満足度★★★★★
休筆後のケラリーノ・サンドロヴィッチの凄みを確認。
「犯さん哉」と「わが闇」の2本を観て、
これだけの振り幅で作品を創作できる頭の中は
一体どんな構造になっているのか?と。
満足度★★★★★
作品のバラエティーさにただただ感服!
秋にケラ作・演出の犯さん哉で最高のナンセンスを観せられ
その勢いで久しぶりにナイロンを観た!
ケラ自身、永井愛のことをパンフレットに書いていたが
確かにその匂いを感じる作品だった。
また、最高の映像効果を観せた作品だ!
ナイロンの女優陣が素晴らしいとよく聞いていたが
峯村リエ・希美は本当に素敵だ!
満足度★★★★★
闇の向こう
長時間の上演にも集中力が途切れることなく観劇。
かなりかなり好きな世界だった。
丹念な描写により人生の厚みが層を成し
主要キャラが見事に立ち上がってきて面白かった。
いやもう、渋谷で大枚叩いてバカに付き合った後だけに感慨もヒトシオ(笑)
もう一度観たかったが日程の都合がつかず断念。
満足度★★★★★
生きてるってご無体。
とても怖ろしい作品として観た。空気の張り詰め方がビリビリ。
弛緩と緊張がいい具合に展開され、3時間が短く感じる。
作者の筆の動きが見えるのはご愛敬と言ってしまえばそれまでか。
サーガとしては申し分のない傑作であると太鼓判を押したい。
照明に関して、今年一番の物を見ることができたと確信している。
何回もタッグを組んでいるからこそできる芸当なのだろう。
満足度★★★★★
回顧
これは驚かされた芝居だった。映像の使い方も含め。
今平ばりの重喜劇を観せられた感じ。
ここ5年くらいの中では、これを超える芝居は観てないなぁ。
満足度★★★★★
初ナイロン。
ゲネプロで見せていただいた。
勝手なイメージではっちゃけてるもの想像していったらどっこい、じわりじわりと奥底に響いて重くしこりみたいに残った。
ああいう芝居久々だったかもしれない。
満足度★★★★★
極上の家族劇
終わってみれば3時間15分があっという間に過ぎていた感じ。
長いとはすこしも感じませんでした。
3人姉妹と書生、そしてそれを取り巻く人々の人間模様は見ごたえ十分。
視点の作り方が非常に巧みで、ステレオタイプではないけれど真理を包含している家族像が見事に浮かんでくる作品です。
必見!
満足度★★★★★
傑作!
数年前に「消失」を見たとき「スゴイ!」と思ったけど、それに輪をかけて「スゴイ!!!!」今作。とりわけ休憩前の前半部分は非の打ち所がない出色の出来。舞台上では何も起きてないのに不穏な空気をビリビリ感じさせる、あの演出を見られるだけでもチケット代の価値は十分にある。年月を追うごとに深みを増してくるケラ作品から今後も眼が離せない。
満足度★★★★★
これだからケラはやめられない。
『消失』以来の傑作。『労働者M』を書いた同じ作演出とは思えない人です。爆笑はないけれど、じわじわうふうふときたり・せつなくなってきたり、それでもなんとか、やっていくんだよねえ。っていうラストまで。3時間20分、ほとんど飽きることがありませんでした。ナイロン本公演だけあって、役者へのあてがきも成功しており、役者もケラの思いに十二分に応えていたのはなかろうか。何年かに一度はものすごく面白くなるから、ケラはやめられない。2本に1本くらいのペースなら安心してついていけるんだけどなあ。
満足度★★★★
何をどう言おうが
やっぱりナイロンは観ておかないと。長いとは言っても。無駄を省かない、って作者は言ってますが、確かにどれもこれも切っては欲しくないシーンばかり。ストーリーとは関係なくてもね。長くやってきた役者さんの見せ場、というのかな。
満足度★★★★
「重く」もなく「軽く」もなく
いろんな意味で、完成度の高いエンタテイメント。
春の嵐のシーンがすばらしすぎて、
「いい芝居を見た」という感慨を味わえました。
シリアスになりそうな話が重くならず、
軽さを醸し出せているのは、役者とケラさんが、
作り出したい「空気感」を共有しているからなのでしょう。
単なる「重い」でも「軽い」でもなく、
適度なさじ加減で「脱力」させることは難しいと思うわけです。
満足度★★★★
とても楽しい作品
今年最後に観る演劇としては最高の作品に巡り会えました。長時間もあっという間で、思いっきり笑ってしんみりして、いろいろと考えさせられる。3時間ちょっとの時間のなかで、いろいろな体験ができた気分です。なかなかないです。大傑作かどうかはわからないけど、観れて本当によかったです。得した気分です。
満足度★★★★
通過点にすぎない。
「人生における様々な山に対する結果は通過点にすぎない。
大切なのは彼等が生きていたということ。」
というメッセージが、響いた。