しょうちゃんの一日 公演情報 しょうちゃんの一日」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-11件 / 11件中
  • 2017年のチラシ大賞あげる。(あくまでも個人的な)
    というか歴代1位です。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/08/16 (水) 19:00

    価格3,500円

    作家の想像力(むしろ妄想力?)のコワさに舌を巻いた。当日パンフレットから罠(思考誘導?)を仕掛けているし(謎)。
    で、秘密を持つ二組の家族を中心に据えて対比させつつ、時節柄(?)戦争のイヤな部分をワサビのように効かせて2時間超は感じず。
    本作や横溝正史の「犬神家の一族」など、昭和40年代あたりまでが時代背景の物語は内容や登場人物に太平洋戦争が影を落としているものが少なくない。それに対して現代の物語は当然の如く戦争の影響はなく、それはそれで喜ばしいことではあるけれど、戦争の害悪は忘れてはいけない、伝えていかなくてはならないのではないか、などとも思う。

  • 満足度★★★★

    多感な時期のしょうちゃんは自分と同じ名前の少女に何があったのか知りたかったのでしょうか?刑事であるお父さんのセリフに「私は真実が知りたいだけなんだ」というのがありましたが、私も真実が知りたいです。現代の科学捜査ならもっといろんなことが分かったんだろうなと思いました。取り調べを宿直室みたいなところでやったのだろうかと思って終演後聞いてみたら、そこの警察署は昔の取調室が和室だったと聞いて驚きました。資料の写真をみると和室なんだそうです。

  • 場面というパズルピースが次々と演じられる。
    無関係に見えたピースは繋がり合い、一枚の絵に。
    この絵はロールシャッハ?だまし絵?
    どう見えるかは観客次第。

    私自身、この絵の解釈がまだ定まっていません。

  • 満足度★★★★

    狭山事件を題材にしながらも、「あの」部分を強調するのではなく、家族の物語として作り上げた2時間15分。面白いという言い方はちょっと不謹慎なのかもしれないけど、…面白かったんです。セットも秀逸でした。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/08/19 (土) 19:00

    お芝居に引き込まれました。とても上質なものを観せて頂きました。敢えてお芝居とは言いたくない感じです。二つの家族の対比も時代の変わり目を感じさせました。『家』に囚われる家族、新興の団地に居を構えた『核家族』。いやぁ〜、想像と全く違った『しょうちゃんの一日』でした。いいもの観せて頂きました。ありがとうございました!

  • 満足度★★★★★

    しょうちゃんの一日のパンフレットに書かれている狭山事件関連年表を読みこの事件の不可解さに驚きます。不幸な出来事も数多く絡み益々真相が解りずらくなっていったのですね。2時間20分の芝居は引き込まれ時間を忘れるほどでした。舞台装置もよくできていたと思います。役者さんの声が時々聞こえずらい時がありましたがいい芝居でした。川嶋庄司役の演技はまり役だったと思います。

  • 満足度★★★★★

    昭和38年の狭山事件をモチーフにしているが、事件の概要を示すような、例えば裁判記録を辿るような展開はしない。見方を変えれば、事件を媒介にして家族のあり様を描いた公演と言える。当時の時代背景の特徴を見せつつ、家族という視点で事件を捉えている。その家族のあり様に、戦後の混乱期から成長期を迎える時代背景が見えてくる。
    それを舞台美術で上手く表現する。その巧みなところ、場景・状況はある程度具現的に現し、逆に情景・心情は観客のイメージを刺激、解放するような表し方である。事件の解明過程を、刑事の家庭と被害者家族という二つの視点から描く力作。この家族を交差させるのが”しょうちゃん”である。
    当日パンフには、登場人物の相関図や狭山事件関連年表が書かれており、公演を分かり易くしているのが好い。
    (上演時間2時間20分 途中休憩なし) 2017.8.20追記

    ネタバレBOX

    セットは、上手側に座卓・座布団、更に客席寄りには座机。下手側にはダイニングテーブル・椅子・食器棚が置かれている。その間に幾つかの柱のようなものが立っている。また床には白線(テープ)があり、3つの別空間を出現させている。舞台奥(戸外イメージ)に当時を感じさせる黒合板が張られているのが見える。この和・洋の屋内は、家族の生活様式を具体的に見せ、間にある柱などの空間は、観客が情景や心情を自由に感じ取ることが出来る、一種の心象形成を成すようだ。

    冒頭、しょうちゃんが拉致されるようなシーン。2つの家族が客席を凝視しているかのような光景は、事件のTVニュースを見ているということか。引き幕に公演関係のクレジットが映し出され物語が始まる。事件の真相を探る刑事は、その職業とともに家庭人(父親)という顔も描く。通勤ラッシュ、集合住宅の購入という刑事をサラリーマン風に描くことで、新しい家庭(族)観が透けて観えてくる。約半世紀前の事件を通じて、「仕事」と「家庭」という現代にも通じる”人間”の話に繋がってくる。事件を決して暗くも重くも描かない、その坦々とした雰囲気とテンポが好かった。

