幻蝶 公演情報 幻蝶」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    「いい」という表現くらいしか思い浮かばない。
    破綻もなくじっくりと舞台を楽しめた。
    登場人物の背景設定などはありきたりだが、世界を壊してしまう人物もなく良かったと思う。

    夢を追い続ける人物の楽園とも失楽園とも取れる話だったが、成功しないところがいい。

    彼らみんないい人だが、同時にほとんど全員が犯罪者なのだ。
    それが微笑ましく、そして同時に悲しくもある。彼らに生きる場所はないのだ。

    ネタバレBOX

    最後の「やっぱり東側ですよ。」は最高。
  • うっちーを堪能
    久しぶりに内野さんを舞台で観る。本人の地なのか?イケイケダメおやじ。脱ぐわ歌うわ踊るわ、うっちーの魅力満載。いやもう楽しみました。田中圭くんも大サービス。七瀬なつみさんのいいかんじのおばちゃんっぷりも◎

  • 満足度★★★★

    がっちり観れる
    休憩なしで2時間30分弱一気に通されました。
    山小屋と病院とストリップ小屋と自然の4場面、ドラム缶風呂の使​い方、
    内野さん田中さんのお尻丸出しシーン、映像などわかりやすい舞台で​した。
    終盤の”戸塚”の真実にはうるっとさせられました。

  • 満足度★★★

    映像作品ぽい
    説明文の通りの展開ですが、登場人物全員が何かを信じる事の大切さ、希望を共有する変化の見せ方が良かった。
    洒落た感じで良い話なんだけど、あっさり見終わった感もあり、物足りなさも残った。
    山中の廃屋を根城にほぼ出ずっぱりの2人、前半で見せるコミカルさ含めた陽の部分から終盤の陰の部分の対比など、役者の演技力で魅せたあっという間の約2時間20分。

    ネタバレBOX

    ある意味、現実逃避してる感のある2人。
    2人に関わる事により心が開かれ、踊り子の素直な感情や、戸塚に惹かれていくOL、徹底した悪いヤツになりきれないチンピラ。物事の酸いも甘いも噛み締めている吉永。
    話が進むに連れ、疑似親子みたいな関係になってる2人。
    蝶に魅せられ、狂おしくも哀しい結末から、いろんな人の意志を継いで次の一歩を歩み出していく真一の成長ぷりに、希望の灯が見えるような救われる幕切れだった。
    戸塚のフランス語台詞の流暢且つ声域の見事な事。
    真一の吉永への怒り方やユカに対しての気迫に満ちた変化。
    吉永の本音と建前の表し方の見事さ。大谷さんの身体を張った登場シーンも良かったw。
    安藤はもう少し繊細感があっても良かったのではないかな、終盤知的さの抜けたおばちゃんと化したように老けて見えた。戸塚と真一メインだから、そこまで気にしなくていいのかな?
    天気悪くても傘やレインブーツとか小道具使ってなかったけど、パンプス?ヒールのある靴?車で山中まで行ったって事で良いのかな。

  • 満足度★★★★★

    何度も思い返して楽しめる!
    どのシーンをとっても主演二人にはやられた!
    それぞれの役がぴったりハマっていて、あるシーンは大胆に、あるシーンは控えめに。。。
    こっちも笑ったり、泣いたり、ドキドキしたり、ハラハラしたり、なんか楽しかったです。

    テレビではいつも控えめながら、静かに存在感を放っている田中圭さんの上手さを改めて知った。オドオドした表情もステキ。
    内野聖陽さんは言わずもがな。
    個人的にはかなりおすすめです!

  • 満足度★★★★★

    田中圭さんの好演に戦慄が走った
    内容を全く知らずに観に行ったので、予想に反して、リアルなセットや、笑いもある舞台進行に最初は戸惑いつつ、観ていましたが、期待以上の田中圭さんの素晴らしい演技に魅了されて、50年以上演劇を愛してやまない自分には、贅沢過ぎる喜びを頂きました。

    作られた人気アイドルが、いきなり舞台の主役をして、登場した途端、台詞を忘れ、一同ひっくり返りそうになった舞台など、枚挙にいとまがないほど、演劇ファンとして、臍を咬む思いを経験してきましたが、今日の田中さんのような、実力ある若手役者さんの台頭は、まだまだ日本の演劇も捨てたものじゃないなと感涙します。

    内野さんとのコンビネーションもバッチリで、あまり期待していなかった分、余計、満足度の高い公演でした。

    脚本の古沢さんに対する知識は皆無でしたが、「ALWAYS3丁目の夕日」や「キサラギ」の脚本を担当されたのですね。
    さもありなん、2作とも、人間描写とストーリー構成が卓越していました。
    気になる脚本家さんが、またお一人増えました。

    ネタバレBOX

    何となく勝手に、シュールな展開の舞台を想像していたので、笑いを取るところから始まる幕開きにまず仰天しました。

    ストーリー展開も、人物描写も秀逸で、ずっと引き込まれて観られる佳作だと思いましたが、ややセットがこの作品の色に見合っていないのではという気がしました。

    特に、二人が蝶を探す山林の木が、如何にもセットセットしていて、気分が削がれました。もっと幻想的なセットの方が良かったのでは?

    山小屋を管理する会社の安藤さん(七瀬なつみ)が、あんな場所に、スーツとハイヒールでやって来るのも、あまりにも不自然。特に、2度目の登場では、豪雨の中、コートも着ていません。幾ら車で来たにしろ、駐車した場所からかなり歩く筈で、こうした些細な矛盾が、せっかくの作品の質に水を注すように感じました。
    彼女は、ムシ屋である戸塚(内野)と真一(田中)に出会うことで、後半変化するので、その前提描写として、如何にも企業人間らしさを出したかったのだろうとは推察しますが、ここまで来ると、作品に嘘が入り込み過ぎて、レベルを落とすように思いました。

    最後の真一の行動は、「ギルバート・グレイブ」の名シーンを彷彿とさせました。

    この作品、映画にしたら、より味わい深いものになりそうです。

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