遠心力の求め方 公演情報 遠心力の求め方」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★★

    音から匂いを感じとる共感覚(synesthesia )を持つマオとその兄を中心にした群像劇。

    全く違う他人だけれど、相手にも大切なものがあることに気づければ、きっとこの世界は、もっと暖かくなっていくはずと気付かせてくれました。時にその大切なものを守るために他人を振り回してしまうことがあっても、それも世界営みの一部なんだろうな。

    ネタバレBOX

    高校三年生のマオは進学せず就職するつもりでいる。自分の夢のために進むまっすぐさが周りと少しずつ歪みを生んでしまう。
    友人関係、親子関係。互いを思うがゆえに生まれる歪み。
    そしてマオは自分に大切なものがあるように、他の人にも違った大切なものがあることを気づいていく。
  • 満足度★★★★★

    狭い舞台いっぱいに広がる美術セットは奥行き感が感じられる夢空間的なPOP調。
    これでどんな物語になるのかワクワク感高まる。
    障害者を抱える家族、仲の良い姦しい三人組、悩みを抱える町工場、
    部活の後輩、外国人労働者、目標とする仕事場・・・様々な人と状況がクロスするアンサンブルが
    見事に織りなす心地よい物語。
    促され、考え、共感し、うなずく・・それぞれの想いが巧妙に描かれ、
    個性的な役者さんによって丹念に紡がれる想いが心に響く。
    喜怒哀楽の描き方がバランス良く丁寧で脚本家さんに脱帽。
    贅沢言うならば、哀の涙を誘う展開を一歩踏み込めたならと思う。

    ネタバレBOX

    上手の中央のに掲げられた絵が素敵だった。
    巧妙な物語に即した巧妙な美術セット。サイドの切れ目がイスとなり、
    重なる話の展開に奥行き感をもたらしていた。
    人間の多面性を改めて突き付けられ再認識する。
    状況、タイミング、環境、様々な要素で人の評価や印象は変わり、
    みる視点と立脚する支点によって感じられ方が違うだけで、振り回すされるの関係も、
    それぞれが絶え間なく回っているのではないかと感じられる。
    様々な事を考えさせられる物語だった。
  • 満足度★★★★★

    いや、よかった!ほんとによかったです!面白かった!
    文章力ないので、あんまりあれこれ書けないですが・・・

    個人的に脚本、演出、配役(一部を除く。笑)、セット、音楽、すべて好みでした。
    身体障害を内容として取り上げるのは、時に偏見ともとられかねないので、とても難しいと思いますが、繊細で丁寧な表現で、観ていて嫌みの無いお芝居でした。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/06/11 (日) 17:30

    主人公マオと周りの人達の群像劇。
    誰もが誰かを振り回し、振り回され
    考え方、思いも人それぞれ
    見方を変えるだけで
    違ったモノが見えてくる。
    そんなキャラ達の心情を描き、
    それぞれのハッピーエンド。
    役者さんの観せ方や舞台美術も
    素敵で本当に良いお話でした。

    綺麗事かもしれませんが
    個人的にはせめて舞台くらいは
    ハッピーエンドが好きです。

  • 満足度★★★★


    久々、みきてぃ(AKA 斉藤未来)が出る舞台


    オープニング場面で瞬時に
    ホテルカリフォルニアが降りてきた

    小林克也が複数の部屋で起こっている物語が
    同時進行で進んで
    それらの部屋の扉が…
    みたいな解説をしてたのもうろ覚えなのだけど

    とにかくこいつは一筋縄ではいかない芝居だと直感

    複数ストーリー同時進行
    いや正確には同時進行とは言えないけど

    それとシンクロ劇は
    初体験にもかかわらず すんなり入ってきたのは
    どれもが非日常だったり時代物やSFという類い
    でなかったからかも




    障害者雇用については
    当事者として感動ポルノ対策を講じたものの
    あっさり撃沈
    不覚にも込み上げてしまった

    これ当事者しかわからない特権


    ただね
    障害者や外国人を雇用する際の助成金は
    障害者だけの言及だったのが気になった

    ちっちぇー


    寄席同様、観る側は想像力を要求されるわけで
    これだから舞台、たまらん

  • 満足度★★★★★

    あのオムニバス形式だけど重複からの場面変換の良さが際立ちました。
    一場面泣きました。場面は教えません(笑)

  • 満足度★★★★

    序盤は、もしかして自分の苦手な展開かもと不安だったものの、終わってみれば、今日はいい舞台観たなあと思える100分でした。うん、よかった。

  • 満足度★★★★★

    マオ役の森谷ちゃんが凄いよかった

    他のキャストさんもコラボ企画の時よりも役に磨きがかかってて面白かったです。

  • 満足度★★★★★

    どこにでも居そうな家族(母、兄・妹)が、生きることに真剣に向き合い、悩みながらも前進する心温まる内容。この変哲のない家族とその周りの人々が織り成す物語は、在り来たりである事から、役者の表現力に依る見せ方が重要になっている。
    本公演の役者陣は、映画のワンシーンを切り取り、アップにしても堪えられるのではないかと思うほどに見事。その感情表現は素晴らしかった。
    さらに舞台美術はシンプルであるが、それだけに情景・状況設定を固定化することなく、役者の演技を邪魔しない作りも良かった。
    (上演時間1時間40分)

    ネタバレBOX

    家族物語…その中で兄妹を中心に展開する。兄は知的障がい者、妹は高校三年生で進路選択で悩める日々を過ごしている。この家族に関わる人々との交流が実に生き活きと描かれ、”普通”であるがゆえに身近な問題として感じられる。兄の障がい者として、人として生きることの喜び、それは働くという行為によって得られる。また妹は(将来)”やりたい事”に対する思いが伝わる。兄、妹の特別ではない思いが、過去の自分自身の思いに重なり共感を覚えてしまう。この2人に対し、登場シーンこそ少ないが母の子を思う気持がしっかり伝わる。子が生まれ育てて思う親の感情であろう。

    この家族(兄、妹)に関わる人々も、それぞれの事情を抱えながら今を生きている様子がしっかり表れている。兄が勤めている(中小零細)工場は、その経営存続をかけている。個人の生きがいと経営という狭間に悩む人がいる。そこに日本経済を牽引してきた中小零細企業の困難と矜持を見る。
    また妹の悩みは、その年代の多くの若者が抱えるものだと思う。真にやりたい事がわかっているだけ幸せかもしれない。高校でのクラスメイトとの何気ない語らいなど、どこかで見聞きした光景が微笑ましい。
    母親の自分が大学進学出来なかっただけに、娘には大学へ行ってほしい。その気持も分かる。これらを日常生活として描き出し、先にも記したが”普通”を強く意識させる。

    総じて若い役者であるが、その”普通”を見事に演じている。舞台セットは作り込んでいるわけではないので、その情景・状況を役者の演技で体現しなければならない。演技、特に顔表情は映画のワンカットを切り取っても堪え得るようなもの。
    いくつかの見せ場はあるが、日々の暮らしの中にこそ至福があることを改めて感じさせる秀作。

    次回公演も楽しみにしております。

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