公演情報
「「蝉の詩」」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★★
私は月1回、母親と演劇を観に行きます。歌舞伎(たまにオぺラ)ということもありますが、新劇が多い傾向にあります。母は戦前の生まれ、あまり突飛なものにならないことや、割とゆったり観れること、そしてできれば彼女の生きた時代と重ねられることなどを思うことからそうした傾向になっているのだと思います。
ですから、小劇場などはまず想定していなかったのですが、桟敷童子とチョコレートケーキには、母親にも観るべき何かがあるという気がしておりました。
そこで求められるのは、昭和の風景です(必ずしも明るく快いものばかりではありません)。しかし、俳優座でも民藝でも文学座でも、昭和という時代を見せてくれくれる舞台には出会えません。苦しさは個人の感情に還元されてしまい、明るさもお茶の間的なほのぼのさとしてしか表現されないのです。
そして、「蝉の詩」。初めての小劇場でしたが、見せてよかった。それは私もうろ覚えながら知っている昭和であり、感じてきた昭和がありました。生きることへの執着のある時代。これほど見事な世界を作り出すとは。
この舞台の高い悲劇性・悲惨さも、人間のリビドーが作り出す笑いでうまく中和されています。それが素直な観客の涙につながるのでしょう。けして悲劇への感情移入が涙を流させるのではなく、ひたすら湧き上がる高揚感が涙を流させるのです。桟敷童子の力量の高さです。母に見せて正解でした。
満足度★★★★★
今まで10作品ほど見た中で桟敷童子のベスト。佐藤誓のうまさが際立っていたが、それに呼応するようにすべての役者がよくなっていた。体言止めがなくなって、台詞がより自然になったのも好ましい。
満足度★★★★★
鑑賞日2017/05/04 (木) 14:00
4日午後、すみだパークスタジオ倉で上演された劇団桟敷童子公演『蝉の詩』を観た。
始めに書いておくが、今年観た舞台の中で、脚本・演出・役者の3点すべてが充実していた大変優れた舞台であった。
満足度★★★★★
悲惨な人生の話だと事前に聞いていたのでハラハラしながらの観劇でしたが、みなさんエネルギッシュで今までにないくらい笑ってしまいました。壱穂さんと亀吉さんがかっこよかったです。男どもはなあ・・・。このだめさ加減をいとおしいみたいに思う人もいるのかもですが、とくに鍋六は殺されてもしかたないかと言う感じですが、頑丈で良かった。
舞台美術もいつものことながら作り込まれていて良かったです。
満足度★★★★★
これは五星にしませう。炭坑三部作にもあった兄弟(姉妹)愛のモチーフだが、そのバリエーション(同じ轍に流れない)の書き分けに驚かされる。筑豊炭田を流れる遠賀川の船運送会社の斜陽の時期を捉えた物語で、四姉妹の次女と三女、父、三女を慕う青年四名の客演が申し分なく馴染み、良い意味で際立ち、複数のエピソードの絡まり具合といい、時折「劇」をはみ出す笑い取りといい、二次曲線的に競りあがる激情の瞬間といい、全てが絶妙な按配で「静かな屋台崩し」のラストもドラマの理に適い、完成度という言葉を使うなら、高い完成度を達成した桟敷童子の面目躍如たる、というか往年の舞台。
満足度★★★★
桟敷童子がお好きな方は、満足されることでしょう。
私は満足したうえに、いままでで一番「役者さんの力」を感じました。
これは他の役者さんたちだと私の心に響かなかったのではと感じました。
お若い方にはなかなか難しいかもしれないけれど私はとても好きです……。
満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/28 (金) 14:00
座席B列1番
価格3,800円
いつもながら、キャスト、スタッフ全員がその世界を創るために何一つ手を抜いていない、そんな舞台でした。「The 演劇」 という感じです。物語は、もしかしたら若い人には難解な展開や表現も含まれていたかもしれないし、好き嫌いもあるのかも知れません。でも、若い人達にも是非ぜひ観て頂きたい、本物の舞台です。ある程度の人生経験を重ねた日本人にとっては、誰もが感じる過去への郷愁や人生の悲哀、そして生きとし生ける命への普遍的な愛などを見事に、そしてリアリティーをもって表現した、芸術性の高い舞台だと感じました。また足を運びたい団体さんです。