-平成緊縛官能奇譚-『血花血縄』 公演情報 -平成緊縛官能奇譚-『血花血縄』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    ☆思い出し投稿☆
    岸田理生フェス観劇3年目(全演目は観ないが)。吉野翼企画は見ておきたいユニット・・という記憶を拠り所に、「血の縄に花咲く」なる怪しげな題名を訝りつつ観劇に臨む。緊縛師エリアが舞台奥。それを囲むように位置取った母と娘7人が一人の男の玩具になっている。それぞれのやり方で調教された女たちが淫靡に求めよがる様は、主人公である思春期の末娘が覗きみる(あるいは思い描く)「大人の(女の)世界」の光景である。娘が大人(女)に変わる瞬間がやがて訪れる。その契機は男の玩具に見えた女たちが己の欲望のために男を利用していたという反転に重なり、その時点で男は操り手を失った人形のように頭を垂れてひざをついたまま動かなくなる。
    今や、女性が欲望の行使の主体である事など常識の枠内だが、ライブで奏でるクオリティの高いギターと声が女たちの高らかな宣言(欲望に生きる告白)に随伴し、クライマックスを演出するとき、爽快さが駆け抜けた。古さを感じながら、しかし「今改めて」という気にさせたのは、同時進行で情動を突き動かす音楽=生演奏の功績だ。舞台の視覚的な美と音の融合が見事なアート作品。

  • 満足度★★★★★

    ■約100分■
    性的シーンは互いが互いのバリエーションにすぎず、冗漫で面白くなかったが、ウーマンリブ演劇としてこの上ない完成度! 原作小説が書かれた頃には「ウーマンリブ」という言葉、まだ生きていたはずである。
    それにつけても、演出・吉野翼の完全主義が生み出す、統制美に貫かれた演技や合唱は毎度ながらの素晴らしさ。

    ネタバレBOX

    母、姉妹、女中…あらゆる女が父に性支配されている堕落した家に、初潮を迎えて間もない少女が反旗を翻す話。
    「私が戻る頃には、ここの女たちは血と一緒にこの家から剥がれ落ちている!」
    ラスト、こんなセリフを家の者たちに吐きつけながら学校へと向かう少女。その勇姿に心が高ぶった。
  • 満足度★★★★

    男と女の原理的な関係性を思わせる幻想的で感覚的な物語。
    少女から女へと変体する過渡期に、
    自我を目覚めさせる人間の成長と力強さを感じられた。
    生バンドの迫力と幻想的な照明が役者の表現力を増幅させる。
    漆黒の闇の中、ろうそくの明かりで照らされる赤い縄が
    妖艶な世界観をさらに広げているようだった。

    ネタバレBOX

    SM的関係はどれだけ相手を思いやりその快楽を享受できるか・・
    様々な立ち位置があれど結局は女性の存在感に包みこまれる男でしかない事に気づく。
    生命を宿し出る事の偉大さをあらためて感じる。
    唯一の男性出演者である父親の声がとても良かった。なぶる事で女性たち昇華させてゆく声の征服感と奉仕感がたまらなく響いた。
  • 満足度★★★★

    最後のほうはBGMの音量が大きく、台詞がよく聞こえない。

  • 満足度★★★★

    なかなかの力作。生演奏もよかった。

  • 満足度★★★★

    いくつもあるけどもう一つの『まほろば』でした。

    ネタバレBOX

    縄プラス月曜は媚薬、火曜は楽器、水曜は女体盛、木曜は蝋燭、金曜は虫責め、土曜は漠然としていて何だろうと思っていたら人形、そして、日曜候補には月曜の娘をと考えている男の夜な夜な何人かの女性を責め続ける男を描いたSM官能小説かと思いきや、女たちが快楽のために男を使っていたという話で、初潮を迎えた娘は男の不能を見抜き、新しい男を探して命を繋げていこうと決意する、女のしたたかさを描いた時系列的にはこちらが先かもしれませんが、もう一つの『まほろば』でした。
  • 満足度★★★★★

    開演前から薄暗い舞台上には・・・。あんなこと、こんなセリフ、ドキドキしました。役者さんてすごいですね。
    会員さんを先に入れるのは分かるのですが、普通に受付した人はちゃんと受付順に入場させてほしいです。早く行った意味がありません。

    ネタバレBOX

    官能的な舞台ではありましたが、大どんでん返しに目を見張りました。ある意味爽快です。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/06/22 (木)

    座席1階1列

    柴奏花、高畑亜実といった月蝕歌劇団でおなじみの女優さんが出ていたので、緊縛入りの官能痛快娯楽活劇的な舞台を予想していたのですが、かなりシリアスなお芝居です。
    「官能」「緊縛」という言葉に期待して観に行くと、ちょっと肩透かしをくらいます。もちろん、北條華生さんの艶やかな肢体に縄が食い込み、鞭が舞いますし、セリフや小道具はかなりエロなことは認めますが、実はこの2つの言葉、この舞台を語る上では、かなり重要なキーワードになっています。
    説明書きの「―あたしはあの女が大嫌い。・・・・」の文章、何のこっちゃと思われて、読み飛ばしておりましたが、舞台を観るとよく解ります。
    独唱、演奏、コーラスを交え、ろうそくやマッチ、提灯のほのぐらい灯りとピンポイントのライティングの絶妙なバランスが、効果的に舞台を演出します。この点では、エンタメとしても高得点です。
    そして、皆さん演技に淀みがありません。拍手!

    とてつもなく長い年月を経た、学校を休んでしまった女子学生の一晩の物語。
    かなり、「女性」という存在を(作品が作られた時代的な縛りはあれ)真摯に問うた舞台です。

    ネタバレBOX

    ボーボアールが言った「女は女として生まれてくるのではなく、女になるのである」というセリフが思い出される物語です。そうか、岸田理生が生きていた時代って、まだ家や男性に支配された社会における女性の生き方というのが、真正面に取り組まれる時代だったのですね。
    舞台中央のやたらと縄を束ねた組み立てポール、あれが家だったのか。むしろ、あれを使って、緊縛とあるだけにあれやれやをするのかと、最初変な期待をしてしまった。(苦笑)

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