カーテンを閉じたまま 公演情報 カーテンを閉じたまま」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★

    カンボジアもいろいろあるんだな~と思いつつ、さすがの南脚本と感心しきりでした。力作で、面白かったです!

  • 満足度★★★

    観たいと思っていた劇団。やっと、今回観劇。私が住んでいるのは日本。ごく普通の毎日を送っている。虐殺も、戦争も、革命も、貧困も、人種による差別や迫害も、ある意味隣り合わせでないし、深く考える事がない。そんな私が観た今作。大きな殺戮を行ったポルポトの若き日の話。ポルポト、名前は聞いたことあるけど、詳しくは知らない。ただ、確実に狂っている事。言い方があってるかどうかはわからないが、私はそう感じた。頭が良いのかもしれない。根底にある「平等で格差や階級のない社会、財は皆で分け合うもの」というのが共産主義の考え。それはひとつの考え方であってよいものだとおもう。しかし、極端なポルポトの政策はある種「自分に都合の良い人種を作り上げる」という感じがする。そう、今作のように「自分に都合の良い組織を作り上げる」恐怖を若き日のサロット・サル、のちのポルポトは行った。俯瞰で観る私からは「なぜ、あそこまで確固たる信念・思想がある人さえも洗脳出来えたのか?」疑問だった。実際のポルポトはそうだったのかもしれない。でも、少し今作ではその「なぜ?」を感じるまでのポルポトが私には伝わってこなかった。劇中の中でのポルポトが徐々に行う方法。私たちの身近でもあり得る。クラスでいじめにあったとき、主犯格はまず、私の周りの友人から私を引き離す。複数で私を中傷するような話をする。ただ、最終的に主犯格に服従させるか、させないか、そこが違う。いじめはあくまでもその対象者をいじめるだけ。イム・ソテア(前園あかり)が回想することで、すすむ今作。

    私は、彼女の老いて、過去の区切りをつけたくてもつけられない

    もう、やり直すことのできないあの時代を想い出す横顔に、最後の叫びに

    ただ、苦しい気持ちが伝わり、悲しくなった。

    重い題材だが、劇中劇の際のクアン・シパン(大原研二)の良いバランスの柔らかさの演技、弁護士としての真摯な演技。絶妙な味付けの大原さんだった。

    初めてのAmmo。出来れば、また次も拝見したいとおもう。

  • 支配者が周りを洗脳させていく、テレビで見たオウムの映像が頭のなかを過る。生の舞台でそれをとても感じることができた。ゾッとするような演技の連続で胸が抉られるような二時間。だけど微笑ましいところも所々に仕掛けられていて最高でした。

  • 満足度★★★★★

    見ごたえのある素晴らしい舞台でした。
     凄かった!傑作です。

    ネタバレBOX

     新入生歓迎のための催し物として提案された演劇には、首謀者ポルポトと賛同する仲間によって巧妙な策略が仕組まれていた。
     演劇の稽古は隔離された部屋の中で、洗脳のための都合の良い環境がつくられ、周りからの一切の不都合な情報を遮断するため、個々に分断する。逃げ場をなくし、ひとりひとりを包囲し同調圧力をかけていく。台詞を何度も言わせ、精神的に追いつめ相手の考え方、表現を徹底的に否定し思考停止させて、自分の考えを捨てさせ革命の考えを刷り込んでいく・・・・
     
     けっして目立たぬよう周りから感じとられぬよう透明に、無自覚に、空気そのものを変えていく。
     SNSやメディアが発達した今の世の中では、簡単に誰でも静かに拡散でき、情報のやり取りも、考えも共有でき、知らず知らず風潮が創り出されてしまう。やり方によっては、誰でもポルポトのような人物に、ISのような組織が、、
    いつでも、、
    観劇していて恐ろしく感じました。

     役者皆さんの迫真の演技によって、洗脳されていく過程の恐ろしさに、肌がたつ興奮に襲われました。
     
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/02/14 (木) 19:30

     かのカンボジアの独裁者ポル・ポトの若き日を描いた、興味深い舞台だった。フランスに留学中のカンボジア学生たちが集まるアパルトマンで、新人歓迎のため『リア王』を上演することになるが、その稽古での支配-披支配の関係作りが、後のクメール・ルージュの手法と重なるあたりは面白い。インテリで後にポル・ポトの妻となる役を演じた石井舞などが、いい味を出していたが、登場人物が多すぎて、キャラクターを描き分けきれていないように感じたのがやや惜しい。タイトルは実に秀逸である。

