演劇

おぼんろ第8回本公演

狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人!

実演鑑賞

おぼんろ

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/31 (月) 公演終了

休演日:10月26日

上演時間:

公式サイト: http://www.obonro.com/

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
おぼんろ史上最大の挑戦。
動員が2倍になり続ける劇団を目指して、
次なる目標は、総動員668人。

2010年、10月。
渋谷の地下室、八坪の空間で二日間連続で公演されたあの物語が帰ってきます!
『狼少年 二 星屑 ヲ』

身もだえするほど切なく、
震えるほど美しい、ハロウィ...

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公演詳細

期間 2011/10/19 (水) ~ 2011/10/31 (月)
劇場 パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』
出演 佐東諒一、高橋倫平、藤井としもり、わかばやしめぐみ、末原拓馬
脚本 末原拓馬
演出 末原拓馬
料金(1枚あたり) 2,000円 ~ 3,500円
【発売日】2011/09/10
貧乏な人 2000円
普通な人 3500円
お金持ち 時価
リピーター 言い値

★終演は開演時間の90分後を予定しております。
★以下の回ではアフタートークを開催いたします。
 詳細は特設サイトでご確認ください。

          10月23日18:00
             24日20:00
             27日20:00
             28日20:00
             30日18:00
公式/劇場サイト

http://www.obonro.com/

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル
説明 おぼんろ史上最大の挑戦。
動員が2倍になり続ける劇団を目指して、
次なる目標は、総動員668人。

2010年、10月。
渋谷の地下室、八坪の空間で二日間連続で公演されたあの物語が帰ってきます!
『狼少年 二 星屑 ヲ』

身もだえするほど切なく、
震えるほど美しい、ハロウィンの風物詩。

2011年は江戸川橋。
おぼんろドーム型演劇が進化する。

どんな大金持ちの商業演劇にも負けない、

みなさまに無限の世界観をご用意してお待ちしております。

キンキラキンのラブをあなたに。


どうぞ、目撃してください。
■11月2日■
ご報告遅くなりましたが、公演、終了いたしました!

千秋楽講演後には制作発表会が行われましたが、
主宰でさえも動員数は知らないという、
どうにもドキドキスリルなシチュエーションでした。

「ここで668人さえ達成できないならば、解散するしかない」

そんなことを、もはや公言してしまっていた我々であって、
終演後、ほとんどの参加者が会場に残る中、
更には、わざわざ制作発表会を聞くためだけに集まってくださったみなさま、本当に場内はごった返していて、熱気でムンムンとしておりました。

そもそも、初日が二十数人で幕あいたこの公演、
千秋楽はお蔭さまで80人の皆様にお越しいただくという、
ギュウギュウパンクな事態だったのでした。

絵空箱のオーナー、翼さんの司会進行・・・・

「おぼんろ第8回本公演『狼少年二星屑ヲ』、総動員数は・・・・・・」

ここえ、音響の司が用意した、ドラムロールのSEが鳴り響く

「・・・・773!!」


う.わーーーー!!

本当に本当に驚きました。
前回公演の総動員数、668を、100以上も上回ったのです!

なんたる結果!
感動のあまり、その後しばらくの記憶があいまいなのですが、
翼さんからシャンパンが振る舞われ、
あと、会場のみんなで、合唱をしたように思います。

本当にうれしかった・・・・

この一年間で、
おぼんろの動員は4倍になったということになります。

倍々作戦、順調です!!

もちろん、数が問題なわけではありませんが、
それでも、我々の、「モノガタル」というスタイルが、
この仲間が、どうにかこうにか増えて、
増えて、

みんなで、コクーンに行く。

心からその日を、楽しみにしてします。


これからもより一層努力してまいりますので、
何卒、今後ともよろしくお願いします!!


