預言者Q太郎の一生 公演情報 預言者Q太郎の一生」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    狂言回しである娘を通して見る母親の人生を通して見るQ太郎の人生。理解者が必ずしも自分の心を理解してくれているとは限らない。演劇的表現も織り交ぜながらサービス精神のある演出だと感じた。みちるやQ太郎の流れはフォレスト・ガンプを思い出した

  • 満足度★★★

    アイデア、一工夫は良かったです。

    ネタバレBOX

    手賀沼辺りの、東葛の三賢者に預言者たらんと言わしめた男の娘の成長物語。

    少女期までの成長物語は、もう飽きました。これまでのクラスメートの何人もの女子たちの様々なエピソードを寄せ集めればちょっと文才のある人なら簡単に作れるように思えてきました。

    三賢者の登場、ラストで男が復活するなど、アイデア、一工夫は評価します。
  • 満足度★★★★

    ■80分強■
    おふざけが過ぎる感もあったけれど、脱線もちゃんと可笑しく演出されていたし、芯になるエピソードもそれはそれでしっかりと見せてくれて琴線を揺すってくれたし、イイ感じに心がほぐれた80分。
    Q太郎の3倍くらい負担のかかる大変な役を振られながらコミカルなシーンからシリアスな場面までを生き生きと演じきった永井久喜の熱演、朴訥すぎて奇人扱いされる純真青年をリアルに演じた男優X(興を殺ぐので名は秘す)の巧演に見惚れた。
    ただ、預言者の話だったかと問われれば、大きな疑問符が浮かぶ。
    預言者の物語を期待する向きには、正直言って物足らないかもしれない。

    ネタバレBOX

    従軍慰安婦としての数年の務めを終えて帰日したみちるが、昔なじみの沼で風景画を描いていたQ太郎(澤原剛生)に再会するシーンが見せ場。
    「ちゃんと話ができる人はQ太郎しかいないってようやく気づいたんだ」
    みちるの表白にも胸を打たれたけれど、それ以上にジィーンときたのが、「絵を描いてたの?」と問われたQ太郎が景色をぐるりと見回しながら満ち足りた表情でみちるに返す以下のセリフ。
    「でも、もう描かなくてもいい気がして。こうやって、見ているだけでいいんだ…」
    イエスに加えてモデルにしたという八木重吉が実際に言いそうなセリフである上、澤原剛生が口にするとこの上ない説得力があり、胸に沁みた。
    私が知らないだけで、同様のことを言っている詩が実際にあるのかな?
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/07/19 (水)

    19日のソワレ(80分)を観て来ました。

    ネタバレBOX

    「マリア」様に「三賢人」とくれば、キリスト生誕の話だと、すぐにピンと来るほどにはミッションスクール出身者です。
    ただし、ここでの「三賢人」、言動が、どこか、ダチョウ倶楽部のアノ3人なんです!
    でぇ、キリストの再来?「Q太郎」なんですけど、見た目(演・澤原剛生:さわはら・ごうきさん)は、ごく普通の純朴そうな青年で、人柄は、まさしく裸の大将・山下清画伯そのもの!
    そして、さらに言えば、この芝居の主人公、実はQ太郎ではなくって、後にQ太郎の妻となる、みちる(永井久喜:ながい・ひさきさん)。

    娘の瑛子(金城あさみさん)を連れ立っての墓参り。見たこともない父親なんかに祈れないと愚図る瑛子に一冊の本を渡す、みちる。
    そこには、互いにまだ幼かった頃のQ太郎との出逢いから、幾年月を経て、瑛子を身ごもるまでの、みちるの激動の半生が…

    観劇後の雑感をばっ。

    まず第一に挙げられるのが、主演の永井久喜さん。今年2月の舞台で知った役者さんなんですが、ハイトーンの声質とキョトンとした表情は印象的だが何となく線の細そうな…スンマセン、認識不足でした!
    舞台の隅から隅まで八面六臂(はちめんろっぴ)。気が弱くて・流されやすくて・でもどこか図太い、みちるを80分の上演時間中、ほぼ出ずっぱりのフルスロットルで演じ切っておられました。

