家族の証明∴(公演終了!次回は10月シアタートラムにて!) 公演情報 家族の証明∴(公演終了!次回は10月シアタートラムにて!)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-15件 / 15件中
  • あらやだ
    いつの間にダンスカンパニーになってしまったの!

  • 満足度★★★

    ストーリー性の強いモダンダンス?
    小道具、美術の使い方とダンスの振りのコラボが巧み!
    小道具を使うモダンダンスも観た事ありますが、
    ここまで台詞無しなのにストーリーがしっかりあるモノは初めてで、楽しめました。
    視覚だけで表現している事を観るので、脳を非常に使った感アリ(笑)

    でも、イヒョウをついて
    一言、二言台詞があった方が面白かったな・・・。

  • 設定つきダンス
    演劇とダンスの狭間でどんなことやってくれるんだろう・・・と気になっていました。「具体的なテーマを設定したダンス」に入るのではないでしょうか。基本的に喋らないし。
    人と人が絡み、空中を舞うところは見ていてわくわくしました。加えて音楽や舞台美術がどれもお洒落。反面、格好いい音楽と相まって、個々の細かい振りがかっこつけているように思えてしまい、中々入り込めませんでした。
    僕が演劇的な要素を捉え損ねたからかもしれませんが、1時間はちょっと長いと感じました。
    アンケートなどを見るに、演劇やダンスへの比重がもっと違った公演もやっているようです。個人的にはもっと演劇寄りのが見てみたいです。

  • 脅威
    こんなにもリアルな家族の像を見せられると
    圧倒されて口がぽかんと開かざるを得ない。

    余分なものが一切ない、長谷川さんの策士を感じました。

  • 満足度★★★

    間に合った。
    「EKKKYO-!」の時のモヤモヤが消えた。

  • 満足度★★★★

    中味を詰める力
    舞台上の表現から伝わってくるものは
    一見ストレートなのですが、
    実はしたたかなひだがつけられていて・・・。

    その家族の匂いがしっかりするところに
    作り手の表現の深さを感じました。

    ネタバレBOX

    その家に夫婦がやってきて、
    次々に子供が生まれていく。

    一人のこともが手離れすると
    次の子が生まれ・・・。
    やがて、両親の戸惑いを感じるような間があって
    3人目の子供が現れる・・・。
    作るというより授かるといったニュアンスの表し方、
    また子供がハイハイをするまでの手の掛かり方の表現などが
    とても創意にあふれていて・・・。

    さらに、子供たちが成長していく中の出来事、
    反抗期や愛情の表現などにも
    小さな表現の積み重ねがあって・・・。

    で、なによりも感心したのは、
    その家庭の匂いのようなものが
    舞台から伝わってくること・・・。

    自分の家の匂いはわからないけれど
    他人の家って玄関に立っただけで
    それぞれに個性があるじゃないですか・・・。
    その個性が舞台上の家庭からしっかりと醸し出されてくる。
    父親と子供たちの関係や、
    母親の誕生日のちょっとしたサプライズに至るまで、
    そこにXX家の香りが存在しているのです。

    単にステレオタイプな家族を描くというだけでなく、
    そこに中味を詰めて色を醸し出す演出や振り付けの力、
    そして、ほとんど身体の表現で
    こまかい印象を刻んでいくダンサーたちの表現力に瞠目。

    刹那の身体表現からわき上がってくる
    ニュアンスの解像度の細かさが
    舞台上の空気のスムーズさにつながって。
    ラストちかくのシーンにほろりとして・・・。

    表現される時間の尺が自然な感触kとして伝わってきて
    そのしなやかさにどっぷりと浸りこんでしまいました



  • 満足度★★★

    アゴラ劇場は言葉のヒロバ
    踊りのヒロバとしたところで、所詮、板の間です。
    三鷹天命反転住宅みたいに住めないですから。

  • 満足度★★★★

    面白い!(^0^)
    元々、ダンスは良く解らない、ってか勉強不足で苦手な分野なのだけれど、これは面白い!ダンス的演劇(テアタータンツ)」ってことらしいけれど、セリフはなくてもパントマイム的な要素も加味されて家族の情景を存分に表現してた。こういった解り易い物語性のあるダンスなら、次回も観たい!と思った。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    舞台は1組の夫婦がいる。やがて子供が次々と登場し、やんちゃな子供を両親があやす風景を表現する。そのあやし方は夫婦の絆とか、家族の絆とか、血の繫がりを感じて、実に美しい風景だ。ああ、こうして家族って構築されていくんだな。って無性に感激する。同時に家族っていいな・・。と思う。

    子供3人と父母の5人の家族は朝の食卓の風景や、子供たちが大きくなって洗面台の取り合いのシーンをも写す。テーブルをスクリーンにして家族の記念写真を描写する場面も素敵だ。そうして舞台のバックに設置されたループ状の白いセットを同じようにスクリーンに見立て映し出す画も面白い。