たくま

■10月28日■
本日も満員御礼。ほんとうにありがとうございました。
開演時間が遅くなってしまうことにはただただお詫びを申し上げたい気持ちですが、遅れたお客様を会場全員が拍手で迎え、グラスを割ってしまったお客様に「ドンマイ!」と、これまた会場中がお声掛けする、なんだか、奇跡から始まったような気持ちの、素敵な公演でした。

毎晩毎晩が、真剣にホーリーで、歴史上唯一無二のレアっぷり。
ワクワクしてしまうし、何度でも、涙を流してしまう。
素敵なことです。

残り三日となってしまいましたが、
本当に、この物語りを、もっとたくさんの方にお伝えしたい。
その気持ちです。

アフタートークもたくさんの方にご参加いただけて、ヒヤヒヤしながら企画したイベントだっただけに、とてもうれしい気持ちです。アフタートークは、ついに明日の末原拓馬の回で最後になります。おぼんろにご参加いただくために、なるべく詳しく我々について知っていただきたいというのが意図です。

残り三日。残り三日。
身体はみんなガタがき出しているけれど、パフォーマンスは凄みを増していくから不思議です。
■10月27日■
ものすごい満席。
売り止めをかけてもみんなは来てくれるし、「はいれません」なんてボキャブラリーはおぼんろにはないし。

携帯も別に電源切らなくていいし、トイレにたつのも、まあ仕方がない。写真を撮ってみ意志、録音しながらでも構わない。それが、俺らの流儀。もちろん、ルールはあるけれど、それは、前説で言っているような、“ゴールに球を入れたら得点になる”みたいな、非常にゲームの大前提的なルールであって、守らないとワルモンになっちまう、みたいなものではない。

だって、みんなで遊ぼうってのが俺らのコンセプトだ。何度も言うけど、修学旅行の夜の、布団の上。先生に見つからないことと、そこで明かされた好きな人の名前を明日誰かにバラさないこと、それだけが掟だ。

仲間がたくさん集まったのなら、語り部の走るコースがちょっと狭くなればいい。それだけのこと。

ああ、ああ、たのしい。
本当にたのしい。

「家に帰るまでがおぼんろです」
「ちがうよ、“墓に入るまでがおぼんろです”だよ!」

てのは、WEB担当の佑太朗と拓馬のツイッター上の会話。
一度関わったからには、もうずっと、仲間でいてほしい。
これからも、一緒に語りにきてほしい。
俺は、死ぬまで語るから。

それが、俺らの図々しいほど確信めいた願いごと。

みなさん、本当にありがとう。
愛してる。

■10月26日■
決して余裕ができたわけではないのですが、来場くださったみなさんに感謝の念をお伝えする場所を探しあぐねた結果、今一度しっかりこの日誌を更新し続けることに決定しました。“決定しました”などというと、どうにもオフィシャルな感じがしてしまうのですが、実際には、ただただ、そう思っただけです。

まず、われわれの物語りは、どうにもこうにも、参加者がいなければ完成しないという、極めて脆弱、かつ、完成した際にはきっとハリウッドを軽くしのぐ、というような剣of諸刃な性質を持っています。

参加者のみなさまの想像力。
はっきり言って、お客様が何を創造していようが、頭の中など我々には見えないのですが、だがしかし。みなさんが前のめりで、創造しながらご覧になっていただくと、ぜんぜん違う、劇場空間になる。だから、毎晩同じ物語を紡いでいるにも拘らず、ぜんぜん違う物語が現出する。

これは、何かしら、ホーリーで、ミラクルな、たぶんきっと我々の理解を超えた力が働いているのだと思っています。

本当に、なんだか、たかだかゴミの山の中で芝居をしているはずなのに、目の奥に、信じられないほど印象的な景色が焼きついています。

幸せ。
あほみたいな感想で申し訳ないのですが、シアワセ。

こうなってくると、もはや動員なんか、と思いがちなそのさなか、当初目標に掲げていた“前回公演総動員の2倍である334人の二倍”である668人に、あと109人で達成することが、今日午後16時の時点で判明しました。

クチコミのお蔭様で予約、当日券がどんどん増えて、なんだか我々が驚いています。本当に、うわべだけでなくて、これは皆様のおかげ以外の何者でもなくて、ただただ、心からの感謝を申し上げたい次第です。

物語りを続けます。
ただただ、真摯に。心を込めて。

残り7ステージ。
みなさまどうぞ、目撃していただけたらと思います。

■10月20日■
ながらく更新が止まっていました。なにせ、準備期間ではなく本番に突入してしまったために、“本番日誌”へと姿を変えなければならなかったからです。て、まあ正直に申し上げると、あまりに多忙であったため、です。

さて、初日があけ、二日目が終わりました。
いかんともしがたく、参加者がそろわないと完成しないスタイルであったため、稽古場とはまったく違った様相で、興奮があまりにも、すごい。

