トリックスター 公演情報 「トリックスター」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.2
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    脚本が練られていて好みかも?もう少し、演出が工夫して分かりやすくなさったらもっと好かれる?

  • 満足度★★★★

    現代の典型的な犯罪と言っても過言ではない題材をコミック・サスペンス風に描いた作品。何となくある映画の二転三転する展開とペテンで悪者を懲らしめるようなところが似ているような…。
    物語の中心は世間的には反社会的勢力と言われている組織。そこで交わされる民主主義を絡めた場面が…。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    舞台は滝川組というヤクザの事務所。中央奥に事務机や飾棚、上手側にテーブル、下手側に応接セットが置かれている。上手側張出し部分がベランダ、舞台と客席の間を街路に見立て演技する。

    梗概は、滝川組の一人娘の名を騙ってオレオレ詐欺の電話が掛かってくる。高齢者や人の弱みに付け込んだ詐欺グループを策略を巡らし懲らしめるという痛快な話。並行してヤクザの家における母と娘の怨嗟が切々と語られる。そして2人の関係にはある事情がある。このコミカルとシリアスという両極な演出が物語に陰影を刻み観応え十分なものにしている。

    物語は典型的な現代世相を切り取ったオレオレ詐欺…2017年には18,000件を超える認知件数、390億円を超える被害額であったそうである。現代的と言えば、劇中に民主主義・多数決(国民の多く)に絡め政府(為政者)の平和、原発等々の課題・問題の対応に批判的なシーンが少し長く、停滞感が漂うような。内容的には共感するが、芝居としては、既に王様(為政者、権力者)が一番の詐欺師というシーンがあり、何を訴えようとしているか一目瞭然であるだけにもう少しサッパリと描いても伝わるのではないか。逆に理屈が先行すれば、意見が一致することよりも、違った意見をぶつけ合ってる状態の方が正常という考えも出てくる。

    ヤクザと暴力団の違い?は堅気に迷惑をかけないこと。いずれにしても反社会的勢力に見なされ警察のブラックリストに載っているだろう。さて、1960年代に製作されたヤクザ映画は任侠道と呼ばれ義理人情を売りにしていたが、この公演でもその路線上にあるヤクザ一家として描かれている。その意味では”蛇の道はヘビ”、今日的犯罪集団と半世紀前の任侠ヤクザの騙し合いは、娯楽芝居として楽しめた(警察がヤクザに協力しているのだから)。
    最後に、ある映画とは「スティング」。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    面白かったです!ストーリー自体が痛快で面白く、その中にある人情味も良かったし、役者さん達の熱演も良かったです。舞台セットも丁寧に作られていました。誰が誰を騙しているのか?と、どんどん惹き込まれました。楽しく、優しい気持ちになれて、満足でした!

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/11/14 (水) 14:30

    価格3,800円

    ヤミ金融を営む面々を中心としたSPIRAL MOONには珍しい裏社会系物語。
    序盤の流れとタイトルからある映画を連想したが当たらずとも遠からず、「あること」をまんまとやり遂げるのは痛快。
    また、やんわりチラチラと世相批判が含まれていてニヤリ。

    ネタバレBOX

    連想した映画は「スティング」。
    また、電話を使った詐欺にミナモザ「エモーショナルレイパー」(2009年・2011年)も連想。(あれの裏返し?(笑))
  • 満足度★★★★

    こういう終わり方も新鮮でいいですね⁉︎
    現実的でないところもありましたが、そもそものヤクザの成り立ちを感じさせる部分もあり、ひと昔というかふた昔くらい前の雰囲気を感じられ、楽しかったです!

  • 満足度★★★

    地方な感じの街で
    やくざな事務所を舞台に
    いろいろと詐欺話にまつわるエピソードが
    繰り広げられる作品=1時間30分ほど

    開演時間が5分近く遅れたねぇ・・・・・・

    ネタバレBOX

    やくざさんが
    自分たちを詐欺にはめようとした
    グループを逆に罠にかけて
    金を巻き上げられた地元住民を
    助ける話・・・です が
    なんか昭和っぽいかなぁ~と
    まぁ昭和の任侠ものだったら素直に感動できたんだが・・・・

    いろいろとゆるい感じが否めなかった

    自分の得た情報の中のやくざさんは
    今作のようにぬるくて人情に溢れてはいなかったんで・・・・
    芝居~と思っても ゆるかったデス
    (基本ひたすら金を巻き上げて上に上納するのがヤクザさんだよなぁ と)

    凄みをいろいろと出そうとしていたけど・・
    いまひとつだったかなぁ とも
  • 満足度★★★★★

    ずぅ~っと“しっとりした大人の芝居”なイメージを持ち続けていた、私にとって十数年ぶりとなるスパイラルムーンさんの公演で、よもやヤクザの事務所を舞台に、ドスの効いた啖呵を聞こうとは思ってもいませんでした(笑)
    若い役者さん達が威勢よく頑張っていたのも新鮮です。

    今回、悪質な詐欺を扱っているのもイメージ的には画期的で、もしや凄く様変わりしているのかもと思いきや、さすが歴史を重ねてきた劇団さん。
    独自のカラーに染め上げられた世界観と珠玉の台詞の数々を腰を据えてじっくりと堪能する事が出来ました。
    思えば十数年前、人の優しさに溢れた独自の世界観を既にしっかり確立していたのですから根っこは変わっていません。
    次回は再演となる作品だそう、きっと観に行きます。

