満足度★★
噂に聞いていて自宅から自転車でも行ける近所の演劇塾兼劇場で観劇。
発生や表現力は研ぎ澄まされており流石のレベルだが、どうしてもこういう古典劇を楽しめない自分がいる。でも、別に芸術に迎合する必要もないと考えている。本当に楽しいと思えるものに時間を投資したいものだ。
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/16 (土) 13:00
仲代劇堂の地図はちょっと判りづらいので、初めての方は時間に十分余裕を持って行ってくださいね。
「野鴨」の舞台を観るのはこれで2回目だが、やはり演出の仕方でかなり違う印象を受けるものだ。
実のところ、前回の舞台では、グレーゲルスとヤルマールの印象だけが強く残っており、他の登場人物はまるで舞台装置のように、物語を進める上での存在でしかないように感じた。ヘドウィックの死さえ、この2人に振り回された不条理なものに思われ、釈然としない気持ちのまま終劇を迎えたと記憶している。
グレーゲルスとヤルマール双方に、嫌ーな苦々しい思いを抱いた。
しかし、今回の舞台は、登場人物個々が非常に際立っており、登場人物全てにある種の純粋さが存在していることに胸を打たれる。ヘドウィックの死も、野鴨よりも大事なものを代償にするといった清廉さをもって受け取れる。そして、暗示される最後のヴェルレの行為にも。
グレーゲルスの理想追及にも、青年期の稚拙さや無謬性が感じられ、偽善や自己正当化を感じることなく、ラストの悲劇を際立たせていたように思う。
よくできた舞台だった。
満足度★★★★
初めて無名塾の稽古場公演に足を運んだ。
イプセンの「野鴨」、そのあらすじくらいは聞いたことがあったが
作品を観るのは初めて、無名塾も初めて。
静かな住宅地に、主張しすぎずセンスと個性の息づいた建物外観と
重みのある作品が相性の良さを感じさせる。
哀れな野鴨は飼い殺しにされ、そして本当に死んでしまった・・・。
満足度★★★★★
不義の娘は、出生の秘密を知りショックを受ける。大人の事情で、彼女は自殺に追い込まれた。後半の修羅場が、秀逸!とても感動的に仕上がっていました。
満足度★★★
イプセンの「野鴨」を観るのは初めてでした。登場人物が中でグレイゲルスがけっこう面白い。「理想の要求」を自分人生では実行しようとせず冷笑的に父親に接するその姿。彼は欺瞞を嫌っているのに欺瞞に満ちている人物なのがいいです。