自慢の息子 公演情報 自慢の息子」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★

    めりーさん
    めりーさんがいた!!
    そこに生きているのに生きていない象徴なめりーさん。
    アフタートークがあって良かったなって思った。

  • 満足度★★★

    めりーさん
    めりーさんがいた。今を生きているのに生きていないそんな象徴な気がした。
    初めて観てえっちなシーンをどうしたらいいかわからなかった。
    でも、アフタートークのおかげで初めてでも楽しめた。

  • 20100919
    今になって思うと、いろいろ解釈がかわる。。

  • 満足度★★★★

    『自慢の息子』ってタイトル
    前日に『聖地』を観て、
    大阪で仕事の前に見逃した『自慢の息子』を精華小劇場で。

    前日とはうってかわって、、、いろんな意味で振り切ってた。
    かなりとまどいながら観始めたけれど、おもしろい、
    かなりおもしろかった。

    サンプル・青年団の古舘寛治氏、古屋隆太氏が何しろうまい!
    奥田洋平氏もかなり振り切ってたなぁ。羽場睦子さんも。

    観終わると『自慢の息子』ってタイトルが
    かなりおもしろいことに気づく。いいタイトルだな。

    松井周氏の脚本をいろいろ読んでみたくて2冊買った。

    ネタバレBOX

    あっちは聖地で、こっちは変態王国。
    共に現実との境界線あり。

    開演前はセットが布で覆われて無垢な状態。
    大きな布、ヘリコプター。
    ちょっとだけ共通点らしきものがわかって満足。
  • 20100920
    。・`ω´・)ノ

  • 満足度★★★★★

    「私たち」の喪失
    何を書いても「ネタバレ」と言われてしまいそうなので、感想は「ネタバレ」に記載します。…、自分のいまの状況に、ストレートで投げ込まれた球でした!…そういう個人的なバイアスがかかりつつ・・・ラストシーンにしばし鳥肌。

    ネタバレBOX

    ラストシーンに鳥肌。

    裸で立ちつくす国王、ナイフを握りしめる王妃、風を眺める聖母、やっと手に入れた幻想の幸福に浸るヒーローとヒロイン。そんなバラバラの人たちが、なんだかよく分からない布に絡みとられて、ひとつの王国を構成してしまう。

    私たちのガイドは、この王国が「どこにでもある物語」を持っていると解説してみせる。それが、歴史であると。これが「国家」なのだと。それぞれの事情と妄想が独立して紡ぎだした物語など無視して。現代の人間が作り出す共同体というのは、こういうものなのだと。

    この作品は、芸術的というよりも哲学的だ。現代においては「私たち」という言葉がもはや意味を失いつつあること、もしその言葉が成立するならば、それは共通の物語ではなく、たった一枚の絡みつく布切れのような何かによってであること。そんなことを、この作品は頭からではなく体で感じさせてくれた。時に、官能的に、下半身にも作用させて。

    (それにしても、同時上演中の『聖地』との極度のシンクロ度合い(布・ヘリコプターなど)は、戦略なのだろうか?もし、これが蜷川演出と松井本人演出の偶然なる邂逅であるなら、それは、まさに奇跡というべきものだという気もするが・・・)
  • みた
    解釈を自由にできる箇所があちこちにありすぎて、気持ちのもって行き場が分からなかった。そういった箇所を、もっと限定して欲しかった。

    自由すぎると不安になるこうした気分は、作家の感性に比べてとても不自由なのかも知れないと思った。

  • 満足度★★★★

    ハーレム
    Who wouldn't want harem?

  • ・・・
    他の演劇の劇評サイトでも絶賛されてるし、
    コリッチの他の方も褒めてるけど、
    どう見たら良いのか全然わかんないよー。
    いや、わかってたハズなんだ。そんなにわかりやすい物語が、
    描かれる訳無いって…。未知な世界を見たい期待と、理解出来ないかもしれない不安で見たけど。表面的なことしか理解できてない気がする。
    だから評価出来ません。
    笑ったし、ビビったし、ラストは圧倒されたのに、何故自分の感情が揺さぶられ
    たか、根拠を立てて説明出来ないのがもどかしい。面白かったけど、何故かはわからないので、次回作でリベンジしたいです。

    ネタバレBOX

    主人公の正は、自分の国を立ち上げていて、正の母はワイルドな男に連れられて
    正の国へやってくる。日々のクレーム対応の仕事でメンヘルな妹と、『自分は殺
    されるかもしれなくて、攻撃されたら相手を殺してしまうかも』と不安に怯える
    兄も二人揃って正の国を訪れる。この兄と妹はお互いを求めあっている。正の国
    の隣には妄想の子供(陽)を育てる女がいる。やがて外からの圧力や(好きになった
    女に迫って逃げられ傷のなめ合いとして形だけの結婚を迫られる)、隣国からの進
    撃や(隣の女が兄を連れて逃げる)、内部分裂(母親が男と結婚する)、などがおき
    正の国は危機を迎え、正は自国の国民(たくさんの人形たち)に意見を求めるも何
    も言われず混乱する。

