かたりの椅子 公演情報 かたりの椅子」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★★

    真に迫るものが
    おもしろいけどどこかダーク。軽妙だけど鋭い切り込み。
    永井先生ってやっぱりすごいなあ、と改めて尊敬しちゃいました!!

  • 満足度★★★★

    こわーい
     最初は、ほのぼのした喜劇の風情でしたが、気が付けば社会派ホラーな世界に戦慄。ひとりひとり理事長派に寝返ってゆき、りんこの説得にやってくるあたりは、ゾンビに襲われた人間が、ゾンビになって襲ってくるようでした。笑顔で近づいてくるゾンビ、これは相当怖い。

  • 満足度★★

    うーん、
    ばらばら感が否めないかなぁ。
    すっくと立った挑戦作でそれはとても愉快だしいい意味でイライラするんだけど、なんだろ、終始違和感を感じたまんま終わっちゃったんだなぁ。永井さんの書かんとしたことがあまり伝わらなかったというか・・・。なんだろ?

  • 満足度★★★

    めがつかれた
    目が、疲れた。
    物語云々よりまずそれが思い出深い。
    二幕の開始直後が特にひどい。
    たまたま前方の席で観劇できたが、そのせいなのか。

    ネタバレBOX

    作者は某所で散々嫌な目を見たのかも知れないが、そんなことは大なり小なりあらゆる組織について回ることであって、それをわざわざ事実に沿うように劇化して見せられても・・という思い。

    もしこれが、無名作家の作品だったら話題になるものかどうか。
    物語冒頭の企画書の署名問題を、この作品の出来に重ねて考えようとするのは、意地の悪い見方かも知れないけれど。

    笑いは盛り込まれていても、役者の力に思った。

    山口馬木也がどうにも説得力に欠ける芝居だった。さわやかそうな印象だけで、役柄が伝わってこなかった。
  • 満足度★★★★★

    応援します
    架空の話として笑いたいが笑えない。
    大人一般の世界ではない。
    2000年に入ったあたりから起こる様になったこと。
    永井さんがこういう話を書に困るような世の中になって欲しい。

  • 満足度★★★★

    「楽しみ」をみたくない
     なんだろう。難しいけど、観客へ、自分も当事者だよ、みたいな、他人事としてじゃない感覚を呼び覚ます、もしかすると演劇が演劇である意味かもしれないようなちからが、信じられているのかな、と思った。

    ネタバレBOX

     舞台のうえに、リアルなセットはない。象徴的な、窓のいくつも開いたおおきな壁があるばかり。これが、迫ってきたり、遠のいたりするたびに、僕は、客席にいるのに、世界がこちらを押しつぶそうと迫ってきたり、まわりの音すら聞こえないほど自分と世界と、間の溝が深くなったり、そういう感覚に激しく揺さぶられた。これは、僕も巻き込む物語だと感じて、冷静ではいられなくなりそうだった。みたくない、と思うところが多かった。

     物語は、とある町のアートフェスティバルをめぐるいざこざ。ゼッタイに本心を語ることのない、それが当たり前の世界に生きてきた官僚たちと、そういう社会を無意識に避けてきた芸術家とのちょっとした行き違いが、いつしかお互いの存在理由を賭けてぶつかりあう泥沼の争いに。大きな悲劇につながっていくまでが、一気呵成に描かれる。

     永久に交わらないふたつの思想。全員が「善」であるのは芸術家の思想だとわかってる。でもそこに、互いの陣営の個々人が抱える個人的な思惑が少しずつ上乗せされて、はなしはねじれる。それらの言葉に板挟みになる人たちが描かれて、彼らのような、長いものにまかれなければならない「恥ずかしい」部分を持たない人間はいないかもしれないことが、はっきりと示唆される。

     僕は、この演劇のいいところは、この板挟みになる民間のプロデューサーと、役所のおじさんが、じっくりじっくり描かれているところだと思うけど、同時に、この部分をきちんと観客が受け止めることは、相当に難しいとも思った。それは、ここで描かれていることが、僕たち観客が、基本的に「みたくない」ことだからだろうと思った。

     「演劇を観にいく」ということは、やっぱり、楽しいことをみたいということだと思う。そのことは、単純ではない。たとえば、舞台に対して、いまここで僕がやってるみたいに、ああだこうだと口を挟むことも、「楽しみ」のひとつ。反省をこめて言えば、自分の「良識」を確かめる、ということだって、「楽しみ」になる。

     この舞台は、そういう「楽しみ」の機会を与えながら、与えてくれない、という構造を持っているのではないか、と思う。つまり、普段の暮らしの中では色んなものごとを無意識にみないようにしている僕らが、突然ある一時、そのことについてあたかもずっと「良識」を持ち続けていたかのようにふるまうことができることを、描いているようにみえるのだ。

     「まるで彫像。まるでそう……たまに眺めるのはいいけれど、引きずって歩くには重たくない?」

     劇中のせりふだけれど、この戯曲そのもののことを言ってるみたい。それは、僕ら観客への、作者の投げたボールのようで、ボウリングのボールみたいに重たいそれを、僕らは受け止められるのか。観客の、観客としての力が(それは市民としての責任を引き受ける力でもあるだろう)、試されているような気がする。
  • 満足度★★★

    『歌わせたい男たち』の時も感じたのですが…
    単純に永井愛さんの演出があまり好みではないのかもわかりません…。舞台装置とかもなんだかあんまりピンとこないんですよね。脚本はさすがにクオリティ高いなと感じるのですが。う~ん…。

  • 満足度★★★

    評価に迷います
    待ちに待った永井愛さんの新作上演、その上、御ひいきの役者さん、大沢健さんと馬木也さんの共演!逸る気持ちを抑えて三軒茶屋に向かいました。

    一幕は、文句なく面白く拝見し、相変わらずのセットの配置や使い方の巧さにも唸りました。役者さんも、全員、素晴らしい!!

