「標〜shirube〜」 公演情報 「標〜shirube〜」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/12/24 (日) 13:00

    座席B列2番

    演技力が高く迫力のある舞台です。
    セットがとにかく凄く、沢山の風車が風にまわり、揺さぶられた紙吹雪が散る様が印象的でした。
    声量も良く、たまに見せる茶目っ気に笑いをとられたのですが
    生死の関わるシーンでの悲しさに泣いてしまいました。
    最期のところで、私も海の向こうへと叫びたい…そう感じるラストでした。

  • 満足度★★★★

    いつも通り素晴らしいホスピタリティと作品と演出で、団体として頭一つ抜けてますね。

  • 満足度★★★★★

    終戦前後の九州の寒村が舞台、古い言い伝え、風車。
    こうした、桟敷童子的には「ワンパターン」とも言える素材なのに、最後まで引き込まれて見てしまう、それが桟敷童子の面白さだ。セットの作り込み、装置の動きもいい。
    死と隣り合わせであっても「生きる」というテーマが強いのも魅力的だ。
    大量の紙吹雪とラストの風車は、わかっていても感動してしまう。

    劇団桟敷童子の役者さんたちはどの人もとても素敵だ。
    客演ではあるが、ワタリを演じた朴璐美さんはややオーバーアクトではないかと思いつつも、ものすごい熱演。
    リュウを演じた板垣桃子さんは落ち着いた役なのに存在感がさすが!
    ハナ役の大手忍さんもいい!

  • 満足度★★★★★

    愛するものを呼び返すための奇妙な儀式がほかの人の命と引き換えと言うのも悲しい気がしました。でもそんな儀式を信じるほか希望がなかったのでしょう。最前列にいたので盛大に赤い紙吹雪を浴び、バッグの中にもたくさん入ってしまいました。後日あちこちでバッグから赤い紙片がこぼれて、そのたびに誰かを思い出しました。

  • 満足度★★★★★

    楽日前のステージを観劇。公演期間終盤に足を運んだのは初桟敷の「海獣」以来だろうか。開演前から役者(会場案内に出張る)の熱が伝わってくる。それは芝居の中で情念の渦となり回転する独楽のようにぶつかって火花を散らしていた。
    「体夢」以降、私は桟敷童子の「模索」の時と(勝手に)認識しているが、「蝉の詩」そして今作と、何にも囚われない桟敷童子らしさが追求され磨かれた舞台が現前したように思った。
    お話は戦争末期、不遇の女たち(夫を戦争にとられた)七人が海に近い場所に集落を作り、幸福(夫)を海の向こうから呼び起こすための儀式を行うべく、古文書にある通り「人柱」となる者を探している所、自殺の名所でもあるその場所を脱走兵3人が訪れ、行き場を失って死のうとするがそこに立てられた看板の奇妙な文字「条件により相談にのります」に疑問が湧き、そうする内に七人衆に取り囲まれ、彼女らの不幸な身の上を聞いて「一度死のうとした身」、儀式に必要な生け贄となる事を約する(一人は消極的)。このあたりの展開、「自死」する羽目になった自らの境遇とまだ若くエネルギッシュな様子とのギャップも手伝い、笑える場面にもなっているが、その後、彼女らを良く思わない村人たち、また(海に落ちたのを見棄たので死んだと思っていた)彼らの上官、七人衆それぞれの事情も絡んで螺旋状にドラマが展開し、思いもつかない進み方をする。通常ドラマの葛藤は対立する二つの要素の相克に収斂されるところ、今作では登場人物が新たな要素を持ち込み、焦点そのものが遷移して行く。
    役者としては、今回は客演に朴ろ美(漢字がない)と円の男優、朴は元娼婦の女リーダー役を(鬼龍院花子の夏目雅子ばりに)気を張って演じていたが「力み」を周到に桟敷女優らが中和、最後にはその力みも違和感なく人物らしく見え、総じた所の劇団の俳優の底力と、書き手の更なる成熟をみてホクホクと帰路についた。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/12/13 (水) 19:00

    価格2,800円

    3人の脱走兵が迷いこんだのは肉親や夫が出征した女性達7人が暮らす共同体で……な物語。戦争の悲劇を伝えるには大切な人の生還を待ちわびる人々を描くのも有効だと改めて思う。また、戦犯に関する理不尽さも出てきて井上ひさしの「闇に咲く花」も連想。
    そんなストーリーの根底には力強い「生きろ!」というメッセージが流れているのがまたイイ。あと、ほんのちょっと「禁じられた遊び」を想起。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/12/23 (土) 18:00