「本番が明けたら芝居を変えない」だなんてべクトルには我がストイシズムはまったく働かないのであり、あれやこれや、なんなら「今日の作戦は、コレ。こんな風にやろう」と、あくまでライブとして臨んでいる俺らです。
よし。
次もいい時間にするぞ。

■10月15日■
毎度のことだけれど、たとえば通し稽古後のダメだしで、一番ボッコボコに叩きのめされるのは、拓馬であったりする。どんな世界を創るべきかの地図を持っているのは俺だから、みんな「たくま、ここはどうしたい?」と絶対に聞いてくれるのだけれど、演技についてはおそろしくたくさんダメを出される日々。ぜんいん、俺がかつて先輩として尊敬し、教えを乞うた人々なわけだから、まあ、そりゃそうだ。俺は上手くなれるのが大好きなもので、うれしい。
何度も言うが、客が入らないとわからない。でも、だけど、不安もあるけど、それでもあまりあるほどに、興奮してる。
はやくこいこい、本番初日。
みなさん、初日、観てください。リピーターは言い値ですからね!
初日も、いらして、感想お聞かせくださると、ああ、うれしいです。

愛してる!
おもむおに叫びたくなる、今日この頃。

■10月14日■
バリバリに通す日々である。
スタッフさんがたも集まってくださり、でんでけでんにテンションが上がる。大昔は、スタッフさんが来るとなると緊張や不安でドギマギぱダイスであったものだけれど、近年は、とにかくひとに観てもらえることがうれしくて、ワクワクしてしまう。
観客が入らないと、正直よくわからない。
俺は、俺たちのそういう芝居のことを、ものすごく誇りに思っている。

■10月13日■
実寸の取れる稽古場にて、相当にリアルなシミュレーションの上で、通し。尋常並々ならぬ発汗量と、感情過多。この期に及んで雑さはあるが、納まることだけはしたくないように思っている。
放射能についてはわからず、電気のことや、お金のこともわからない。ただ、ひとの心に何かポジティブなるものを芽生えさせることは、俺らの仕事だ。これしかできない。八百屋が魚を売れないことを嘆いても仕方がないのと同じということだ。
■10月11日■
昨日の日誌は、書きすぎた。
俺は発言が過激になるときに、たいていとんでもない大怪我をするのだそうだ。先ほど、母から伝えられた。気を付けよう。
今日はなんと稽古は休み。主宰はと言えば、江戸時代の人が聞いたら驚愕で腰を抜かすほどに、東京中を縦横無尽に駆け巡った。電車、すごいよ、あんた、ブルーハーツも歌にするわけだよ、ほんと。
いよいよ本番を視野に入れた最後のスケジュール調整。みんなが支えてくれる。支えられると、立っているほうは脱力仕掛けるが、そんなのはハナタレこんこんちきのすることで、支えられればられるほど、勢いづいて、頭は健やかになる。

集中。
■10月10日■
すんげぇおもしろいことに気付いた。
なにが?
って、芝居がだよ、芝居が。
客観的にどうなのか、ということを考えだすと、もう、わけわからないし、俺が吐きそうになりながら息を止めて飲んでいるアセロラ味のプロテインを稽古場のみんなは「え、うまいじゃん!」と言うのと同様に、結局宇宙なんて最後は、好みですよ、残念ながら!とおもうのが諦めと言うよりは超絶ポジティブなケセラセラ的な生命力であるわけで、とどのつまり、なんの話をしていたのかと言いますと、俺がこんなに面白くて、大のオトナが集まってこんなに全力で楽しいということは、間違いなく宇宙的に「アリ」なのである!
という、あくまでモハメド的な、自分の体の大きさの何倍もの餌を運べそう的な、「アリ」な状態なこの芝居なわけです。

集客が、別に一切ビタ一文たりとも安心できていないのだけれど、やれることは渾身ぶつけてやってるわけだし、芝居作りも妥協はしていない。後ろめたさ、ナシ!

