わが闇 公演情報 わが闇」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 36件中
  • 満足度★★★★★

    休筆後のケラリーノ・サンドロヴィッチの凄みを確認。
    「犯さん哉」と「わが闇」の2本を観て、
    これだけの振り幅で作品を創作できる頭の中は
    一体どんな構造になっているのか?と。

    ネタバレBOX

    今回一番グッと来たのは、
    “感動狙い台詞”を最後まで絶対書かず、
    予想もつかない“はぐらかし”で、
    こうなるんだろうな的な展開を心地良く裏切ってくれる!
    ってトコロでしょうか。

    そういった“感動狙い台詞”を最後まで書かれてしまうと
    「あ~、よく出来てるフツーなウェルメイド芝居だったなぁ。」
    と優等生の模範解答な様に感じ、
    時として“イラッ!”とか、“しらっ!”とか
    してしまうことがあったりするもので。
  • 満足度★★★★★

    作品のバラエティーさにただただ感服!
    秋にケラ作・演出の犯さん哉で最高のナンセンスを観せられ
    その勢いで久しぶりにナイロンを観た!

    ケラ自身、永井愛のことをパンフレットに書いていたが
    確かにその匂いを感じる作品だった。

    また、最高の映像効果を観せた作品だ!

    ナイロンの女優陣が素晴らしいとよく聞いていたが
    峯村リエ・希美は本当に素敵だ!

  • 満足度★★★★★

    闇の向こう
    長時間の上演にも集中力が途切れることなく観劇。
    かなりかなり好きな世界だった。
    丹念な描写により人生の厚みが層を成し
    主要キャラが見事に立ち上がってきて面白かった。

    いやもう、渋谷で大枚叩いてバカに付き合った後だけに感慨もヒトシオ(笑)

    もう一度観たかったが日程の都合がつかず断念。

    ネタバレBOX

    どちらかというと「硬」担当の三姉妹。
    イヌちゃんもリエちゃんも客演のマキちゃんも良かった。
    「軟」担当の大倉さんは今回も飛び道具的なキャラ。
    手堅く笑かしてくれて満足。

    柔軟でいてストレート。
    やっぱケラさんの世界は面白い。

  • 満足度★★★★★

    生きてるってご無体。
    とても怖ろしい作品として観た。空気の張り詰め方がビリビリ。
    弛緩と緊張がいい具合に展開され、3時間が短く感じる。
    作者の筆の動きが見えるのはご愛敬と言ってしまえばそれまでか。
    サーガとしては申し分のない傑作であると太鼓判を押したい。

    照明に関して、今年一番の物を見ることができたと確信している。
    何回もタッグを組んでいるからこそできる芸当なのだろう。

    ネタバレBOX

    ケラ版三人姉妹と言っても差し支えはないとは思う。
    ただ、三人ともモスクワが何となく手に届く形で終わっているように感じる。
    (モスクワは希望と言い換えたら陳腐だろうか……)
    でも、なんとなくモスクワには行けないんだろうな、とも思う。
  • 満足度★★★★★

    回顧
    これは驚かされた芝居だった。映像の使い方も含め。
    今平ばりの重喜劇を観せられた感じ。
    ここ5年くらいの中では、これを超える芝居は観てないなぁ。

  • 満足度★★★★★

    ソワレ
    田舎に越してきたある小説家とその妻、その娘である三姉妹、さらにその作家のフ
    ァンだという秘書のような者。

    ネタバレBOX

    妻は自殺し、再婚相手はいなくなる。そして・・・
    。もうビックリするくらいわがままな者、見た目にも遠慮がちな者、実は・・・な
    者。人のことと自分のことの距離感というか、認識のずれついて改めて考えさせ
    られるなぁ。あの舞台装置がずれる仕掛けも凄いけど。基本的にはかなりシリアスな
    話なんだけど、随所にちょっとした笑いの仕掛けもあったりして。そして最後に感動。
    基本的には父と長女の話なんだろうね。映像というかライティング処理というかも
    含めての作・演出家も、役者もすごいわ。
  • 満足度★★★★★

    初ナイロン。
    ゲネプロで見せていただいた。
    勝手なイメージではっちゃけてるもの想像していったらどっこい、じわりじわりと奥底に響いて重くしこりみたいに残った。
    ああいう芝居久々だったかもしれない。

    ネタバレBOX

    さり気なく床板が傾いたのアハ体験みたいだと思ったのは俺だけかwww
    軋む音だけだと思ったから気付いた時ビビッたよ。
  • 満足度★★★★★

    極上の家族劇
    終わってみれば3時間15分があっという間に過ぎていた感じ。
    長いとはすこしも感じませんでした。

    3人姉妹と書生、そしてそれを取り巻く人々の人間模様は見ごたえ十分。

    視点の作り方が非常に巧みで、ステレオタイプではないけれど真理を包含している家族像が見事に浮かんでくる作品です。

    必見!