    そして、他の役者さんも永井さん同様、吹っ切れたようにカリカチュアライズされた登場人物を演じることで、テンポのいい、笑いの絶えない、でも、ポツポツと社会風刺や作者の人生観が伺える作品に仕上がっていました。

    ここんとこ、商業演劇系のコメディや、シリアスな人間洞察ドラマを観て来た身には、遊び心コロコロな作・演のタッチ、素直に愉しめました、とさ♪

    【追記】
    ラストのオチとして、キリストよろしく、Q太郎が「復活」するんですけど、ただ墓石から貞子みたいにズルズルと這い出して来て、さてそれから…というところでのエンディングは、ちょっとばかし言葉足らずかなぁっと。
  • 満足度★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    劇)ヤリナゲの『預言者Q太郎の一生』を観劇。

    初見の劇団。

    30年以上前に始まった小劇場ブームの勢いが、そのまま戻って来た感覚に陥ってしまった作品である。

    物語は、神の子供と崇められたQ太郎とみちるとの成長の物語で、察する事に、Q太郎を軸に進んで行くと思いきや、みちるの波乱万丈の人生を軸に進んでいく。
    タイトルと出だしから予想してた物語の展開に裏切られていくのだが、それ以上にみちるの人生にやきもきしながら見入ってしまうのである。
    決してシリアスではなく、軽いタッチで、ドタバタで、派手な演技と熱量。
    そして半径3メートル以内の身近な出来事から、少しづつ広げていき、社会情勢を物語に上手く乗せているからか、世界観を大きく感じさせ、終始飽きさせないのである。
    そして75分の短さながら、それ以上に長く感じさせるのは密度の濃さの現れである。
    これこそが小劇場ブームで沸いた面白さであるのだが、今では平田オリザの影響で、今作の様な面白さはなかなかないだろう。
    とても貴重な作品である。
    ただこのチラシから、今作の良さを感じられないのは大損である。
  • 満足度★★★★★

    80分に凝縮した、人の生きざま⁉️
    何しろ面白い。社会風刺を取り入れた小ネタが笑いを誘う。みちる役の女優さん、いい味醸し出していたなぁ。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/07/16 (日)

    座席1階1列

    (劇)ヤリナゲ『預言者Q太郎の一生』こまばアゴラ劇場

    笑いの波状攻撃。ノリとテンポが良かったです。
    特に「はい!三賢人!」がツボでした(笑)

  • 満足度★★★★

    面白かったです。
    あんなに長いセリフをハキハキしゃべる國吉さんは初めてみました。

  • 満足度★★★★

    80分。

    ネタバレBOX

    みちる(永井久喜)は娘の瑛子(金城あさみ)と瑛子出産時に死亡した夫の墓参りをする。そこでみちるは二人の人生を記した本を瑛子に読んでみてと渡す…。
    という前振りで二人の一生をなぞっていく作品。幼馴染で知能の足らないQ太郎(澤原剛生)は、三賢者から祝福を受けた神の子として成長し、みちると性交してないけどみちるを身ごもらせる。一方のみちるはアイドルになったり慰安婦になったりと波乱な人生を送る。三賢者から千葉県で日本一汚い沼でQ太郎が待っていると聞き駆けつけその流れで出産し、瑛子は神の孫なんだよと告げる。

    しっちゃかめっちゃかなストーリーではあるけど、要所要所のとっかかりとコメディな感じが印象的な作品
    。ボケ部分は多めがうれしい。ラストのQ太郎復活は、神の子らしいオチだけどパンチは弱めかな。
    みちるとQ太郎の愛情部分は、唐突といえば唐突な気もする。みちるは「受け入れる」人間で流され流され生きてきて、Q太郎はバカにされ生きてきてという人生の中に、神話性みたいなのが感じ取れると良かったかな(元ネタ?の聖書とか知らないからかもしれないけど)。波乱万丈な二人の人生を垣間見るというのは面白かったけど、根底に流れるものがなんなのかわからなかった。それはそれで楽しめけど。
  • 満足度★★★★

    千葉県の端が舞台。開演直前の作者の話を聞いておかないと展開が意味不明になるかも。
    時事ネタ、ブラックユーモア等など、不気味な面白さ。

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