公演情報
「女中たち」の観てきた!クチコミ一覧
劇中劇的な要素を持つ作品で、メイドの姉妹が主人たちのことを芝居ががって演じ分け楽しむ構図。こう書いてみると何だか「おままごと」の話のように見える。誰かに依存しながら生きる人たちの話。セットが美しかった。
満足度★★★★
風姿花伝プロデュース第5弾。第1弾「パサデナ..」に心酔、前回を惜しくも見逃したので今回は早めに予約。演目はそれまでの比較的シリアスなストレートとは少し傾向を異にしていそう(「女中たち」は恐らく観ていないが何処と無く)。鵜山仁演出、さてどうだろう・・楽しみに出掛けた。例によって体調(↓)を懸念したが舞台との距離近し。豪奢に飾られた邸の一室は目を引くが、写実一色でなく象徴的な形も含み、役者が入ってみないと見えない余地がある。
さて開幕。演出がこの戯曲についてパンフに書いた中にあった「虚実」定まらない難物、という(意味の)言葉通りで、難敵を相手に四苦八苦した跡が見えたのだが。「女中たち」をこれは読まずばならぬな、と強く思い劇場を後にした。
(余談だが劇場入口に洒落たカフェ(窓口で出す)が作られていてチケットで一杯。終演後飲んだがこれは美味い。次来た時もあるといいな。)
満足度★★★★
鑑賞日2018/12/11 (火) 19:00
座席1階A列9番
「女中たち」言いえて妙な題名だと思う。
フランス語に「女召使」「お手伝い」「家政婦」などと言う表現の区別があるのかは知らないが(ソランジュはたびたび自身のことを「召使」と呼んでいるので、その程度の違いはあるのかも)、これはやはり「女中」でなければいけない。
冒頭の、横柄な奥様と卑屈な女中のやりとり、すでに散々書かれているが、これは女中姉妹のソランジュとカリーナとのごっこ遊び。連綿と続く日常のうさばらし風景と言えばそれまでだが、観客はこの場面を通して、ジャン・ジュネにより1つの世界観の中に放り込まれることになる。
それは、粗野で野蛮で下卑た世界。言葉は暴力を持ち、行為は隠蔽と加害に満ちている世界。
女中衣裳に着替えるカリーナは、普段の荒い言葉使いに戻り、ソランジュは妹を馬鹿にした表現をまき散らす。
舞台中央に彼女たちは設けられた回転式のオブジェは、彼女たちが鏡像で一体であることを常に表象し、お互いの言葉と行為が、相手と自らを傷つけながら癒し合うという、対照関係を見せる。
まだ3日目、中嶋朋子さんと那須佐代子さんのコラボは、ますますよくなるだろう。コトウロレナさんも、もっとこなれてくるでしょうし。(ただ、シースルーのノースリーブワンピース、とても似合っているのだけれど、役柄からすると少し違和感があるなあ。もう少しシックな装いの方が女中たちとのバランスもよいかと。)
そこで、評価は現時点でのもので。
緻密に造形された小空間で、芯があって力強く自由闊達な演技対決を堪能。原作に忠実なストレート・プレイ『女中たち』をやっと本格的に味わえた心地。主従逆転、殺人計画から人類の平等という虚構(戯れ)。那須佐代子さんの長台詞が素晴らしかった!震えたわ~♪ 12/26まで。