スタッフのみなさまも、我々を涙ぐますことを目論んでいるのではないか?というくらいに全力投球してくれているわけで、もしも俺がこんな風に、スタッフの前では緊張するタイプの人間でなかったら、はばかりなくハグしてるんじゃないかと想う5分、5分はハグする。それくらい、感謝している。

ま、ま、やれるだけやってれば、あとは失敗するも、成功するも、神様のご意志。そう。我々は、神様の碁石。世界をハッピーにすべく天から遣わされた、じゃんじゃかじゃん、俺らです(あなたも含みます)。

文章が長いのは、ちょっと、おかしな状態に陥っていることに起因しますが、もう、とにかく、おもしろいんだわさ。
すんげぇ、
すんげぇおもしろいんだわさ。

お楽しみに!
だわよ。愛しているわ。

キンキラキンのラブが欲しくば、
少々江戸川橋は交通の便が複雑だけれども、いらしてくだしゃんせ。

短い演目で、20時開演てなわけですから、
一日の終わりに、デザート感覚でいらっしゃって。

そのへんの、
超貧困労働者階級向けな雰囲気は、
完全に創り上げられているおぼんろです。
特に意図してもいないのに。

またね!
■10月9日■
美術の作業、衣装合わせ、などがさしはさまってくる。一丸となってイベントを成功させようとするパワーは、なんだかうれしくもあるし、なにより、元気が出る。

稽古場は、超空間。とは言え、ただの部屋なのだけれど、そのただの部屋に、どう存在するか、そこに、勝負がかかっている気がする。神棚のある“道場”なんかと、なにひとつ変わりはしないんだよ、と、切に思う。

■10月8日■
我々が、本気で自信を持っているものが、否定をされたことって、実はあんまりない。ご覧になった方の反応が今地tだった時、「ああ、ここか」と、実は、批判されることに合点がいったりしてたリする。

つまりは、要するに、妥協をしないで作れば、間違いないということ。本気で信じていると、
 
■10月7日■
主宰さんに求められる社会性的なものが、もうどうにも追いつかなくて、ドギマギしだすわけだけど、要するに、恩着せがましく「みなさんをお喜ばせ差し上げたい」などと言いつつも、それ含め、なんのことはない、この自分が生きていくために芝居はなくてはならない。

■10月6日■
ソワソワしだす。楽しんでほしい。
どんなお客さま方がいらっしゃるんだろうか。
やはり、お客様がいて初めて成立する作品。
稽古場でどこまで、想定できるかというのも大きな勝負の分かれどころ。冗談で悪態ばっかついている現場だけれど、自然、雑談の量も減ってくる。休憩を取らねば、と稽古プランをたてている際には思うも、なかなか、どうにも、ぶっ通してしまう。
革命的ななにかが、欲しい。

■10月5日■
やりかけたことを後悔する生き方だけはしたらいけない。
わりと、しがち。
でも、けっこう、やりきってみないと結果というのはわからないものなんだ。プランだけでキラキラな完成状態が想像できるものもたしかにたくさんあるけれど、でも、そういうプランばかりに頼っていたら、じゃあ、“牛乳を腐らせてみたらチーズになる”的な発明品は、永遠に生まれないことになる。せっかくゴクゴク飲める牛乳を、じっくりアレコレして腐らせていくのは、なんだかヒヤヒヤと目を覆う時間だけれど、ダイジョウブ、続ければ、きっと、何かになる。そして、どうあれ、その何かには、魂が宿る。その魂は、いわば、ダイヤモンドだ。自分を疑わない作業の邁進する日々。
■10月4日■
物語に同化しだす。特異なテキスト読解をするでもなく、人物履歴も、そこまで微細に記しているではないけれど、登場人物は実名のままの自分たちであるし、いかに憑依しやすいかに重きを置いているところがある。登場人物でありながら、2011年10月に地球の日本の東京で物語を紡いでいる自分自身である。
よって、物語や関係性は無限に広がってゆく。

ちょっと難しそうなことを書いてしまったけれど、ようするにお伝えしたいことは、そう言った現実と虚構の織り交ざる、織り交ざってさらには侵食しあう現象に、参加者のみなさんも飛び込んでいただきたいなと思うのです。

こちらは、しっかり場所を準備してお待ち申し上げております。

■10月3日■
ハッキリ言って、稽古。ひたすらただただ、全員でお互いを見合う。もちろん決定権や方向付けは俺だけれど、全員が、意見を交わしあう。それなりにキャリアのある人間が集まれば、“誰が一番偉いか勝負”みたいなプライド大戦争になることもしばしばだが、うちの場合は、割とみんな余裕はないもんで、とにもかくにも、本番だけが大事、本番で、ゲストが何を持ち帰るか、そこにプライドを懸ける。演出家でありながらにして、最も多くのダメだしを頂く立場である俺なんかは、本当に、この感じを愛してやまない。
着々と、輪郭が見えてきている。
心が乗り出す。
いいぞ、いいですぞ。