    上手側・和室が被害者宅、旧家で屋敷も広い。一方、下手側・ダイニングは刑事宅で集合住宅。この和・洋の住宅に家族構成(核家族)を重ねいろいろな対比を観せる。事件の被疑者は、本人のみが取調べを受けるという形で登場する。その家族は登場せず、住んでいる地区(地域)は、特別または差別されている場所のようだが、その説明は台詞のみ。事件の背景の複雑さ難しさが端的に解る。事件の真相は明らかにされないが、犯行の概要をおぼろげに示唆する。観客(自分)が消化不良にならない程度に見せているところが心憎い。

    公演では、2つの家族の視点から観た事件、その交差する役割を刑事の二女”しょうこちゃん(被害者も同じ呼び名)”(吉水雪乃サン)が担う。毎晩うなされる夢、それが事件に関係しているような、そして刑事の父を思う気持が相まって被害者宅へ…。先に記した狭山事件の取り扱いの難しさを、家族という視点で概観を描く巧みさ。観応え十分であった。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

     今作は狭山事件を扱っている。この事件の扱いは、極めてデリケートな問題を含み、それは当に現在の我々の生そのものに深く関与している。だから、どう表現するのかが極めて重要になってくる。社会学的な観点からすれば、この点にこそ、今作を問う意味があるといっても過言ではないほど重く深い問題なのである。この難題を漢字表記は異なるものの、“しょうちゃん”と呼ばれる二人の16歳を迎える思春期の少女の、実に微妙な心理状況を梃に交感という超常感覚を用いて繋ぎ、考え得る様々な矛盾や、対立する証言の多様な解釈を尖鋭化し過ぎることなく纏めてみせている。この点が実に上手い。(追記2017.8.22)

    ネタバレBOX


     一方、無論、部落差別のみならず更に般化した差別の在り様を役者達の仕草を通して、さらりと演じ分け、分かる者には着実に伝わるように仕組むと同時に、敗戦を経験し満州から沖縄へ移された兵士や、引揚者達の、奇跡的とも言える生存後に紡がれた人生とその家族関係を、これまた社会の因習や、弱者へのしわ寄せによって、己と親族だけは殺人事件という重大犯罪に関わりを持たぬ風を装い、剰え真の実行犯を隠し、冤罪を生む責任転嫁を行わせた社会的「実力者」の因循姑息な狡猾も描いて見せる。極めてバランスの良い作品だ。
     大道具の配置、即ち空間処理が見事で、様々なシチュエイションを演じる役者達の動きに自然な様子が見られることも特筆に値しよう。しょうちゃんを演じる女優のセーラー服姿も良く似合っている。登場する家族は全部で3家族であるが、主たるそれは2家族。そのそれぞれが、内部にちょっと事情を抱えており、殺害されたしょうちゃんの家族である日下部家の秘密こそが、この難事件の真犯人を隠すことになったのではないか? との解釈は自然な説得力を持つ。そして、捜査する側の家族・立花家の苦労をしてきた親同士の再婚の過程をさらりと描いて見せ、引揚者の特に幼い子供たちの必死な有様も簡潔に而も極めて適確に描いている点も見事である。
     無論、物語はこの二項対立のみでは終わらない。第三の家族の家長こそ、この事件の実際の黒幕ではないか? との示唆が為されているからである。己の社会的地位・権威を利用し、口先三寸で、容疑者として逮捕された者に自供させるよう、捜査担当に抜擢された元交通課巡査部長を籠絡して、冤罪を決定的にしたのみならず、日下部家の秘密にも或いは重大な関与をしていると深読みできそうでさえあるのだ。果たして真の悪人・罪人とは誰だったのだろうか? 
     バイアスを排し、得点稼ぎを焦って立件を目指すのでなく、あくまで事実に拠る実証的な積み重ねによって犯人を挙げようとした立花家家長である警部の目論見を潰したのも、この「実力者」であった。これが、この日本という社会の持つ病弊ではなかったか? そんな問題を突き付けてもくる作品である。精度の高いシナリオ、実力のある役者陣と演出・効果のタッグ。考えさせる作品に仕上がっている。

  • 満足度★★★★★

    初日だけに、多少の台詞のぎこちなさが数カ所あったものの、作品としての完成度を評価するなら、それは重箱の隅だ。前説で2時間15分と聞いた上演時間が信じられないほど短く、幕があいてから閉まるまで無駄がないというか、いっときも目が離せない展開に引き込まれる。暗転をほとんど使わないから途切れることなく集中できたのかも。観て損のない、いや観ないと損をする舞台のひとつ、と言える!

  • 満足度★★★

    狭山事件と、それに関わる2組の家族の物語。
    全体的な雰囲気はよかったけど、所々やり切れていない感がありモヤっとした。もしかしたらそこも狙って作ったのかもしれないけど、もう一押しほしかった。

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