現代演劇レトロスペクティヴ
現代演劇レトロスペクティヴ
実演鑑賞
AI・HALL(兵庫県)
2012/01/20 (金) ~ 2012/01/22 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://blog.tana2yo.under.jp
期間 | 2012/01/20 (金) ~ 2012/01/22 (日) |
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劇場 | AI・HALL |
出演 | 河合良平、夏目美和子、西村麻生、宮階真紀、広田ゆうみ |
脚本 | 太田省吾 |
演出 | 田辺剛 |
料金(1枚あたり) |
1,500円 ~ 2,000円 【発売日】2012/12/05 一般=2,000円、ペアチケット=3,600円、学生・ユース(25歳以下)・NPO法人京都舞台芸術協会会員=1,500円 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 劇作家・演出家の田辺剛が主宰する演劇ユニット"下鴨車窓"は、2007年に亡くなられた太田省吾氏の代表作『小町風伝』をアイホールにて上演します。氏が37歳のとき(1977年)に初演された本作は「演劇界の芥川賞」とも言われる岸田國士戯曲賞を受賞した作品です。主人公の老婆は終始"沈黙"のままで演じられ、当時注目を集めました。 今回の上演では、アイホールのホール内だけではなく、建物内の1階から3階までに複数の“上演スポット”を設けます。来場者には美術展を見るようにご観劇していただきます。また受付では携帯型音楽プレーヤーを貸し出します。そこには発せられることのなかった老婆の内なる声が記録されており(老婆は舞台では沈黙でありながらその上演台本は実に豊穣な台詞で溢れているのです)、上演スポットで指定された音声を聞くことで、その場所の裏側に響く声を聞くことができます。出演者のパフォーマンスを見ながらその音声を聞く、あるいは無人であっても音声を再生してみる。そうすることで普段わたしたちが当然のように使っていることばや声について、改めてその所在を問おうとする試みを鑑賞していただきます。 上演台本には20人近くの登場人物が指定されていますが、今回の上演では老婆だけが登場します。来場者は建物内を徘徊する老婆の姿を見失うかもしれません。また、パフォーマンスに合わせて声を聞こうとしてタイミングがずれることもあるでしょう。それ以前に、上演スポットに老婆はなかなか現れず、来場者は無人の空間をただ見つめるだけになるかもしれません。いつもの観劇では舞台で起こることに観客は集中し、それを「見失う、聞き逃す、行き違う」ことは許されていません。しかしなにかを仕損なったときに、その損なわれた経験の裂け目にはなにがあるのか。今回の上演ではそうした損なわれた経験を肯定し、そこからおそらく太田氏自身も考えなかった『小町風伝』の劇世界を立ち上げます。 皆様のご来場をお待ちしています。 |
その他注意事項 | ・本公演は「展覧式」で上演いたします。固定席はございません。 ・観劇の目安は一時間余りです。 ・上演時間内はいつでも入退場出来ますが、入場のみ終演時間の30分前に締め切ります。 ・受付開始は開演の20分前、開場は10分前です。 ・作品鑑賞のための音声を録音した携帯型音楽プレーヤーを貸与いたします(数量に限りがございますのでお待ちいただく可能性がございます)。また、お客様がお持ちのiPodやMP3プレーヤー、スマートフォン等の端末でもお聞きいただける音声データのダウンロードサービスを、下鴨車窓Webサイト(http://blog.tana2yo.under.jp/)にて御用意いたします(1月中旬予定)。 ・終演後にシアタートークを予定しています。ゲストや日程は決まり次第、下鴨車窓やアイホールのウェブサイトでお知らせします。 |
スタッフ | [舞台監督・舞台美術]西田聖☆[照明]魚森理恵☆[音響]小早川保隆[衣裳]南野詩恵[制作補]川那辺香乃 ☆=GEKKEN staff room |
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