満足度★★★★★
不思議だけど親しみやすい
大崎は、以前、某企業を(2人で)訪問するにあたって地図を印刷、ビルの前まで行って「ここですかね」なんて言ったものの実は駅の反対側にいたという経験があります。今回も十分な調査をしたにもかかわらず、実際に駅を降りてみてなんともわかりにくい。だいたいの方向を目指して歩いているとお目当てのコンビニがあり、地図に従い角を曲がる...が行けども、それらしい建物は見当たらない。ここらかなと検討をつけてよ~くみると「株式会社東邦製作所(跡)」が会場でした。
ちょっと早かったので外で待っていると中へと案内を受けました。中から見ると工場らしさが際立っています。入り口横でDVDの映像がながれています。それは普通のお芝居ではなく、ダンスのようでもあり見たことがない動きをしています。セリフはありません。かなり気になりました。しかし、私はここまできても「今日は、家族の証明..さてさて、.しみじみとお芝居を堪能」などと思っていたのでありました。」開場時間が近くなりお客さんの数も多くなってきましたが、いつもとちょっとお客さんの層が違うような気もします。家庭の話だと比較的高い年齢層じゃないのかなと。時間になり開場です。シンプルな舞台、チラシのイラストです。白いテーブルと椅子。奥の床にはたたんだ服と靴。窓枠のようなものがぶら下がっています。ふたりが舞台に、ゆっくりとした動きで歩み出てきます。会話していますが、声は出ていません。ここにきてようやくDVDの意味を理解したのでありました。以下、ネタバレ
満足度★★★
身体表現の可能性
下調べが足りず、「テアタータンツ」という独自ジャンルで舞台をやってるということを全く知らなかった。
ので、事前に渡されたアンケート欄に「今後どのような舞台を観たいですか?例)台詞がある作品(後略)」とあったのを見て、「あれ?」と思い、開演して3~5分過ぎた頃、やっとこれは身体表現をメインに据えた舞台なんだと思った。
普通の劇でもないし、かといって単なるダンスでもない、不思議な舞台だった。
こういう舞台は初めて観たので、かなりの衝撃だったとともに、身体表現の可能性の拡がりというか奥深さ、みたいなものも感じた。
ただ、個人的には若干終盤で「まだ終わらないのかな」と少しだけ思ってしまった。(自分が身体表現・ダンスに造詣が深い訳でも非常に興味が有るわけでもない故だったのかもしれない。)
セリフ付きの台本から動きを起こしたとアフタートークで聞き、元々の台本がどんなんだったのかとても気になってしまう私。
如何に普段「言葉」に依存しているかを思い知らされた。
満足度★★★★
こりゃ、おもしろかった。
最小限のセリフとダンスで家族の描写。
装置、照明、音響、映像の多くのアイディアがたくさんあって、たのしんでみてしまう。
満足度★★★★
こういう舞台好きです☆
なんというか自分の中でセリフが構築されていくというか、
明らかに夫婦と3人の子供。けんかや食い違い、叱責、愛情あふれる
微笑みや包み込み。じわ~~~っとスローな動きがきれい。
過去のPVとか観てもすごく魅力的だ。
ぜひまた来てほしいと思った。
満足度★★★★
身体で語るかぁ~!
序盤に多少の分かりやすいマイムを入れる事で、その後の「動き」の展開に無理がなく、セリフが聞こえてくるかのように感じた。
上級者のダンスを見慣れている人には甘い部分もあったかもしれないけど、カッチリと行き過ぎていないところが、逆に演劇的…というか生活?物語?そういったものを、わたしは受け入れやすかった。
説明的過ぎず、前衛的過ぎず。
演出家のバランス感覚がいいのだろうと思った。
この「要素」を芝居の「部分的」なところに差込みたいと四苦八苦している手探り中の作品を、ここ2年で数本観劇したので、余計にそう思うのかもしれない。
「ダンス的演劇」いいかもしれない!
いやぁ、良かったです。
「ダンス的演劇」というよくわからないジャンルに、半ば躊躇気味の観劇でしたが、センス良く、子気味よく、無駄を排除した舞台に惹き付けられていました。