■10月2日■
早くみなさんに、仲間をみてもらいたい。最強だ。最高だ。

稽古を積めば確実によくなっていくことは明白で、だからこそ、稽古を詰める前に、いまやっているプランのスケールが、しっかりしているかを考える。

今日は一人で通し稽古なんてものをやって、ひとりで感動したりした。正直これまではあんまりハロウィンの思い入れなんかなかったというのが、日本人然とした態度だけれど、どうか2011年は、みなさんの思い出にしっかり残ることができたらと、切に切に願うおぼんろです。

■10月1日■
壁。行き止まり、というネガティブなイメージではなくて、よじ登れば高いぜ☆というような、ある意味アイテム的な解釈。

表現について考えて、頭がものすごいことになる。乗り越えてやる。正解が本番までわかりっこないという点において、なかなかシビアなパターンだけれど、よくよく、本気で考えなければならない。

もっと、もっとだ。

■9月30日■
ノーリスクでベネフィットもとめるのはセンスがない。ラッキー起きたとしても、うれしくなんかない。制作ごとは、大変だ。668がシビアな数字だと、改めて膝ががくがくするのもご愛嬌、クイーンおウェンブリ―スタジアムで行ったライブをテープ擦り切れるほど観て育った身空、あんた、あちらは15万人ですよ、4人で15万人を動員できる人間がこの地球上に存在するのに、なんで俺に668人が無理なんだ。無理と考えるほうが、ちょっと、よっぽどファンタジーだ。なにかの呪い?いやいや、ノロいのは禁物。急がねば。

演出なんかにしても、挑戦だ。ものすごい挑戦。これまでで、狭い部屋での公演、俺らのスタイルは、正直けっこうイイ感じに成立してきた。そこを、あえて、広い空間で闘いに行く。べつに、闘わなくてもだれにも怒られやしなかったのだ。だけど、闘うのだ。
これは、あくなき、探究心。

世界を変えるのだ。俺らがこの身体で。
■9月29日■
もっと緊張しなきゃいけないのかなあ。なんか、公演は、みんなと会える期間、みたいな感覚であるからして、ルンタッタ旋風がこの身体を駆け巡っています!と言った様子なんだけど、でも、それなりに演劇というものを神事のように感じているから、むりやり、「もっと、緊張しなくっちゃ!」みたいに、心臓バクバクさせようとおもって、やっぱし、なんだかんだ、ひた走る。でも、神様への礼儀って、
なにも土下座や正装じゃなくてもいいんじゃないかとは本気で思うわけで、お客様は神様です!なんて言い方あるけど、ガチゴチ目も合わせられないのが最上の対応とは思えない。愛してる。愛してる。正直、そんじょそこらの演劇人間よりも、みんなを愛していると思うから、ようするに、ビビりもしない。愛してるのに嫌われることも、ときにはあるんだろうけど、愛してるひとになら嫌われるのも、なんかあり。批評されるために作品創りするなんて、到底できないよ。何度もいうけど、クリスマスの朝にツリーの下にプレゼント置くのといっしょ、誕生日にサプライズするのといっしょ。

ぐふふ。どんな顔するかな。
ああ、もう、気が気じゃない。はやくこいこい10月19日。

■9月28日■
先に業務連絡です。
特設サイトが完成したこと、みなさまご存知でしょうか??
よろしければ、ご覧ください★
素敵な応援コメントなど、いただいています!
http://obonro-2011-10.jimdo.com/

これは、自分の勝手な理論だが、心を動かして稽古をするというのは、そこそこに体力にいるものである。

はっきり言ってこの作品は、読んでいくと非常に心が動かされるものであるという感覚が俺にはある。それ逆に言うと、感情なしだと成立しない物語である、ともいえる。

“5”のテンションで取り組めるような類のものではなくて、やるなら“10”、もしくは、“1”になってしまう、といった感じ。

だもんで、段取り確認をしているような間はどうしてもふわふわ稽古していたのだけれど、昨日、どうも何かが降りてきだしたように感じた。

まがまがしさというか神々しさ。
自分たちよりも断然に偉大な力が、自分たちに物語をさせている。そういう感覚。

断じて俺らは怪しい人間ではございませんが、稽古中に、そういう気分になることが、最近は、結構ある。

昨年からの変更点も、よさそうな雰囲気だ。
■9月27日■
今日も稽古。身体訓練にも熱が入る。

妖怪モノカタリ。
物語を他人に聞かせ、その時間を食べる。
食べないと、死ぬ。

やらないではいられない割に、やるのはものすごく大変で、ほかのさまざまなものを捨てて、モノカタリの体に変身しないといけない。変身は、するのはがんばればできるけど、元に戻るのはできない。そんな、妖怪。
それになりたい。

