図書館的人生 vol.3 食べもの連鎖 公演情報 図書館的人生 vol.3 食べもの連鎖」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 27件中
  • 満足度★★★★★

    高品質な作品
    初めてイキウメ観ました。
    とても見応えある短編オムニバス作品でした。
    とにかくスピード感があり、絶妙な間で全てが進んでいきます。
    フィクションですがとってもリアルに感じてしまう。脚本も自分好み。
    意外な展開から核心をつくところまで飽きず、途切れず、
    短編集なのに作り物とは思えない展開でラストまで繋がっていきました。
    脚本・演出や役者の力だと思います!

  • 満足度★★★★★

    観ました。
    第三部がやはりよく出来ていましたが第二部のオチは爆笑でした。観劇後にはステーキを食べました。

  • 満足度★★★★

    観劇
    観劇

  • 満足度★★★★

    みてきた
    なるほどイキウメ世界。不思議な気持ちになった。本気にしそう。

  • 満足度★★★★

    期待しすぎかな
    面白かったんだけど、
    前作の「プランクトンの踊り場」が良すぎたので、それに比べると今一歩という感じ。
    短編オムニバスというよりも、中編+サイドストリー3本という感じかな。

  • 満足度★★★★★

    おもしろー
    #3 人生という、死に至る病に効果あり のボリューム感。採血~飲血の場面が色っぽかった。

  • 満足度★★★★★

    見応えある上質で魅力的な短編
    初 イキウメ。千秋楽、かなり前方で観劇。

    見応えある上質で魅力的な短編オムニバス作品でした。
    話の展開の意外性に何度びっくりさせられたことか。
    独特な世界感、ものすごく面白かった!

    脚本、演出、舞台美術、照明、音、役者 etc…
    どれをとってもすばらしかった。
    特にシャレたシンプルな舞台美術の…
    舞台転換の演出がスタイリッシュですばらしい。

    次回作も楽しみ。

  • 満足度★★★★

    面白かった
    不老不死とか飲血とかきみの悪い話ではあったけど、
    食へのこだわりは生々しく現実的で、極限理想です。
    子供が小さいときは異常に食に気をつけていたことを
    思い出すけど、結果は忘れたころに出ると思うのです。
    役者さんの好演が光っていました。

  • やっぱり
    なんだかんだと観ないままだったイキウメ初体験。“食”と“命のつながり”に関する4本のオムニバス作品。

    ネタバレBOX

    という煽り文句をみると、なるほどと思えるのだけれど、みている最中は疲れていたのもあって、まったく入り込めませんでした。どのエピソードも、なんだか非常に気持ち悪い終わり方をする。特に第3話は、あんなに長々と語る必要があったのかなぁ、と。
    これまで見なかったのは、なんとなく自分に合わないんじゃないかと思っていたからなんですが、やっぱり合いませんでした…。
  • 満足度★★★★

    千秋楽♪
    立ち見もしっかり出ていて、今ノリにノッてるなっていうのが、
    芝居にもしっかりと出ていて楽しかったなぁ♪
    勢いがあるってやっぱり凄いこと。

    ありえない内容なのに、現実のことのように感じれてしまう
    脚本力と演技力は凄すぎる!

    #2の感じも大好きです♪

  • 満足度★★★★★

    オブラート一枚の向こう側にある非日常
    この劇団の公演を見るのは初めて。

    4話からなるオムニバス。全体を通して、演出は淡々と進むタイプ。演技、衣装、装置など何一つ派手なものはない。ごく普通に、日常を切り取ったかのように淡々と話は展開していく。

    ただし、「日常を淡々」だけならばなにも舞台を見る必要がないわけで、ではなぜ演劇として成立しているのかというと、オブラート1枚の隔たりで「変」な世界に入って行ってしまっているから。オブラートなので日常の世界が透けて見える、そしてちょっとの水分で溶解してしまいそうな気がする、だけど厳然と「非日常」である、という面白さ。これがこの劇団の魅力なんじゃないかと思う。