  • 満足度★★★★★

    20190216
    観て来た
    ひとつひとつの言葉が透明になって
    舞台上どころか観客に届く
    ああ、あの時間が帰ってくればいいのにと思う
    フランスの日々

  • 満足度★★★★★

    随分久しぶりにAmmoを観た。空気に立ちすくんだ。

    ネタバレBOX

    途中、「考えを止めることは簡単だ」と叫んだ、ラトサムーン (日下部そう)さんの言葉に心を打たれた。
  • 満足度★★★★★

    CoRichのランキング1位ということで観に行った。目利きの皆さんに感謝したい。ポルポトの芝居を演ろうという人の勇気には敬服するし、観に行く人が沢山いるというのも驚きだ。

    こんなに洗脳の現場をリアルに描けるとは作者は一体何者なのだろう。実は昔、新興宗教かマルチ商法の幹部だったのではないだろうかと思わせるくらい凄みがあった。これは一本の演劇を作る過程を使ってポルポトの歩みを描いたものだが、逆にポルポトを使って演劇の作り方を述べたと読むのは門外漢の考えすぎか。

  • 満足度★★★★★

    ポルポトのエピソードについて初めて知りました。素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    ポルポトの性格の片鱗を物語るパリ時代に同郷留学生歓迎会で行われようとしていたお芝居リア王の演出風景のエピソードを描いた話。

    お芝居の練習を通じて自由闊達さが次第に失われていく留学生たちの様子が不気味に描かれていました。

    目立つ人を表に立てて、陰に隠れてひっそりとしながら物事を強引に進めるポルポトの手法には恐怖を覚えました。

    それと、過去の日本にもあったことだとは思いますが、カンボジアでは悪いことをした人間にはどんな暴力も許されるといった悪しき風習が近年まで残っていたことも、あの大量殺戮に繋がった一因だったのかと痛感させられました。
  • 満足度★★★★

    体が震える実に見事な舞台でした。芝居の演出もオルグも同じことなのかな。洗脳の恐怖に苛まれます。

  • 満足度★★★★★

    硬質、骨太といった印象で観応え十分な作品。何となくスタンフォード大学のある実験を思い出してしまうが…。
    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    セットは冒頭、引っ越しの荷造りで色々なものが乱雑に置かれている。中央に丸テーブル・椅子、上手壁には暖炉があり、その傍のソファー。下手に書棚が置かれている。その中で老婦人(前園あかりサン)がソファーに座り引っ越し光景をぼんやりと眺めている。中央奥にはカーテンが閉められた窓がある。すぐにパリでの留学場面へ転換する。

    梗概…サロト・サル(ポル・ポト)とパリの大学で一緒だった老婦人の回想として展開していく。この時代(1950年前後)はカンボジアからフランスへ留学できるのはごく一部のエリートだった。この公演は、1952年のフランス留学中と2006年のカンボジア特別法廷が開かれた年を往還する。
    今年も新たに同国から新入生迎えるため、慣例に従って催しをすることになった。そして選んだのがシェークスピアの「リア王」である。ここでポル・ポトが演出を担うことになり、同級生たちを演出という名目で指導していく。この指導によってポル・ポトの主義主張である思想(共産主義)に洗脳していく。この過程が舞台稽古と称して軟禁状態にし一人ひとり理屈で追い込む。この場面における役者陣の演技は素晴らしい。

    この演出家という立場の利用が何となくスタンフォード大学で行われた実験を連想する。それは心理学者の指導の下に、刑務所を舞台にして特別な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまうことを証明しようとした実験。強い権力を与えられた人間と力を持たない人間が、狭い空間で一緒にいると、次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走するというもの。

