公演情報
「クランク・イン!」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/10/29 (土) 18:00
岩松らしい舞台だった。(2分押し)115分。
岩松の特徴である、会話をしているようで会話になっていない展開が続く。映画の撮影のため、大女優(秋山菜津子)・その付き人(富山えり子)・ベテラン女優(伊勢志摩)・若手女優(石橋穂乃香)が山のペンションらしき所にきている。監督(眞島秀和)は結婚しているものの女にだらしないが、そこの新人女優らしきジュン(吉高由里子)がやってくる…。1年前の女優の死の謎も含み、ミステリー仕立てではあるが、解決の安堵感は少ない。秋山は不安をつのらせる女優役を公演。吉高は映像圭で活躍するが舞台経験は少なく、存在感はあるのだが声が心配。
実演鑑賞
満足度★★★
岩松作品はピースの欠けたジグゾーパズルを組み立てる過程を見せるものだということが2作目にして腑に落ちた。前作でも薄々気が付いていたのだが、でき上がる絵が見えなかったのだった。どうも過大評価してはるか上空に目を向けていたようだ。実体は地上にあったのに。今回分かったのは要するに平凡な絵ができあがるだけということだ。
大好きな吉高由里子さんも見せ場がなく、秋山菜津子さんも報われない熱演だ。
CoRichの「あらすじ」に書いてあることは実際の舞台からほとんど分からない。こんな裏設定を書かねばならないほど舞台は破綻している。
実演鑑賞
満足度★★★
秋山菜津子が素晴らしい。落ち目の元大女優の苛立ち、わがまま、いやらしさをこれでもかというほど見せつけてくれた。いじめられる太った付き人の富山えり子も身も世もなく泣くリアクションや、ちょいと見せる人の良さなどで、秋山の横暴ぶりをよく受け止めていた。好演。
岩松了の戯曲にはあたりはずれがある。最近では「二度目の夏」は傑作だった。今回は残念ながら失敗作。大事なところを書かずに、スルーしている。「難解」「奥が深い」などと言ってごまかせる範囲ではない。『悲劇喜劇』11月号戯曲掲載
実演鑑賞
満足度★★★
ゴダールの『軽蔑』を思わせる雰囲気。全編秋山菜津子さんの独壇場。彼女の羽田ゆずるという役名は羽生結弦を連想せずにはいられない(何の関係もないが)。秋山菜津子さんの独り芝居でも成立したであろう世界。彼女の静かなる狂気が美しく奏でられ観客はその世界に浸されていく。
『プラトーン』で有名なサミュエル・バーバー作曲の『弦楽のためのアダージョ』に似た曲が流れ、厭世的な空気を醸成。
香り高き素材だけを並べ、観客の想像力を刺激していく作劇。調理は頭の中で個々に為されなければならない。
主演女優の事故死によって撮影が中止された映画。相手役の秋山菜津子さんを主演に脚本を弄り直し、後はクランク・インを待つばかり。監督(眞島秀和氏)はもてもてで家庭を持ちながらも次々に女優に手を出す女にだらしない昭和型。秋山菜津子さんがくどくど脚本にクレームを付ける為、一向に撮影は始まらない。暇を持て余した女優やマネージャー達はペンションのような宿舎で愚痴を零し噂話を立てる。そんな中、大部屋女優の吉高由里子さんがふらりと顔を見せる。