    ネタバレBOX

    基本的にセリフのやりとりによって場が進行していく。そのセリフが、派手ではないがほんの少し、作者の独特のセンスによって日常とは「軸」がずらされている。ストーリーの展開というよりは「状況の説明(言葉による説明ではなく、会話を重ねることによって状況が浮かび上がるという内容)」なのだが、その「状況」が、ありそうであり得ないこと(4話の中には「あり得る話」もあるが)、なのでいつの間にか作者の構築した「変」な世界に入り込んでいく。

    #1 Entrée/前菜(要するに「第一話」)「人の為に装うことで、誰が不幸になるっていうんだ?」

    #2 Poission/魚料理 「いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ」

    #3 Viande/肉料理  「人生という、死に至る病に効果あり」

    #4 Dessert/デザート   「マヨネーズの別名は、全体主義的調味料」

    この4話がシンプルでほころびのない演出で淡々と進行していく。基本的に静かな、大きな盛り上がりのない展開なのだけれどもそれでも飽きずに見ていられるのはセンスのよい台詞の軽妙さと、工夫された動きによる。舞台装置は料理教室で使われていたキッチン台(4台あったように思う)。これを縦横に動かしたり、くっつけたりして時には食卓、時にはスーパーのレジ台、時には病院のベッドなどいろんなものに見立てる。展開を文章で説明するとなると非常に深刻になる(特に第3話)が、実際には何分かに1回はクスリと笑いがもれる程度のくすぐりが入り(決して爆笑ではない)、テンポよく進行していくため、暗さも深刻さも感じない。

    オムニバスの各パートにつけられた「前菜」「魚料理」「肉料理」「デザート」がいい得て妙だ。話のボリュームという点でもそうだし、日常からの距離という点でもちょうどそれくらいの感覚かな、と思う。

    「前菜」は「通常でも起こりうる範囲」。しかしあくまで芝居という「虚構」の世界の出来事であって、通常で起こり得ない部分をほんの少し、付け加えている。それは夫である甘利文雄がガラスを突き破って外へ飛び出すという点だ。肉だと思っていた料理が実は植物性タンパク質のグルテンだった。そこで激昂するという場面は日常にはあるし、実際に充分起こり得る風景だ。たとえその激昂ぶりが度を超えていても、「日常」の範囲をはみ出してはいない。しかしコース料理が進むにつれ、そのはみ出しぶりが少しずつ、段階的に「日常」を越えていく。

    メインの「肉料理」では「飲血による不老」という、全くの虚構をベースとしたドラマへとはみ出していく。その踏み出す段階の付け方が絶妙だ。そしてあくまで演技は淡々と、「自然」だ。

    劇団のサイトから主宰者の作・演出家前川知大氏のブログに飛べるが、その中の日常を描いた記事がそのままさらりと舞台になった感じ。見ながら「これ、舞台よりもむしろ映像向きなんじゃないか」とか、「文章の面白さがそのまま3D化している」と思った。

    「さらりと自然に」といってもそれは舞台で演じる上での「自然」であって、素で行動しているわけでは全くない。舞台上の演技であるからには発声も身体の所作も、きちんと訓練された「表現を見せる」ものであるに違いないのだが、そこに少しの力みも舞台上の演技臭いものも感じさせない。そこに非常に高い技術を感じる。

    だいたいが私は若い頃からやたら力んで勢いで見せる芝居ばかりを好んで見てきた。レビュー芝居もその延長にある。目一杯のてんこ盛りが好きだ。だからその対極にあるようなこの劇団の芸風はとても新鮮で、なおかつ面白く観劇している自分を不思議に思った。

    それは多分こういうことなのかも知れない。表面に現れる演技や装置や衣裳、台詞回し、ストーリー展開などはあくまでさらりとしている、しかし「さらり」と感じさせるための緻密な計算や訓練や構成力とそれを組み合わせるセンスが、実は水面下では「てんこ盛り」なのだ。例えるなら出汁をしっかり取った上での究極の薄味、というかんじ。

    あと、この劇団の他の作品、特にオムニバスではないものはどんなになっているのか。この「究極の薄味」はインターバルの短いオムニバスだからこそ飽きが来ずすんなり見られたのではないか、という思いもあって、今度は是非1本ものを見てみなくちゃ、と思っている。
  • 満足度★★★★