    この演出という行為は、一見正当性があるように見えポル・ポトの潜在的な革命家としての姿をくらます=敵に見つからないという巧妙な手段のようだ。主義や立場が人格を形成する、逆にそれらを持ちえない人は人格崩壊に陥りやすい。この件は、現代のインターネット社会で目に見えない情報、それによって人心が操作されるような危惧を感じる。印象的なのは、裁判記録は記憶を残すが、悪夢を断ち切るための記憶も必要だ。骨太作品というイメージは、人物造形と物語の展開、そこに散りばめられた強く印象的な台詞である。

    この公演は照明効果による演出が巧みで、その状況に応じた照度、情況変化に応じた諧調など人物造形に寄り添っているようだ。例えば特定人物の心情(表情)描写のスポットライト、白、朱などの色彩照明による衝撃描写、また窓枠を刳り貫いたような印象付けなど見事。また音響は不安、不穏、不気味などそのシーンを支えている。
    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/02/14 (木) 19:30

    価格3,200円

    1952年・パリ、フランス領インドシナからの留学生たちが新入生歓迎のために演劇の稽古をしていた。その演出を担当するのは後にポル・ポトを名乗ることになるサロト・サルで……な事実に基づくフィクション。
    途中の「5分でワカるリア王」のダイジェストぶりに感心してニヤニヤしていたが、それ以降は手に汗握る、というか身も凍る、というか圧巻。

    サロト・サルら中心メンバーは演劇の稽古を通して反対意見を持つ一派を分断・封殺する手法を試しており、終盤では彼らにオルグされる“反対派”の弱さも描かれてコワいコワい。

    なお、プロローグ(2006年だったか?)でのイム・ソテア(演・前園あかり)の「老い」の表現もお見事。

    ネタバレBOX

    前年5月の<火遊び>「焔の命 -女優の卵がテロリストになった理由」を観ていたので両者に通ずる、あるいは表裏を成す関係性が感じられてゾクゾク。
    「焔の命」は革命を目指した若者たち(=連合赤軍)の顛末を劇団の稽古に落とし込んだもので「カーテン……」は革命を目指した若者たちがそのための手法を演劇の稽古を通じて試す話、と言えないだろうか?

    そして、このテの話だといつも思う「あの頃の若者は(それが正しいかどうかは別として)祖国の行く末を真剣に案じていたのだな」というのは幕末の志士たちも同様だな、とも。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/02/16 (土) 19:00

    ** 超絶オススメの舞台です **  上演時間は2時間強ですが... アッと言う間でした。1951年のパリを舞台に、恐ろしいほどに強くて弱く「空気」に支配されながら考えることを放棄していく若者たち...。開演 15分ぐらいで「トンデモナイ舞台を観ているんだ、オレ」とハッキリ自覚し、そのまま終演まで一直線に持ってかれました。

    のちに多くがカンボジアの指導者となった実在の登場人物たちを演じる役者さんも実力者揃い。フィクションではあるけれど綿密な取材に基づいた主宰・南 慎介さんの脚本も秀逸です。 ホント、すごい。語彙が足りない自分が腹立たしい...

  • 満足度★★★★★

    ポル・ポトという人物を描くのにパリ留学時代のリア王上演準備に舞台を設定した台本の巧みさに唸らされる。雰囲気がどこか連合赤軍事件を連想させるところがあった。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/02/16 (土) 14:00

    人間の怖い一面をジワジワ感じ続ける舞台でした。
    津田さんの静かな演技に目を引き付けられ、前園さんは初めて見る雰囲気から相変わらずの熱い迫力がありました。

  • 満足度★★★★★

    空気 すごかったのでした

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/02/14 (木)

    Ammo vol.6 「カーテンを閉じたまま」@シアター風姿花伝

    いまは1本のドキュメンタリー映画を観た気分。

    上演時間2時間5分…2時間超を予告されると流石に身構えてしまうが、ポル・ポトが祖国に戻り革命を進める過程も見たくなる。

    若者の革命ストーリーといえば、連赤やあさま山荘が定番だが、ポル・ポトという人物にフォーカスしているのが興味が途切れなかった理由の1つかも。このStageがFactかフィクションかは別にして、自分が知っているポル・ポトは政権を取った後。それ以前の彼がどんな足跡なのか探ってみたくなる。

    セットや衣装も変に凝る事なくシンプルな分、各キャラの性格が際立っており演者さんたちの熱量は大きかった。

    今後も注目したいユニット。

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