疾風のメ 公演情報 疾風のメ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★

    面白しろい視点で作った作品でしたが、内容は薄いなぁ

  • 満足度★★★★

    山本脚本って、大都会の一角に生活する人の生活を描くって感じで...野口さんや橘さんなどの小劇場での人気者を集めて、地味な日常生活を描いて言った感じでしょうか?笑いも山本作品ならではの世界でした。ちょっとシュール?SFっぽいところも毎回感じるところ。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/04/22 (月) 15:00

    気弱な男が、自分の能力と向き合い成長していくストーリー。
    ラスト、回収しきれないまま終わってしまった感が残念。
    たとえ解決できなくても、関わったすべてのエピソードそれぞれの
    “その後”が知りたいと思った。
    役者さんの隙の無い布陣は素晴らしい。

    ネタバレBOX

    楠(野口オリジナル)は誰かを傷つけることを怖れて
    煮え切らない事なかれ主義になり、そのおかげで
    彼女に去られたり、池袋でカツアゲに遭ったり、
    介護の職場で損な役回りをさせられたりしている。
    その根本には「相手を睨むと風を起こす」という彼の特殊な能力があった。
    時に人をひどく傷つけるこの己の能力を、彼は怖れていたのだった。
    しかしある日、彼はその力を「誰かを守るために」使うことになる・・・。

    華奢な色白王子、野口オリジナルさんが最初から最後まで
    きちんと服を着ていることが新鮮!
    優柔不断で曖昧な着地点ばかり探っていた彼が、
    自分の力と正面から向き合うことで、否定から肯定へと変化していく。
    野口オリジナルさんのキャラによく合って
    その変化のプロセスがとても面白かった。

    落ち度もあったが、誤解も受けて介護の職場を追われる坪井役の
    藤尾勘太郎さんが強烈な印象を残した。
    リアルな佇まいと、コンビニ店員に転じたのちのクールな言動が
    そのキャラをとても魅力的にしている。

    すごいんだか困った人なんだか、よく判らない(たぶん両方)
    門倉を演じた丸山厚人さんが濃いキャラでこれもまた強烈な印象。

    うまくいかない人生の果て、すべてを吹き飛ばす強風を起こす崖っぷちの楠。
    自分の目が起こす風に意味など要らない、吹かせればいいのだ。
    ラスト清々しい気持ちで風を起こすが、自分の頭と背中に看板が刺さる。
    自分の能力のために、結局重い十字架を背負う楠がキリストに見える。

    特殊な力と同時に十字架を背負った楠の日常はどうなったのか。
    彼女は戻ったのか?職場は変化したのか?
    知りたいことはたくさんあるのに「想像してください」かな?
    若干消化不良で、「タカさんの結末を見せて下さい」と思った。

    どこかポップンのテイストも感じた今回の作品、
    なかなか力強いファンタジーであったと思う。




  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/04/22 (月) 15:00

    座席1階

    本日千秋楽。胸に秘めたものを吐き出すように、にらむことによって猛烈な風を吹かせる特殊な能力を持つ青年の物語。
    一見、やさしさに見える優柔不断というか煮え切らないのが身上の主人公。結婚に踏み切れない決断力のなさに、一緒に住んでいた彼女に逃げられてしまう。職場帰りの繁華街で当たり屋にカツアゲされ、あっさりお金を支払ってしまう。
    友人を助けようとして不幸をしょい込んでしまうこの青年は、持て余し気味の特殊能力とどう付き合って生きていくのか。
    池袋ロサ会館の看板というギャグなど、かなりの昭和テイスト。だが、客席を埋めた若いお客さんたちは、結構笑っている。千秋楽のサービスではないだろうが、駐禁の看板を俳優がひっかけてしまうハプニングまであった。

    しかし、結論には少し疑問が残る。疾風の扱いに脚本がぶれたのではないか。この結末では、特殊能力や世間の不条理など何もかも一人で背負って去っていってしまい、だからどうなのかということになりかねない。せっかく舞台の中で築き上げてきた関係性を、ラストシーンだけでばっさりやってしまったようだ。
    かつての別役不条理劇も頭によぎったが、あの不条理性とも交差点はないような気がする。

    虐待をしていると疑われる介護職員に、はっきりその事実を突き詰められない、つまり、周囲や仲間に気を使って傷つけない関係性については、なるほど、そうかもとリアリティーがあった。

    役者たちははつらつとしていて、笑いも多く、好感の持てる舞台だった。

  • 満足度★★★★

    前々作「逃げぬれて、夜」に続き、世知辛い社会に蔓延る闇の中、人間性がキラリと光る主人公をストーリーの中で泳がせるのが本当に上手い劇団さんだなぁと。
    自分的には本作をヒーローものとして鑑賞しました。
    とことん人間臭くて好感度ナンバーワンヒーロー。
    ヒーローにはいつも葛藤と哀愁が伴います。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/04/20 (土) 14:00

    野口さんと橘さんのやり取りが面白かった。
    藤尾さんのキャラクターが印象に残りました。
    舞台美術が良かったです。

  • 満足度★★★★

    今はない雑遊で数年前に観たきりでご無沙汰だったくちびるの会。アルゴリズムな感じで俳優が動きながら、その中に情念の火がふと点ったような、そんな朧げな記憶で、未完成ながら独自の演劇的言語を持っている印象だった。少し寝かせて(ワインではないが)観に行くつもりが随分経って久々の観劇。
    役者陣が充実しているな。と観終わった後サイトで確認すると、くちびるの会は2014年から活動のプロデュースユニット。俳優には今回出演の野口オリジナル、佐藤修作、橘花凜、鈴真紀史、丸山港都、加藤ひろたか、そして丸山厚人。他に傳川光瑠、宍泥美、一回切りだが小沢道成など。今回初出演が東谷英人、藤尾勘太郎。無敵と言える陣容だ(他は黒田光、聖香)。
    作・演出山本タカの志向は過去一作と今作のみでは判らないが、2000年以降の若者が潜っているだろうペシミズムが作品の前面ではないが通奏低音に鳴っている。俳優各人の持ち味の生きる人物を登場させ、終盤近くまで軽快に飛ばしていた。が、作家山本氏としてはどうか知らないが、もう一歩書ききれなかったように思う。何かが惜しく、悔やまれた。