    洗練された魅力
    初見です。人気が高い理由がわかる気がしました。
    構成の巧さ、舞台装置もシンプルでセンスのよさを感じるし。
    不思議な世界に迷い込んだような・・・・。
    劇の密度が高いせいか、途中、ちょっとシンドかったです。周囲にもウトウトしてた人が何人かいたし。

    ネタバレBOX

    板垣さんの俳優としての底力を感じた。もう少しシュールな笑いを誘う台詞があるのかと思ったけど。お料理の場面のみ、板垣さんのしたり顔でなにげない一言がいかにも料理番組でありそうで、クスッとした。
    安井順平さんはあとでキャスト表を確認するまであの安井さんだとは気づかないほど巧かった。本来はお笑いのかたなんですよね?

    あの助手が奥さんのようにこの先、「変心」することはないのだろうか。ちょっと心配になった。
    あの料理研究家は実際に自分では野菜料理を食べられないんでしょう?
    そうして見ると、調理場面でのアドバイスが滑稽に見えた。
  • 満足度★★★★

    イキウメらしい作品。メイン料理は見た目と違って意外と重い。
    毎回欠かさず観ているイキウメの新作は、短編集の第3弾。
    今回は食の連鎖に関する話。
    短編4本から構成されており、当日配布のパンフレットでは、
    料理のフルコースに例えられていて、重みのバランスと
    長さが、まさにそれに比例しているよう。

    #1”前菜”人の為に装うことで、誰が不幸になるっていうんだ?
    料理学校に通っているベジタリアンの妻は、
    夫にも同じくそうなってほしい。
    そして、選んだ方法は…。

    やっぱり「やってはいけないこと」「譲れないこと」
    ってありますよね。

    #2”魚料理”いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ
    必要なものしか盗らないというポリシーを持つ、
    万引きのプロである男は、懸賞マニアの女の部屋に
    転がり込んで共同生活を始めていた。
    ある日を堺に、遊び半分で棚ごと盗む万引き犯が出没し、
    近所のスーパーは閉店の危機に。
    行きつけの店が無くなってしまっては元も子もない。
    彼は、地域の万引同業者と協力して、対策を立てるが…。

    ポリシーはあっても犯罪は犯罪です。
    懸賞マニアは犯罪ではないので、同類に扱えませんよね。

    懸賞マニア役の加茂杏子さんが普通でありながら、
    いい味出してました。

    こういう理屈っぽい役をやらせたら、
    安井順平さんがダントツのうまさです。
    冷たいようでいて、実は優しいところがとってもイイ。
    安井さんは、毎回出ているような気がしますが、
    劇団員じゃないんですね。

    一方、森下創さんは、万引きグループの親玉とか、
    #3の食を追及する師匠?とかが合いますねぇ。
    教祖とか、仙人ぽいと言うか。

    #3”肉料理”人生という、死に至る病に効果あり
    食を研究していた男は、”飲血”が長寿をもたらす
    ことを発見、続けるうちに見る見る若返るが、
    もう普通の食事はできなくなっていた。
    また、皮膚が太陽光線に弱いことがわかったため、
    昼は外出せず、夜間だけ行動するようになり、
    周囲の目からも隠れるようになった。
    その有様はまるで「吸血鬼」のようだった。

    切り口は「100歳以上の老人の所在不明」問題。
    ある男が語る一代記を歴史を追って再現していく様子から、
    うねるような人生の流れのようなものが見えて圧巻です。
    飲血と「吸血鬼」の設定が表裏になっているのも上手い。
    「吸血鬼」一族が増えていくのではないかといった
    不安も垣間見えて、ゾッとする。恐ろしい。

    #4”デザート”マヨネーズの別名は、全体主義的調味料
    菜食の料理研究家とその助手は、
    テレビの料理番組に出演する。

    デザートはエピローグのようなものですね。

    次回は、ついに「散歩する侵略者」が観れる!!