    家族は紆余曲折を迎えながらも、しっかりと繋がって離れない構図が素晴らしいと感じる。ある意味、理想だ。全体的な物語で見せる母の強さにも痺れる。確かに家族にしか見せない、家族しか知らない態度や風景があって、だからこそ家族はいつでも安心して帰れる場所だ。なんとなくホッとできた空間だった。

    アフタートークでの長谷川のしゃべりが実に面白い。甥の誕生で自分が王者(長谷川は末っ子らしい)だった家族の構図が陥落し、崩れた様子は可笑しい。そして何よりも家族に話すように口汚い言葉で友人に話すと嫌われる事件など、長谷川の独演会を開催したら面白そうだ。という事実が解ったのは収穫だった!(^0^) なんだこいつ、面白いゾっと!!

  • 満足度★★★★★

    でも家族です。
    冨士山アネットの身体表現は自分の皮膚感覚に合う。
    殺陣にも似た動作一つ一つが起こす感情の動きや関係の取り方が、最もそっけなく図々しき、そして幸福な関係図「家族」を形成してゆく様がなんとも心地よく、まるでよく出来たピタゴラ装置をずっと観ている感覚。自分にとってこんな楽しいものはなかった。
    今回は観ていると台詞がかなりはっきり見えてくるシーンが多かったので、戯曲から振り付けを立ち上げる手法でやっていると聞いて合点。
    家族全員チャーミングで魅力的だったが、特に過保護ぎみ母の鬱陶しさと憎めなさが身に詰まされた。
    そんな風に自分の視点は完全に演劇的表現や展開の方に比重が置かれてたので、ダンスの身体性の出来不出来は特別気にはならず。
    10月に公演されるという白鳥の湖もがぜん気になる。今から楽しみ。

  • 満足度★★★★

    ダンスによって家族を描く
    こんなことって、うん、あるある!!

    ネタバレBOX

    激しい動きにも拘わらず、息も乱れず、汗もそれほどかかず、俳優さんたちの身体能力に驚嘆!!

    四角い食卓には椅子が四つ。予定外の子供が生まれて、安い事務的な椅子を買うって、うん、あるある。

    子供が成長し、色気づき、反抗期があって、母親の誕生日にサプライズな祝福をし、父親が病気になったり…、確かに家族の情景です。

    アフタートークで、もし音楽が無かったらという話がありましたが、静寂の中でのパフォーマンスも緊張があってよさそう、観てみたいと思いました。
  • 満足度★★★

    「創造的なヴィジュアル」ではありましたが・・・
    初日観劇。当日パンフレットのカンパニー紹介にあるとおり、長谷川寧が手がける「類稀な空間演出と創造的なヴィジュアル」を体感することはできました。特に役者の衣装には彼のおしゃれさというかセンスの良さがよく出ていたと、個人的には思います。しかし、ダンスパフォーマンスを主体にした表現としては、例えばコンテンポラリーダンスの舞台と比べると、決してダンスのレベルは高くなかったように思います。

    ネタバレBOX

    それと不満だったのは「家族」の描き方。難しいモチーフだとは思いますが、表層的な家族の絆や温かさなどではなく、どろどろしている部分だったり分かり合えない部分を描いてほしかった。せっかく小劇場でやっているのだから、単に「いいお話」で終わってほしくはないと思います。
  • 満足度★★★★★

    お母さん力持ち
    シルクドソレイユや中国雑技団のメンバーような筋骨隆々な体ではないのに、自分より大きな息子や娘を軽々と安定して持ち上げていたお母さん、凄い!コミカルなんだけど、少しでもタイミングを間違ったら大怪我しそうな動きの連続で、場内は緊張感が充満していました。セリフは殆どなく、体の動きだけなのに、あそこまで饒舌なのには驚き。音楽も超グッド!

  • 満足度★★★★

    スタイリッシュなホームドラマ
    ひとつ屋根の下に暮らす幸せそうな家族の行動パターンによって生まれる協調性や感覚のズレから家族の在り方、家族間における適切な距離感を推測する作風。劇中、発話はほとんどなく登場人物たちはほぼ無に近い表情である意味、写実的。はじめは少々戸惑ったものの、フーコンファミリーの如く、そこにいる登場人物たちが言いそうなことをせっせと脳内でアテレコをする。慣れてくると物語の背景がだんだん浮かびあがる。
    すると今度は立場、境遇、態度、心情等が生かされている各々の複雑な動作には、すべて意味のある行いであることが分かってくる。
    役者の身体はまるでトビウオのように瑞々しく躍動し、非常にエキサイティング。楽曲、衣装のセレクトも抜群で映像の使い方も素晴らしく、驚きの連続でした。

    ネタバレBOX

    冒頭で視線を交わす夫婦にはこれから更に幸せが訪れる気配がある。
    舞台の奥に立ちつくす3つの人影は愛の結晶。もうすぐ妻のお腹から生まれ出る胎児。父と母が交互に抱きかかえ、手塩をかけた子供たちはダイニングチェアーにふわり着席した途端、あっという間に大人(青年期)になる。時の経過を一瞬にして描写するこのシーンが幻想的でとても秀逸。