    ネタバレBOX

    唐十郎の舞台を担った特権的肉体・丸山厚人の起用は、「風男」なる異形の主人公(野口)を世界へ送り出して幕を下ろすという、唐作品を思わせるような劇の構想からだろうか。
    この劇はぶっ飛びな展開と、リアルな・シリアスな現実世界が錯綜する面白さが、実現されていた。俳優の働きが大きい。先の丸山演じる清掃会社社長はシリアスな現実に「理念と情熱」で突き進む第三の道を示して閉塞感に救いをもたらす存在、弱者にたかるゴロツキ(東谷)・子分(木村)・その手先(石黒)、「悪」の狡猾に対し無力な高齢者施設(実際にはこれほど柔ではなかろうが、ある本質を穿ってはいる)には、模範的な主人公と新人(佐藤)、シュッとした男と噂に弱い女性上司(鈴)、ある嫌疑が掛かって辞職に至るベテラン(藤尾)、その後釜(石黒=手先)。
    主人公はドラマ的に二つの側面を担い、これが戯曲の魅力でもあり欠陥にも思われる。介護職という低収入の身分への不全感から、「踏み込めない」主人公に決断を迫る3年同棲した恋人(聖香)と、自分につきまとう「兄」=清掃会社社長にその風の威力で諦めさせて欲しいと頼む街角の風俗客引き(橘)は共に、主人公の自己像を知らせる鏡であり、応援団だ。つまり主人公の男は自分探しと成長の物語の主人公である。
    一方この主人公には子どもの頃、憎しみの目が「風」を起こしたという体験があり(手持ちサイズの風車で恋人によくその話をしたらしい)、成人した彼の憎しみが極点に達したそのときに再びそれは起こる。橘の依頼から風使いとしての修行が始まり、その途上に清掃会社社長との対決、そしてシビアな相手、執拗なゴロツキらの攻撃に立ち向かう事となるが、ここでの彼は、特殊な力を与えられた「選ばれし者」である。
    もちろん「風を起こす」とはある種の比喩とも取れる。意志の力が何事をも動かす、誰しもその力は平等に与えられている・・という。だが物語を動かし周囲も動かすのは「風を起こす」具体的な力で、この力によって彼の性格(あるいはスタイル)を変えない事も許されるとなれば、風は変化の象徴でなくなり、持てる者の特権の構図になる。自信がなく意志が弱いという評価は3年間暮らした女が下したある意味揺ぎない事実で、決して彼を嫌いでない様子から、彼女が高望みをしたのでない事も判る。その彼女は「風」を起こし始めた彼の内に込められたもの=彼自身をやがて認めていく事になるが、孤高を潔しとする境地に至った彼は、風を「起こす」のでなく風と対話し、彼の口癖であった「申し訳ない」態度を貫くことで世界を救おうと旅立っていく(その覚悟を貫くべく日常へ戻っていく、とも解釈可能)。
    「変わるべき人間が変わる」物語のはずが、「変わらなくていい(ありのままでいい?)」の文脈が入り込んでくる。「変わるポイント」がズレている訳だが、では何が変わり何を変えなかったのか、そこがぼんやりしている。
    テント芝居なら屋台崩しの後、吹きすさぶ風の中、場外へ去って行くラスト、そこに様々な未来への希望が仮託される。作者にもその思いはあったろうと想像しつつ、では何が変わりたいと切望されているのか、感覚で摑まえようとしたが掴めなかった。この戯曲の流れでは、風に去って行く幻想的な最後の場面から、もう一度日常に戻りたくなる。
    もし精神世界を描き、そこで完結するのであれば、「現実」場面で取りこぼした藤尾演じる職場の同僚(コンビニでバイトしている)には、最後に「謝り」に行くのでなく力を貸してくれと頼みたかった。「子どもの目」なら「あの人も味方にできる」と、思ったんじゃないかな。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/04/17 (水) 19:30

    座席F列15番

    一見シュールでファンタジックに見えるが中心となるのは特殊な「力」を持った主人公が勤務先で不審なことが起こるわ同棲中の相手から別れを切り出されるわ街ではトラブルに巻き込まれるわと踏んだり蹴ったりな受難物語。
    同時並行的に進行するそれらの難がリンクしたりしなかったりな構成と、そこから主人公がたどり着く結末が巧い。
    また、そこから「ある有名な物語(?)」を連想したりも。(ネタバレBOXへ)

    ネタバレBOX

    ラストでの主人公に自分の力や境遇をすべて受け入れ、それと向き合って行こうとする決意を感じ、「ジーザス・クライスト・スーパースター」のゲッセマネの園におけるジーザスを連想。
    がしかし、「荊の冠」ならぬ「ロサ会館の看板のバラ」を頭に戴き、背中に「十字」はないが「カ(か)」を背負っていたということは、ゴルゴダの丘に向かうイエスだったのではないか?
  • 満足度★★★★

    主人公を襲う受難の嵐。こういう負の連鎖的な展開は、正直あまり好きではないのだけど、役者陣は良かったし、観ている間、はるか昔に初めてテント芝居を体験した時のような胸のざわつきが。

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