  • 満足度★★★★

    安井さん最高
    3回目ぐらいの観劇だけど、この劇団のネットリとした質感は面白い。乞局とはまたちょっと違うんだよなあ。コッチの方がコメディ要素が強いんだろうけど。
    前回、いい役者さんだなあと思っていた安井順平さん。今回も素敵でした。これで名前覚えたぞ。


  • 満足度★★★★★

    おもしろかった!
    初日に最前列で観て、どうしてももう一度観たくて。。。
    イキウメは、はじめの音楽聞くといつもと違う世界に入り込むようでドキドキします。
    短編集なんだけど見応え十分!
    実際にあるのか無いのか分からないけど「ありえなくはない」・・・って感じの設定とか、上手いなぁと思います。
    どんどん引き込まれてしまうんですもの。。。
    役者さんたちがサクサクと舞台転換していく様も見事です。

    ネタバレBOX

    前菜・魚料理・肉料理・デザート・・・。
    その名の示すとおりで。。。

    お話がおもしろいのはもちろん、役者さんたちも素敵でした。

    自分の体は自分が食べたものでできている。
    当たり前の事なのに、はっとさせられました。

  • 満足度★★★★

    食物連鎖か…
    命の繋がりって何だろうと考えさせられます。4作のオムニバスですが上手く作られてますね。いや~私は肉をガッツリ食べたいなと思っちゃいました。

  • 満足度★★★★

    前菜・魚料理・肉料理・デザート
    今回で3度目の短編集、過去2回とは異なる連作風で、各編のタイトルに前菜・魚料理・肉料理・デザートと添えられているように、プロローグとエピローグを伴う中編2編、な構成。
    肉料理の内容を受けてのデザートが一見あっさりしながらも深いこと!

  • 満足度★★★★

    藝術的な場面転換
    気がついたらこれを拝見するのが4作目…奥深いSF的なストーリー、キャラの立った役者さんたち、あとでじわーっと考えさせられるテーマ、…イロイロと素晴らしいのですけど、他の劇団よりも「格段にすごい!」のは、実は場面転換じゃないでしょうか?…まさに場面転換のシークエンスそのものが藝術な感じがします!…今回も素晴らしかった!・・・点が1個足りないのは、深みにはまりすぎて、ちょっと「笑い」が少なめだった気がしたんで・・・というだけです

  • 満足度★★★

    たべもの
    食べ物は、生きていくうえで欠かせないものです。これをテーマに4作品で成り立っています。どれも旨く仕上がってていました。好みでは第1作の「」人の為に装うことで、誰が不幸になるっていうんだ。」

  • 満足度★★★★★

    イキウメ熟成期ですね
    今まで拝見した短編集の中では傑出した作品だと思いました。

    イキウメの劇団自体が、熟成中の感あり。

    前川さんの作劇は益々磨きが掛かり、演出はスタイリッシュ。「ハーバーリーガン」の長塚さんにも感じたのですが、やはり海外で修行された後の演出は小粋な感じがしますね。

    どうなるか予測のつかない展開に、終始目が離せないまま、2時間15分、息をつくのも忘れ、舞台を見守ってしまいました。

    役者力も、全員が急激にアップ。
    つい最近までは、まだ新人らしさの抜けなかった若い役者さんの力量アップに驚異的嬉しさを感じました。

    脚本も演出も、役者力もグングンと成長し、益々目の離せない劇団になりそうです。

    イキウメほど、実際に舞台を観ていない人に、この魅力と面白さをうまく伝えにくい劇団はないかもしれません。本当に類稀な傑出した劇団だと痛感しました。

    ネタバレBOX

    オムニバスでありながら、登場人物がリンクし、短編集と銘打ちながら、実は、一つの長編劇の態を成しているのが、何しろテクニシャン!!

    前川さんの発明する、まるで、実在しそうな単語やロジックに、今回もまた、実に簡単に、現実感を感じさせられてしまい、してやられた感で、感服!!

    こんなこと有り得ないという内容のストーリーに、どんどんハラハラさせられる自分に、今回もまた、驚かされました。

    最後の、3分クッキングのシーンの、各キャスト陣の粋で秀逸な演技には、心の中で、何度も拍手喝采しました。
    特に、窪田さんの、アナウンサー振り、最高!!

    イキウメらしからぬ、ウイットに富んだラストストーリーで、私的には、大変好みの味付けでした。

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