満足度★★★
(3/26)
・追い立てられるワル、耐えている女、淵に立つ男、みんな追い詰められている
・クセックやヂスタいかものを体験している身には物足りず
・セットなしの照明のみで空間切り分ける方が闇な気が(もう一つがどうなってるかは観れないが)
・音を聞いた時が一番ぞっとして惹かれた
ハイミックス、男二人が(抜き身を仕込みつつ)へらへら笑いながら、時々なっかんが泣きついてにへいさんが打ちのめして、もとやまさんが常時キレそうでやはりキレて、一人ずつ少しずつ狂気に踏み込んでいきました…(なっかんが世を憂い、胎内回帰はなかった気が)。
満足度★★★★★
刈馬作品をここ3年観続け、当初は緻密な戯曲に痺れていましたが、前作「猫がいない」の演出がかなり秀でていたので、演出専念・2種演出という好機にかなり期待していました。そして、期待を裏切りませんでした。
話の筋としては、極限状況の恐怖の中で、反芻される人間の思考が激しくぶつかり合い、自己正当化、責任転嫁、駆け引きとを繰り返しながら、いつしか懺悔や退行や自己肯定などに陥っていき、徐々に壊れていく過程がつぶさに描かれる感じ。
以降、ネタバレboxへ