■9月26日■
不思議なものだよなあ、て思うのは、「うちだけの売りをつくろう!」と躍起になって「売れよう!」て必死だった時期には大したアイディアは生まれてこなくって、失敗だらけだった。

で、「もういいや」とばかり、やめたくてもやめられない自分の中にあるエトセトラだけに従って、やりたいようにやってたら、いつの間にか、自分自身のスタイルだった。

俺に限らないんだとおもう。
何かをまねしたり、まねしないようにするのが、けっこう邪魔なわけで、人間て、いやでもすっごくオリジナリティに溢れてる。

もちろん、これは後から気付いたこと。
いろいろな「あれもしなきゃ!」が、自分の感性を阻んでいたのだね。

自意識はすぐにすると忍び込んでくる。

冷静に、冷静に。

わざわざ生まれてきて、
俺は、何がしたいのか。

【人生を懸ける!】
を、「がんばってます!」の宣伝文句にするんじゃなくて、

あーた、人生ですよ。

人生懸けるんだったらば、安っぽい表現なんかしても仕方がない。
最初から、ショボイスケールでプランたてるのなんて、死にきれないよ。

志半ばで朽ち果てようが、ぜんぜん、アリ!
これを目指した俺、もう、スッキリ!

て、それくらいのスケールで、やるつもりであります。

「マイケルジャクソンには勝てっこないよ」
と言った友人と絶交しかけたことがある。

尊敬しまくるのは当然として、
同じ人間だし、
そこ、目指すのしないで、どうするんだ。

言っとくが、俺の人生は安くはないんです。

■9月25日■
“大はしゃぎ”が、暴力的に介入してきた。
一昨日と、今日との間に。
だから、昨日は残念なことに、日誌を更新できなかったというわけです。ごめんなさい、言い訳です。

はしゃぎ、が悪巧みしている。
どうひいき目に考えても、このペースではしゃぎまわると、
確実に、途中で倒れる。

だけど、
なんか、楽しすぎる。

■9月23日■
大事件勃発!!

あちらこちらで、倍々作戦の布教活動をしている今日この頃。目指すは50000人、現状334人。

×「コクーンでやりたいです」
○「コクーンでやります」

夢ではない。確信。

そんな矢先、
事態が動き出しました・・・・

「ルミネでやってみませんか?」

ルミネ・ザ・よしもとで、末原拓馬が作・演出をする公演をしないか。メンバーも出演して。ルミネと言えば、総動員は3000人あまり。

なんてこと。
よしもとクリエイティブエージェンシーから、お話しをいただいた。

「動員が倍になり続ける劇団なんです、俺らは確実に大きなムーブメントなんです!」そう、豪語したものだから、面白がっていただけたようだ。

よしもとの方は、先月のBSSをご覧になってくださって、気に入っていただいたという経緯がある。

ルミネ。

狭い世界でのみの活動を余儀なくされている我々にとって、ハッキリいってものすごいチャンスではないか!


ただし、条件がある。


「宣言通り、668人に到達したら」


到達しなかったら、この話はなかったことに。

後戻りはできない。
闘う。勝ち取ってみせる。王道なんか歩みたくない。


みなさんにお願いです。
「クチコミお願いします。」
だなんて、申し訳ないお話ですが、
でも、すいません、今回ばかり、よろしければ、お誘いあわせの上ご来場いただきたく、お願い申し上げます。

そんな、そんなことが起きました。
全力で、がんばります!!