  • 満足度★★★★★

    傑作!
    数年前に「消失」を見たとき「スゴイ!」と思ったけど、それに輪をかけて「スゴイ!!!!」今作。とりわけ休憩前の前半部分は非の打ち所がない出色の出来。舞台上では何も起きてないのに不穏な空気をビリビリ感じさせる、あの演出を見られるだけでもチケット代の価値は十分にある。年月を追うごとに深みを増してくるケラ作品から今後も眼が離せない。

  • 満足度★★★★★

    これだからケラはやめられない。
    『消失』以来の傑作。『労働者M』を書いた同じ作演出とは思えない人です。爆笑はないけれど、じわじわうふうふときたり・せつなくなってきたり、それでもなんとか、やっていくんだよねえ。っていうラストまで。3時間20分、ほとんど飽きることがありませんでした。ナイロン本公演だけあって、役者へのあてがきも成功しており、役者もケラの思いに十二分に応えていたのはなかろうか。何年かに一度はものすごく面白くなるから、ケラはやめられない。2本に1本くらいのペースなら安心してついていけるんだけどなあ。

  • 満足度★★★★★

    ベストオブイヤー
    個人的には、2007年最高優秀作品ですかね。

  • 満足度★★★★★

    衰えず
    未だに王者。
    最前線で守るわけではなく
    最前線でさらに新しいものに挑むケラ氏。
    野田さんとケラさんを倒す若者の出現を切に願っています。

  • 満足度★★★★★

    傑作
    本年度Myベストワンかも。
    最初3時間と聞いて長いと思ったけれど、観終わってみると納得の3時間。

    これで6000円は安い。

  • 満足度★★★★

    何をどう言おうが
    やっぱりナイロンは観ておかないと。長いとは言っても。無駄を省かない、って作者は言ってますが、確かにどれもこれも切っては欲しくないシーンばかり。ストーリーとは関係なくてもね。長くやってきた役者さんの見せ場、というのかな。

  • 満足度★★★★

    「重く」もなく「軽く」もなく
    いろんな意味で、完成度の高いエンタテイメント。

    春の嵐のシーンがすばらしすぎて、
    「いい芝居を見た」という感慨を味わえました。

    シリアスになりそうな話が重くならず、
    軽さを醸し出せているのは、役者とケラさんが、
    作り出したい「空気感」を共有しているからなのでしょう。

    単なる「重い」でも「軽い」でもなく、
    適度なさじ加減で「脱力」させることは難しいと思うわけです。

  • 満足度★★★★

    とても楽しい作品
    今年最後に観る演劇としては最高の作品に巡り会えました。長時間もあっという間で、思いっきり笑ってしんみりして、いろいろと考えさせられる。3時間ちょっとの時間のなかで、いろいろな体験ができた気分です。なかなかないです。大傑作かどうかはわからないけど、観れて本当によかったです。得した気分です。

  • 満足度★★★★

    映像に
    ぞくぞくしました。
    初めてみたのですが、面白かった。
    でも、確かに長くも感じました。
    個人的には峯村リエに目が釘付けでした。

  • 満足度★★★★

    通過点にすぎない。
    「人生における様々な山に対する結果は通過点にすぎない。
    大切なのは彼等が生きていたということ。」

    というメッセージが、響いた。

  • 満足度★★★★

    期待通りの
    もしくは以上の良作。

    ネタバレBOX

    もっとダークな方に転がっていった方が好みではあるけれど、なるほどチェーホフの「三人姉妹」等、様々な三人姉妹を描いた作品をモチーフにしてあるならしょうがない。生きて行かなければ。

    相変わらず映像の使い方がうまい。が、一部「ヒステリア」に似ていたのは残念。まぁ、そんなこと問題じゃないくらいよかったけど。
  • 満足度★★★★


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