ドキュメンタリー 公演情報 ドキュメンタリー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

     当パンに書かれた主宰挨拶を読んで、ン! と思ったのだが、この予感は当たっていた。

    ネタバレBOX

    序盤若い者達が溜まるシャアハウスのだらだらした感じが、これでもか、という感じで続いたのだが、これも謂わばフェイクである。それはそうだろう、フェイクニュースだけを扱って本が何冊も出されている時代だ。何も詐欺は“おれおれ”ばかりではない。
     今作の眼目は、このシェアハウスの物語の中に、作品展開としては新入りの女が、それまで自然発生的な流れにあった皆の人間関係の在り様をコーディネイトし始めることによって、イニシアチブを獲り、結果彼女のお気に入り以外の男を排除することによって、必然的に残った男を誰がものにするか、という女同士の戦いに発展する点にあるのだが、それ以外にピザの宅配という要素を持ち込んだり、出演者の稽古後の様子を収めたフィルムを流したり、と様々なファクターを舞台に持ち込むことで、舞台をメタ化、そのメタ化された舞台から逆照射する形で「現実」を浮き上がらせて見せる点にある。無論、ピザ宅配だって実に自然に演じられた演技であるかも知れず、現実というかファクターと芝居との境界が曖昧化されることによって、フェイクの時代に、ファクターの見えにくくなっている現実をこそ、浮かび上がらせて見せる、実にアイロニカルな批評性に富んだ舞台という見方もできる。今後、増々楽しみなコラボである。
  • 満足度★★★★

    大学生だけが住まうルームシェアハウス。
    リアルに造られた広めの共有スペースには男子3名、女子2名。
    この5名の共同生活がつくり出す空気は既にほぼ出来上がっており、日常のかったるさや各自の距離感もかなりリアル。
    もし自分が同年代だったとして、このシェアハウスに入居したいかといえば絶対否!
    女子の方にパワーバランスがちょっとなーという感じに偏っているうえ、何よりこの調和の中へ他者は入り難いものがあります。
    男子が連れてくる彼女さんですら、ちょっとハブられている感があるし(本人は気付いているのか?)
    そこに新しい入居者、大人しそうな女子が1名加わって・・・

    タイトルの「ドキュメンタリー」はこのルームシェアをする若者達の生態を描いたドキュメントという事で冒頭に提示されていますが、演出の狙いとして更に挑戦的で挑発的な試みが施されていました。
    やっぱりなー、実に早稲田らしい!

    ネタバレBOX

    演出担当の川口コウ氏はなかなか曲者のようで、策略家なところはその方向性も含め、とても興味深いです。
    彼が追求するモノはかなりハイレベルと思われ、狙い通りの作品にするには役者さんにも相当な演技力が求められ、期待値が上がります。
    目指すとなれば、もはや完全なプロレベルでしょう。
    本作品は今後も上演予定があるそうでネタバレ出来ない為、何だかわかりにくい書き方で申し訳ありません。
    とりあえず川口コウ氏、曲者という事でOKです。

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