    座席1階4列

    劇団桟敷童子『標〜shirube〜』すみだパークスタジオ倉

    凄かったぁ。会場に入って舞台セットに圧倒され、開演したら作品に圧倒され。
    作品の世界観に飲み込まれてあっという間でした。
    シリアス一辺倒ではなく随所にコミカルな場面があって、重喜劇という言葉にすごくしっくり来ました。

    バックステージツアーにも参加
    舞台の上からはこう見えるんだ、みたいな事も分かって新鮮でした。

  • 満足度★★★★★

    この世界観-
    相変わらず全てのクオリティが高く、此処の劇団は別格。
    いつまでも小劇場でやり続けていては勿体ない。

  • 満足度★★★

    久しぶりの桟敷童子さんでしたが、客入れの頭っから客出しまで、一気に持っていく圧倒的なパワーはやっぱりすごいな。内容については、予想以上に軽い感じだった。それも演出の意図だと思いますが。

  • 満足度★★★★★

    17日、知人・もりちえの所属する劇団桟敷童子の公演『標』を観てきた。最近、数人の団員が退団したのを受けて新しいメンバーに加え、演劇集団円から数名の出演も得て、新生桟敷童子の本格的始動開始第1回公演とも言うべきもの。

    舞台は戦争末期から終戦後にかけての寂れた港町。生け贄を捧げると現れるという蜃気楼に死んだ夫などとの再開を夢見る女性7人が、脱走兵で生け贄になるのを承諾した男3人をいざ生け贄にしようとすると、蜃気楼を生むために必要な海風が止まってしまい困惑する一同。そこに脱走兵をを護送していた上官(実は彼も脱走兵)や生け贄行事を止めさせたい港町の人々が加わり、蜃気楼を巡って鬩ぎ合う。やがて、蜃気楼で夫が帰ってきたという女性や、上等兵の拳銃で撃たれて命を落とす女性も出てきて、7人の女性は1人となり生け贄行事も立ち消えに。蜃気楼を呼ぶ神への「ホ~ホ~ホ~。ホッダラホイヨ~」という呪文が耳に残り、最後に舞台全体に広がる紅の風車が目に焼き付く、笑いも起こるが悲しい物語。

    見終わって思ったのが、この舞台の発想が、過去の上演作『風撃ち』を主軸に『海猫街』をスパイスとして加えたような印象であったこと。「生け贄」「最後には1人になって待つ女性」というテーマが、作者である東憲司の頭に染みついているようだ。

    役者としては、主演ワタリを務めた演劇集団円の朴璐美の演技が秀逸。また、元教師で女7人衆の1人リュウを演じた板垣桃子の演技も良い。男性陣では脱走兵4人が時にはコミカル時には悲しい演技で魅せた。その他の役者達も、手堅い演技でさすが桟敷童子という思い。全18公演ほぼ完売という力はさすがであろう。次回作『翼の卵』も期待したい。

  • 満足度★★★★★

    ぜひ桟敷童子作品を観て来てほしい人用に購入したチケットでしたが、残念ながら都合がつかず自分が観に行く事に。

    戦争から戻らない男を待つ女達を中心に愛と執念が渦巻く中、気迫に満ち満ちたシーンと人間味ある笑いが自然に共存していて、いつも以上に観やすい仕上がりになっていたと思いました。

    信じられないくらいの辛口コメント連発の“オヤジ♪”さんが手放しに絶賛の、先にあるコメントにはほぼ同感で、好き嫌いはあっても必ず心に響くモノを残してくれる劇団さんだと確信しているので、やっぱり観て欲しかったな~としみじみ思いながら劇場を後にしました。

  • 満足度★★★★★

    風待ち以来、過去最高に良かった!期待以上。
    もう一回見たいがスケジュール上、ムリだろうなぁ。

    ネタバレBOX

    あたりのときほど遅れていくというジンクスがあるのだが、風待ちも遅れてはいった。
    つまり最初の10~30分はなくてもストーリーが分かるということなのだが。
    長丁場を持たせるには最初のカマシが必要なのだとも思える。

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