝心の趣向を見えにくくしてしまった。エピソードもセリフももっと密度高く刈り込んだがいい。

    詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

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