青色文庫 ー其四、恋文小夜曲ー 公演情報 「青色文庫 ー其四、恋文小夜曲ー」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.5
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★★

    リーディング公演。第一部が作家たちの恋文、第二部が青☆組の過去作品からのピックアップ。
    過去作品からの切り取り方が上手く、物語が奥に広がっていく。
    音(&歌)の使い方も上手い。
    短い時間なのにたっぷり味わった。

    ゆうどの井戸で淹れた麦茶が振る舞われ、喉を潤した。
    そういうおもてなしの気持ちも、まるで青☆組の作品の一部のようだった。

  • 満足度★★★★

    青色文庫と聞いて昨年アトリエ春風舎でやった歌入りの回(何故歌だったかも憶えてないが)の鮮烈な記憶が蘇り、今回さらに古民家での上演というので良い事ばかりを期待して(夏だし)、観に出掛けた。
    変則形はなく、折り目正しいテキストの上演であったが、皺の数も分かる間近な距離が実は特殊であった事実はいつしか忘れ、成り行きを見守る。客席が組まれた四角のエリアの左手の廊下が役者の下手側の出はけ通路、こちらに小庭が見渡せるガラス戸がある。狭いステージの上手は壁、手前側に90㎝幅位に開いた別室への隙き間があってそこからも登退場。正面、左手に床の間、そこから右の方へ壁に組み込んであるような調度がうるさくなく配置され、そこここに硝子椀の中に灯された灯り(蝋燭?)が置かれる。
    完成形のパフォーマンスをみたというより、青組が向かう所へ探り歩く時間を共にした、という感覚だったのは距離のせいだろうか。こう書くと、「模索」の段階に立ち合った感覚だった、要は正解に達しなかった舞台という内実を婉曲表現しただけのようだが、古民家とは言え日常領域の浸食を許している空間での、朗読である事とはそういう事でもあると思う。
    朗読。前半は文豪が残した文(ふみ)の朗読、珍品を愛でる時間。藤川氏が読んだ松井須磨子へ宛てた島村抱月の長い泣き言のような手紙は感情を込める程に滑稽で笑えた。説明し過ぎる位にしつこく書かれているから観客を置いていく事がない。一方、女性同士の思い合う二人による往還の文は、二人の関係性が知られていない事と、比較的短文である事から、もっとゆっくりと、隠微に、仰々しくやってくれても良かった。親切にやるなら、という話だが。
    親切と言えば、後半は吉田女史自身の戯曲からの抜粋で、着想はユニークだが劇の一場面の再現は、劇の「感動の再現」をもっと直截に狙って良かったのでは・・とも思った。例えば「海の五線譜」の、あの場面・・と朧ろに思い出す感動の箇所が再現されたのだが、物語の筋と人物の再構成が自分の中で追いつかず、取りこぼした感があった。観た芝居がそうであれば、況んや・・という事で、「手紙の紹介」が趣旨ではあっても、観客が「感動」へ飛び込めるよう演者は真摯に演じてくれていたものの、出典を知らなければ言葉の背景が分からない。戯曲の一部である以上それは致し方なく、従って出し物としてはこれにストーリーを補完する言葉を追加する、という事を欲してしまったのだが、それは邪道だろうか。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/07/17 (火) 19:30

    価格2,500円

    第一部は文豪たちの恋文、第二部は青☆組の過去作品(+書下ろし)の一部抜粋の読み聞かせ(?)という構成。事前に「第一部は文字情報として書かれた文章なのですっと入って来ない」という感想を目にして臨んだが、覚悟したほどではなく胸を撫で下ろす。(笑)
    とはいえこの「耳から入る言葉/目から入る言葉」という発想は眼からウロコが落ち、この日のマチネにも意識したし、今後の観劇の際にちょくちょく考えそう。
    第二部の過去作品からの断片はよく覚えていたものはもちろん、記憶が薄れていたものも観ているうちに「そう言えばそうだった」などと思い出し、懐かしく感じた。
    また、第一部は生徒たちに文豪の恋文を紹介するという設定になっており、教師役の福寿奈央さんのリアクションを観るのもまた楽しかった。

  • 満足度★★★★

    A『恋文小夜曲』観劇

    穏やかなひと時です。

    ネタバレBOX

    色々な恋文の朗読。

    優しい気持ちになります。

    後ろの椅子席に座りましたが、真後ろから小夏さんの歌声が聞こえてきて、最高のひと時でした。

    行きの電車の中か目白駅で失くしたと思われた物が駅の窓口に届いていて、何事もなかったかのように普通に帰途につくことができました。日本っていいなと、優しい心持ちがそのまま続きました。
  • 満足度★★★★★

    雰囲気のある古民家での朗読。なんとも贅沢な時間だった。18時15分に納涼会に参加。大西さん、小夏さんと初めてお話しできてとても楽しかった。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/07/15 (日) 19:30

     動きのある朗読の「文庫」シリーズも4回目で、今回は「恋文」というテーマ性を持たせたのが面白い。人間や家族を扱う芝居を中心にする吉田小夏だから当たり前とも言えるのだが、これほど彼女の作劇の中に「恋文」が書かれていたとは思わなかった。それを巧く構成し、90分の中でまとめるのも手が込んでいる。会場の古民家とも感触が合って、心地好い時間が流れていった。