■9月22日■
ひたすら文章を考えて過ごす。垂れ流すように、あちこちに文字を書く。それを読む。声に出さないで動いてみる。表現をしたいのは、衝動。衝動には理由があるはずなのだけれど、詳しく語ろうとすると、パニックになる。ひたすらしゃべっていて、パッと、自分たちの存在意義がわかることがある。作品に、魂がこもる。止まっていられない。落ち着こうとしても無理だから、落ち着かない。
■9月21日■
「稽古、やります!」と連絡し、大荒れの大嵐の中を稽古場に向かったのだが、電車は止まり、余裕の足止め。ま、そりゃそうか。仲間もあちらこちらでそれぞれの悲劇に見舞われたようで、稽古場までたどり着かず、タイムアップ。ぐげげ。
でも、台風から学ぶものはあった。過ぎ去ったあと、街に一体感があった。同じものを体験した者同士の、一体感。うちの芝居も、そういうものでありたい。なんのこっちゃ。

稽古は自分からは休みにしない。昨日のは、すこし判断を見誤りすぎていたけれど。昨年、家族が死んでも稽古場に向かった俺であって、それが、演劇を始めるという時に家族と交わした約束。

一回、一回の稽古を、本当にだいじにしなければならない。
公演にまつわるすべての作業が、とても神聖で、貴重。

■9月20日■
こんばんわ、拓馬です。
仕事が多すぎるし多岐にわたりすぎているからさすがに心が乱れていると思い、ここはひとつリラクゼーションだと奮起しお香を焚いてみたものの、ものが乱雑に山積している机の上でのこと、燃え尽きた灰だらけのお香の床にこぼして、ああ、本当に、ああ!

リラクゼーションどこいった!

から、逆にもう吹っ切れて、いまは、もう、静かに静かに悟りの境地にいらっしゃる、わたくし拓馬さまです。

ごめんなさい、あまりのことに、長々とプライベートなメンタルをさらけ出してしまいました。

今日は仮チラを作成し、大量に自ら巨大な機械で印刷し、としもりさんの出演先までもっていき、折込み。
本チラシも、いよいよ完成。

宣伝。宣伝。
なんつったって、668人。
やれることはぜんぶやる。
逆に、やれることもやれないのに達成しても、それはなんだか違う。大いに違う。

奇跡をお見せしたい。
それが、ひとつの演目です。

■9月19日■ 
稽古。もろもろの事情があって、サヒガシさん倫平さんと三人。
一年前と同じ光景。初めましてで探り探りだったふたりが、いまやこうまで信頼し合っているのがなんだかおもしろい。
お互いの演技を助言しあいながら、みんなしたたかに芸を盗もうとする。

もっぱら一番稽古をつけてもらっていたのは拓馬。犬よろしく信頼する仲間にならば腹を見せて転がる、あらゆるダメだしも鵜呑みにして試してみる。そして同じ演目だからわかるけど、確実に一年前よりうまくなっている。ざまーみろ

ただ、うまくなるという過程で失うものはやはりある気がする。
心がいつでも野性的であるようには、心掛ける。

演目についても、同じ。

最高の気分。るんららら


■9月18日■
明日からの稽古に備えて、今日まではひたすら机にかじりつく。つもりが、どうも熱中症になったらしく、クラクラ。動けないのが一番心が傷つく。わなわなしながら過ごした。

狼少年の稽古自体は今月頭に何回かやっている。BSSの本番が挟まった関係でしばらく時間が空いたのだ。

今回フライヤーに文章を書いてくださる文化評論家の山本さんというかたがいらっしゃって、その文章が送られてきた。ごめんなさい、照れます、もったいないお言葉のオンパレードを読ませていただきながら、スカイツリーよろしく標高をあげてゆく我らがハードルに、にんまりとした。「がんばるぞお。」死ぬほどシンプルなスローガンが口からこぼれる。

■9月17日■
隣の芝はどこまでも青かったりする。
演劇やっているひとに褒められそうな芝居、賞をもらえそうななんやかや。“演劇人のための演劇”なんて揶揄しながらお、でもやっぱりすごいもんはすごい気がするし、うらやましいときは、うらやましい。

あまりに規格外で作っているから、そもそも賞だとかは期待もしていないから、ああ、もう、わかってウだろうけど、みんなのためだけに作品を作ってる。

という、そこのところに自分のルーツがあると気付くと、突然、隣の芝がクロとかグレイとか、どうでもよくなる。
とどのつまり、自分たちの芝居以外は、興味がなくなる。

ゆるして。
猛ダッシュのときには、わき目はふれない。

■9月16日■
ああ、ひと月後には劇場入りをしているんだなという、ドキドキスリルなシチュエーション。路上の企画やらいろいろ思いついて、勝手に行動しそうになるが、フライヤーデザインの締切を実は超えているのであり、脳裏には「稽古の時、みんなになんと言い訳しよう」と考えてワタワタしている。