    でも、2幕で、これは演劇作品としては、どうだろう?とだんだん疑問が湧いて来て、評価は、☆3か4で迷っています。
    やはり、私としては、「歌わせたい男たち」のような、演劇作品としてのレベルの高さを期待していましたから…。

    役者さんは、皆さん、本当に好演されていましたが、中でも、花王おさむさんの九ヶ谷の役作りは絶品でした。初めて拝見した、吉田ウーロン太さんもとても良い味を出されていました。馬木也さんは、いつ観ても素敵な役者さんで、間近の席で惚れ惚れしてしまいました。
    あー、このキャストで、もっと永井愛さんの真骨頂舞台を拝見したかった!!

    ネタバレBOX

    この作品は、明らかに、近年話題になった、新国立劇場の芸術監督解任問題に材を取っています。
    この問題に関して全く知らない観客にとっては、なかなか面白く観られる作品であることは確かだという気はするのですが、永井さんのように、当事者の一人なわけでもなく、この問題を中途半端に知っている、私のような観客には、この舞台、どのように映るだろうかと、後半はずっとそのことばかり、考えてしまいました。
    というのは、銀粉蝶さん扮する天下り理事長の答弁の台詞には、かなり実際の新国立劇場の理事長の答弁そのままの台詞が引用されていたのです。
    ここまで、題材を露呈しては、これは、演劇ではなく、非戦の会的なアジテーションになりはしないかという疑念が持たれました。
    馬木也さんの演じる入川のモデルが、現芸術監督のUさんなら、後で、彼を裏切ることになる、竹下さん演じる六枝は、後任監督に決定している、Mさんと、事情を知る観客なら、どうしても想起しない筈はなく、このエンディングでは、Mさんを色眼鏡で観てしまう人が現れてもおかしくない気がしました。
    更には、今年の演劇賞を取られたUさんに関しても、何か裏で画策があったかと誤解させるような台詞もあり、これが大変気になりました。
    私は、演出家Uさんの大ファンなので、彼の受賞は、心底納得行くものなので、終盤の、入川に、自分から辞任してほしいと言うシーンで、交換条件として、賞の授与等の恩恵提示部分の台詞にとても引っかかりを感じてしまいました。
    「歌わせたい男たち」は、永井さんのメッセージが色濃く出ていた作品ではありましたが、それをメッセージ臭くなく、巧く料理されて、一級品の演劇作品に創り上げていらしただけに、これは、何だか、永井さんの個人的私憤が強く出過ぎて、演劇作品としては、やや気持ちが上滑りしたのではという気がどうしてもしてなりませんでした。
    そのことだけが、とても残念でなりません。
  • 満足度★★★

    もっと話を絞った方が。。。
    芸術に関わる「天下り」「お役所仕事」の問題点を描いた意欲作だが、
    いかんせん、話・問題の焦点が見えず
    周りの人間に翻弄される主人公と同じく、物語自体も迷走気味に感じた。
    (←もしかすると、それを狙った演出かも)

    役者の人はみな上手なだけに
    展開の少なさと上演時間の長さがもったいない。


    「歌わせたい男たち」は傑作だったから
    期待してたんだけどな。

  • 満足度★★★★

    チクチクそしてワクワク
    日本人ならではのことなのかな??多分そうだ。行政、市民…いろいろ考えさせられて笑えて、痛くて、本心って??観て良かった。舞台美術も素敵でした。なんといっても脚本が面白いです。

  • 満足度★★★★

    わたしはわたしでなくなった
    という言葉が、ずしんと心にくる。
    重い。

    ネタバレBOX

    3階席だったのですが、開演10分ぐらい役者さんの声が小さくて?聞こえずらかったです。
    こっちが集中しきれてないのもあるんでしょうけれど。
  • 満足度★★★★

    世田パブ公演初日鑑賞
    笑いがいっぱい起こっていましたが、私にはホラーでした。気持ち悪い妖怪が出てくる本格ホラー。戦慄です。

    ネタバレBOX

    竹下景子さんにまとわりつくでんでんさんが妖怪に見えて、本当に恐ろしかったです。
  • 満足度★★★★

    すばらしいです
    人間のあさましさをうまく描けていると思います。
    また、日本人特有の長きに巻かれ易い単純さを非常に分かりやすく魅せています。

    役人の保身しか考えないバカさ加減、ちっぽけなプライドにしがみつきあがくみじめさが滑稽です。
    現実世界でも嫌というほど繰り広げられている実態でありますが。

    この世界を打破するにはどうすべきか、そのヒントなのかもしれません。

  • 満足度★★★★★

    すばらしい
    みんなみるべきだ。

  • 満足度★★★

    二兎社、初見!本日初日!
    かたり市アートフェスティバル事業を巡る人々の話。本当の自分とは、自分に対して裏切りとは、雨田九里のシナリオどうりになってしまうのか?六枝りんこが最終実行委員会議に向かうとき、椅子は何を語るのか、声を聞くことが出来るのか!内田慈さん目当てでしたが他の役者さんみんな良いですね。銀粉蝶さんが素晴らしく魅入っていました。

    ネタバレBOX

    沼瀬のメールのシーンには笑った。 

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