  • 満足度★★★★★

    会場の古民家がある目白付近は行ったことがなかったので、開場時間の19時近くまでぶらぶらしてようかと早めに着いてたのですが、あまりの暑さに、本日のみ開催しているという18時からの夕涼み会にも参加。

    あの空間で観る(聴く)恋文。日本語の良さを感じさせてくれる演者による、気持ちのいい90分。青☆組の舞台は『グランパ〜』しか観てないので、過去の戯曲から台詞をセレクトして構成したという第二部は、初めてのものが殆どでしたが、聴き入ってしまいました。

    ネタバレBOX

    夕涼み会で冷やし緑茶を飲みながらくつろいでいたら、ジュリー・ロンドンの「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」が流れてきて、聴いていたら、ナット・キング・コールとか、この曲のいろんな人のヴァージョンが次々と。’54年にこの曲を初めて録音したと言われるケイ・バラードのヴァージョンも流れてたかも(このときのタイトルは現在の副題である「In Other Words」)。この青色文庫の企画では、毎回「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」をBGMに使っているのだと教えてもらいましたが、涼しい気分になれそうだから、自宅でも試してみようかしら。
  • 満足度★★★★

    猛暑の午後古民家での90分の朗読劇。熱い思いが伝わりとても良かったです。でも書いた人はプライベートな恋文がこんな形で読まれるとは想像だにしなかったことでしょう。古民家での公演はこの劇に合いとても良い感じに思えました。冷たい麦茶のサービスもうれしかったです。足は少し痛くなりましたが・・・。

  • 満足度★★★★★

    古民家「ゆうど」での至福のひと時。とても素晴らしい朗読劇で大いに堪能した。たまたま観劇した日、この古民家の主が紛れ込み場内がざわつくこともご愛嬌か…。

    (上演時間1時間30分)A『恋文小夜曲』

    ネタバレBOX

    基本は朗読劇であるが、動きや音楽(歌)があることで「総合的な感覚」…聴覚・視覚という基本に加え、味覚(ゆうどの井戸水を使用した麦茶の振る舞い)、臭覚(庭の木々の匂い)そして身近での朗読という息遣いが感じられる触覚という五感をフルに刺激される好公演であった。
    それでも台詞は,朗読表現の唯一の直接的な手段であり,筋や役の性格を含めて,劇的な内容がそれを通じて行われる。その意味で、この朗読劇の水準は格段に高い。

    この朗読劇は、劇公演と違ってセットの作り込みは少なく、逆にこの古民家ゆうどの持ち味である和風家屋の特長を生かした雰囲気の中で語られる。第1部は大正時代に綴った恋文と女性を称えた手紙の二本立て。第2部は、吉田小夏女史の戯曲から、恋に纏わる台詞達をセレクションした抜粋劇。「詩情溢れるダイアローグとモノローグで紡ぐ、恋物語の短編集として再構成」という謳い文句通りの印象深い内容だ。

    客席エリアの左手にある廊下が役者の出はけ通路、こちらからはガラス戸を通して和風の小庭が見える。客席の対面となるステージ、その上手客席寄りに別室への隙き間があり活用する。正面に床の間、いつくかの段組み棚があり小物が置かれている。そして硝子椀の中の灯りが仄かに照らす。

    朗読。第1部1篇は文豪の文(ふみ)の朗読、島村抱月が松井須磨子へ宛てた手紙は、言い訳というか泣き言のような滑稽さ。第2編は女性同士の文の往還、抒情性の中に感情が潤ってくるような繊細さ。第2部は吉田女史自身の戯曲からの抜粋。劇中場面の再現という発想はユニークだが、その場面の選択(尺も含め)が難しい。劇は全編を通じて観客の感情を揺さぶっており、たとえ山場と言われる感動シーンであっても、前後関係を省略した朗読劇が聴衆の感情を刺激するだろうか、という危惧があった。結果的にそれは杞憂であった。ここでは公演-劇中の感情を同じように”刺激”するのではなく、朗読によって情景場面を”詩劇”し抒情的な味わいを出していた。

    アナグロの代名詞のような「手紙(恋文)」をあえて現代に披露する。現代では同じ文字・言葉をメールという手段で瞬時に相手に送る。手軽さや料金においては手紙より勝ると思う。手紙とメールは同じコミュニケーション手段であるが、手紙は書き手の心を伝える温かさと肉筆による味わいがある。もっとも朗読劇ではその肉筆による温もりは感じ取れない。しかし、手紙を投函して相手からの返事を待つ、その一連の時間が愛おしい様な気持が伝わる好公演であった。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    第一部の文士達の恋文、公開される事を目的に書かれていない文章はどこか滑稽。第二部の作家自身の新旧戯曲からの抜粋は、広義の恋文?抜粋なんで、若干わかりづらいものも。古民家らしい闖入者もあり客席がざわつく一幕も。

  • 満足度★★★★

    珍しい朗読劇でした。古民家で椅子と座布団席。明治大正ロマンの雰囲気の中、そんな時代のお話がいくつも語られましたね、ほのぼのとした独特の世界観。皆さん声がいい!そうそう前々回の舞台で観たくだりの猫のお話がまるまんまありましたよ、思い出しました!欲を言えばもっと笑うか泣くかしたかったなーと。何となくエンディングでしたので。

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