公演情報
「しょうちゃんの一日」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
鑑賞日2017/08/16 (水) 19:00
価格3,500円
作家の想像力(むしろ妄想力?)のコワさに舌を巻いた。当日パンフレットから罠(思考誘導?)を仕掛けているし(謎)。
で、秘密を持つ二組の家族を中心に据えて対比させつつ、時節柄(?)戦争のイヤな部分をワサビのように効かせて2時間超は感じず。
本作や横溝正史の「犬神家の一族」など、昭和40年代あたりまでが時代背景の物語は内容や登場人物に太平洋戦争が影を落としているものが少なくない。それに対して現代の物語は当然の如く戦争の影響はなく、それはそれで喜ばしいことではあるけれど、戦争の害悪は忘れてはいけない、伝えていかなくてはならないのではないか、などとも思う。
満足度★★★★
多感な時期のしょうちゃんは自分と同じ名前の少女に何があったのか知りたかったのでしょうか?刑事であるお父さんのセリフに「私は真実が知りたいだけなんだ」というのがありましたが、私も真実が知りたいです。現代の科学捜査ならもっといろんなことが分かったんだろうなと思いました。取り調べを宿直室みたいなところでやったのだろうかと思って終演後聞いてみたら、そこの警察署は昔の取調室が和室だったと聞いて驚きました。資料の写真をみると和室なんだそうです。
場面というパズルピースが次々と演じられる。
無関係に見えたピースは繋がり合い、一枚の絵に。
この絵はロールシャッハ?だまし絵?
どう見えるかは観客次第。
私自身、この絵の解釈がまだ定まっていません。
満足度★★★★
狭山事件を題材にしながらも、「あの」部分を強調するのではなく、家族の物語として作り上げた2時間15分。面白いという言い方はちょっと不謹慎なのかもしれないけど、…面白かったんです。セットも秀逸でした。
満足度★★★★★
鑑賞日2017/08/19 (土) 19:00
お芝居に引き込まれました。とても上質なものを観せて頂きました。敢えてお芝居とは言いたくない感じです。二つの家族の対比も時代の変わり目を感じさせました。『家』に囚われる家族、新興の団地に居を構えた『核家族』。いやぁ〜、想像と全く違った『しょうちゃんの一日』でした。いいもの観せて頂きました。ありがとうございました!
満足度★★★★★
しょうちゃんの一日のパンフレットに書かれている狭山事件関連年表を読みこの事件の不可解さに驚きます。不幸な出来事も数多く絡み益々真相が解りずらくなっていったのですね。2時間20分の芝居は引き込まれ時間を忘れるほどでした。舞台装置もよくできていたと思います。役者さんの声が時々聞こえずらい時がありましたがいい芝居でした。川嶋庄司役の演技はまり役だったと思います。
満足度★★★★★
昭和38年の狭山事件をモチーフにしているが、事件の概要を示すような、例えば裁判記録を辿るような展開はしない。見方を変えれば、事件を媒介にして家族のあり様を描いた公演と言える。当時の時代背景の特徴を見せつつ、家族という視点で事件を捉えている。その家族のあり様に、戦後の混乱期から成長期を迎える時代背景が見えてくる。
それを舞台美術で上手く表現する。その巧みなところ、場景・状況はある程度具現的に現し、逆に情景・心情は観客のイメージを刺激、解放するような表し方である。事件の解明過程を、刑事の家庭と被害者家族という二つの視点から描く力作。この家族を交差させるのが”しょうちゃん”である。
当日パンフには、登場人物の相関図や狭山事件関連年表が書かれており、公演を分かり易くしているのが好い。
(上演時間2時間20分 途中休憩なし) 2017.8.20追記
満足度★★★★★
今作は狭山事件を扱っている。この事件の扱いは、極めてデリケートな問題を含み、それは当に現在の我々の生そのものに深く関与している。だから、どう表現するのかが極めて重要になってくる。社会学的な観点からすれば、この点にこそ、今作を問う意味があるといっても過言ではないほど重く深い問題なのである。この難題を漢字表記は異なるものの、“しょうちゃん”と呼ばれる二人の16歳を迎える思春期の少女の、実に微妙な心理状況を梃に交感という超常感覚を用いて繋ぎ、考え得る様々な矛盾や、対立する証言の多様な解釈を尖鋭化し過ぎることなく纏めてみせている。この点が実に上手い。(追記2017.8.22)
満足度★★★★★
初日だけに、多少の台詞のぎこちなさが数カ所あったものの、作品としての完成度を評価するなら、それは重箱の隅だ。前説で2時間15分と聞いた上演時間が信じられないほど短く、幕があいてから閉まるまで無駄がないというか、いっときも目が離せない展開に引き込まれる。暗転をほとんど使わないから途切れることなく集中できたのかも。観て損のない、いや観ないと損をする舞台のひとつ、と言える!
満足度★★★
狭山事件と、それに関わる2組の家族の物語。
全体的な雰囲気はよかったけど、所々やり切れていない感がありモヤっとした。もしかしたらそこも狙って作ったのかもしれないけど、もう一押しほしかった。