    家族が囲むダイニングテーブルに浮かび上がる家族写真。
    ゆっくりと壊れていく幸せだったあの頃の幻影。
    解いても解いても次から次へと飛び込んでくる終わりのない数式問題。

    兄弟は悪びれる様子もなく爆音でロックミュージックを垂れ流して踊り狂い、お気に入りの洋服一着を取りあう兄と姉に遠慮の二文字はない。

    長い間暮らしを共にする家族の、身体の奥にまで染みついた行動パターンが嫌悪感に拍車を掛ける。たとえばそれはテレビ画面のまん前で新聞を広げて読む父、朝支度で洗面台を使う兄弟3人が自己中心的で譲り合おうとしないこと。

    ある時、反抗期の弟(僕)は家出。これまでバラバラだった家族たちは弟を捜索することで家族の絆を確かめる。
    そんな折、今度は偶然目にしたレントゲン写真で、兄弟たちは母の身体が悪いことを知る…。
    息をつく間もなく立て続けに起こるこの2つのアクシデントは情報量が多く、弟(僕)と母、どちらに主軸を置いて観たら置いたらいいのか迷ったのと、
    身体の具合が悪いのは父だったのか母だったのかイマイチよくわからなかった。母はタバコを吸っているところを姉に注意されていて、父と息子は家出をもう二度としないことを約束させられていて、母とも二度と暴力を振わないこと、宿題をちゃんとやる約束を交していて、レントゲン写真をみた両親は二人ともうな垂れていたから。その点だけ、モヤモヤ感が残る。
    もしかしたら、断片的な言葉、たとえば母さんとか父さんとか一音だけ用いたら親の心子知らずだった”僕”の成長に効果的かもしれません。

    ラストでの、観客に背を向けて食卓を囲む家族の背後、ホワイトボードのランプが3つになった時には家族のもつ温かさ、言い知れぬ静謐さを感じた。それがアンサーなのかな、とも。
    決して特別でないよくありがちな家族の日常風景を生活感たっぷりに描きながらも、人工的で無機質な雰囲気なのがかなり斬新で、全体的に動の中、バラバラの家族が食卓につく時だけ不穏な静寂が流れる物語の強弱、弟(僕)が自室でエロ本を読んでいるくだりの映像と演出方法、母の誕生日をお祝いしようとサプライズを用意するシーン描写などもかなり痺れました。
  • 満足度★★★★

    面白かった
    今回の話自体身近なものだったので、解りやすかったです。
    話と言っても一言もしゃべりませんけどね。

    よくあれだけの動きが出来るなと感心してしましました。
    どういう方法であんな表現になるのか不思議です。

    あっという間で笑えました。
    また是非観に行きます。

  • 満足度★★★★

    人間の身体は何ができるのか
    上手の方が見やすいと言うので素直に上手の席へ。

    とにかく圧倒されました。
    これって稽古はどのように行われたんだろうか…。
    そもそも台本はどうなっているんだろうか…。

    台詞がないのに(ないので?)、呼吸音と足音がやけに響いて気になってしまった。

    あと、単純にもっと具体的なストーリーがあったほうがさらに面白かったかも。
    今なにしてるの?状態なことが結構あったので。

    ネタバレBOX

    夫婦と思われる二人がでてきて、無言で視線を交わす。
    糸束の隙間からのそりのそりと這い出す子供役の役者の身体を、夫婦が交互に持ち上げたり運んだり。
    母役の長井さんはほっそりとした小柄な方なのに平気で男優を持ち上げる。びっくり。
    長井さんが力持ちというよりは、人間をどう抱えたら負担をかけずに持ち上げられるかを研究されたうえでの動きだと思うんだけど。

    抽象的に這いまわっていた子供たちがテーブルにつくことで人間になり、
    ひとつの家族の姿が浮かび上がるのだけど。
    この家族、スキンシップが暴力的というかなんというか。
    作・演・兄役の長谷川さんのご家族がモチーフらしいですが、暴言を身体表現で表して大暴れ。激しすぎる。

    ここまではただ舞台上で、前衛的なパフォーマンスをしているという感じだったんだけど、それまで舞台装置として確立していた机がゆっくりと倒され始めた瞬間にこの舞台の秩序が決壊したのを感じた。
    けれど、そんなのまだまだ序の口で破壊レベルはそんな甘いものじゃなく…(苦笑)
    怪我しそうなほどのスピードなのだ。
    人間同士の接触も装置との接触もほとんどなく、逆に装置は自在に動かされ身体の一部のよう。
    人間の身体のどの部分にどの方向でどの程度の力を作用させるとどうなるかを熟知している感じ。
    計算されつくしているのに役者の身体は極めて新鮮で臨場感があって目まぐるしい。
    人間の身体ってやつは…ほんと凄い…。

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