  • 満足度★★★★

    ドキドキハラハラホロリときて、最後はスカッとさせる。
    観終わって気持ちの良い舞台でした。
    カーテンコール(後?)の演出にも驚きました。

  • 満足度★★★★★

     中盤、上質な推理小説のような展開をみせ、ぐんぐん引き込まれる。ちょっとそうではないかな? と思っていたことをネタバレに付け足しておいた。また、ブログには、更に少し付け加えた文章を載せている。URLはhttps://handara.hatenablog.com/ 11月16日

    ネタバレBOX

     人間はたった旬日の間、飲み食いを完全に断っただけで簡単に死ぬ。エネルギーの使用状況等の関係で生き残る者はあるかも知れないが、普通に働き、或いは生活をしてゆけば先ず倒れる。その程度の生き物である。そんな軟弱な生存が、やれ理論で勝ったの負けたの、或いは容姿が良いだの悪いだの、金持ちだの貧乏だの、要は比較級の中で必死に優劣を争い合っている。
     一方、核の塵だの、人間が生産してしまって地球という母の胎内である海や地底に捨てた有毒物質や微小な生命体やウィルスなどによっても分解されないケミカルな塵は、今後、この命の星の生態系に如何なる悪影響を及ぼすかも解明できない。
     更に、上記の如く下らない理由で他人を蹴落とすことに夢中で、問題の本質を見ようともしない大多数の人々と上から目線で社会の尺度を作ったと言う官僚、政治屋、利害得失に敏いだけの下司。こういった連中が今の日本社会をデザインし活用して、他ならぬ喧嘩の当人たちから吸い上げ不当にも己の私財と化していることは今更指摘するまでも無い。
     今作のタイトルはトリックスター。ネイティブアメリカンの民潭に登場するキャラクターだと記憶している。元々神や長(族長、王など)を愚弄する悪戯者として登場する一方、文化的英雄としての側面も併せ持つのは、彼らが人に知恵や様々な道具をも齎すとされるからだ。作品のオープニングにポーカーのシーンが登場するのは無論偶然などではない。トランプにはジョーカーが含まれており、ポーカーゲームには、これを用いないのが通例だから、この時点でジョーカーが人間界に降りていると捉えられるのである。従って本来強面であるべきハズの組事務所メンバーに余り威圧感が無いのは必然で、そう解した方が面白かろう。逆に非常に知的で上質な推理小説のような展開が中盤待ち受けているのは、このような前提と演劇の本質である歌舞く技術が重ねられた、また歌舞くことによってしか描けない真理を表現する為であるとすれば、これはずっとスパイラルムーンが追い続けてきた表現することの意味そのものでもあろう。
     終盤、慎の問い掛けから始まる一連の本質的問いでは、先ず民主主義とは何か? が問われる。それが人民が権力を握り行使することであるとすれば、戦争にするか、しないか。では多数派はしないであり、原発再稼働する、しないか。でもしないが多数派だ。然し民主主義で望まれている多くの事柄で様々なデータによって明らかに多数派を占める民衆の願いが何故実現されていないのか? が問われるのだが、他にもたくさん上がる具体的な指摘で民意は反映されていないのが明らかである。
    何故か? 王(即ち権力者)とは一番の詐欺師だから、ではないか? だとすれば、それが何故可能になるのか? 
     答えは観劇する我々自身が出さねばなるまい。何れにせよそれを為す為に仕掛けられている条件が、劇中で使った食材をちゃんと残さず食べることに示されている。どういうことか? 想像力の問題だ。即ち我々個々人が生きるということは、他の命を喰らい、資源を己の為に用いているということなのだ。このレビューの最初に書いた通り、たった旬日、飲み食いを完全に断つだけで、我らは簡単に死の危機に見舞われる。そして地球上には、多くの飢えた子供達が存在し、自分の暮らしたことのあるアフリカでは、外国人客が入るファーストフードショップなど大方1階にあり、客数の多い、而もセキュリティーシステムよりは開放制を重視するような店の前にはストリートチルドレンが屯し、客が食べ物を落とせばあっという間にテーブル下に潜り込んで拾って食べる。店にはガードマン程度は居て、子供をやんわり外へ追い出す。すると拾えなかった子供が襲い掛かり血を流し合って壮絶な喧嘩になる。そんな光景を見て来た自分にとって、「普通に」稼いで食える、ということが、単に己の生命維持の為に生き物の命を頂き資源を消費するのみならず、どれほど貧しい人々の犠牲の上に成り立っているのかが良く分かるのだ。今作は、その事実を舞台上で訴えかけた上で、キチンと法や権力機構では解決できない問題を解決する為の人為組織としてのトリックスター集団という夢を提起しているのだ。小さい頃、深川の長屋暮らしの経験も持つ自分の周りには、墨を入れたヤクザもたくさん居た。だが、あの頃のヤクザは、素人さんには迷惑を掛けない、という暗黙の掟が実際機能していて、警察がタッチできないような問題は、彼らが間に入って上手く収めていたものだ。無論、強面で怖い反面、親分さんなどと呼ばれて人々の間に溶け込んでもいた。今作に描かれた人々は、こんなタイプの人々をベースに置いてもいよう。暴力団というのが出てきた頃からこういった組織自体が無くなっていったように思う。
    何れにせよ今作に出演している役者さんの中に福島出身の方も居るとのこと。3.11当日は卒業式だったとか。昨日WEBで見付けた素晴らしい作品があったので、そのサイト紹介もしておこう。
    https://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/anime/p21b8293e3c7ab7168c060b972a582147
    また、権力というものがどの程度の広がりと強度を以て我らを洗脳しているかについては、ガザのことを少し知らせておきたい。日本の新聞には決して載らない実情である。
    https://pchrgaza.org/en/

     ところで、矢張り開演時間の遅れも演出のようである。流石に芸が細かい。

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