フライヤー用の絵を書いた。この絵、簡単に描けると思っていたが実はかなり感性を研ぎ澄ますコンディションにならなくては描けなくて、時間がかかった。
やっと描けた。もっと、ササッと描けるんじゃないかと過信していたのが失敗。締切に向けて何かをクリエイティブすることにかけては、大の苦手。小学校の図工のころから他に追随を一切許さない俺なのだった。いや、でもほんと、小学校の時から締切関連で叱られまくっていたな、そういえば。トホホ

なんだけど、この絵を描いていて、泣いてしまった。
すごい、素敵な気持ちになったんよ。
なにが素敵かはわからないけど。
大好きな世界。

はやく、本格稽古に入りたい。

■9月15日■
こりっちを、いろいろいじる。
パソコンは苦手だ。ましてや、たまにネットが通じなくなる我が部屋の電波状況。どう考えても、ラストのカタルシスを大きくするための障害を、神がわざわざお与えくださってるとしか思えない。ども。あーざーす。

「またすぐ使うだろから」といってものを出しっぱなしにした結果、ものすごく部屋が散らかるのだなと、最近、自分の部屋で足の踏み場を探索しながら、いよいよ気付いた。考えてみたら、パソコンのデスクトップも、日に日にアイコンが増えている。BSS,のときのお気に入りの写真を背景画面にしてるのだけれど、おおかた、埋まってる。

心を入れ替える。
て、これ、準備日誌っていうか、自己反省だな。
まあいいでしょ。めくるめく日々のために、人格改革までしてるんです、というお話。


■9月14日■
日誌をこんなに早い時期から書き出すと、また、この欄が長く長く伸びちゃう。それでも、伸びたらいいともおもう。伸ばしていこう、積極的に。

欲が出ている。気合が入ると往々にして目が回る自分であるから、心しなければならない。他に何もできない自分にとって、芝居は考えてやるものではない。思いつき。つい三年前に思いつきで二階から飛び降りて足首を粉砕した俺ではあるから、重々、思いつきに対しては良い距離感を保つべきとは承知しているのだけれど、でも、いまは、口うるさい仲間がいる。何か俺がおかしな様子になってたら、ちっとも遠慮なく止めてくれるもんだから、ちょろQよろしく、猛進できる。走りたくなった先が道か壁かは、俺はあんまわかんない。

ああ、こんちきしょ、だ。安心して、動き回れることが、とってもいいアンバイ。ちなみに、俺が仲間と称しているのは、俳優やスタッフだけではなくって、かんぜんに、あなたもふくまれている。観客として参加していただいておいてなんだけれど、積極的に、この公演で楽しんでもらいたいです。

プロジェクト、開始です。
668人を目指すというゲームと、あとは、やっぱり、これは拓馬なりのウッドストックであります。ぜひぜひ、ご参加ください。
いい感じですすんだら、千秋楽の10月31日、どんなにかみんなで興奮できるかを考えて、興奮してます。

しゃ。
レッツゴー。

追伸:すぐ文章が長くなることに引け目を感じています。
明日からは、きっと、もっと、サクサクっと読みやすい、ライトな、携帯小説みたいな内容にしていきますゆえ、なにとぞ、日々是お読みください。と、“短く書く宣言”までもが冗長な、ああ、悲しきかな、駄文作家なのですが。

追伸の追伸:こりっち、今回も一位になれたらな、とおもっています。どうしたらなれるのかはよくわからないのだけれど、なれたらうれしいです。どうか、見守っていただけましたら、さいわいです。

今度こそ、おしまい!
これから、ひと月以上、よろしくお願いします!


たくま

その他注意事項 ※終演は開演時間の90分後を予定しております。

★以下の回ではアフタートークを開催いたします★
          10月23日18:00
             24日20:00
             27日20:00
             28日20:00
             30日18:00

スタッフ 舞台監督:藤井としもり
美術・小道具:竹邊奈津子
音響:志水れいこ
照明:伊藤孝(ART CORE)
衣装:柴田景衣
スチール:三浦麻旅子
映像:松澤延拓
宣伝美術:末原拓馬
公式WEB:藤祐太郎
特設SITE:岡本朋子
制作:岡本朋子・武政由香
製作:おぼんろ

[情報提供] 2011/09/09 07:58 by 岡本朋子

[最終更新] 2014/02/11 10:27 by 末原拓馬

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チケット取扱い

この公演に携わっているメンバー5

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