    床にしかれた大量の布が、色々な場面を表現して、散乱する小道具達が、主人公
    の正の心理状態をも表しているんだろう。具体的な心理描写がほとんどないのも
    、何者でもあり何者でもなく、どこでもありどこでもないのだろう。そう理解し
    ても、一体何を訴えてるのか釈然としない。ググって他の方の感想を読めば『青
    年期の変態的な願望』やら『近親への共依存』やら『家族関係の神話化』やら『
    現代社会の病理』やら『新しいアングラ』だと言うが見る人によって、どんな物
    語にもなりうる物語は、何も語ってないのと同じじゃないのか?って斜に構えて見てしまったり。
  • 満足度★★★★★

    静謐な空気の中に漂うユーモア
    芝居が進むにつれて、おかしみやかなしみ、切なさ、愛おしさ、苛立ち、情けなさ、崇高さ、くだらなさ、その他いろいろな感情がこみ上げてきて、最終的にはやるせない。心揺さぶられました。
    また、美術や照明、音響が見事に芝居とからみあってひとつの作品を作り上げていたのもとてもよかったです。

  • 満足度★★★★

    王のいない「王国」
    ストレートに分り易くなったなー、というのが第一印象。

    一癖も二癖もある人物達を今回も配しながら、相変わらず巧みに
    舞台装置を用いながら、台詞もメッセージ性も「ハコブネ」の時以上に
    一直線に観客に伝わってくるのが今作。

    逆に、何が起こるのか分らない、その予測出来無さを楽しみに
    サンプル、松井作品を観に来ている人は、今作は結構想定出来る
    感じなので物足りないかもしれません。

    ただ…ラストシーンのある台詞には背筋が凍った。 
    アレって…暗示してるの一つだけだよね。。。

    ネタバレBOX

    世界を正しく導くために、父親に「正」と名付けられた男。
    彼がアパートの一室を「王国」と名付けることから、この話は始まる。。

    といっても、部屋の一室が便宜的に「王国」となっても何も変わらない。
    通貨も無ければ、言葉もロクに考えられてない、そもそも王しかいない
    王国は果たして王国といえるのか?? 

    亡命者の兄弟は所謂「危険な関係」にあり、それを隠すために
    この新国家に亡命してきている。 

    しかも、兄の方はいつも懐にナイフを忍ばせているような
    強迫観念に駆られている男で、物語では明示はされないが
    本当に二、三人は思わず殺ってしまっちゃってるんじゃないだろうか? 

    隣室に住んでいる女は、いもしない「陽」という自分の息子の幻影を見、
    必要のない洗濯を日がな何度も繰り返す。。

    そしてこの国の王たる正は…部屋に引きこもってはぬいぐるみのミニ
    人形と専ら戯れているだけの、女性経験全く無し、職歴も全く無しの
    もう絵にかいたような典型的な生活不能者…ですな。

    そのような現実から「亡命」してきた人間達が便宜的につつけばすぐに
    破れるようなベッドやらカーテンやらのシーツの塊でこねくりだしたのが
    この王国の正体。 つまり、すぐにでも破綻することは必定。

    「国民」や「王」も必要があるから共犯よろしく、この抜け殻の王国を
    持ち上げているだけで、意味がなくなればすぐにベッドからシーツが
    はぎとられるように消えてなくしてしまおうと、新しく創っちゃえばいいじゃん?
    位に考えている。

    この作品,観ていてNODA MAP「ザ・キャラクター」を思い出しました。
    現実の中に架空の、偽りのコミュニティを造り出して、そこで醒めない
    夢を見続けるんだろうな、という点で…。

    最後、二代目「陽」になった兄が妹に向かって放った言葉、

    「陽は土の中で眠っているーーー!!!!」
    「やがて脱皮して新しく生まれ変わるまでーーーー!!!!」
    「土の下でお前を支える支えになるからなーーー!!!!」

    に、心底背筋が凍った。 コレ、陽って子は既に母親に虐待を受けて…
    で、土の下で「眠っている」ってことでしょ? 瞬時に想像してすんごく怖かった。

    最後、みんなしてシーツを掲げたあの光景、アフタートークで松井さんは
    ドームって表現していたけど、私には今まで、そして未来永劫漂流し続ける
    ヨットの帆にしか見えなかった。 そして、ナイフを自動人形よろしく
    掲げ続ける妹の姿に本気でびびった。

    変態度も、意味わからなさも若干後退気味で、その分上記に書いたような
    テーマ的な部分は大きくクローズアップされているので、この劇団に
    興味がある人にはリトマス試験紙的な意味で良いかも。

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